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第一章 出会い
5 そして、初体験
エアコンをオンにしてドアを閉め、ベッドサイドの明かりを点けてベッドに上がると、沙夜さんはスリップ姿のまま、なんの躊躇もなく、すべるように僕の体の上にまたがった。
ずっと勃ちっぱなしの僕のペニスの上に、沙夜さんの秘部が軽く触れているのがパジャマ越しとは言えしっかり感じられる。でも沙夜さんには特にそれを気にかける様子はない。
こんな時に男はどういう顔をすればいいんだろう。いままで女子にまたがられた経験なんて一度もない僕は、そんなことを考えたが、沙夜さんがその答えを教えてくれた。
「もう、力抜いて。それから、もっと楽しくしようよ。そんな仏頂面してたら、わたし退屈していっちゃうかもね」
美味しそうなデザートが出てきた時のような、いかにも小躍りしてそうな表情で沙夜さんは笑った。
荷物の中のディルドに始まり、つぎつぎと垣間見た沙夜さんのエロな一面。出会って二日くらいのあいだにふつう、あんなにもぽろぽろとこぼれ落ちるものなのか? 沙夜さんの中にはどれほどの秘密が詰まっているんだろう。それがどんなものなのか確かめてみたい。
言いつけどおり僕はにこりと微笑んだ。母親に気に入られたいと願う子供みたいに。知らないけど。
「かわいい子。ほら口開けて」
歯医者さんの椅子の上でするように口を大きく開けると、沙夜さんは少し苦笑いをしながら僕の口の中に舌を差し入れた。
吹き込まれた沙夜さんの生息がぼわっと共鳴し、僕は慌てて口をすぼめた。
「ふぁあ、ふぉうら、舌の力を抜いて……そう、もっと絡めて。やあだ、光くんかわいいぃ」
沙夜さんの舌が僕の舌のまわりを撫でるようにくるくると回る。
舌を伝って流れ込む沙夜さんの甘い唾液に、意識が溶かされそうだ。
「ねえ、目を開いて、ちゃんとこっちを見て」
沙夜さんが射るように僕を見ていた。笑ってないし怖くもない。
そうか、真剣なんだ。
僕の進路について、あんなにも心を砕いてくれているし、これからはふたりで歩んでいこうとも言ってくれた。
そんなことを思い起こして、体の中が熱くなった。
母さん、……か。
「見つめ合ってするのっていいな、って思うの。変かもしれないけど。いろいろ確かめられるじゃない」
沙夜さんが、キスを中断して言った。
「いろいろって?」
「そうね……、感じてるの、とか、もっともっと、だとか」
「じゃあ、今の沙夜さんは、もっともっとかな」
「それは光くんの方でしょ。ふふっ」
あ、自然に話せてる、僕。
「ねえ、沙夜さん?」
「なあに」
「お母さん……って呼んでいい? 変かもしれないけど」
「それは、そんなプレイで、ってこと?」
「そうじゃなくて」
僕はこの時、少し涙目になっていたかもしれない。
「……もう、いやだぁ、光」
沙夜さんははにかんで、垂れた片側の髪を自分で押さえながら、すうっと首を伸ばして、僕の唇をぬらぬらと感慨深げに舐めた。
ずっとまたがられたままペニスを刺激している女の秘部が、そろそろ僕も気になってきた。
僕は勢いよくペニスに力を込めてみた。
「やだ、動いた! 動いたわ」
おなかの胎児が初めて動いた時の母親みたいなリアクションを交えて、体をヒクつかせる沙夜さん。
「すごいわぁー」
そう言ってまた舌を差し入れる。
沙夜さんの胸の先端が、スリップ越しに僕のパジャマの胸に軽く触れる。
僕は舌を動かしながら、そのスリップの胸のあたりを盗み見た。
隙間から見える豊かな胸の谷間に、垂れ過ぎずきれいに形を保った紡錘形の乳房の稜線がスリップに貼りついて、生々しく透けて見える。
僕は両手を使ってレースで覆われたその乳房の稜線の先を指で探ってみる。尖った乳首の先端はすぐに見つけ出すことができた。
「……あっ、いやぁん、はあっ」
反応はすぐにきた。沙夜さんの乳首は敏感だ。あのビデオでもそうだった。壁から覗いたあの時だって。
「もう光ったら、いたずらしないの」
そう言って僕の鼻を舐め回す。いやらしい唾液の匂い。
「やめた方がいい?」
「……それもダメ」
僕は両方の乳首を軽くつまんでみた。男の乳首とは違うたしかな存在感にうっとりする。
「どう、気持ちいい? ちゃんと目を見て答えて。そう言ったのはお母さんでしょ」
「……うん、気持ちいい」
瞳を潤ませた困り顔がかわいい。
「ここから、どうしたらいい?」
「そのまま、うっ、クリクリして」
「こう?」
「はああ…………」
スリップ越しにほんとに軽くつまんでるだけなのに、それだけでヒクヒクと体を上下に震わせている。
目は、ビデオの時みたいにとろんと寄り目になって、眉間に寄った皺がすごくエロい。
すごい! 楽しい。セックスってこんなに楽しいんだね。沙夜さん。
早く真っ裸になって抱き合いたいな。
「ねえ、母さん?」
「はあい、……今いいとこなの」
「なに? ひとりでイッちゃわないでよね」
「……いいのよぉ。女はね、何回でも……イケるの。……きゃっ」
そう言ったきり、沙夜さんは瞬時に動きを止め、壊れたロボットみたいに僕の上にへたり込んだ。
