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06 「――おれ、今すっごく加藤のちんこでめちゃくちゃにされたくてたまらないんだけど♡♡♡」
しおりを挟む「――んああっ♡♡ っ、ま、待ってかとぉ…おれ女の子じゃないからっ、そんなおっぱい舐めても、何も出ないよっ……ひゃああぅっ…♡♡」
「んちゅっ…♡ はぁ…ん、でも、なんか佐藤の乳首っ…めっちゃ甘い味すんよっ? …ほらっん、ちゅぅ♡♡」
「あああっ♡♡ やっ、んはぁっ…♡ は、お、おれの乳首っ、って、甘い味すんのっ…えっもしかして、病気っ…!?」
「ばっか、違ぇよっ。ん、すげぇ甘い味するっ♡♡ オレのいつも舐めてるアメより甘いっ、ヤバいっ…♡」
「う、そっだぁぁ…あぅん♡♡」
「んちゅ♡ ……つーか、佐藤さぁ…っ、何そのえろすぎる声……お前、家でシコってる時とか、いつもそんな声出してヤってたのかよっ…」
「はぁっ!? やっヤってないからっ!? …お、おれだって自分がこんな声出しちゃうとか思わなかったし……か、加藤のせいだもんっ…」
「っっ……っ、佐藤…」
「え…わあっ!? ……っ、加藤のちんこ、すごいコトになってる…よ、」
「お前のせいだっつーの……ってか、ベロちゅうした時からずっとギンギンだったし……っ、なぁもう入れたい…ちんこ勃起しすぎてやべえ…佐藤だって、ほらっ♡♡」
「あっ、わっダメ触んなぁっ…♡♡」
あれからどのくらい経ったのか。
加藤と佐藤……二人はベッドの上、すべての衣服を脱ぎすて重なり合いながら、
佐藤の胸の突起を加藤がしつこいくらいに摘まんで、弄って、吸って、舐めて、しゃぶって…とを、繰り返していた。
触る方、触られる方、両者とももう痛いほどに自身の股間を張り詰めさせており。
ゴリっ、グリィ、
「んああっ♡ それダメぇ、ちんこゴリゴリって…ああっ♡♡」
「っ、やばっ…パンツ越しなのにめっちゃ気持ちいい♡♡」
ぬちゃ、ぬちゅっ、ぐちゅっ
「はっ…さとうっ♡ パンツ染みすごいことになってるぞっ…はぁっ」
「うぁぁ♡ ん、かとぉだって…おねしょ、したみたいだしっ…あぅ♡♡」
「おねしょゆーなっ、オレはおねしょは小学五年生までしかしてないっ」
「今それ言うのっ、っていうか、五年生って…ふはっ、」
「ぐっ、笑うなって、のっ!」
「あああんっ♡♡ やっ、ぬるぬる気持ちい…♡」
「っ、待ってオレもう無理そうっ…一回、出したいっ」
「あっ、おれ、おれもぉ…」
「ん、じゃあ佐藤っ、また首に手ぇ回して…はっ、オレにぎゅってくっつけっ」
「あんっ、あ…こう? っあああ♡♡」
「ははっ思った通りっ…これ、ちんこもっと重なって気持ちーな♡♡」
「っっ…♡」
ズリズリ、ぐいぐいぐちゅぐちゅっ、
互いのペニスが潰れそうなほどにぎゅうぎゅうと密着しながら、二人は部屋中に卑猥な音を響かせていく。
下になっている佐藤の身体を揺するように、ガクガクと腰を上下に打ち付けるその行為は、まるで、
「ふあぁっ♡ あっ何これっ、これヤバいっ…んあっ♡ お、おれたちっ、ほんとにえっちしてる…みたいっああん♡♡」
「ばぁかっ♡ オレたちは今っ、えっちしてるんだよっ♡♡ ほんとにっ、なっ…♡」
「ちがっ、そうじゃなくって…ぁ、してるけどぉ♡ まだ、おれたちちゃんとはっ…んあっ」
「んんっ? …なんかよくわかんねーけど、佐藤っ」
「えっ、んちゅっ……は、かとぉ…?」
