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⑸えっちな罰ゲーム
「こんばんは、志郎くん。今宵は私と楽しく遊びませんか?」
「は……?」
密売組織のボスとしての仕事を終え、志郎を監禁している部屋に戻ってきた黎はベッドに腰掛けると、爽やかな笑顔でそう言った。ベッドで横になっていた志郎は黎の言葉に思わず反応し、ポカンとした顔で上体を起こすと彼の方を見る。
志郎が例の失言をしてから、既に二週間が経過した。その日以来、志郎は毎晩『これは合意ですからね』と、黎に耳元で囁かれながら手足枷を外された後、朝方まで犯されている。ゆえに今日もそうなるだろうと覚悟していたが、黎から突然そんな提案をされたため、志郎は警戒しつつも「トランプでもする気か?」と問う。
「ふふっ……それはまた今度にして、今宵は私が考えた、三つの楽しい遊びをしませんか? 因みにその遊びをもっと楽しむ為の、罰ゲームも用意しました。当然、私も罰を受けますよ。私が負けたら、志郎くんのお願いを何でも聞いてあげます」
「本当に、なんでもいいのか……?」
黎の言葉に志郎は目を見開きつつも、まだ完全には警戒を解かずに慎重に問いかける。
「えぇ。例えば、『裏切者の捜査官の名前を知りたい』とか。『裏切者の捜査官に、シオンくんに危害を加えるような指示を出すな』とか……勿論、『自分をここから解放しろ』でも構いませんよ?」
「……その言葉に、嘘偽りはないんだな?」
黎が撒いたエサに、志郎はまんまと喰いついてしまう。その事に黎が内心、ほくそ笑んでいるとも知らずに……。
「当然です。その代わり、志郎くんが負けた場合は、えっちな罰ゲームを受けてもらいます。君こそ、それでも私が考えたゲームで遊びますか?」
「あぁ。勿論だ」
シオンの安全を確保しつつ、内通者の情報を入手した上で、ここから解放される絶好の機会を逃す訳にはいかない。それゆえ志郎は罰ゲームがなんであろうと、負けなければいいだけだと思い、黎の言葉にはっきりと頷いた。
「本当に? 負けた後に罰ゲームを拒否するのは無しですよ?」
「んなの当たり前だろ。男に二言はねぇよ」
「ふふっ……その言葉、忘れないでくださいね?」
黎はそう言うと、志郎につけているレザータイプの手足枷を順番に外していく。
黎の掌の上で踊らされている事に全く気づいていない志郎は、自由になった手足を呑気に軽く動かしている。そんな志郎を見て、黎はほんの少し口角を上げた。
「では今から楽しく遊びましょうか。最初の遊びは――」
「もうむりぃ……! イくっ……んああぁっ……!!」
ベッドに仰向けで寝かされている志郎は、黎に手と口で性器を刺激され続け、絶頂を迎えた。
呼吸を整えながら志郎は内心、『やってしまった』と思っている。黎が考えた遊びと聞いた時点で、もっと警戒すべきだったと。
性器だけを刺激して、十五分以内に志郎をイかせたら黎の勝ち。我慢出来たら志郎の勝ち。そんなシンプル過ぎて、もはや遊びと言っても良いのか分からない内容に、志郎は唖然とした。けれども、我慢すればいいだけだと思い直して勝負に乗り……志郎は黎のテクニックで追いつめられ、十分足らずでイってしまった。
「ふふっ……私の勝ちですね」
志郎が出した精液を黎は美味しそうに飲み込んだ後、ニコリと妖艶に笑った。そのあと黎は志郎に覆い被さると、彼の唇を塞いでねっとりと舌を絡める。黎の口内には僅かに精液が残っており、志郎は自分自身が出したそれを無理やり味わわされ、眉間にシワを寄せる。
「んあっ……やっ……」
「予想以上に弱々で可愛いですね、志郎くん」
黎は唇を離すと耳元でそう囁き、志郎につけている黒い首輪に指先で軽く触れた。あっさりと負けてしまった志郎は悔しそうな表情で、黎から顔を背ける。
「最初の罰ゲームは優しめにしてあげますね?」
そう言いながら黎は、志郎に着せているワイシャツのボタンを、上から順番に外していく。
「……何する気だよ……?」
「ふふっ……そんなに身構えなくても大丈夫ですよ? ただ、志郎くんのココを弄るだけですから……」
黎は楽しそうに笑いながら志郎のワイシャツをはだけさせると、露わになった彼の乳首を爪先でカリカリと引っ掻く。
「んあっ……や……」
「志郎くんにはココだけでイけるようになってもらいます。それが最初の罰ゲームです。ほら、優しいでしょ?」
「どこがっ……んあっ……!」
黎の言葉に志郎は眉間にシワを寄せて言い返そうとするが、右乳首を舐められ、左は抓られた事でただ喘いでしまう。黎の舌と指で両乳首を好き勝手に刺激されている間に、志郎の性器は熱を持って徐々に上を向いていく。
「やあっ……!!」
右はきつく吸われ、左は限界まで引っ張られて志郎は思わず仰け反った。志郎の性器は完全に勃起し、先走り汁がトロリと溢れ出ている。
「ふふっ……固くなった志郎くんのココに、良い物をつけてあげますね」
乳首への刺激を中断した黎は、そう言いながらベッドサイドテーブルの引き出しを開ける。
「ねぇ志郎くん、鈴と薔薇とハートの中だと、どれがいいですか?」
「は……? 別になんでもいい……」
志郎は何の質問をされているのか、深くは考えずに適当に返事をした。すると黎は少しだけ悩んだ後、引き出しから黒薔薇のチャームがついた、トゲトゲのニップルリングを取り出す。
「今回は黒薔薇にしますね」
「んだよ、それ……」
黎は手に持ったニップルリングを志郎に見せて微笑む。志郎は初めて目にする物に困惑すると同時に、嫌な予感もした。
「これが志郎くんのココにつける良い物ですよ」
「あっ……」
黎に軽く乳首を突かれただけで、志郎の口から甘い声が漏れる。それを見て黎はまた微笑むと、右から順にポンプで乳首を吸引しながらニップルリングをつけていく。
「んっ……なに、これ……やだ……ぁ……」
勃起した乳首に硬質シリコン製のトゲが食い込み、志郎は悶える。
「ふふっ……とても似合っていますよ? サイズもピッタリですね」
