一進一退夫婦道

Emi 松原

文字の大きさ
5 / 57

数値は正直

しおりを挟む


いっとくさんの病院は、週一回血液検査をする。

普段はナトリウム、カリウム、リン、カルシウムの四つを基準にしていて、月に一回の血液検査ではもっと多くの細かい数値が出るのだ。


さて、この数値が出る日は、良くも悪くも私の食事振り返りの日である。


Twitterの日常垢を開き、数値と見比べる。


これが全て基準内の時なら軽く見直して終わりなのだが、問題はオーバーしていた時だ。


えっ、なんで!? 何食べたっけ!?


と大騒ぎである。


だけれど私もそんなに大量のレパートリーがあるわけではない。



そうなると、間食や飲み物に目を向けることになる。





「そーいえば、最近寒かったから病院前にココア飲んでた」

ある日、数値が大幅オーバーしていた時のいっとくさんの爆弾発言である。


と言っても、いっとくさんが病院に透析に行くのは週3日。

駅で待ってる間、飲み物を買って飲んでいるというのは聞いていたし、どんな自販機があるかも把握していた。


そう、ホットココアの紙コップの量なんてたかが知れている、そう思ってしまっていたのだ。



皆さんも思ったことはないだろうか。

自販機の紙コップ。あれ、思ったより少ないなあと。



そんな量なのに、週3回、しかも一杯ずつ飲んだだけでダイレクトに数値として現れたのだ。



これには私も驚いた。



え、この量でそんな変わるの?? と。



よく、毎日これを一杯飲めば血液サラサラ、という感じの謳い文句があったりするが、あれは栄養分としてはあながち間違っていないんじゃないかと感じた経験だ。


そしてそれは逆もしかり。


あの自販機のココア一杯で、うっそーー!?というほどカリウムが上がり(カリウムは一般の人にとっては良い栄養素です)

ココアから別の飲み物に変えると驚くほどスッと下がった。



誰が最初に言ったか知らないが、人間は口に入れたもので体が構成されるという。

見た目はなんの変化もないのに。体重だって変化ないのに。


数値にはしっかりと現れているのだ。




ここまで読んだ方、今日何を食べたか思い浮かべて見てほしい。

見た目には変化なし、体重も変化なし、それでも体はしっかりと、食べたもので作られていっているから。



さてここからは余談だが、私は今夫婦間腎移植を視野に入れてダイエットをしている。

精神科の薬も減らし始めて、体づくりを開始した。

ただこの私、自分の病気の関係もあって超おデブなのだ。


カロリーを見るだけでなく、タンパク質を積極的にとるように意識し、筋トレやストレッチ運動をする。

必要な栄養素を考えながら、なるべく脂質と糖質を抑えていく。


と字面だけ見ればしっかりやっているように見えるのだが……。



難しい!!

なんで美味しいものには脂質がこんなにあるんだ!?

なんで砂糖って美味しいんだ!?!?



それでも努力の甲斐あって、私の数値も良い感じに改善している。



血液の数値とは、本当に正直である。



毎回数値が出る日はドキドキではあるが、それすら楽しみにするようになっている私がいる。


人の体って、面白いなあ。



何も考えず飲み食いしていた時代が懐かしくなることはあるけれど、色んなことを実践で勉強していくのは楽しいのである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

処理中です...