「ふはぁ……オレは、佐藤と今えっちできて、超っ幸せだぞっ…♡♡」
「っっ!! …あっ、ダメっダメっ、おれもうっ…あああっっ」
「うあっ、オレもっ、イクぅっっ…!!」
びゅびゅうっ、どぴゅぴゅっ♡♡
「……はぁ…っ、めっちゃセーエキ、出たんですけどっ…」
「はふ……ぁ、お、おれもぉ…うぁぁ、お腹…すごい…」
本日一回目の射精をほぼ同時に果たした加藤と佐藤は、二人の腹の部分に混ざり合うようにして出された精液の量に、驚きと、解放感をあらわにする。
それと同時――まだちゃんと身体を繋げていないから、『セックスしてる』とは言い難いとの旨を説明するよりも先、加藤にとろけるような満面の笑みと共に言われた台詞に、
「っ、」佐藤は顔をパッと赤くさせ。
そして、
「……っ、なぁ加藤……もう、いっぱい出しちゃったから…元気、ない…?」
「んあ? …いや、確かに自分でも引くくらいの量出しちゃったけどよっ…えっ何、どした?」
「っあの、あのさっおれ、」
「? さと…」
「――おれっ、今すっごく加藤のち、ちんこでめちゃくちゃにされたくてたまらないんだけどっっ…!!」
「っ――…」
「だからそのっ……えと、おれの、お尻に…ですね、ってうああっおれはなに言ってっ…!? やっ嘘っ、やっぱ今の無しっ…」
「っ、あああああっもおぉぉぉっっ!!!」
「ひえっ!?」
「何なのっ!? 何でお前そんなずっと可愛いのっ…何でオレはずっとこんなにお前のこと可愛く見えてんのっ!? ついでに何でオレのちんこっ、出したばっかなのにもうこんなに元気になってんのっ……もおぉっっ佐藤のバカっバカっバーカっっ!!」
「なっ、可愛っ、おれ…っていうか、おれより加藤の方がバカだってずっと言ってんじゃ…――んっ…!?」
ぷはっ…
「――っ、なんかわかんねぇけどさっ…
オレたぶん、佐藤のことそういう意味でっ『好き』になっちまったぽいんだけどっ…!!」
「………へっ、え……っっ!!?」
「……これ、どーすりゃいいわけっ…?」
「!! ……っ、ふはっ…何それっ、やっぱ加藤はバカだなぁ…」
「なっ、何だとっ…だから佐藤だってバっ…」
――ちゅ♡
「――おれも、おれも加藤のことっそういう意味で『好き』になっちゃったからっ……だから一緒だよっ親友っ♡♡」
「っっ……くそっ、やっぱ可愛いしっ…」
「へへっ…でもおれも、さっきからずっと加藤のことがカッコよくみえて仕方なかったし、一緒じゃん?」
「! …ふはっ、だなっ♡ …っていうかお前、オレのことカッコよく見えてたんだぁ…ふ~ん?」
「なっなんだよっ、悪いかっ…」
「ぜ~んぜんっ。むしろめっちゃ嬉しいっつの、佐藤っ好きだっ♡ すげぇ好きっ♡♡」
「っ、ぐうぅぅぅ…これだから直球バカはぁ……っおれも、大好き…♡♡」
バカだからこそ、直感的に思ったことをすぐに口に――『好きだ』と、そう告げた加藤。
そんな加藤に何だかんだと弱いおバカな佐藤もまた、『大好き』と、嬉しそうに顔を綻ばせるのだった。
たぶん、互いに気づいてなかっただけで……
もしかしたら、もうずっと前から『そういう気持ち』を両者それぞれ持っていたのかもしれないけど、
それもきっと、そんなおバカな二人に丁寧に教えてくれる人が現れない限り、
加藤と佐藤、二人が知る日は訪れないのであろう。
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