「んあっ……!」
黎が黒薔薇のチャームを軽く引っ張ると、乳首の上側のトゲがより食い込んで志郎は喘いだ。その声を聞いた黎は目を細めると、志郎の乳首を舌で転がしたり、指で押し潰したりしてまた弄び始める。
「や、だめっ……あぁっ……!」
ニップルリングの締めつけも加わり、先程よりも敏感になっている志郎は乳首の刺激に甘く喘ぐ。
しばらくして黎はベッドサイドテーブルの引き出しから、今度はローションと極小ヘッドのスティックローターを取り出す。
黎は白濁色のローションを志郎の右乳首に垂らすと、それを塗りたくるようにクルクルと指を動かす。左側にはスティックローターをあてがい、スイッチを入れると先端部分だけが激しく振動し、ピンポイントで乳首を刺激し始める。
「あ"あぁっ……! それやめっ……! ああぁぁっ……!!」
「ふふっ……腰を揺らして可愛いですね。そんなに気持ちいいんですか?」
「ちがっ……やああぁっ……!!」
涙目で無意識に腰をヘコヘコさせる志郎の右乳首を、黎は親指と人差し指で強く捏ね繰り回し、スティックローターの振動を上げる。
「あああぁぁっ……!! も、イ……」
志郎が絶頂を迎える直前で、黎は指とスティックローターを乳首から離した。お預けを喰らった志郎は切なげに腰を揺らし、涙目で黎を見上げる。
「ふふっ……きちんとイかせてあげますから安心してください」
黎がそう言った瞬間、ノックの音がした後に、部下の男が扉を開けて部屋に入ってきた。
「ありがとうございます。そこに置いておいてください」
男はローションに浸されたガーゼの入った桶を、黎の指示通りベッドサイドテーブルに置くと、お辞儀をしてから部屋を出る。
黎は志郎の上体を起こさせた後、ローションガーゼを手に取った。
「それやだっ……」
「ふふっ……期待しているところ申し訳ありませんが、今回これで擦るのはココだけですよ」
そう言いながら黎は志郎の背後に座り、ローションガーゼを彼の乳首に当てる。そのまま少しの間、乳首に馴染ませるように動きを止めた後、不意にローションガーゼを左右に動かし始めた。
「あ"あ"ぁっ……!! いやだあぁ……!!」
ヌルヌルのガーゼで乳首を擦られる感覚に、志郎はシーツを握りしめて悶える。その反応に黎は興奮して熱い息を吐き、手の動きを速めていく。
「もぉむりぃ……! イくぅ……!」
先程、寸止めされたのもあって、志郎はあっという間に射精してしまう。それでも黎は手を動きを止めずに、ローションガーゼで志郎の乳首を擦り続ける。あまりの強い刺激に志郎は抵抗しかけるが、シオンが人質に取られている事をすぐに思い出してグッと堪える。
「やだあぁぁ……!! またイ"くぅ……! あ"あ"あ"ぁぁ……!!」
志郎はシーツを強く握りしめ、ポロポロと涙を流しながら乳首だけでまた絶頂する。
「ふふっ……ココだけで二回もイけて偉いですね」
黎は手を止め、ガーゼを桶の中へ放り投げる。そしてニップルリングを外した後、ぐったりしている志郎の頭を優しく撫でた。
「……にかい……イかせるとか……きいてねぇよ……」
「すみません。志郎くんの反応が可愛くて、つい調子に乗ってしまいました。お詫びに志郎くんには二倍の時間をあげます。なので許してくれませんか?」
「は……? 何の時間だよ……?」
「ゲームの時間ですよ。次の遊びは先程とは逆……志郎くんが私の性器だけを刺激して、時間以内にイかせられたら君の勝ち。私が我慢出来たら志郎くんの負けです。ただし、先程は十五分でしたが、志郎くんにはその二倍の時間を差し上げます」
余裕の表情でそんな事を言う黎に、何か裏があるのではないかと、志郎は疑いの視線を向ける。
「……なんか企んでるんじゃねぇだろうな?」
「本当にただのお詫びですよ。私なりに、誠意をお見せしようと思いまして。それにチャンスかもしれませんよ? なんせ、ずっと可愛らしい志郎くんの痴態を見せつけられて、私のココはもうこんなになってしまっているので……」
黎はほんのり赤い顔でスラックス越しに、固くなっている自分の性器を志郎の臀部に擦りつける。
「ちょっ……! 毎回っ……んなもん擦りつけんな……!」
「ふふっ……すみません。それでどうしますか、志郎くん。ゲームの続行か、遊ぶのをやめて私とセックスするか。どちらを選びますか? 正直、私はどちらでもいいのですが……」
黎は指先で志郎の太腿を撫でながら、熱い吐息混じりに耳元でそう囁きかける。
「っ……やってやるよ! 次は絶対に勝つ。アンタこそ、そんな状態でオレに三十分も与えていいのかよ?」
「えぇ。今更、撤回する気はありませんよ」
「後悔しても知らないからな」
「ふふっ……志郎くんの頑張りを期待していますね?」
そう言いながら黎がベッドに仰向けになると、志郎は少し震える手で彼のベルトを外し、スラックスをずらす。それからゲーム開始の合図と同時に、黎の性器に舌を這わせた。
「で、次の罰ゲームはなんだよ……?」
志郎のフェラチオがあまりにも下手過ぎたため、第二ゲームも黎の圧勝だった。そんな不甲斐ない結果に、志郎は即座に腹を括ったような顔でベッドの上に正座する。上体を起こした黎はスラックスに半勃ちの性器を仕舞った後、「ふふっ……潔くていいですね」と笑いながら志郎の頬に手を添える。
「二つ目の罰ゲームは口内責めとでも言いましょうか。今度はお口のナカだけでイけるように、志郎くんを調教してあげますね?」
「は……? いや、流石にそれは無理だろ……」
志郎は自分が快感に弱い事に薄々、気づき始めているが、流石に口内だけでイク訳がないと呆れ返る。志郎のその表情を見て黎は微笑むと、徐々に顔を近づけていく。
「可能ですよ。だって志郎くん……虐められるのが大好きなMじゃないですか」
「はあ!? 誰が……」
