異世界!王道!!

まぁ

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第六話

3

「久美子。娘は何と申しておる」
「概ねの理解と納得はしてくれたようで……」
 少女の事も炎珠に通訳して話す。私の時のように手間がないので炎珠もやりやすそうだ。
「ふむ。ならばその娘に合う者を探すとするか」
 一体こういう時の男性は何処からどうやって探しているのか。おそらく下手な男の人ではないだろうから安心は出来るはずだ。
「あの……私は絵梨です。あなたは?」
「私は久美子。よろしくね」
 少なくとも話の通じる人物がいて安心したのだろう。絵梨はニコリと微笑む。
「い、いけません!今は特に!」
 外が何やら騒がしい。すると女官の制止を振り切り星永さんがやって来た。
「久美子。やたらと遅いが何かあったのか?」
「あっ……」
 その声を漏らしたのは私と炎珠の両方だった。
「星永!絶対に来るなと申したはずだ!何故来た!他の時ならばまだ目は瞑った。だが今日だけは駄目だったのに!主が久美子を想うならば!」
 これまでにないほどの炎珠の怒りに、星永さんは眉をしかめた。だがその怒りの意味を私も知っている。
 あちら・・・の世界での事はさておき、この世界、この国の祈祷場で姿を現した瞬間きら御使いは男性と会ってはいけない。
 初めて会う男性は御使いを抱くのだから。
 スッと肝が冷えた。前向きになろうと思った矢先。星永さんは絵梨を抱かなくてはいけない。心臓が握り締められるように痛い。
「どういう事だ?炎珠」
「その娘。その娘こそが我が国の御使いじゃ。主がここに来なければややこしい事にはならなかった。言うてる意味は理解出来るじゃろ?」
 事を理解した星永さんは、眉をしかめた。だが恐れていた自体はもう一つ。
「ねぇ、初めて会う男性に抱かれるのよね?」
「えっ?」
「私……あの人なら大丈夫」
 先程と違い、絵梨の目はキラキラと輝いてる。
「久美子。その娘を連れて席を外せ。我と星永だけにしてくれぬか?」
「う、うん……」
 私は絵梨を連れて部屋を出た。
 絵梨はどこか嬉しそうだ。だが私の心は……
 これから星永さんは絵梨を抱かなくてはいけない。これは必然だ。それが耐えられない。辛い。苦しい。そう思った時にハッとした。
(私……とっくに星永さんの事好きだったんだ)


「さて、我はあれ程念押ししたのじゃがな」
「事情は理解している」
「主は久美子以外の女を抱くのじゃ。これまでの遊びであるならばいい。だが主の心はいかがか?」
「私は……」
 星永と炎珠の二人になったところで行われた会話。炎珠の問に出す星永の答えはいかに……
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