小刻みに震える背中に手を回すと、ひんやりと汗で濡れていた。
赤ら顔で、寝入った子供みたいな顔。その頬をさする。
「おーい。ねえ、寒くない? 母さん」
「……ふぅん、大丈夫。光くうん、超気持ち……いいよぉ」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
そのあとの僕はもう、完全に舞い上がっていた。
シングルの小さな布団を被って、ふたりで服を脱ぐ。
「全部脱ぎなさいよ。ズルはなしだからね」
僕も沙夜さんも子供のようだ。
「母さんもパンティまで脱いでよ。つうか、ノーパンだったとか?」
「ばか、ちゃんと穿いてるわよ。それに女の子はパンティって言わないの。……そうかあパンティねえ、なんか新鮮。へへ」
どうやら舞い上がっているのは、僕だけではなさそうだ。
脱ぎ終えると、またキスをした。
そして少しの沈黙。
「ねえ? 光くん」
「なに?」
「触っちゃっても……いい?」
「うん」
僕が答えるやいなや沙夜さんは、水中に潜らんとするダイバーみたいに、息を大きく吸って布団の中に没した。
素早い動きにあっけにとられていると、
「みっけ! ……あれ? なんかヌルヌルしてるよ」
布団の中からくぐもった声とともに、鈴口を控えめに撫でる指の感触が。
「ひゃあん」
続いて、わあっ、頬ずり?
「すごいわぁ……やっぱり」と沙夜さんの声。
すべすべした冷たい頬の感触がここちいい。そこにじらすようにまとわりつくか細い数本の指。すごい! もうダメ。
「はぁん……」
思わず女みたいなあえぎ声が出てしまう。
「切ない声出しちゃって、もう」
すかさず布団を持ち上げて、沙夜さんが微笑んだ。
小さな沙夜さんの顔とどす黒い僕のチ×ポのコントラストに目が釘づけになった。しかも、沙夜さんの頬は僕のカウパーでヌルヌル濡れてるし。
「ひやぁ、ダメだよそんなの。挿れる前にイッちゃいそうだよ」
「……じゃあ、イッちゃえば」
そう言ってまた、沙夜さんは布団とともに没したが、もう頬ずりはない。
「ねえぇ、母さんってばぁ」
じれて布団をめくりかけたら、
「ダメ!」と制止され、少しおいて沙夜さんが話し始めた。
「あのさあ、今頃で恐縮なんだけど……」
「なに?」
「わたしさあ、実はね、ほんとうの挿入って、経験が、……ないのよ」
へ? ちょっと意味不明。
「親父とは? 結婚したんでしょ?」
「うん、でもお父さま……ダメなんだ。勃たないの」
「でも、大学の研究室でいいことしたって言ってなかった?」
「そうよね。ビデオ観ちゃったものね。説明すると長くなるから、要点だけ言うわね……。あ、なんか柔らかくなっちゃったみたい」
布団の中から聞こえる沙夜さんのくぐもった声がやけに悲しい。僕は己の正直すぎる反応を恥じた。
「あなたの見た、いやらしい下着と、それからディルド。それがわたしとお父さまの性生活のすべてよ。笑っちゃうでしょ」
「笑わないって」
活気を失った僕のペニスに触れる沙夜さんの指先さえも悲しげだ。
「お医者さまにかかって薬を試したけどダメで。心因性のEDなんだって。怪しげな催眠療法も試してみたけど、お父さまって図太いひとだから少しも効かなくて……。でもね、光明はあるの。光くん。あなたよ」
「ぼ、僕がなんで?」
「お父さまね。いろいろ試してる最中に、あなたの話をして嫉妬心をくすぐると、なぜだかいつも、少しだけ元気になるのね。だから、お父さまに……」
「先生、でいいんじゃない? 言いにくそうだ」
「そう? それでね、先生に一度言ってみたの。光くんに筆おろしって感じでお世話してもらおうかな?ってね。そしたら、すごく硬くなって。で先生、筆おろしは男の初体験で女性の場合は破瓜って言うんだぞ、とか、姫始めは秘めごとを始めるってことで初体験を指す場合もある、だとか、そんなことぶってるうちに、またしぼんじゃって……。ふふ。先生、混乱したのね」
親父の声色をまねて語る沙夜さんに親父への愛が感じられ、僕の方が少し嫉妬した。
「親父とは長いんでしょ? 僕、つき合ってることさえ知らなかったんだよ。親子なのにちょっとショックだったよ」
「ごめんね。……わたしはね、先生にたくさんお世話していただいたの。学生時代に父が死んで、相続のことで奔走してもらったりしたしね。男と女の関係になったのは、わたしの弟が死んでからかな」
そうか、いろいろ抱えてそうな沙夜さん。
「長期出張の前にね、先生が言ってきたの。まずは光くんと一緒に住んでみたらどうかって。わたしは先生が出張から戻っていろいろ整えてからって思っていたから、ちょっと突然で。お仕事の時とおんなじ。先生、そうと決めたらまわりには強引だから。うまくやれるか?って聞くから、はい。うまくやれます、って答えた」
「なんかのミッションみたい」
「そう、ミッションなの。先生の真意は、ほんとうのところわからない。けど、わたしは理解した。だから今、こうしてる。おかしな理屈なんだろうけど。今はこのミッションに賭けるしかない」
そして突然、亀頭全体を蒸しタオルで包まれるみたいな熱い感覚に襲われた。
うあぁ。もしかして咥えられた?