黎の言葉に抗議しようと志郎が口を開いた瞬間、強引に唇を塞がれ、口内に舌が差し込まれる。そのまま黎は舌、上下顎、歯茎、内頬と順番に嬲るように、志郎の口の中全体をねっとり舐め回していく。その間、黎は目を開いたまま、ぎゅっと瞼を閉じて時折り甘い声を漏らす志郎の反応をずっと見ていた。
「ん……んあっ……ぁ……」
黎は散々、志郎の口内を翻弄し、最後に舌先をグリっと刺激してからゆっくりと唇を離した。
「志郎くんは口内も弱々ですね。特に舌先が敏感のようです」
涙目で必死に酸素を取り込んでいる志郎を他所に、黎はベッドから離れて戸棚に近づく。ガラス戸のその中には、手錠やアイマスク、貞操帯などSM用のさまざまな拘束具がずらりと並んでいる。黎はそこから開口器を手に取ると、ベッドに戻って志郎の正面に座った。
「志郎くん、お口を大きく開けてください」
その指示に志郎は嫌々ながら従い、口を大きく開いた。すると黎は、革製のベルトについた金属の器具部分を、志郎の口の両端に引っかけた。
「ふふっ……では今から本格的に、志郎くんのお口のナカを責めていきますね?」
黎は楽しそうにそう言うと、志郎の口内に人差し指と中指を突っ込んだ。それらをゆっくりと動かし、口内を撫で回してから何度も舌に指を這わせる。
「んあっ……ひゃめ……あっ……」
志郎は開けたワイシャツの裾を掴み、眉間にシワを寄せて涙目で刺激に耐える。少し苦しそうな志郎の表情を目にした黎は熱い吐息を漏らすと、親指も口内に突っ込み、三本の指で舌を掴んで軽く引っ張った。そのまま親指で舌先をクニクニと捏ね回し、志郎を翻弄する。
「やっ……あっ……んんっ……」
「ふふっ……たったこれだけの刺激でも、すっかり勃起していますね」
黎は志郎の舌先を掴んだまま、目線を下に向けた。彼の視線の先には勃起した志郎の性器があり、透明な液体も少し漏れている。
「そんな……んあっ……」
「あぁ……志郎くんの唾液で、指がベトベトになってしまいました」
そう言いながら黎は志郎の舌から指を離すと、見せつけるように唾液を舐める。
「この変態……」
「ふふっ……もっと気持ちよくしてあげますね?」
黎は嬉しそうに笑うと、枕元に転がしていたスティックローターを手に取り、スイッチを入れて志郎の口内をじっくり責め始める。
「あがっ……やっ……んんんっ……ああっ……!」
スティックローターの小さな先端が、志郎の舌をゆっくりとなぞり愛撫する。その感覚に志郎はゾクリとし、舌先に振動が伝わるとビクッと肩を震わせた。閉じられない口からは止めどなく唾液が溢れ出てきて、志郎の性器や太腿を濡らす。
玩具で責められ続けている舌の痺れが快感に変わっても、これだけでイク訳にはいかないと、志郎は必死に我慢する。
しばらくして黎はスティックローターの振動を止め、志郎の口内から引き抜いた。その後、黎はベッドの縁に座り直すと、志郎を手招きする。
「志郎くんはベッドから降りて、私の脚の間に座ってください」
志郎は怪訝そうな顔をしながらも、素直に黎の指示に従う。カーペットが敷かれた床に志郎が座り込むと、黎はスラックスから自分の性器を取り出した。血管が浮き出た黎の大きな性器を目の前にした志郎は、何となく今からされる事を察して小さく首を横に振る。
「志郎くん……先程と同じように舌を出してください」
黎は熱の籠った瞳で志郎を見下ろしながら、指で半ば無理やり舌を引っ張り出させる。
「やりゃ……」
「ふふっ……怖がらなくても大丈夫ですよ。乱暴にはしませんから……ね?」
黎は恍惚とした表情で、志郎の舌先に自分の性器を当てる。そのまま最初は緩やかに、器用に亀頭を志郎の舌先に擦りつけ、徐々にスピードを上げて舌全体を犯していく。
「んんっ……やめりょぉ……んあっ……」
「あぁ……私のモノでっ……舌を刺激されて、気持ちいいんですか……? やはり志郎くんはっ……虐められるのが大好きなMですね。可愛い……」
少し余裕のない声で黎はそう言って、志郎の頭を撫でながら舌先を中心に何度も性器を擦りつける。
志郎は苦しそうに呻きながらも、頬を赤く染めて無意識に腰を揺らす。黎の亀頭が舌先を抉る度、志郎はゾクゾクと身体を震わせ、彼の性器は唾液と先走り汁でドロドロになっている。
「も……やらぁ……んああぁっ……!」
性器で舌を刺激される屈辱的な行為を繰り返され、志郎はとうとう我慢の限界を迎えて射精してしまう。その事に自分でも信じられなくて……そんな自身が情けなくて、志郎の目から自然と涙が溢れ出る。
「ふふっ……お口のナカだけで上手にイけましたね。その事がショックで泣いてしまうなんて……情けなくて本当に可愛い……。もっと虐めたくなるじゃないですか……」
黎は頬を紅潮させてゾクゾクしながら志郎の泣き顔を見下ろし、わざと追い打ちをかけるような台詞を言った。その直後、欲望のままに、黎は勢いよく志郎の口内に性器を突っ込んだ。
「んぐっ……ん"ん"ん"!?」
「志郎くん……すみませんっ……我慢できなくて……」
黎はそう言いながら志郎の頭を両手で鷲掴みにし、強引に何度も動かす。志郎は呻きながらも性器をまた勃起させ、黎のモノで舌を擦られ、喉奥を突かれる度に感じてしまう。
「はぁ……かわいい志郎くんのっ……お口のナカに、たくさん私の精液をっ……注ぎ込んであげます、ね……?」
「んんっ……! ん"ん"ん"ん"ん"っ……!!」
宣言通り、黎は志郎の口内で達し、大量の精液を注ぎ込んだ。それとほぼ同時に、亀頭で舌を抉られた志郎も、身体を振るわせながら射精する。吐き出したくても黎の性器で蓋をされ、それが出来ない志郎は強制的に精液を飲まされてしまう。
ビュクビュクと長い射精が続くと、器具で開きっぱなしになっている志郎の口の端から、飲み切れなかった黎の精液が溢れ出てきた。
黎は精液を出し切ると、口内から性器を引き抜き、志郎の頭を優しく撫でる。
「今後は舌に乗った精液を私に見せてから、ゆっくりと味わいながら飲み込んでくださいね?」
優しい口調だが圧を感じるその言葉に、志郎は涙目で黎を睨みつけながらも小さく頷いた。
そのあと黎は志郎をベッドに乗せてから開口器を外すと、ニコリと微笑んだ。
