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第一章
第27話 北条さんと遊園地1
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俺たちが遊園地について時にちょうど開園した。
「俺たちも行こっか」
「ええ……」
克人さんに貰ったチケットは1日無料券に引換するタイプのやつで、俺たちはチケット売り場で1日無料券の緑色のリストバンドと交換してもらった。この緑色のリストバンドをつけていると園内のアトラクション、飲食全て無料になるそうだ。
リストバンドを付けてゲートを潜る。
「うーん?何に乗りたいとかある?」
入り口でもらった地図を見て、まず何に乗るか迷っている。そこで北条さんの意見を聞こうと後を振り向くと、目をキラキラさせて周りをキョロキョロ見ていた。
「……北条さん?」
「……っ!な、何かしら?」
「あ、いやまず何に乗りたいかな?」
「乗りたい物……あれかしら」
北条さんは周りをまずざっと見て、あるものを指差した。
「え、あれ乗るの。大丈夫?」
「大丈夫って?」
「早いし高いからきついかもよ」
「ふーん。まぁ試しに乗りましょう」
そう言ってそのアトラクションの入場口に向かう。そう北条さんが指差したのはジェットコースターだった。この遊園地のジェットコースターは世界一速いと有名で初めて乗る北条さんにとっては少し厳しいのではないかと思ったが……まぁ良いや。
やはり世界一速いジェットコースターはとても人気で、早く行ったのにもう30分待ちになっていた。
「少し待つけど大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ」
そう言ってた数分後……
「大丈夫、北条さん?」
「……え、ええ」
30分並ぶことは全然大丈夫だ。しかし待っている間に聞こえる絶叫やジェットコースターの速さを見て少し怖気付いてしまった。
「どうする、他の行く?
「い、いえ、大丈夫よ。みんな乗っているのだから」
するとついに俺たちの番が回ってきた。しかも幸か不幸か一番怖いとされる一番前になってしまった。
席につき、係員が安全バーの確認をして、お決まりのセリフと共にブザーが鳴って出発する。
ガタガタガター
そして一番上に到達し、下に落ちる。
「キ、キャー!」
隣からめっちゃ叫び声が聞こえる。すると、ふと腕に重さがかかる。え、と思って隣を見ると、何と北条さんが俺の腕に抱きついていた。
「えっ、ちょっ!」
声を上げるが叫びながら、目を瞑り、下を向いている北条さんには到底聞こえるはずもなく逆に力が入ったような気がした。
「だ、大丈夫?はい、これ」
ジェットコースターから降りた後、ベンチに座っていったん休憩することになり、俺は近くの売店で二人分の飲み物を買ってきた。
「あ、ありがとう……。楽しかったけど思ったよりも速かったわ。如月くんは全然大丈夫なのね」
「ハハッ、俺は最近は来てなかったけど、小さい頃はよく来て遊んでたからな」
まぁ、俺は腕に当たってた柔らかい物のせいでヤバそうになったけど。
「次はどうする?」
「そうね……。如月くんが乗りたいので良いわよ」
「分かった。と言っても俺もよく分からないから、見て回って楽しそうだったら乗ってみようか」
「ええ、分かったわ」
それから俺たちは少し歩いて見て回り、何個かのアトラクションで遊んだ。
「うーん。もう12時過ぎてるからそろそろご飯にしない?」
「本当ね、どこで食べるの?」
「このエリアにレストランが集まってるからとりあえず行ってみるか」
地図に載っていた飲食店が集まっているエリアに向けて歩き出す。
そしてそのエリアに着き、どの店で食べるか迷ってるととても聞き覚えのある声が後ろからした。
「あれ?陽葵ちゃんと修くん?」
「俺たちも行こっか」
「ええ……」
克人さんに貰ったチケットは1日無料券に引換するタイプのやつで、俺たちはチケット売り場で1日無料券の緑色のリストバンドと交換してもらった。この緑色のリストバンドをつけていると園内のアトラクション、飲食全て無料になるそうだ。
リストバンドを付けてゲートを潜る。
「うーん?何に乗りたいとかある?」
入り口でもらった地図を見て、まず何に乗るか迷っている。そこで北条さんの意見を聞こうと後を振り向くと、目をキラキラさせて周りをキョロキョロ見ていた。
「……北条さん?」
「……っ!な、何かしら?」
「あ、いやまず何に乗りたいかな?」
「乗りたい物……あれかしら」
北条さんは周りをまずざっと見て、あるものを指差した。
「え、あれ乗るの。大丈夫?」
「大丈夫って?」
「早いし高いからきついかもよ」
「ふーん。まぁ試しに乗りましょう」
そう言ってそのアトラクションの入場口に向かう。そう北条さんが指差したのはジェットコースターだった。この遊園地のジェットコースターは世界一速いと有名で初めて乗る北条さんにとっては少し厳しいのではないかと思ったが……まぁ良いや。
やはり世界一速いジェットコースターはとても人気で、早く行ったのにもう30分待ちになっていた。
「少し待つけど大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ」
そう言ってた数分後……
「大丈夫、北条さん?」
「……え、ええ」
30分並ぶことは全然大丈夫だ。しかし待っている間に聞こえる絶叫やジェットコースターの速さを見て少し怖気付いてしまった。
「どうする、他の行く?
「い、いえ、大丈夫よ。みんな乗っているのだから」
するとついに俺たちの番が回ってきた。しかも幸か不幸か一番怖いとされる一番前になってしまった。
席につき、係員が安全バーの確認をして、お決まりのセリフと共にブザーが鳴って出発する。
ガタガタガター
そして一番上に到達し、下に落ちる。
「キ、キャー!」
隣からめっちゃ叫び声が聞こえる。すると、ふと腕に重さがかかる。え、と思って隣を見ると、何と北条さんが俺の腕に抱きついていた。
「えっ、ちょっ!」
声を上げるが叫びながら、目を瞑り、下を向いている北条さんには到底聞こえるはずもなく逆に力が入ったような気がした。
「だ、大丈夫?はい、これ」
ジェットコースターから降りた後、ベンチに座っていったん休憩することになり、俺は近くの売店で二人分の飲み物を買ってきた。
「あ、ありがとう……。楽しかったけど思ったよりも速かったわ。如月くんは全然大丈夫なのね」
「ハハッ、俺は最近は来てなかったけど、小さい頃はよく来て遊んでたからな」
まぁ、俺は腕に当たってた柔らかい物のせいでヤバそうになったけど。
「次はどうする?」
「そうね……。如月くんが乗りたいので良いわよ」
「分かった。と言っても俺もよく分からないから、見て回って楽しそうだったら乗ってみようか」
「ええ、分かったわ」
それから俺たちは少し歩いて見て回り、何個かのアトラクションで遊んだ。
「うーん。もう12時過ぎてるからそろそろご飯にしない?」
「本当ね、どこで食べるの?」
「このエリアにレストランが集まってるからとりあえず行ってみるか」
地図に載っていた飲食店が集まっているエリアに向けて歩き出す。
そしてそのエリアに着き、どの店で食べるか迷ってるととても聞き覚えのある声が後ろからした。
「あれ?陽葵ちゃんと修くん?」
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