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この世界で生きていく
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しおりを挟むルカと、スティブ様は、親子の対面を果たした。
しばらくは、ぎこちなくて、ルカは、ギア王国に、戻らない選択も、考えていたようだけれど、スティブ様と、セラフィ様と、何度も話し合い、一緒に、ギア王国に戻ることになったのだ。
ギア王国を、今よりも良い国にするためには、ルカの力が、必要だと、王族だからといって、縛り付けるようなことはしないと、セラフィ様が説得していたのを、よく覚えている。スティブ様は、ヴィーヴル王国で、ルカと暮らすのも、良いと思っていたようだけれども。
ゆっくり、時間をかけて、ルカとスティブ様、セラフィ様は、途絶えてしまった、家族という関係を、取り戻していったのだ。
ルカの、世界を広げたいという夢は、もっと大きく、羽ばたこうとしている。
そして、僕は……。
「ロキくん、待っていたよ。お疲れ様」
「フールさん。お疲れ様です。まずは、大事な書類を、渡しておきますね」
「ありがとう。リィノと、マスターが、楽しみに待っているよ。今回は、向こうにいる期間が、長かったからね」
「大事な行事が、迫っていますから。外交員として、頑張らないと」
そう言った僕に、フールさんは、ふわふわとした笑顔で、笑いかけてくれる。
そう。僕は、本物の外交員になったのだ。ギア王国と、ヴィーヴル王国を、つなぐために。王国からの、命令ではなく、自分の意思で。
普段の僕は、ギア王国と、ヴィーヴル王国を行き来しながら、生活している。スタウロと、一緒に。
ヴィーヴル王国にいるときは、あのご飯屋さんの、手伝いも、忘れない。スタウロの子供たちが、やんちゃ盛りで、とても忙しいのだ。
「あ!! ロキ、ルカ、着いたのね!!」
新しくなった、レインボーローズの建物に入ると、リィノさんが、パタパタと走ってきて、僕のことを、出迎えてくれた。
リィノさんは、消えない破壊の心と、共に生きる方法を、見つけるために、おじいちゃんと、フールさんのいる、ギア王国の、レインボーローズで、生活をしている。
ロボットを使えば、ヴィーヴル王国でも、生活できると、おじいちゃんが、言っていたけれど、リィノさんは、ゆっくりと、自分と向き合ってから戻りたいと、自分の意思で、生きる場所を、決めた。
そして、それは、フールさんもだ。
ギア王国の、レインボーローズで、ギア王国と、ヴィーヴル王国の人々が、幸せに生きることのできる、努力がしたいと、今も、おじいちゃんの元で、働いている。
「ロキ、ルカ、仕事が終わったら、部屋に来てよ。お姉ちゃんの結婚式に、どのドレスを着ていくか、決まらないの。お姉ちゃんより目立ったら、殺されちゃう。でも、おもいっきり、おしゃれしたくて。ライキがくれた、ドレスとアクセサリーも素敵だし、フールがくれたのも、捨てがたいの」
リィノさんの言葉に、フールさんの眉が、ピクリと動いた。
「リィノ? ライキからも、ドレスとアクセサリーが贈られてきたのかい? それは知らなかったよ。少し、別室で、話そうか」
「ふ、フールさん、落ち着いてください!!」
この笑顔、ノルさんとそっくりだ。リィノさんを、愛するがゆえの笑顔。
だけれど、リィノさんを愛しているのは、ライキさんもで……。
僕は、こっそりと、ため息をついた。
エミリィさんと、ノルさんの結婚が、正式に決まるまで、キラさんと、ノルさんの、バトルの間に入って、大変だったのに……次は、こっちだ。
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