「さて志郎くん、最後のゲームに挑戦しますか? それとも私とセックスしますか?」
「っ……ここまできたら、最後までアンタのゲームに挑むに決まってるだろ……!」
耳元で黎に囁かれ、志郎は小さく身体を震わせながらも乱暴に涙を拭って、強気な姿勢を見せた。
「ふふっ……では早速、最後のゲームを始めましょうか」
「は!? ちょっ……なに……」
黎はそう言うと志郎をベッドに押し倒し、戸惑う彼の脚を強引に開かせると後孔に性器をあてがい、即座にナカに突っ込んだ。毎日、黎に犯されていた志郎の後孔は十分にほぐれており、抵抗なく性器を飲み込む。
「ああぁっ! なにしてっ……ゲームは……」
「これが最後のゲームですよ。先にイった方の負けです。シンプルでいいでしょう?」
「ざけんなっ……こんなのっ……あああっ……!」
「志郎くんはっ……本当に、ココが好きですね?」
「やだっ……それやめっ……あ、もぉむりっ……やああぁぁっ……!!」
志郎は黎に性器を強くしごかれながら、前立腺ばかりを突かれ続けた事で直ぐに達してしまった。それから少し遅れて黎も志郎のナカに精を吐き出した。
「ふふっ……身体中、弱々で可愛いですね」
黎はナカから性器を引き抜き、愛おしそうに志郎の頭を撫でる。その最中にまたしても扉がノックされ、再び部下の男が部屋に入ってきた。そして今度はステンレス製のバットをベッドの上に置くと、先程と同じ流れで部屋を出て行った。
「最後の罰ゲームは尿道責めです。暴れると危ないので念の為、拘束しておきますね?」
黎は淡々とそう言いながら、ベッドに志郎の四肢を拘束した後、バットの中の尿道バイブとジェルが入った容器を手に取る。細長いシリコン製のバイブにジェルを塗り、志郎の性器を掴むとその先端を尿道口にあてがう。
「は……? まさか、そこに挿れる気じゃ……」
「えぇ。先程、言いましたよね。尿道責めだと。まさか尿道口だけを責められるとでも思っていたんですか?」
尿道責めの意味を理解しきれていなかった志郎は、真っ青な顔で黎を見上げる。それでも黎はお構いなしに、細いバイブを尿道に挿入する。
「あ"ぁっ……! やだっ……ぬけっ……!」
志郎は拘束された手を握りしめ、必死に訴えるが、黎は時間をかけてゆっくりとバイブを挿れていく。志郎は最初、異物感に悶えていたが、次第にそれは快感へと変わり、甘い声で鳴き始める。
「ああっ……だめ、だっ……あ"あ"ぁっ……!?」
更に奥に進み、バイブの先端が前立腺に当たると、志郎は大声で喘いだ。その反応に、黎は楽しそうに笑いながら、尿道バイブで何度も前立腺を突く。
「ふふっ……初めてなのに気持ちよさそうで良かったです。そうだ、志郎くん。この玩具はね、振動もするんですよ?」
「あ"あ"あ"ぁっ!!」
数秒間、バイブが振動しただけで叫ぶ志郎を見て、黎はうっとりとした顔をする。前立腺を突き続け、その刺激に甘く喘ぐ志郎を見下ろし、黎はニコリと笑う。
「今度は達するまで振動させ続けますね?」
「や"だあ"ぁぁっ……!! とめっ……! むりぃ……! クるうぅ!! あ"あ"あ"ぁぁっ……!!」
先端が前立腺に当たったまま振動した尿道バイブに翻弄され、志郎はドライオーガズムに達した。
「ふふっ……次はこちらを試してみましょうか」
黎は尿道バイブの振動を止めてからゆっくり引き抜くと、今度は別の玩具を手に取った。それは挿入部分がボコボコしており、その形状を見た志郎は小さく首を横に振る。
「もうイったからっ……」
「ほら、他の罰ゲームでも結局は二回イってるじゃないですか。なのでバランスを取るために、この罰ゲームでも二回イっておきましょうね?」
かなり強引な理由付けをしつつ、黎はボコボコしている部分にジェルをたっぷり塗っていく。
「ざけんなっ……! も、やだっ……ぬけ、ぬけよっ……! ほんとにやめっ……あ"あ"ぁぁっ……!!」
志郎が言葉で拒否しようと、黎に止める気はなく……尿道バイブをゆっくりと挿入していき、前立腺を突いた。ボコボコしたバイブを軽く抜き差しされるだけでも志郎は感じてしまい、振動するとますます悶えてヤダヤダと激しく首を横に振る。
「あ"あ"あ"ぁぁっ……!!」
またしても志郎はドライオーガズムに達するが、黎は責めの手を止めるどころか、尿道バイブの振動の段階を上げた。
「い"や"だあ"ぁぁ……!! イ"ぐうぅぅ……!!」
黎は少しだけ抜き差しのスピードも上げ、志郎を追いつめる。そして志郎が達しそうなタイミングで、尿道バイブを引き抜いた。それと同時に痙攣しながら志郎は射精し、ぐったりとシーツに身体を沈める。
黎は肩で息をする志郎の足首の拘束だけを解くと、脚を大きく開かせて性器を後孔に突き刺した。
「ああぁぁっ……! にかい、いじょぉっ……イったのにぃ……! もうむりっ……ほんきでむりだからぁ……!!」
志郎の訴えなど無視して、黎は先程よりも少し太いボコボコしたバイブにジェルを纏わせると、尿道にズブズブと挿入していく。
「なにしてっ……りょうほうはやだっ……! おねがいだからあぁぁっ……!!」
黎は性器と尿道バイブの両方で、志郎の前立腺をじわじわと責め立てる。尿道バイブの振動は徐々に上げていき、マックスまで到達すると、小刻みに前立腺を突く。それと同時に腰を揺らし、亀頭でナカから前立腺を押し潰す。
「あ"あ"あ"ぁぁ……!! ばつげーむはっ……あがっ……! も、おわっ……あ"あ"あ"あ"ぁぁっ……!」
志郎は諦めずに途切れ途切れに言葉を紡ぐが、最終的には快感に飲み込まれ、三度目のドライオーガズムに達した。
「えぇ、なのでここからはただの楽しいセックスです。今日も私が満足するまで付き合ってください。勿論、志郎くんの事もたくさん気持ちよくしてあげますからね?」
黎は尿道バイブを引き抜いた後、全く悪びれる事なく、爽やかにそう言って志郎の唇を塞いだ。黎に舌を絡められると、志郎は何もかもを諦めたように脱力し、目を閉じて小さな喘ぎ声を漏らした。
