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龍神様はチョコレートがお好き
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エピローグ
「優矢さん、見てください!綺麗な花が、咲いていますわ。」
絵里さんが、俺を、手招きする。
「ちょ・・・絵里さん、あんまり、奥に入ったら、危ないよ。」
俺は、無邪気にはしゃぐ、絵里さんに、近づいた。
「見てくださぁい!川に、お魚さんが、いますよぉ!」
美桜さんが、川を覗き込む。
「馬鹿。落ちるだろうが。」
達成さんが、美桜さんの、手を引いた。
「良い空気ね。」
志乃さんが、笑う。
「そうだねー。天気も良いしねー。」
成二さんが、返す。
「・・・・綺麗ね。」
明さんが、静かに、言った。
「あぁ。そうだな。」
幸多さんが、明さんの、手を握る。
俺たちは、礼さんと、師範と、明さんのおじいさんも含めて、全員で、篤森山に、ピクニックに、来ていた。
あの日。
MAKOTOと、キラ研の人達は、全員の力によって、姿を消した。
明さんによると、死んではいないらしい。
また、MAKOTOや、キラ研は、俺を・・・俺達を、狙ってくるかもしれない。
だけど、向こうにも、大きな、打撃が、あったはずだから、しばらくは、心配しなくても、大丈夫だと、師範が、言ってくれた。
「まぁ。本当に、お魚さんが、目の前を、泳いでいますわ。」
美桜さんに近づいて、川を覗き込む、絵里さん。
「え・・・絵里さん、危ないって・・・!!」
俺は、慌てて、絵里さんを、引き寄せる。
相変わらず、俺は、絵里さんのペースに、巻き込まれていた。
だけど、今は、それが、嬉しくて、楽しかった。
丘の上に登ると、礼さんが、お弁当の、準備をしてくれる。
「わぁ!すごぉい!豪華ですねぇ!!」
美桜さんが、嬉しそうに、笑う。
「だって、約束、しましたもんね。」
絵里さんが、明さんを、見た。
明さんが、微笑んで、笑った。
「これ、私たちで、食べきれるの?」
志乃さんが、少し、呆れた声で、言った。
「余ったら、持って帰ろうぜ。こんな高い弁当、滅多に食えないんだから。」
達成さんが、言った。
「達成ー。なんだか、主婦みたいだねー。」
成二さんが、からかう。
「あぁ!?」
睨む、達成さん。
「ポポー!」
ポーには、高級チョコレートの、山だ。
「優矢さん、これ、優矢さん、専用ですわ。」
そう言って、絵里さんが、俺に、小さな、弁当箱を、渡してきた。
「えっ・・・?」
驚く、俺。
「私が、初めて、作りましたの。全部、手作りですわ。」
にっこり笑う、絵里さん。
俺は、顔が、真っ赤になるのが、分かった。
「うわー。優矢、真っ赤っかー。」
成二さんが、からかってくる。
明さんと、幸多さんは、仲良く、芝生に寝転んで、空を見上げている。
「皆さま、お茶が入りました。お昼にしましょう。」
礼さんの、声。集まる、俺達。
そんな俺達を、師範と、明さんのおじいさんが、優しく見守っていた。
俺は、絵里さんの作ってくれた、お弁当を、開ける。
「ポー。ポポポー。」
ポーが、チョコレートを食べて、幸せそうに、走り回っている。
これからも、俺は、魂取りや、あやかし、キラ研に、狙われるのだろう。
父親との、関係も、悪いままだ。
だけど、皆がいれば、きっと乗り越えていける。
俺は、一口食べると、絵里さんに、微笑んだ。
「うん、凄く、美味しいよ!」
絵里さんが、少し、赤くなって、でも、満面の笑みになる。
今日の、この日に、感謝します。
心から、そう、思った。
END
「優矢さん、見てください!綺麗な花が、咲いていますわ。」
絵里さんが、俺を、手招きする。
「ちょ・・・絵里さん、あんまり、奥に入ったら、危ないよ。」
俺は、無邪気にはしゃぐ、絵里さんに、近づいた。
「見てくださぁい!川に、お魚さんが、いますよぉ!」
美桜さんが、川を覗き込む。
「馬鹿。落ちるだろうが。」
達成さんが、美桜さんの、手を引いた。
「良い空気ね。」
志乃さんが、笑う。
「そうだねー。天気も良いしねー。」
成二さんが、返す。
「・・・・綺麗ね。」
明さんが、静かに、言った。
「あぁ。そうだな。」
幸多さんが、明さんの、手を握る。
俺たちは、礼さんと、師範と、明さんのおじいさんも含めて、全員で、篤森山に、ピクニックに、来ていた。
あの日。
MAKOTOと、キラ研の人達は、全員の力によって、姿を消した。
明さんによると、死んではいないらしい。
また、MAKOTOや、キラ研は、俺を・・・俺達を、狙ってくるかもしれない。
だけど、向こうにも、大きな、打撃が、あったはずだから、しばらくは、心配しなくても、大丈夫だと、師範が、言ってくれた。
「まぁ。本当に、お魚さんが、目の前を、泳いでいますわ。」
美桜さんに近づいて、川を覗き込む、絵里さん。
「え・・・絵里さん、危ないって・・・!!」
俺は、慌てて、絵里さんを、引き寄せる。
相変わらず、俺は、絵里さんのペースに、巻き込まれていた。
だけど、今は、それが、嬉しくて、楽しかった。
丘の上に登ると、礼さんが、お弁当の、準備をしてくれる。
「わぁ!すごぉい!豪華ですねぇ!!」
美桜さんが、嬉しそうに、笑う。
「だって、約束、しましたもんね。」
絵里さんが、明さんを、見た。
明さんが、微笑んで、笑った。
「これ、私たちで、食べきれるの?」
志乃さんが、少し、呆れた声で、言った。
「余ったら、持って帰ろうぜ。こんな高い弁当、滅多に食えないんだから。」
達成さんが、言った。
「達成ー。なんだか、主婦みたいだねー。」
成二さんが、からかう。
「あぁ!?」
睨む、達成さん。
「ポポー!」
ポーには、高級チョコレートの、山だ。
「優矢さん、これ、優矢さん、専用ですわ。」
そう言って、絵里さんが、俺に、小さな、弁当箱を、渡してきた。
「えっ・・・?」
驚く、俺。
「私が、初めて、作りましたの。全部、手作りですわ。」
にっこり笑う、絵里さん。
俺は、顔が、真っ赤になるのが、分かった。
「うわー。優矢、真っ赤っかー。」
成二さんが、からかってくる。
明さんと、幸多さんは、仲良く、芝生に寝転んで、空を見上げている。
「皆さま、お茶が入りました。お昼にしましょう。」
礼さんの、声。集まる、俺達。
そんな俺達を、師範と、明さんのおじいさんが、優しく見守っていた。
俺は、絵里さんの作ってくれた、お弁当を、開ける。
「ポー。ポポポー。」
ポーが、チョコレートを食べて、幸せそうに、走り回っている。
これからも、俺は、魂取りや、あやかし、キラ研に、狙われるのだろう。
父親との、関係も、悪いままだ。
だけど、皆がいれば、きっと乗り越えていける。
俺は、一口食べると、絵里さんに、微笑んだ。
「うん、凄く、美味しいよ!」
絵里さんが、少し、赤くなって、でも、満面の笑みになる。
今日の、この日に、感謝します。
心から、そう、思った。
END
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