異世界!王道!!

まぁ

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第二話

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「ここに召喚された御使いは抱かれて言語習得。男子禁制なのにいる少年……まさか、もし私が祈祷場で召喚されてたらあの少年に抱かれてたと?」
 流石にまずい。見た目こそ同じ歳だが、ほとんど年齢詐欺だ。心の倫理が許さない。
 一歩間違えたら犯罪だった事を考えたら、召喚された場所があの草原でよかったかもしれない。
 ふとイケメン様に助けてもらったときの光景を思い返した。
「世の中のヒロイン様は、ああやって王子様に助けられて、ハッピーエンドを迎えるのだろうなぁ……」
 自分は残念ながらヒロインではない。お世辞にも女優並、アイドル並に可愛いとは思えない。どこにでもいる平凡な顔。言ってしまえばモブだ。
「まっ、結ばれる云々は置いといて、言葉が通じたなら名前聞けたんだろうな。ちゃんとお礼としたかったなぁ……」
 今後どうなるかも、また会えるかもわからない。あまりにファンタジーが自分の身に降りかかりすぎたのでかなり疲れた。私は用意された寝台で寝る事にした。
 ちなみにここに来て見知らぬ男に抱かれた瀧子のその後、その男の人と結ばれるわけでなく、生涯をこの紫水殿の巫女として過ごしたらしい。その時の男の人は、この国での名誉ある役職に就いたのだとか。


 翌朝になり、それまでの事が夢だったのかと思ったが、現実だった。
「○○×☆△」
 扉のノックと共に側使い、いわゆる女官さんが入ってきた。タイミングが漫画並にいい。
「えーっと、おはようございます?」
 おそらく通じてはいないが、女官に朝の挨拶をする。
 すると女官は何か言って私にお茶のようなものを差し出した。飲めというのだろう。丁度喉も乾いていたので有り難くいただく、が……
「ゔえっ!何これ!まっず!」
 お茶というには渋すぎる。何かの漢方なのか、とにかく不味すぎて全部は飲めない。だがこれが私にとって希望の光となるとは思いもしなかった。
 女官に服を着替えるよう(それっぽく聞こえる)言われたので、服を着替えてしばらくたった頃だ。
「それでは朝食あさげの用意を致します」
「ん?ちょっと待って!」
「は、はい……何でしょうか?」
 言葉がわかる。女官を私は呼び止めた。日本語で。だが女官は特に気にするでもなく、何故呼び止めたのかという顔をしている。
「言葉通じてる。さっきまで話せなかったのに!」
「炎珠様より貴女様へ呑ませるようにと言われましたので、貴女様に薬を呑んで頂きました」
 つまり先程のお茶のようなものは言葉が通じるようになる薬。某猫型ロボットの道具のようだ。
「私は朝食あさげの準備をしてよろしいでしょうか?」
「あっ、ごめんなさい。よろしくお願いします」
 言葉が通じるとはなんとも嬉しい事だ。抱かれる回避など出来てありがたい。
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