「は……?」
密売組織のボスとしての仕事を終え、志郎を監禁している部屋に戻ってきた黎はベッドに腰掛けると、爽やかな笑顔でそう言った。ベッドで横になっていた志郎は黎の言葉に思わず反応し、ポカンとした顔で上体を起こすと彼の方を見る。
志郎が例の失言をしてから、既に二週間が経過した。その日以来、志郎は毎晩『これは合意ですからね』と、黎に耳元で囁かれながら手足枷を外された後、朝方まで犯されている。ゆえに今日もそうなるだろうと覚悟していたが、黎から突然そんな提案をされたため、志郎は警戒しつつも「トランプでもする気か?」と問う。
「ふふっ……それはまた今度にして、今宵は私が考えた、三つの楽しい遊びをしませんか? 因みにその遊びをもっと楽しむ為の、罰ゲームも用意しました。当然、私も罰を受けますよ。私が負けたら、志郎くんのお願いを何でも聞いてあげます」
「本当に、なんでもいいのか……?」
黎の言葉に志郎は目を見開きつつも、まだ完全には警戒を解かずに慎重に問いかける。
「えぇ。例えば、『裏切者の捜査官の名前を知りたい』とか。『裏切者の捜査官に、シオンくんに危害を加えるような指示を出すな』とか……勿論、『自分をここから解放しろ』でも構いませんよ?」
「……その言葉に、嘘偽りはないんだな?」
黎が撒いたエサに、志郎はまんまと喰いついてしまう。その事に黎が内心、ほくそ笑んでいるとも知らずに……。
「当然です。その代わり、志郎くんが負けた場合は、えっちな罰ゲームを受けてもらいます。君こそ、それでも私が考えたゲームで遊びますか?」
「あぁ。勿論だ」
シオンの安全を確保しつつ、内通者の情報を入手した上で、ここから解放される絶好の機会を逃す訳にはいかない。それゆえ志郎は罰ゲームがなんであろうと、負けなければいいだけだと思い、黎の言葉にはっきりと頷いた。
「本当に? 負けた後に罰ゲームを拒否するのは無しですよ?」
「んなの当たり前だろ。男に二言はねぇよ」
「ふふっ……その言葉、忘れないでくださいね?」
黎はそう言うと、志郎につけているレザータイプの手足枷を順番に外していく。
黎の掌の上で踊らされている事に全く気づいていない志郎は、自由になった手足を呑気に軽く動かしている。そんな志郎を見て、黎はほんの少し口角を上げた。
「では今から楽しく遊びましょうか。最初の遊びは――」
「もうむりぃ……! イくっ……んああぁっ……!!」
ベッドに仰向けで寝かされている志郎は、黎に手と口で性器を刺激され続け、絶頂を迎えた。
呼吸を整えながら志郎は内心、『やってしまった』と思っている。黎が考えた遊びと聞いた時点で、もっと警戒すべきだったと。
性器だけを刺激して、十五分以内に志郎をイかせたら黎の勝ち。我慢出来たら志郎の勝ち。そんなシンプル過ぎて、もはや遊びと言っても良いのか分からない内容に、志郎は唖然とした。けれども、我慢すればいいだけだと思い直して勝負に乗り……志郎は黎のテクニックで追いつめられ、十分足らずでイってしまった。
「ふふっ……私の勝ちですね」
志郎が出した精液を黎は美味しそうに飲み込んだ後、ニコリと妖艶に笑った。そのあと黎は志郎に覆い被さると、彼の唇を塞いでねっとりと舌を絡める。黎の口内には僅かに精液が残っており、志郎は自分自身が出したそれを無理やり味わわされ、眉間にシワを寄せる。
「んあっ……やっ……」
「予想以上に弱々で可愛いですね、志郎くん」
黎は唇を離すと耳元でそう囁き、志郎につけている黒い首輪に指先で軽く触れた。あっさりと負けてしまった志郎は悔しそうな表情で、黎から顔を背ける。
「最初の罰ゲームは優しめにしてあげますね?」
そう言いながら黎は、志郎に着せているワイシャツのボタンを、上から順番に外していく。
「……何する気だよ……?」
「ふふっ……そんなに身構えなくても大丈夫ですよ? ただ、志郎くんのココを弄るだけですから……」
黎は楽しそうに笑いながら志郎のワイシャツをはだけさせると、露わになった彼の乳首を爪先でカリカリと引っ掻く。
「んあっ……や……」
「志郎くんにはココだけでイけるようになってもらいます。それが最初の罰ゲームです。ほら、優しいでしょ?」
「どこがっ……んあっ……!」
黎の言葉に志郎は眉間にシワを寄せて言い返そうとするが、右乳首を舐められ、左は抓られた事でただ喘いでしまう。黎の舌と指で両乳首を好き勝手に刺激されている間に、志郎の性器は熱を持って徐々に上を向いていく。
「やあっ……!!」
右はきつく吸われ、左は限界まで引っ張られて志郎は思わず仰け反った。志郎の性器は完全に勃起し、先走り汁がトロリと溢れ出ている。
「ふふっ……固くなった志郎くんのココに、良い物をつけてあげますね」
乳首への刺激を中断した黎は、そう言いながらベッドサイドテーブルの引き出しを開ける。
「ねぇ志郎くん、鈴と薔薇とハートの中だと、どれがいいですか?」
「は……? 別になんでもいい……」
志郎は何の質問をされているのか、深くは考えずに適当に返事をした。すると黎は少しだけ悩んだ後、引き出しから黒薔薇のチャームがついた、トゲトゲのニップルリングを取り出す。
「今回は黒薔薇にしますね」
「んだよ、それ……」
黎は手に持ったニップルリングを志郎に見せて微笑む。志郎は初めて目にする物に困惑すると同時に、嫌な予感もした。
「これが志郎くんのココにつける良い物ですよ」
「あっ……」
黎に軽く乳首を突かれただけで、志郎の口から甘い声が漏れる。それを見て黎はまた微笑むと、右から順にポンプで乳首を吸引しながらニップルリングをつけていく。
「んっ……なに、これ……やだ……ぁ……」
勃起した乳首に硬質シリコン製のトゲが食い込み、志郎は悶える。
「ふふっ……とても似合っていますよ? サイズもピッタリですね」
「んあっ……!」
黎が黒薔薇のチャームを軽く引っ張ると、乳首の上側のトゲがより食い込んで志郎は喘いだ。その声を聞いた黎は目を細めると、志郎の乳首を舌で転がしたり、指で押し潰したりしてまた弄び始める。