初めて感じるこの感覚。口の中で沙夜さんの舌がペニスにねっとりと絡まり、ぬらぬらと動いているんだ。
「うわあ。熱い。ああ……」
身悶えしながら、布団を払いのけると、大息をついた沙夜さんが、唾で濡れたペニスをしごきながら僕を睨んでいた。
「なあんだ、また硬くなった。光、いけるじゃない」
「沙夜さん! すごい!」
「沙夜さんじゃないでしょ。お母さん、でしょ」
「そ、そうだね。お母さん、すごい! 口の中も気持ちいいし、指使いも最高!」
「へへへ。ディルドをお相手にずいぶん練習しましたっ。それに、わたしってバイだから、オーラルは得意な方なのよ」
またしてもこぼれ落ちた、沙夜さんの秘密。尋常じゃないキスのエロさは、そういうことだったんだ。
「じゃあ、つぎいくわね。また切ない声聞かせて。こんな感じどう?」
そう言って沙夜さんは、頭をグラインドさせながら僕のペニスを深く根元まで咥え込んだ。壁から覗いたあの時のように。
そして頭全体で僕をキツツキみたいに、激しくつつき始めた。
固い! 喉奥が当たってる。熱くてとろけそうな口の中と固い喉奥のコントラスト。
沙夜さんの鼻先が僕のおなかにめり込む。すごい破壊力! 女はそんなにヤワじゃないの。めちゃくちゃにしちゃって大丈夫なの……そんなことを体現しているように思えた。
僕は沙夜さんの頭の動きに合わせるように、腰を動かしてみた。気持ちいいよ。もっと深く! もっと。
「うぐ、うぐぐ。ゴキュゴキュ……」
喉奥から小鳥の鳴き声のような、高い音色が絞り出てくる。
やば、このままだとイッちゃいそう。
「ダメだよ。ほんとうにイッちゃいそう。挿れたいよ。早く沙夜さんの中に挿れたいよ」 沙夜さんは勢いよく喉に刺さったペニスを引き抜き、
「ばか! 自分で腰を使うからでしょ。それから、沙夜さんじゃなくてお母さんね」
沙夜さんはそう言って僕の脇に滑り込み、ヌルヌルした唇でキスをした。
少ししょっぱいジューシーな沙夜さんの口の中。
「もう、なんの汁かわかんないね。へへ。そろそろ本番、いこうか」
気丈に振る舞いながらも、少し照れてる沙夜さんがかわいい。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「じゃあ、挿れるよ」
「お願い」
ふたりしてベッドのなかで向かい合い、ぼくは沙夜さんに身を寄せる。沙夜さんの大きなおっぱいが僕の胸の中で甘くつぶれた。沙夜さんのあそこはもうずいぶん濡れているみたい。そっとひとさし指を差し挿れて動かすと、くちゅくちゅと音がする。
「やだぁ。エロい指。変な音。感じちゃう」
「怖くない?」
「大丈夫。言っておくけどバージンじゃないよ。ディルド経験だけど」
ペニスを濡れた部分にあてがい、蜜を塗りつけ、そおっと押しつけてみた。
「ここでいいんだよね?」
「オッケー大丈夫」
親指を立てて合図する沙夜さん。ミッションの始まりだ。
「あ、ああ、入ってきた。ああ、熱い! 光くん熱いわ」
ペニスが半分くらい埋まったところで、それは始まった。
「うわっ。なになに? なんかつぶつぶした感じ、無数の突起が動いてる? それにそれに……勝手に入っていく。吸い込まれていく感じ。うわっ」
もう、離さない。そんな感じ!
