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それについては初耳だった。愛をもって結婚したのではなく、どうしようもなくしたのだとしたら、マルディアスの言葉も納得出来る。
だがそんな気持ちで結婚したとしても、フェリシアには愛がないと気づかれてしまうだろう。
(まるであの時の私のよう……)
かつての愛のない結婚生活。ひたすらに求めた愛は結局実る事もなかった。
「ありがとうございました。突然変な事を聞いてごめんなさい」
「いいけど……もしかしてマルディアス様に未練があるの?」
「ち、違います!どうして今になって私に執着するのかわからなくて……」
「そう。私は例えマルディアス様が離縁をして、貴女と一緒になる事は望みません。きっとそれは間違った選択だと思うからです」
「どう言う事ですか……?」
「そのままの意味ですよ。互いの為に不幸にしかならないと思います。現にミリアはどうするの?元々快く思ってないのでしょ?」
そうだ。ミリアを愛してくれないのであれば一緒にはなれない。このまま何事もなく平穏に過ごせる事が一番いいのだろうが、またいつマルディアスが現れるかもわからない。
今のマルディアスは執着の塊にも見える程だ。そう簡単にはあきらめてくれないだろう。
マルディアスの元へ情報屋がやって来たのは、マルディアスがフリークと会った日から一週間も後だった。
「随分と時間がかかったようだな」
「裏を取るのに時間がかかってたんです。そこはすぐに答えが出るもんでもありません。ご考慮願いますよ」
「まあいい。とりあえず報酬は執事からもらってくれ」
「へい!毎度です」
側にいた執事から報酬を貰うと、情報屋は屋敷の裏手から出て行った。表を歩かせないのは万が一フェリシアに知られては面倒だと思ったからだ。
「さて、私の読みが正しければ問題だらけだな」
そう言って情報屋の持ってきた冊子をペラペラとめくった。それを見てマルディアスは「やはりな」と言って大きなため息を漏らした。
「旦那様。何かお分かりになられたのですか?」
「見てみろ」
執事は机に置かれた冊子を手にして中を見た。
「これは……」
「まさかと思ったが、そのまさかが的中するとはな」
「これは大問題ですよ。ですがどうやって違和感に気がつかれたのですか?」
「似てないのだよ」
「はい?」
「子供の顔つきもだが、目の色が私のものでもフェリシアのものでもない。気がつかなかったか?」
マルディアスの瞳は碧で、フェリシアの瞳は茶色だ。しかし子供の目の色は灰色なのだ。
「それだけじゃない。これは私自身の問題なのかもしれないが、子供を前にして何も愛着がわかないのだ」
「それは旦那様が……」
「あぁ、他の女性を愛しているからと言いたいのだろ?けどそれとは別に……言葉に表すのは難しいな。とにかく子供は違和感しかなかったのだ」
自分の子供だと言っていたフェリシアだが、実際は自分の子供ではない。時期的にあり得なくもなく、初めは信じていたが、子が産まれ、日が経つにつれて違和感しかなかったのだ。
そしてついにその子供が自分の子供ではないと判明した。
だがそんな気持ちで結婚したとしても、フェリシアには愛がないと気づかれてしまうだろう。
(まるであの時の私のよう……)
かつての愛のない結婚生活。ひたすらに求めた愛は結局実る事もなかった。
「ありがとうございました。突然変な事を聞いてごめんなさい」
「いいけど……もしかしてマルディアス様に未練があるの?」
「ち、違います!どうして今になって私に執着するのかわからなくて……」
「そう。私は例えマルディアス様が離縁をして、貴女と一緒になる事は望みません。きっとそれは間違った選択だと思うからです」
「どう言う事ですか……?」
「そのままの意味ですよ。互いの為に不幸にしかならないと思います。現にミリアはどうするの?元々快く思ってないのでしょ?」
そうだ。ミリアを愛してくれないのであれば一緒にはなれない。このまま何事もなく平穏に過ごせる事が一番いいのだろうが、またいつマルディアスが現れるかもわからない。
今のマルディアスは執着の塊にも見える程だ。そう簡単にはあきらめてくれないだろう。
マルディアスの元へ情報屋がやって来たのは、マルディアスがフリークと会った日から一週間も後だった。
「随分と時間がかかったようだな」
「裏を取るのに時間がかかってたんです。そこはすぐに答えが出るもんでもありません。ご考慮願いますよ」
「まあいい。とりあえず報酬は執事からもらってくれ」
「へい!毎度です」
側にいた執事から報酬を貰うと、情報屋は屋敷の裏手から出て行った。表を歩かせないのは万が一フェリシアに知られては面倒だと思ったからだ。
「さて、私の読みが正しければ問題だらけだな」
そう言って情報屋の持ってきた冊子をペラペラとめくった。それを見てマルディアスは「やはりな」と言って大きなため息を漏らした。
「旦那様。何かお分かりになられたのですか?」
「見てみろ」
執事は机に置かれた冊子を手にして中を見た。
「これは……」
「まさかと思ったが、そのまさかが的中するとはな」
「これは大問題ですよ。ですがどうやって違和感に気がつかれたのですか?」
「似てないのだよ」
「はい?」
「子供の顔つきもだが、目の色が私のものでもフェリシアのものでもない。気がつかなかったか?」
マルディアスの瞳は碧で、フェリシアの瞳は茶色だ。しかし子供の目の色は灰色なのだ。
「それだけじゃない。これは私自身の問題なのかもしれないが、子供を前にして何も愛着がわかないのだ」
「それは旦那様が……」
「あぁ、他の女性を愛しているからと言いたいのだろ?けどそれとは別に……言葉に表すのは難しいな。とにかく子供は違和感しかなかったのだ」
自分の子供だと言っていたフェリシアだが、実際は自分の子供ではない。時期的にあり得なくもなく、初めは信じていたが、子が産まれ、日が経つにつれて違和感しかなかったのだ。
そしてついにその子供が自分の子供ではないと判明した。
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