「や、だめっ……あぁっ……!」
ニップルリングの締めつけも加わり、先程よりも敏感になっている志郎は乳首の刺激に甘く喘ぐ。
しばらくして黎はベッドサイドテーブルの引き出しから、今度はローションと極小ヘッドのスティックローターを取り出す。
黎は白濁色のローションを志郎の右乳首に垂らすと、それを塗りたくるようにクルクルと指を動かす。左側にはスティックローターをあてがい、スイッチを入れると先端部分だけが激しく振動し、ピンポイントで乳首を刺激し始める。
「あ"あぁっ……! それやめっ……! ああぁぁっ……!!」
「ふふっ……腰を揺らして可愛いですね。そんなに気持ちいいんですか?」
「ちがっ……やああぁっ……!!」
涙目で無意識に腰をヘコヘコさせる志郎の右乳首を、黎は親指と人差し指で強く捏ね繰り回し、スティックローターの振動を上げる。
「あああぁぁっ……!! も、イ……」
志郎が絶頂を迎える直前で、黎は指とスティックローターを乳首から離した。お預けを喰らった志郎は切なげに腰を揺らし、涙目で黎を見上げる。
「ふふっ……きちんとイかせてあげますから安心してください」
黎がそう言った瞬間、ノックの音がした後に、部下の男が扉を開けて部屋に入ってきた。
「ありがとうございます。そこに置いておいてください」
男はローションに浸されたガーゼの入った桶を、黎の指示通りベッドサイドテーブルに置くと、お辞儀をしてから部屋を出る。
黎は志郎の上体を起こさせた後、ローションガーゼを手に取った。
「それやだっ……」
「ふふっ……期待しているところ申し訳ありませんが、今回これで擦るのはココだけですよ」
そう言いながら黎は志郎の背後に座り、ローションガーゼを彼の乳首に当てる。そのまま少しの間、乳首に馴染ませるように動きを止めた後、不意にローションガーゼを左右に動かし始めた。
「あ"あ"ぁっ……!! いやだあぁ……!!」
ヌルヌルのガーゼで乳首を擦られる感覚に、志郎はシーツを握りしめて悶える。その反応に黎は興奮して熱い息を吐き、手の動きを速めていく。
「もぉむりぃ……! イくぅ……!」
先程、寸止めされたのもあって、志郎はあっという間に射精してしまう。それでも黎は手を動きを止めずに、ローションガーゼで志郎の乳首を擦り続ける。あまりの強い刺激に志郎は抵抗しかけるが、シオンが人質に取られている事をすぐに思い出してグッと堪える。
「やだあぁぁ……!! またイ"くぅ……! あ"あ"あ"ぁぁ……!!」
志郎はシーツを強く握りしめ、ポロポロと涙を流しながら乳首だけでまた絶頂する。
「ふふっ……ココだけで二回もイけて偉いですね」
黎は手を止め、ガーゼを桶の中へ放り投げる。そしてニップルリングを外した後、ぐったりしている志郎の頭を優しく撫でた。
「……にかい……イかせるとか……きいてねぇよ……」
「すみません。志郎くんの反応が可愛くて、つい調子に乗ってしまいました。お詫びに志郎くんには二倍の時間をあげます。なので許してくれませんか?」
「は……? 何の時間だよ……?」
「ゲームの時間ですよ。次の遊びは先程とは逆……志郎くんが私の性器だけを刺激して、時間以内にイかせられたら君の勝ち。私が我慢出来たら志郎くんの負けです。ただし、先程は十五分でしたが、志郎くんにはその二倍の時間を差し上げます」
余裕の表情でそんな事を言う黎に、何か裏があるのではないかと、志郎は疑いの視線を向ける。
「……なんか企んでるんじゃねぇだろうな?」
「本当にただのお詫びですよ。私なりに、誠意をお見せしようと思いまして。それにチャンスかもしれませんよ? なんせ、ずっと可愛らしい志郎くんの痴態を見せつけられて、私のココはもうこんなになってしまっているので……」
黎はほんのり赤い顔でスラックス越しに、固くなっている自分の性器を志郎の臀部に擦りつける。
「ちょっ……! 毎回っ……んなもん擦りつけんな……!」
「ふふっ……すみません。それでどうしますか、志郎くん。ゲームの続行か、遊ぶのをやめて私とセックスするか。どちらを選びますか? 正直、私はどちらでもいいのですが……」
黎は指先で志郎の太腿を撫でながら、熱い吐息混じりに耳元でそう囁きかける。
「っ……やってやるよ! 次は絶対に勝つ。アンタこそ、そんな状態でオレに三十分も与えていいのかよ?」
「えぇ。今更、撤回する気はありませんよ」
「後悔しても知らないからな」
「ふふっ……志郎くんの頑張りを期待していますね?」
そう言いながら黎がベッドに仰向けになると、志郎は少し震える手で彼のベルトを外し、スラックスをずらす。それからゲーム開始の合図と同時に、黎の性器に舌を這わせた。
「で、次の罰ゲームはなんだよ……?」
志郎のフェラチオがあまりにも下手過ぎたため、第二ゲームも黎の圧勝だった。そんな不甲斐ない結果に、志郎は即座に腹を括ったような顔でベッドの上に正座する。上体を起こした黎はスラックスに半勃ちの性器を仕舞った後、「ふふっ……潔くていいですね」と笑いながら志郎の頬に手を添える。
「二つ目の罰ゲームは口内責めとでも言いましょうか。今度はお口のナカだけでイけるように、志郎くんを調教してあげますね?」
「は……? いや、流石にそれは無理だろ……」
志郎は自分が快感に弱い事に薄々、気づき始めているが、流石に口内だけでイク訳がないと呆れ返る。志郎のその表情を見て黎は微笑むと、徐々に顔を近づけていく。
「可能ですよ。だって志郎くん……虐められるのが大好きなMじゃないですか」
「はあ!? 誰が……」
黎の言葉に抗議しようと志郎が口を開いた瞬間、強引に唇を塞がれ、口内に舌が差し込まれる。そのまま黎は舌、上下顎、歯茎、内頬と順番に嬲るように、志郎の口の中全体をねっとり舐め回していく。その間、黎は目を開いたまま、ぎゅっと瞼を閉じて時折り甘い声を漏らす志郎の反応をずっと見ていた。