「ディルドの時もそうだったわ。途中まで挿れたら、あとは勝手に入っていく。思わず歓声が上がったくらい」
「歓声ってなに? ……ひゃっ」
ペニスが溶かされそうなほどの快感を味わいながらも、僕はそのまま会話を続けた。
「女子校の寄宿舎でね。舎監の先生がいない日に、集会室でみんなに犯されたの。はああっ」
寄宿舎に舎監、いやらしい古色な話だ。なんか盛り上がる。
「テーブルを寄せて、その上に何人かに押さえつけられて、身動きできなくされて……、あ、すごい。中で膨らんだわ。光興奮してる? はああぁ」
無垢な少女たちの邪悪なまなざしに晒され、もがく少女時代の沙夜さんを思い描くと、そりゃ、チ×ポも膨らむでしょ。ふつう。
「陶器でできたディルドでね。コルクの栓がついてて、中にお湯を入れて使うの。長年、先輩から後輩に受け継がれてきた昔のものなの。それを、無理矢理ね、挿れられて……やだぁ、光反ってる、すごく反ってる! ふぁああ、あ」
「そのディルドとどっちがいい?」
「もちろん光の! すごく反ってて体になじむもの。ああ、超絶気持ちいい。こんなんだったら、もっと早く、すればよかった。はああん」
沙夜さんの盛り上がりに合わせて、突起の壁がさらに僕を締めつけて、飲み込んで離さない。このままじゃ、腰を動かすことなくイッちゃいそうだ。
「動いていい?」
「いいよぉ。それから胸も触って」
「あいよ!」
初体験なんて、挿れて腰ふってすぐイッちゃって終わり、なんて思っていたけど、沙夜さんのおかげで濃密な時間を過ごせてる。
「初めての時は痛かったの?」
「すっごく痛かった。みんなは熱くしてあるから大丈夫って笑ってたけど、血も出たのよ。でも、そのおかげで、今、とっても、気持ちいい! ああん。動いてる! 光チ×ポが弧を描いて動いてるっ、もう最高! はああああ」
僕は腰を使って、ゆっくりとペニスを動かしたが、それに連動するようにつぶつぶの壁が脈打ちことさら締めつけてくる。
「もぉう、胸もって言ってるでしょ。焦っちゃダメ。あん」
僕は沙夜さんの片方の尖ったおっぱいの先をつまんだ。
「やだ。気持ちいい。キスもしよ」
向かい合って寝たままだとちょっとやりづらい。沙夜さんを怖がらせないようにって思ってたけど、そんな心配は必要なさそうだ。僕はペニスが抜けないように気をつけて、沙夜さんの上に覆い被さった。
「重くない?」
「大丈夫。光、軽いもの。もう少し筋肉つけなきゃ」
沙夜さんの小さな顔を両手で包みそのままキス。腰も動かす。
「ふん、ふん、ははぁん。光っ、素敵!」
そっと目を開くと、沙夜さんの挑戦的な茶色い瞳が僕を見ている。もう目も寄っちゃってる。
「光、わたし痛くないし、気持ちいいし、そしてそして、物足りないわ。だからもっと突いて。壊れちゃってもいいから、それから乳首も舐めて。はあん。ああ」
美人だし、体も完璧、感度もいい沙夜さん。口うるさい母親みたいになにかと注文は多いけど、全然嫌じゃないから。
いつの間にか、挿入点を中心にVの字に大きく開いた沙夜さんの両脚首をつかみ、僕は腰の動きを速めた。速めた分、魅惑の締まりから解放されて余裕も生まれる。そうか、そういうことね。
ピストン運動したまま、首を伸ばして、ツンと突きだした沙夜さんの両乳首を、ひとつずつ、丹念に舐める。
「やだやだ、エロい! 舌エロい。ふあああ。……でね、きのう話したでしょ。東京でスタイリストしてるって子のこと。あん! その子の舌が、すごくいやらしいの、生き物みたいにぃ、蠢くように動くの。ディルド咥え込んであえいでるわたしの胸を、執拗に舐めるの。はああ、……で、わたし思った、エッチなことって、日々、思いもよらない発見があるの。新たな快楽が見つかるの。はああ、奥深いのよねぇ。そう、もっと、もっと、奥まで突いてっ!」
注文どおり奥まで力いっぱい突いた。沙夜さんの両ふとももを両手で抱え込んで、沙夜さんの贅肉がないウエストに幾筋も皺ができるくらい体重をかけてのしかかって、ずんずん突き落とした。
「すごい! すごい! すご、すご、すご、すご、はあああ……」
「僕もイキそう。このまま出したらマズいよね?」
「大丈夫、よ、きょうは。さあ、いっぱい中に出しちゃってぇ……あああああ」
寄り目になって見えてるかも怪しい沙夜さんと目を合わせたまま僕は果てた。
「やだぁ、すごい。ドクドクいっちゃってるよぅ。ああ、わたしもダメ、イクぅ、イクぅイクっ……」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「母さん?」
「はあぁ、今余韻に浸ってるとこ。で、なあに?」
「きょうはどうだった? その新たな発見ってあった?」
上気した沙夜さんの顔。よく見ると、頬にうっすらそばかすが浮き出ているのが、幼い感じでかわいい。
「ペニスはカチカチなのに、浮き出た血管がふわふわしていてかわいいこと。わたしの中で弧を描いて切なくて、素敵なこと。充分硬いと思っていてもイク前にさらに超絶硬くなること。ドクドク出るのが感じられたこと。あと、光くんがペニスに力を込めると傘が開くこと。あれはいいよ」
子供のような顔で目を輝かせて、感想を語る沙夜さん。
「ペニスばっかじゃない」
「しかたないわ。初体験だもの。光くんはどうだったのよ?」
片肘ついて余裕こいてる僕の様子に、不満ありありという感じで沙夜さんが聞く。
「気持ちよかったよ。こんなだったら、昼間に三回も出さなきゃよかった、って思った。でも出してなかったら、すぐイッちゃったかな。沙夜さんの中、つぶつぶしてて吸いつくし引き込むし……」
「怪物みたいに言わないの。へへ、でもありがとう。それから、何度も言うけど、お母さんでしょ。あと、オナニー禁止! 光くんがドクドクいっぱい出すとこ、もっともっと間近で見たいわ」
「ヘンタイ!」
「へへ。おなかすいちゃった」
「牛すじカレー作ってあるよ」
「うあぁ、光くんの手料理? うれしい。食べよ! ふたりで」
ずっと勃ちっぱなしの僕のペニスの上に、沙夜さんの秘部が軽く触れているのがパジャマ越しとは言えしっかり感じられる。でも沙夜さんには特にそれを気にかける様子はない。
こんな時に男はどういう顔をすればいいんだろう。いままで女子にまたがられた経験なんて一度もない僕は、そんなことを考えたが、沙夜さんがその答えを教えてくれた。
「もう、力抜いて。それから、もっと楽しくしようよ。そんな仏頂面してたら、わたし退屈していっちゃうかもね」
美味しそうなデザートが出てきた時のような、いかにも小躍りしてそうな表情で沙夜さんは笑った。
荷物の中のディルドに始まり、つぎつぎと垣間見た沙夜さんのエロな一面。出会って二日くらいのあいだにふつう、あんなにもぽろぽろとこぼれ落ちるものなのか? 沙夜さんの中にはどれほどの秘密が詰まっているんだろう。それがどんなものなのか確かめてみたい。
言いつけどおり僕はにこりと微笑んだ。母親に気に入られたいと願う子供みたいに。知らないけど。
「かわいい子。ほら口開けて」
歯医者さんの椅子の上でするように口を大きく開けると、沙夜さんは少し苦笑いをしながら僕の口の中に舌を差し入れた。
吹き込まれた沙夜さんの生息がぼわっと共鳴し、僕は慌てて口をすぼめた。
「ふぁあ、ふぉうら、舌の力を抜いて……そう、もっと絡めて。やあだ、光くんかわいいぃ」
沙夜さんの舌が僕の舌のまわりを撫でるようにくるくると回る。
舌を伝って流れ込む沙夜さんの甘い唾液に、意識が溶かされそうだ。
「ねえ、目を開いて、ちゃんとこっちを見て」
沙夜さんが射るように僕を見ていた。笑ってないし怖くもない。
そうか、真剣なんだ。
僕の進路について、あんなにも心を砕いてくれているし、これからはふたりで歩んでいこうとも言ってくれた。
そんなことを思い起こして、体の中が熱くなった。
母さん、……か。
「見つめ合ってするのっていいな、って思うの。変かもしれないけど。いろいろ確かめられるじゃない」
沙夜さんが、キスを中断して言った。
「いろいろって?」
「そうね……、感じてるの、とか、もっともっと、だとか」
「じゃあ、今の沙夜さんは、もっともっとかな」
「それは光くんの方でしょ。ふふっ」
あ、自然に話せてる、僕。
「ねえ、沙夜さん?」
「なあに」
「お母さん……って呼んでいい? 変かもしれないけど」
「それは、そんなプレイで、ってこと?」
「そうじゃなくて」
僕はこの時、少し涙目になっていたかもしれない。
「……もう、いやだぁ、光」
沙夜さんははにかんで、垂れた片側の髪を自分で押さえながら、すうっと首を伸ばして、僕の唇をぬらぬらと感慨深げに舐めた。
ずっとまたがられたままペニスを刺激している女の秘部が、そろそろ僕も気になってきた。
僕は勢いよくペニスに力を込めてみた。
「やだ、動いた! 動いたわ」
おなかの胎児が初めて動いた時の母親みたいなリアクションを交えて、体をヒクつかせる沙夜さん。
「すごいわぁー」
そう言ってまた舌を差し入れる。
沙夜さんの胸の先端が、スリップ越しに僕のパジャマの胸に軽く触れる。
僕は舌を動かしながら、そのスリップの胸のあたりを盗み見た。
隙間から見える豊かな胸の谷間に、垂れ過ぎずきれいに形を保った紡錘形の乳房の稜線がスリップに貼りついて、生々しく透けて見える。
僕は両手を使ってレースで覆われたその乳房の稜線の先を指で探ってみる。尖った乳首の先端はすぐに見つけ出すことができた。
「……あっ、いやぁん、はあっ」
反応はすぐにきた。沙夜さんの乳首は敏感だ。あのビデオでもそうだった。壁から覗いたあの時だって。
「もう光ったら、いたずらしないの」
そう言って僕の鼻を舐め回す。いやらしい唾液の匂い。
「やめた方がいい?」
「……それもダメ」
僕は両方の乳首を軽くつまんでみた。男の乳首とは違うたしかな存在感にうっとりする。
「どう、気持ちいい? ちゃんと目を見て答えて。そう言ったのはお母さんでしょ」
「……うん、気持ちいい」
瞳を潤ませた困り顔がかわいい。
「ここから、どうしたらいい?」
「そのまま、うっ、クリクリして」
「こう?」
「はああ…………」
スリップ越しにほんとに軽くつまんでるだけなのに、それだけでヒクヒクと体を上下に震わせている。
目は、ビデオの時みたいにとろんと寄り目になって、眉間に寄った皺がすごくエロい。
すごい! 楽しい。セックスってこんなに楽しいんだね。沙夜さん。
早く真っ裸になって抱き合いたいな。
「ねえ、母さん?」
「はあい、……今いいとこなの」
「なに? ひとりでイッちゃわないでよね」
