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自分の心が定まってからは少し楽になった。
マルディアスは自分を大切にしてくれる。優しくしてくれる。話をしてくれる。何より愛してくれる。
決してフリークが与えてくれなかったものをマルディアスはエリサに与えてくれた。だがもちろんフリークに対しての罪悪感もなくはなかった。
もしこの関係がフリークに知られたらどうなるのか。一応は夫婦の間柄だ。けれどフリークとて外で女性を作っている。それならば何も言われる筋合いはない。そうエリサは思う事にした。
エリサの愛に応えてくれない夫か、愛を与えてくれる別の男性か。
もう後戻りは出来ない。
エリサは頻繁にルディアース家に足を運ぶ。共にお茶をしたり、楽しくおしゃべりをしたり、キスを交わしたり。
たがその先の一線だけは越えていない。流石にこればかりは越えることが出来ないとエリサは思っていた。マルディアスもそれについては何も言わない。
「ずっとマルディアス様と一緒にいれたらいいのに……」
「私もそう思います。だがレーエンスブル様は離縁をしないでしょうね」
「えぇ……」
聖女としての自分。そしてエデンワース家と言うブランド力はとても大きい。その名があるだけで商談もスムーズに進めやすいと聞く。
そしてもう一つ。ルディアース家とレーエンスブル家ではレーエンスブル家の方が爵位も高い。もしもこの関係が明るみになれば、ルディアース家が危険に晒される。
「例え知られる関係となっても、私は家も爵位も捨てて貴女を選びますよ。貴女はこの世でたった一人なのですから」
「マルディアス様……」
自然と触れ合う唇は甘く、そして切なかった。
マルディアスと共にいたい。だが現実それが叶わない。ならば叶う方法は何か。それを考えた時、エリサは一つの答えが頭に浮かんだ。
聖女の地位を失うー
フリークはエリサの聖女としての地位に拘っている。ならばその力を失えば離縁されるだろう。そしてエリサはマルディアスと一緒になれる。
そんな事を考えたが、果たしてそれでいいのかという疑問もあった。
聖女の役目はこの国の結界を維持する。つまりは人々を守る事だ。それなのに自分本意な考えでその役目を経っていいのか。
「でもエデンワース家にはお姉様達を始め、他の一族女子もいる。何も私に拘る必要はない」
本家筋の聖女で、他の者より少しばかり力があるだけだ。
愛を取るか地位を取るか。
エリサの答えはそう簡単に出せるものでもなかったが、心の半分以上はマルディアスと共にいる事を望んでいる。
「一度、エリサ様の姉君と話した方がいいのでは?」
「お姉様達と……」
「はい。私は答えを急ぎません。例え一緒になれずとも、こうしていられるだけでも嬉しいのですから」
そう優しさを見せるマルディアスだが、エリサはその先の二人の関係を望んでいた。
(お姉様に相談してみよう……)
マルディアスは自分を大切にしてくれる。優しくしてくれる。話をしてくれる。何より愛してくれる。
決してフリークが与えてくれなかったものをマルディアスはエリサに与えてくれた。だがもちろんフリークに対しての罪悪感もなくはなかった。
もしこの関係がフリークに知られたらどうなるのか。一応は夫婦の間柄だ。けれどフリークとて外で女性を作っている。それならば何も言われる筋合いはない。そうエリサは思う事にした。
エリサの愛に応えてくれない夫か、愛を与えてくれる別の男性か。
もう後戻りは出来ない。
エリサは頻繁にルディアース家に足を運ぶ。共にお茶をしたり、楽しくおしゃべりをしたり、キスを交わしたり。
たがその先の一線だけは越えていない。流石にこればかりは越えることが出来ないとエリサは思っていた。マルディアスもそれについては何も言わない。
「ずっとマルディアス様と一緒にいれたらいいのに……」
「私もそう思います。だがレーエンスブル様は離縁をしないでしょうね」
「えぇ……」
聖女としての自分。そしてエデンワース家と言うブランド力はとても大きい。その名があるだけで商談もスムーズに進めやすいと聞く。
そしてもう一つ。ルディアース家とレーエンスブル家ではレーエンスブル家の方が爵位も高い。もしもこの関係が明るみになれば、ルディアース家が危険に晒される。
「例え知られる関係となっても、私は家も爵位も捨てて貴女を選びますよ。貴女はこの世でたった一人なのですから」
「マルディアス様……」
自然と触れ合う唇は甘く、そして切なかった。
マルディアスと共にいたい。だが現実それが叶わない。ならば叶う方法は何か。それを考えた時、エリサは一つの答えが頭に浮かんだ。
聖女の地位を失うー
フリークはエリサの聖女としての地位に拘っている。ならばその力を失えば離縁されるだろう。そしてエリサはマルディアスと一緒になれる。
そんな事を考えたが、果たしてそれでいいのかという疑問もあった。
聖女の役目はこの国の結界を維持する。つまりは人々を守る事だ。それなのに自分本意な考えでその役目を経っていいのか。
「でもエデンワース家にはお姉様達を始め、他の一族女子もいる。何も私に拘る必要はない」
本家筋の聖女で、他の者より少しばかり力があるだけだ。
愛を取るか地位を取るか。
エリサの答えはそう簡単に出せるものでもなかったが、心の半分以上はマルディアスと共にいる事を望んでいる。
「一度、エリサ様の姉君と話した方がいいのでは?」
「お姉様達と……」
「はい。私は答えを急ぎません。例え一緒になれずとも、こうしていられるだけでも嬉しいのですから」
そう優しさを見せるマルディアスだが、エリサはその先の二人の関係を望んでいた。
(お姉様に相談してみよう……)
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