「ん……んあっ……ぁ……」
黎は散々、志郎の口内を翻弄し、最後に舌先をグリっと刺激してからゆっくりと唇を離した。
「志郎くんは口内も弱々ですね。特に舌先が敏感のようです」
涙目で必死に酸素を取り込んでいる志郎を他所に、黎はベッドから離れて戸棚に近づく。ガラス戸のその中には、手錠やアイマスク、貞操帯などSM用のさまざまな拘束具がずらりと並んでいる。黎はそこから開口器を手に取ると、ベッドに戻って志郎の正面に座った。
「志郎くん、お口を大きく開けてください」
その指示に志郎は嫌々ながら従い、口を大きく開いた。すると黎は、革製のベルトについた金属の器具部分を、志郎の口の両端に引っかけた。
「ふふっ……では今から本格的に、志郎くんのお口のナカを責めていきますね?」
黎は楽しそうにそう言うと、志郎の口内に人差し指と中指を突っ込んだ。それらをゆっくりと動かし、口内を撫で回してから何度も舌に指を這わせる。
「んあっ……ひゃめ……あっ……」
志郎は開けたワイシャツの裾を掴み、眉間にシワを寄せて涙目で刺激に耐える。少し苦しそうな志郎の表情を目にした黎は熱い吐息を漏らすと、親指も口内に突っ込み、三本の指で舌を掴んで軽く引っ張った。そのまま親指で舌先をクニクニと捏ね回し、志郎を翻弄する。
「やっ……あっ……んんっ……」
「ふふっ……たったこれだけの刺激でも、すっかり勃起していますね」
黎は志郎の舌先を掴んだまま、目線を下に向けた。彼の視線の先には勃起した志郎の性器があり、透明な液体も少し漏れている。
「そんな……んあっ……」
「あぁ……志郎くんの唾液で、指がベトベトになってしまいました」
そう言いながら黎は志郎の舌から指を離すと、見せつけるように唾液を舐める。
「この変態……」
「ふふっ……もっと気持ちよくしてあげますね?」
黎は嬉しそうに笑うと、枕元に転がしていたスティックローターを手に取り、スイッチを入れて志郎の口内をじっくり責め始める。
「あがっ……やっ……んんんっ……ああっ……!」
スティックローターの小さな先端が、志郎の舌をゆっくりとなぞり愛撫する。その感覚に志郎はゾクリとし、舌先に振動が伝わるとビクッと肩を震わせた。閉じられない口からは止めどなく唾液が溢れ出てきて、志郎の性器や太腿を濡らす。
玩具で責められ続けている舌の痺れが快感に変わっても、これだけでイク訳にはいかないと、志郎は必死に我慢する。
しばらくして黎はスティックローターの振動を止め、志郎の口内から引き抜いた。その後、黎はベッドの縁に座り直すと、志郎を手招きする。
「志郎くんはベッドから降りて、私の脚の間に座ってください」
志郎は怪訝そうな顔をしながらも、素直に黎の指示に従う。カーペットが敷かれた床に志郎が座り込むと、黎はスラックスから自分の性器を取り出した。血管が浮き出た黎の大きな性器を目の前にした志郎は、何となく今からされる事を察して小さく首を横に振る。
「志郎くん……先程と同じように舌を出してください」
黎は熱の籠った瞳で志郎を見下ろしながら、指で半ば無理やり舌を引っ張り出させる。
「やりゃ……」
「ふふっ……怖がらなくても大丈夫ですよ。乱暴にはしませんから……ね?」
黎は恍惚とした表情で、志郎の舌先に自分の性器を当てる。そのまま最初は緩やかに、器用に亀頭を志郎の舌先に擦りつけ、徐々にスピードを上げて舌全体を犯していく。
「んんっ……やめりょぉ……んあっ……」
「あぁ……私のモノでっ……舌を刺激されて、気持ちいいんですか……? やはり志郎くんはっ……虐められるのが大好きなMですね。可愛い……」
少し余裕のない声で黎はそう言って、志郎の頭を撫でながら舌先を中心に何度も性器を擦りつける。
志郎は苦しそうに呻きながらも、頬を赤く染めて無意識に腰を揺らす。黎の亀頭が舌先を抉る度、志郎はゾクゾクと身体を震わせ、彼の性器は唾液と先走り汁でドロドロになっている。
「も……やらぁ……んああぁっ……!」
性器で舌を刺激される屈辱的な行為を繰り返され、志郎はとうとう我慢の限界を迎えて射精してしまう。その事に自分でも信じられなくて……そんな自身が情けなくて、志郎の目から自然と涙が溢れ出る。
「ふふっ……お口のナカだけで上手にイけましたね。その事がショックで泣いてしまうなんて……情けなくて本当に可愛い……。もっと虐めたくなるじゃないですか……」
黎は頬を紅潮させてゾクゾクしながら志郎の泣き顔を見下ろし、わざと追い打ちをかけるような台詞を言った。その直後、欲望のままに、黎は勢いよく志郎の口内に性器を突っ込んだ。
「んぐっ……ん"ん"ん"!?」
「志郎くん……すみませんっ……我慢できなくて……」
黎はそう言いながら志郎の頭を両手で鷲掴みにし、強引に何度も動かす。志郎は呻きながらも性器をまた勃起させ、黎のモノで舌を擦られ、喉奥を突かれる度に感じてしまう。
「はぁ……かわいい志郎くんのっ……お口のナカに、たくさん私の精液をっ……注ぎ込んであげます、ね……?」
「んんっ……! ん"ん"ん"ん"ん"っ……!!」
宣言通り、黎は志郎の口内で達し、大量の精液を注ぎ込んだ。それとほぼ同時に、亀頭で舌を抉られた志郎も、身体を振るわせながら射精する。吐き出したくても黎の性器で蓋をされ、それが出来ない志郎は強制的に精液を飲まされてしまう。
ビュクビュクと長い射精が続くと、器具で開きっぱなしになっている志郎の口の端から、飲み切れなかった黎の精液が溢れ出てきた。
黎は精液を出し切ると、口内から性器を引き抜き、志郎の頭を優しく撫でる。
「今後は舌に乗った精液を私に見せてから、ゆっくりと味わいながら飲み込んでくださいね?」
優しい口調だが圧を感じるその言葉に、志郎は涙目で黎を睨みつけながらも小さく頷いた。
そのあと黎は志郎をベッドに乗せてから開口器を外すと、ニコリと微笑んだ。
「さて志郎くん、最後のゲームに挑戦しますか? それとも私とセックスしますか?」