「……いいのよぉ。女はね、何回でも……イケるの。……きゃっ」
そう言ったきり、沙夜さんは瞬時に動きを止め、壊れたロボットみたいに僕の上にへたり込んだ。
小刻みに震える背中に手を回すと、ひんやりと汗で濡れていた。
赤ら顔で、寝入った子供みたいな顔。その頬をさする。
「おーい。ねえ、寒くない? 母さん」
「……ふぅん、大丈夫。光くうん、超気持ち……いいよぉ」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
そのあとの僕はもう、完全に舞い上がっていた。
シングルの小さな布団を被って、ふたりで服を脱ぐ。
「全部脱ぎなさいよ。ズルはなしだからね」
僕も沙夜さんも子供のようだ。
「母さんもパンティまで脱いでよ。つうか、ノーパンだったとか?」
「ばか、ちゃんと穿いてるわよ。それに女の子はパンティって言わないの。……そうかあパンティねえ、なんか新鮮。へへ」
どうやら舞い上がっているのは、僕だけではなさそうだ。
脱ぎ終えると、またキスをした。
そして少しの沈黙。
「ねえ? 光くん」
「なに?」
「触っちゃっても……いい?」
「うん」
僕が答えるやいなや沙夜さんは、水中に潜らんとするダイバーみたいに、息を大きく吸って布団の中に没した。
素早い動きにあっけにとられていると、
「みっけ! ……あれ? なんかヌルヌルしてるよ」
布団の中からくぐもった声とともに、鈴口を控えめに撫でる指の感触が。
「ひゃあん」
続いて、わあっ、頬ずり?
「すごいわぁ……やっぱり」と沙夜さんの声。
すべすべした冷たい頬の感触がここちいい。そこにじらすようにまとわりつくか細い数本の指。すごい! もうダメ。
「はぁん……」
思わず女みたいなあえぎ声が出てしまう。
「切ない声出しちゃって、もう」
すかさず布団を持ち上げて、沙夜さんが微笑んだ。
小さな沙夜さんの顔とどす黒い僕のチ×ポのコントラストに目が釘づけになった。しかも、沙夜さんの頬は僕のカウパーでヌルヌル濡れてるし。
「ひやぁ、ダメだよそんなの。挿れる前にイッちゃいそうだよ」
「……じゃあ、イッちゃえば」
そう言ってまた、沙夜さんは布団とともに没したが、もう頬ずりはない。
「ねえぇ、母さんってばぁ」
じれて布団をめくりかけたら、
「ダメ!」と制止され、少しおいて沙夜さんが話し始めた。
「あのさあ、今頃で恐縮なんだけど……」
「なに?」
「わたしさあ、実はね、ほんとうの挿入って、経験が、……ないのよ」
へ? ちょっと意味不明。
「親父とは? 結婚したんでしょ?」
「うん、でもお父さま……ダメなんだ。勃たないの」
「でも、大学の研究室でいいことしたって言ってなかった?」
「そうよね。ビデオ観ちゃったものね。説明すると長くなるから、要点だけ言うわね……。あ、なんか柔らかくなっちゃったみたい」
布団の中から聞こえる沙夜さんのくぐもった声がやけに悲しい。僕は己の正直すぎる反応を恥じた。
「あなたの見た、いやらしい下着と、それからディルド。それがわたしとお父さまの性生活のすべてよ。笑っちゃうでしょ」
「笑わないって」
活気を失った僕のペニスに触れる沙夜さんの指先さえも悲しげだ。
「お医者さまにかかって薬を試したけどダメで。心因性のEDなんだって。怪しげな催眠療法も試してみたけど、お父さまって図太いひとだから少しも効かなくて……。でもね、光明はあるの。光くん。あなたよ」
「ぼ、僕がなんで?」
「お父さまね。いろいろ試してる最中に、あなたの話をして嫉妬心をくすぐると、なぜだかいつも、少しだけ元気になるのね。だから、お父さまに……」
「先生、でいいんじゃない? 言いにくそうだ」
「そう? それでね、先生に一度言ってみたの。光くんに筆おろしって感じでお世話してもらおうかな?ってね。そしたら、すごく硬くなって。で先生、筆おろしは男の初体験で女性の場合は破瓜って言うんだぞ、とか、姫始めは秘めごとを始めるってことで初体験を指す場合もある、だとか、そんなことぶってるうちに、またしぼんじゃって……。ふふ。先生、混乱したのね」
親父の声色をまねて語る沙夜さんに親父への愛が感じられ、僕の方が少し嫉妬した。
「親父とは長いんでしょ? 僕、つき合ってることさえ知らなかったんだよ。親子なのにちょっとショックだったよ」
「ごめんね。……わたしはね、先生にたくさんお世話していただいたの。学生時代に父が死んで、相続のことで奔走してもらったりしたしね。男と女の関係になったのは、わたしの弟が死んでからかな」
そうか、いろいろ抱えてそうな沙夜さん。
「長期出張の前にね、先生が言ってきたの。まずは光くんと一緒に住んでみたらどうかって。わたしは先生が出張から戻っていろいろ整えてからって思っていたから、ちょっと突然で。お仕事の時とおんなじ。先生、そうと決めたらまわりには強引だから。うまくやれるか?って聞くから、はい。うまくやれます、って答えた」
「なんかのミッションみたい」
「そう、ミッションなの。先生の真意は、ほんとうのところわからない。けど、わたしは理解した。だから今、こうしてる。おかしな理屈なんだろうけど。今はこのミッションに賭けるしかない」
そして突然、亀頭全体を蒸しタオルで包まれるみたいな熱い感覚に襲われた。
うあぁ。もしかして咥えられた?
初めて感じるこの感覚。口の中で沙夜さんの舌がペニスにねっとりと絡まり、ぬらぬらと動いているんだ。
「うわあ。熱い。ああ……」
身悶えしながら、布団を払いのけると、大息をついた沙夜さんが、唾で濡れたペニスをしごきながら僕を睨んでいた。
「なあんだ、また硬くなった。光、いけるじゃない」
「沙夜さん! すごい!」
「沙夜さんじゃないでしょ。お母さん、でしょ」
「そ、そうだね。お母さん、すごい! 口の中も気持ちいいし、指使いも最高!」
「へへへ。ディルドをお相手にずいぶん練習しましたっ。それに、わたしってバイだから、オーラルは得意な方なのよ」
またしてもこぼれ落ちた、沙夜さんの秘密。尋常じゃないキスのエロさは、そういうことだったんだ。
「じゃあ、つぎいくわね。また切ない声聞かせて。こんな感じどう?」
そう言って沙夜さんは、頭をグラインドさせながら僕のペニスを深く根元まで咥え込んだ。壁から覗いたあの時のように。
そして頭全体で僕をキツツキみたいに、激しくつつき始めた。
固い! 喉奥が当たってる。熱くてとろけそうな口の中と固い喉奥のコントラスト。
沙夜さんの鼻先が僕のおなかにめり込む。すごい破壊力! 女はそんなにヤワじゃないの。めちゃくちゃにしちゃって大丈夫なの……そんなことを体現しているように思えた。
僕は沙夜さんの頭の動きに合わせるように、腰を動かしてみた。気持ちいいよ。もっと深く! もっと。
「うぐ、うぐぐ。ゴキュゴキュ……」
喉奥から小鳥の鳴き声のような、高い音色が絞り出てくる。
やば、このままだとイッちゃいそう。
「ダメだよ。ほんとうにイッちゃいそう。挿れたいよ。早く沙夜さんの中に挿れたいよ」 沙夜さんは勢いよく喉に刺さったペニスを引き抜き、
「ばか! 自分で腰を使うからでしょ。それから、沙夜さんじゃなくてお母さんね」
沙夜さんはそう言って僕の脇に滑り込み、ヌルヌルした唇でキスをした。
少ししょっぱいジューシーな沙夜さんの口の中。
「もう、なんの汁かわかんないね。へへ。そろそろ本番、いこうか」
気丈に振る舞いながらも、少し照れてる沙夜さんがかわいい。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「じゃあ、挿れるよ」
「お願い」
ふたりしてベッドのなかで向かい合い、ぼくは沙夜さんに身を寄せる。沙夜さんの大きなおっぱいが僕の胸の中で甘くつぶれた。沙夜さんのあそこはもうずいぶん濡れているみたい。そっとひとさし指を差し挿れて動かすと、くちゅくちゅと音がする。
「やだぁ。エロい指。変な音。感じちゃう」
「怖くない?」
「大丈夫。言っておくけどバージンじゃないよ。ディルド経験だけど」
ペニスを濡れた部分にあてがい、蜜を塗りつけ、そおっと押しつけてみた。
「ここでいいんだよね?」
「オッケー大丈夫」
親指を立てて合図する沙夜さん。ミッションの始まりだ。
「あ、ああ、入ってきた。ああ、熱い! 光くん熱いわ」
ペニスが半分くらい埋まったところで、それは始まった。
「うわっ。なになに? なんかつぶつぶした感じ、無数の突起が動いてる? それにそれに……勝手に入っていく。吸い込まれていく感じ。うわっ」
もう、離さない。そんな感じ!
「ディルドの時もそうだったわ。途中まで挿れたら、あとは勝手に入っていく。思わず歓声が上がったくらい」
「歓声ってなに? ……ひゃっ」
ペニスが溶かされそうなほどの快感を味わいながらも、僕はそのまま会話を続けた。
「女子校の寄宿舎でね。舎監の先生がいない日に、集会室でみんなに犯されたの。はああっ」
寄宿舎に舎監、いやらしい古色な話だ。なんか盛り上がる。
「テーブルを寄せて、その上に何人かに押さえつけられて、身動きできなくされて……、あ、すごい。中で膨らんだわ。光興奮してる? はああぁ」
無垢な少女たちの邪悪なまなざしに晒され、もがく少女時代の沙夜さんを思い描くと、そりゃ、チ×ポも膨らむでしょ。ふつう。
「陶器でできたディルドでね。コルクの栓がついてて、中にお湯を入れて使うの。長年、先輩から後輩に受け継がれてきた昔のものなの。それを、無理矢理ね、挿れられて……やだぁ、光反ってる、すごく反ってる! ふぁああ、あ」
「そのディルドとどっちがいい?」
「もちろん光の! すごく反ってて体になじむもの。ああ、超絶気持ちいい。こんなんだったら、もっと早く、すればよかった。はああん」
沙夜さんの盛り上がりに合わせて、突起の壁がさらに僕を締めつけて、飲み込んで離さない。このままじゃ、腰を動かすことなくイッちゃいそうだ。
「動いていい?」
「いいよぉ。それから胸も触って」
「あいよ!」
初体験なんて、挿れて腰ふってすぐイッちゃって終わり、なんて思っていたけど、沙夜さんのおかげで濃密な時間を過ごせてる。
「初めての時は痛かったの?」
「すっごく痛かった。みんなは熱くしてあるから大丈夫って笑ってたけど、血も出たのよ。でも、そのおかげで、今、とっても、気持ちいい! ああん。動いてる! 光チ×ポが弧を描いて動いてるっ、もう最高! はああああ」
僕は腰を使って、ゆっくりとペニスを動かしたが、それに連動するようにつぶつぶの壁が脈打ちことさら締めつけてくる。
「もぉう、胸もって言ってるでしょ。焦っちゃダメ。あん」
僕は沙夜さんの片方の尖ったおっぱいの先をつまんだ。
「やだ。気持ちいい。キスもしよ」
向かい合って寝たままだとちょっとやりづらい。沙夜さんを怖がらせないようにって思ってたけど、そんな心配は必要なさそうだ。僕はペニスが抜けないように気をつけて、沙夜さんの上に覆い被さった。
「重くない?」
「大丈夫。光、軽いもの。もう少し筋肉つけなきゃ」
沙夜さんの小さな顔を両手で包みそのままキス。腰も動かす。
「ふん、ふん、ははぁん。光っ、素敵!」
そっと目を開くと、沙夜さんの挑戦的な茶色い瞳が僕を見ている。もう目も寄っちゃってる。
「光、わたし痛くないし、気持ちいいし、そしてそして、物足りないわ。だからもっと突いて。壊れちゃってもいいから、それから乳首も舐めて。はあん。ああ」
美人だし、体も完璧、感度もいい沙夜さん。口うるさい母親みたいになにかと注文は多いけど、全然嫌じゃないから。
いつの間にか、挿入点を中心にVの字に大きく開いた沙夜さんの両脚首をつかみ、僕は腰の動きを速めた。速めた分、魅惑の締まりから解放されて余裕も生まれる。そうか、そういうことね。
ピストン運動したまま、首を伸ばして、ツンと突きだした沙夜さんの両乳首を、ひとつずつ、丹念に舐める。
「やだやだ、エロい! 舌エロい。ふあああ。……でね、きのう話したでしょ。東京でスタイリストしてるって子のこと。あん! その子の舌が、すごくいやらしいの、生き物みたいにぃ、蠢くように動くの。ディルド咥え込んであえいでるわたしの胸を、執拗に舐めるの。はああ、……で、わたし思った、エッチなことって、日々、思いもよらない発見があるの。新たな快楽が見つかるの。はああ、奥深いのよねぇ。そう、もっと、もっと、奥まで突いてっ!」
注文どおり奥まで力いっぱい突いた。沙夜さんの両ふとももを両手で抱え込んで、沙夜さんの贅肉がないウエストに幾筋も皺ができるくらい体重をかけてのしかかって、ずんずん突き落とした。
「すごい! すごい! すご、すご、すご、すご、はあああ……」
「僕もイキそう。このまま出したらマズいよね?」
「大丈夫、よ、きょうは。さあ、いっぱい中に出しちゃってぇ……あああああ」
寄り目になって見えてるかも怪しい沙夜さんと目を合わせたまま僕は果てた。
「やだぁ、すごい。ドクドクいっちゃってるよぅ。ああ、わたしもダメ、イクぅ、イクぅイクっ……」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「母さん?」
「はあぁ、今余韻に浸ってるとこ。で、なあに?」
「きょうはどうだった? その新たな発見ってあった?」
上気した沙夜さんの顔。よく見ると、頬にうっすらそばかすが浮き出ているのが、幼い感じでかわいい。
「ペニスはカチカチなのに、浮き出た血管がふわふわしていてかわいいこと。わたしの中で弧を描いて切なくて、素敵なこと。充分硬いと思っていてもイク前にさらに超絶硬くなること。ドクドク出るのが感じられたこと。あと、光くんがペニスに力を込めると傘が開くこと。あれはいいよ」
子供のような顔で目を輝かせて、感想を語る沙夜さん。
「ペニスばっかじゃない」
「しかたないわ。初体験だもの。光くんはどうだったのよ?」
片肘ついて余裕こいてる僕の様子に、不満ありありという感じで沙夜さんが聞く。
「気持ちよかったよ。こんなだったら、昼間に三回も出さなきゃよかった、って思った。でも出してなかったら、すぐイッちゃったかな。沙夜さんの中、つぶつぶしてて吸いつくし引き込むし……」
「怪物みたいに言わないの。へへ、でもありがとう。それから、何度も言うけど、お母さんでしょ。あと、オナニー禁止! 光くんがドクドクいっぱい出すとこ、もっともっと間近で見たいわ」
「ヘンタイ!」
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