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27話 何故か突然、拓馬くんが、
「!? どっ、どうしたの拓馬くんっ…何で泣いてるの…?」
「ぅえっ、だ、だって…おれ、いくらコウ兄がおれのベッドの上でおなっオナニーしてっ…セックス、っしたい相手がおれだって言ってくれたからって、こんなっ襲うみたいなことして…ひぅっ、おれ…おれっ…」
「っ、違う…違うよっ拓馬くん…! 拓馬くんは何にも悪くないっ、悪いことなんて一つもしてないんだよっ…」
「でもっ、おれっ…」
ぽろぽろと大きな粒をあふれさせながら、ボクを襲ってしまったと告げる拓馬くん。
違うっ、違うんだよ…キミが心を痛める必要なんてどこにもないんだよ…っ。
だからボクは、
「拓馬くんっ…!」
彼の名をもう一度呼び、
「んむっ………ぁ、コウにぃ…」
「…ん、…キミが、謝ることなんて何にもない……だってボク、とっても嬉しいんだもの」
「……嬉しい…?」
「うん、言ったでしょ…ボクは拓馬くんが大好きなんだって」
「!!」
「だからキミと……拓馬くんとセックスができて、ボクはすごく幸せなんだよ…ふふ♡」
「っ――…れも、」
「え、」
そうして、大好きだからと伝え微笑んだボクに、
「おれもコウ兄が好きっ…! 大好きだっ!!」
「――…っ」
ぎゅっと、ボクの手を強く握りながら、
拓馬くんが、太陽のように眩しい笑顔と共に――ボクと同じ言葉を返してくれのだった。
っ、ああ…これは夢…? 幻…? それとも、
「ほ、ほんと…? ほんとに、たくま…くん?」
「へへっ…ほんとだよ。ほんとに好き…おれ、兄ちゃんのことが好きなんだ」
「っ、」
震える声で、聞き返してしまうボクに、
今度はきゅっと優しく手を重ねて、再び『好き』と伝えてくれる拓馬くん。
そんな彼のはにかんだ笑みに、ボクは思わず言葉を詰まらせる。
ど、どうしようっ…どうすれば、
思ってもみなかった…まさかの拓馬くんからの『愛』の告白に、ボクはここからどうすればいいのかわからなくなり、しばしの間、視線をいくつか方向に彷徨わせてしまう。
けれどもう一度、
「あ、あのっボク…!!」
目の前のボクの手を握りしめている彼に対し、声をあげようとした
瞬間。
「っ、でもごめん…! おれっ、コウ兄に嘘ついちゃってたんだっ…!!」
「………へ?」
何故か突然、
拓馬くんが、そんなことを告げてきたのであった。
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