「っ……ここまできたら、最後までアンタのゲームに挑むに決まってるだろ……!」
耳元で黎に囁かれ、志郎は小さく身体を震わせながらも乱暴に涙を拭って、強気な姿勢を見せた。
「ふふっ……では早速、最後のゲームを始めましょうか」
「は!? ちょっ……なに……」
黎はそう言うと志郎をベッドに押し倒し、戸惑う彼の脚を強引に開かせると後孔に性器をあてがい、即座にナカに突っ込んだ。毎日、黎に犯されていた志郎の後孔は十分にほぐれており、抵抗なく性器を飲み込む。
「ああぁっ! なにしてっ……ゲームは……」
「これが最後のゲームですよ。先にイった方の負けです。シンプルでいいでしょう?」
「ざけんなっ……こんなのっ……あああっ……!」
「志郎くんはっ……本当に、ココが好きですね?」
「やだっ……それやめっ……あ、もぉむりっ……やああぁぁっ……!!」
志郎は黎に性器を強くしごかれながら、前立腺ばかりを突かれ続けた事で直ぐに達してしまった。それから少し遅れて黎も志郎のナカに精を吐き出した。
「ふふっ……身体中、弱々で可愛いですね」
黎はナカから性器を引き抜き、愛おしそうに志郎の頭を撫でる。その最中にまたしても扉がノックされ、再び部下の男が部屋に入ってきた。そして今度はステンレス製のバットをベッドの上に置くと、先程と同じ流れで部屋を出て行った。
「最後の罰ゲームは尿道責めです。暴れると危ないので念の為、拘束しておきますね?」
黎は淡々とそう言いながら、ベッドに志郎の四肢を拘束した後、バットの中の尿道バイブとジェルが入った容器を手に取る。細長いシリコン製のバイブにジェルを塗り、志郎の性器を掴むとその先端を尿道口にあてがう。
「は……? まさか、そこに挿れる気じゃ……」
「えぇ。先程、言いましたよね。尿道責めだと。まさか尿道口だけを責められるとでも思っていたんですか?」
尿道責めの意味を理解しきれていなかった志郎は、真っ青な顔で黎を見上げる。それでも黎はお構いなしに、細いバイブを尿道に挿入する。
「あ"ぁっ……! やだっ……ぬけっ……!」
志郎は拘束された手を握りしめ、必死に訴えるが、黎は時間をかけてゆっくりとバイブを挿れていく。志郎は最初、異物感に悶えていたが、次第にそれは快感へと変わり、甘い声で鳴き始める。
「ああっ……だめ、だっ……あ"あ"ぁっ……!?」
更に奥に進み、バイブの先端が前立腺に当たると、志郎は大声で喘いだ。その反応に、黎は楽しそうに笑いながら、尿道バイブで何度も前立腺を突く。
「ふふっ……初めてなのに気持ちよさそうで良かったです。そうだ、志郎くん。この玩具はね、振動もするんですよ?」
「あ"あ"あ"ぁっ!!」
数秒間、バイブが振動しただけで叫ぶ志郎を見て、黎はうっとりとした顔をする。前立腺を突き続け、その刺激に甘く喘ぐ志郎を見下ろし、黎はニコリと笑う。
「今度は達するまで振動させ続けますね?」
「や"だあ"ぁぁっ……!! とめっ……! むりぃ……! クるうぅ!! あ"あ"あ"ぁぁっ……!!」
先端が前立腺に当たったまま振動した尿道バイブに翻弄され、志郎はドライオーガズムに達した。
「ふふっ……次はこちらを試してみましょうか」
黎は尿道バイブの振動を止めてからゆっくり引き抜くと、今度は別の玩具を手に取った。それは挿入部分がボコボコしており、その形状を見た志郎は小さく首を横に振る。
「もうイったからっ……」
「ほら、他の罰ゲームでも結局は二回イってるじゃないですか。なのでバランスを取るために、この罰ゲームでも二回イっておきましょうね?」
かなり強引な理由付けをしつつ、黎はボコボコしている部分にジェルをたっぷり塗っていく。
「ざけんなっ……! も、やだっ……ぬけ、ぬけよっ……! ほんとにやめっ……あ"あ"ぁぁっ……!!」
志郎が言葉で拒否しようと、黎に止める気はなく……尿道バイブをゆっくりと挿入していき、前立腺を突いた。ボコボコしたバイブを軽く抜き差しされるだけでも志郎は感じてしまい、振動するとますます悶えてヤダヤダと激しく首を横に振る。
「あ"あ"あ"ぁぁっ……!!」
またしても志郎はドライオーガズムに達するが、黎は責めの手を止めるどころか、尿道バイブの振動の段階を上げた。
「い"や"だあ"ぁぁ……!! イ"ぐうぅぅ……!!」
黎は少しだけ抜き差しのスピードも上げ、志郎を追いつめる。そして志郎が達しそうなタイミングで、尿道バイブを引き抜いた。それと同時に痙攣しながら志郎は射精し、ぐったりとシーツに身体を沈める。
黎は肩で息をする志郎の足首の拘束だけを解くと、脚を大きく開かせて性器を後孔に突き刺した。
「ああぁぁっ……! にかい、いじょぉっ……イったのにぃ……! もうむりっ……ほんきでむりだからぁ……!!」
志郎の訴えなど無視して、黎は先程よりも少し太いボコボコしたバイブにジェルを纏わせると、尿道にズブズブと挿入していく。
「なにしてっ……りょうほうはやだっ……! おねがいだからあぁぁっ……!!」
黎は性器と尿道バイブの両方で、志郎の前立腺をじわじわと責め立てる。尿道バイブの振動は徐々に上げていき、マックスまで到達すると、小刻みに前立腺を突く。それと同時に腰を揺らし、亀頭でナカから前立腺を押し潰す。
「あ"あ"あ"ぁぁ……!! ばつげーむはっ……あがっ……! も、おわっ……あ"あ"あ"あ"ぁぁっ……!」
志郎は諦めずに途切れ途切れに言葉を紡ぐが、最終的には快感に飲み込まれ、三度目のドライオーガズムに達した。
「えぇ、なのでここからはただの楽しいセックスです。今日も私が満足するまで付き合ってください。勿論、志郎くんの事もたくさん気持ちよくしてあげますからね?」
黎は尿道バイブを引き抜いた後、全く悪びれる事なく、爽やかにそう言って志郎の唇を塞いだ。黎に舌を絡められると、志郎は何もかもを諦めたように脱力し、目を閉じて小さな喘ぎ声を漏らした。
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