44 / 57
家族よ、皆よ、塩分を取れ!
しおりを挟む一体全体梅雨はどこにいきなすった。
そんな6月のある日、私は熱中症気味になって体調を崩した。
今年の暑さは異常だ。都心では既に何百人もの方が熱中症で搬送されている。
このエッセイでも何度も書いているが、こと透析患者さんは熱中症になりやすい。
尿が出ないし、塩分は控えなければならないし、水分制限があるので当然のことだ。
去年いっとくさんは運ばれて入院した。
そんな訳で今年は、出来うる限りいっとくさんの熱中症対策を行なっている。
前回書いたように、言いくるめて男性用日傘を持たせ、帽子も被らせ、熱中症予防の水を吸わせるベストを着せ、熱中症予防の冷却スプレーを噴射して送り出す。
ここで私に落ち度があった。
言うてもまだ6月だし、という気持ちがあったのだろう。
いっとくさんのことはどんどん早め早めに動いたのに、自分はいつも通り過ごしていたのだ。
結果、熱中症気味の体調不良である。
いっとくさんが先輩さんにこの話をした時、一番に指摘されたのは
「透析患者さんの食事に合わせているから、塩分が足りなくなったのでは」
である。
その通りだ。
我が家ではもうエアコンを稼働している。
水もガバガバ飲んでいた。
それでも私が熱中症気味になった理由は、まさしく塩分が足りなくなったと思われるのである。
そもそもなんで熱中症予防に塩分? 塩分って健康の敵でしょ?
そう思う方もいるかもしれない。
これを簡単に言うと、一般の人は暑くなると汗をかく。
この汗であるが、ミネラルを一緒に出すのである。
このため、熱中症予防にはミネラルを補給しなければならないのだが、水単体にはミネラルは入っていない。
どこかでミネラルを補給しないと、いわゆる「低ナトリウム血症」を起こす可能性が出てくるのだ。
我が家は基本自炊で、朝ご飯以外は同じものを食べることが多い。
すると当然だが塩分を控えている食事だ。
少なくともいっとくさんのナトリウムの数値は超えたことがない。
結果、この梅雨もなしにやってきたいきなりの猛暑で、私がダウンしたのである。
この時期ばかりは、透析病院の先生も、とても真面目に節制している患者さんに対して、少し塩分を取りましょう、と言うほどなのだ。(いっとくさんの隣で透析をしている爺様が言われていたらしい)
ううむ、本当に難しいものである。
加えて私は自律神経の影響で、熱の放出が難しい。
熱中症気味になってからは、ガンガンとポカリを飲み、アイス枕を常に使う日々である。
一般の人でも、普段は健康にとって減塩は大事だ。
だがこの暑さで減塩しすぎるのは、命取りになる。
特に減塩していても美味しく感じる食事に慣れてしまった、ご家族の皆さま。
いや、この異常な暑さは、もはや誰これ関係ない。
これを読んでいる皆さま、適度にしっかりと塩分を取ることを忘れず、本格的な夏に備えましょう!!
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる