18 / 34
第18話 もういっがい
しおりを挟む
戦紋盤が整えられ、駒が並べられる。
セラフィナは、優雅に指先で一つの駒を摘み上げた。
「では、お手柔らかに」
その言葉は謙遜のようでいて、どこか鼻にかかった響きがあった。
実際、彼女は『多少』どころではなかった。
帝国の皇女でありながら、武にも智にも秀でた傑物。
戦紋盤においては、帝都の軍師たちを相手にしても一度も敗れたことがない。
彼女の中では、自分より優れた存在などこの世に居ない――そう信じて疑っていなかった。
だからこそ、目の前の『自分のモノにならない男』を、盤上で徹底的に叩きのめしてやろうと決めていた。
アマンスは、そんな彼女の態度に何も言わず、ただ静かに盤を見つめていた。
第一手は、セラフィナから。
彼女は優雅に駒を置き、微笑を浮かべる。
「さあ、英雄の知略を見せてもらおうかしら」
序盤、セラフィナは余裕に満ちていた。
駒の動きは的確で、カードの使い方も洗練されている。
彼女は時折、アマンスの顔を見ながら微笑み、まるで盤上の支配者であるかのように振る舞っていた。
だが、数手が進むにつれ、空気が変わり始める。
アマンスの手は、静かでありながら鋭かった。彼女の陣形の隙を突き、意表を突く配置で盤面を揺らしていく。
セラフィナの眉が、わずかに動いた。
(……あら?)
彼女は次の手を打つ前に、少しだけ長く盤を見つめた。
そして、駒を置く。
だが、アマンスは即座に応じ、さらに一手先を読むような配置で返す。
盤面が、静かに傾き始める。
セラフィナの笑みが、徐々に消えていく。
眉間に皺が寄り、視線が盤に釘付けになる。
ラヴィーネは、黙ってその様子を見つめていた。
そして、ふと目を細める。
(こ、これは……姫様が、軽くひねられている?)
彼女は驚いていた。
セラフィナが盤上で押されるなど、見たことがなかった。
「な、なあ……この展開……」
「あ、ああ……さっきまでの姫様の陣形がいつの間にか……」
「同じだ……俺らがさっきやられたみたいに……」
看守たちも、息を呑んで盤面を覗き込む。
「うるさい!」
「ひっ!?」
その展開、優雅に進めていたはずのセラフィナが看守に怒鳴り声をあげてしまうほど余裕がなくなるほどのものだった。
そして、十数手目――
「な……ナシ! これは無し! これは一旦無効ですわ!」
セラフィナは、突然盤をひっくり返した。
駒が跳ね、カードが散らばる。
看守たちは驚いて身を引き、ラヴィーネは目を見開いた。
突然のセラフィナの豹変。そして軽く咳ばらいをしながら、口元にひきつった笑みを浮かべながら、自分のひっくり返した盤とカードを再びそろえ始めた。
「い……今のは練習。ちょっと侮りすぎていたようですわね。少々本気を出さないといけないようですわね。流石は英雄アマンスといったところかしら……次から真剣にいきますわ」
その声は、平静を装っていたが、どこか震えていた。
彼女の中で、『敗北』という概念が初めて形を持ち始めていた。
アマンスは、何も言わずに駒を拾い直す。
その表情は、どこか楽しげだった。
「構わぬよ。では、次こそ本番ということで」
自分が優勢だったはずの局面を台無しにされながらも、まるで怒る様子もなく余裕の様子のアマンス。
その余裕ぶりにセラフィナはムッとしながら頷いた。だが、同時にその瞳には、長い付き合いでもあるラヴィーネですら初めて見る焦りの色が宿っていた。
「え、ええ。で、では、気を取り直して……本番ですわ!」
盤上に再び駒が並べられた。
セラフィナは深く息を吸い込み、指先に力を込める。
その瞳は、先ほどまでの余裕を捨て、鋭く盤面を睨みつけていた。
「さあ、私の本気で叩き潰してあげますわ!」
その声には、気迫が籠もっていた。
看守たちは思わず背筋を伸ばし、ラヴィーネも目を見開く。
(……姫様が、こんなに気合を入れてるなんて)
セラフィナの手は、迷いなく駒を動かす。
序盤から大胆な布陣を敷き、攻めのカードを連続で展開。
中央突破、側面制圧、奇襲の布石。そのすべてが、帝国式の戦術美学に則った見事な攻めだった。
「うお、おお、すげえ、姫様」
「なんて大胆な……」
「アマンスを全滅させる気だ……」
盤面は、まるで嵐のように動いた。
駒が次々と前線に押し出され、アマンスの陣形を揺さぶる。
看守たちが思わず小声で漏らす。
「こ、これは……姫様の本気の布陣……!」
ラヴィーネも、思わず息を呑む。
(……このまま押し切るつもり? でも……)
だが、アマンスは乱れなかった。
彼は、盤面を静かに見つめながら、駒を一つずつ動かす。
その手は、まるで舞うように軽やかだった。
セラフィナの攻めを受け流し、時に後退し、時に誘導する。
彼女の駒が進めば進むほど、アマンスの陣形は静かに形を変えていく。
そして――
「ッ!?」
気づけば、セラフィナの前線は孤立していた。
側面が崩れ、後方の補給線が断たれ、中央の主力が包囲される。
盤面が静かに、しかし確実に傾いていく。
「……なっ……!」
セラフィナの顔が、みるみるうちに青ざめていく。
彼女は、必死に駒を動かすが、すでに手遅れだった。
アマンスは、最後の一手を打つ。
「詰みだ」
その声は、静かだった。だが、盤上には逃げ場のない陣形が広がっていた。
セラフィナは、盤を見つめたまま動けなかった。
その瞳には、信じられないという色が浮かんでいた。
ラヴィーネは、そっと視線を伏せる。
(……姫様が、完全に包囲されてる。まさか、ここまでとは)
看守たちは、誰も声を出せなかった。
ただ、盤面の静けさが、敗北の重みを物語っていた。
セラフィナは唇を震わせた。
「……こんな、馬鹿な……」
ルールを知っているものならば、盤面を一目見ただけで敗北必至の状況。
もはや起死回生はない。
セラフィナの完全敗北。
誰もがそう思った、その時だった。
――ガンッ!
戦紋盤が再びひっくり返された。
駒が跳ね、カードが宙を舞い、看守たちが思わず身を引く。
「い、今のは! 今のは本番前の練兵ですわ! 練習! 次こそ本番ですわ!」
セラフィナは立ち上がり、顔を真っ赤にして叫んだ。
その姿は、先ほどまでの威厳ある皇女とはまるで別人だった。
ラヴィーネは、完全に目が点になっていた。
(……え?)
看守たちも、誰一人言葉を発せず、ただ呆然とその様子を見ていた。
そして――
「ぷっ……ははっ」
アマンスが、思わず吹き出した。肩を揺らしながら笑い、手で口元を隠す。
「な、何なんですのその笑いは! この私を笑いましたわね!」
セラフィナは頬を膨らませ、子供のように騒ぎ出す。その顔は真っ赤で、目には涙すら浮かびそうだった。
アマンスは慌てて咳払いし、姿勢を正す。
「……失礼した。では、練習もこれまでにして、本番にしよう」
その言葉は穏やかでありながら、どこか大人の余裕を感じさせた。
セラフィナは、むきーっとなって拳を握りしめる。
「くっ……いいですわ! 今度こそ、絶対に勝つんだから!」
ラヴィーネは、静かにその様子を見つめていた。そして、心の中で呟く。
(……こんな姫様、見たことない。ひょっとして、これが本性? 重度の……負けず嫌い)
盤上に再び駒が並べられる。空気は張り詰めているのに、どこか滑稽で、どこか温かい。
結局この日、幾度とセラフィナによって敗北直前で盤がひっくり返される展開が続き、結果的に一度もセラフィナはアマンスに勝利することはできなかった。
流石にもう遅くなり、これ以上ここにいるわけにはいかない時間帯になり、ラヴィーネが強引にセラフィナを連れて帰ろうとするも、ラヴィーネはジタバタして「もういっがい!」と駄々をこねてラヴィーネを大いに困らせたのだった。
セラフィナは、優雅に指先で一つの駒を摘み上げた。
「では、お手柔らかに」
その言葉は謙遜のようでいて、どこか鼻にかかった響きがあった。
実際、彼女は『多少』どころではなかった。
帝国の皇女でありながら、武にも智にも秀でた傑物。
戦紋盤においては、帝都の軍師たちを相手にしても一度も敗れたことがない。
彼女の中では、自分より優れた存在などこの世に居ない――そう信じて疑っていなかった。
だからこそ、目の前の『自分のモノにならない男』を、盤上で徹底的に叩きのめしてやろうと決めていた。
アマンスは、そんな彼女の態度に何も言わず、ただ静かに盤を見つめていた。
第一手は、セラフィナから。
彼女は優雅に駒を置き、微笑を浮かべる。
「さあ、英雄の知略を見せてもらおうかしら」
序盤、セラフィナは余裕に満ちていた。
駒の動きは的確で、カードの使い方も洗練されている。
彼女は時折、アマンスの顔を見ながら微笑み、まるで盤上の支配者であるかのように振る舞っていた。
だが、数手が進むにつれ、空気が変わり始める。
アマンスの手は、静かでありながら鋭かった。彼女の陣形の隙を突き、意表を突く配置で盤面を揺らしていく。
セラフィナの眉が、わずかに動いた。
(……あら?)
彼女は次の手を打つ前に、少しだけ長く盤を見つめた。
そして、駒を置く。
だが、アマンスは即座に応じ、さらに一手先を読むような配置で返す。
盤面が、静かに傾き始める。
セラフィナの笑みが、徐々に消えていく。
眉間に皺が寄り、視線が盤に釘付けになる。
ラヴィーネは、黙ってその様子を見つめていた。
そして、ふと目を細める。
(こ、これは……姫様が、軽くひねられている?)
彼女は驚いていた。
セラフィナが盤上で押されるなど、見たことがなかった。
「な、なあ……この展開……」
「あ、ああ……さっきまでの姫様の陣形がいつの間にか……」
「同じだ……俺らがさっきやられたみたいに……」
看守たちも、息を呑んで盤面を覗き込む。
「うるさい!」
「ひっ!?」
その展開、優雅に進めていたはずのセラフィナが看守に怒鳴り声をあげてしまうほど余裕がなくなるほどのものだった。
そして、十数手目――
「な……ナシ! これは無し! これは一旦無効ですわ!」
セラフィナは、突然盤をひっくり返した。
駒が跳ね、カードが散らばる。
看守たちは驚いて身を引き、ラヴィーネは目を見開いた。
突然のセラフィナの豹変。そして軽く咳ばらいをしながら、口元にひきつった笑みを浮かべながら、自分のひっくり返した盤とカードを再びそろえ始めた。
「い……今のは練習。ちょっと侮りすぎていたようですわね。少々本気を出さないといけないようですわね。流石は英雄アマンスといったところかしら……次から真剣にいきますわ」
その声は、平静を装っていたが、どこか震えていた。
彼女の中で、『敗北』という概念が初めて形を持ち始めていた。
アマンスは、何も言わずに駒を拾い直す。
その表情は、どこか楽しげだった。
「構わぬよ。では、次こそ本番ということで」
自分が優勢だったはずの局面を台無しにされながらも、まるで怒る様子もなく余裕の様子のアマンス。
その余裕ぶりにセラフィナはムッとしながら頷いた。だが、同時にその瞳には、長い付き合いでもあるラヴィーネですら初めて見る焦りの色が宿っていた。
「え、ええ。で、では、気を取り直して……本番ですわ!」
盤上に再び駒が並べられた。
セラフィナは深く息を吸い込み、指先に力を込める。
その瞳は、先ほどまでの余裕を捨て、鋭く盤面を睨みつけていた。
「さあ、私の本気で叩き潰してあげますわ!」
その声には、気迫が籠もっていた。
看守たちは思わず背筋を伸ばし、ラヴィーネも目を見開く。
(……姫様が、こんなに気合を入れてるなんて)
セラフィナの手は、迷いなく駒を動かす。
序盤から大胆な布陣を敷き、攻めのカードを連続で展開。
中央突破、側面制圧、奇襲の布石。そのすべてが、帝国式の戦術美学に則った見事な攻めだった。
「うお、おお、すげえ、姫様」
「なんて大胆な……」
「アマンスを全滅させる気だ……」
盤面は、まるで嵐のように動いた。
駒が次々と前線に押し出され、アマンスの陣形を揺さぶる。
看守たちが思わず小声で漏らす。
「こ、これは……姫様の本気の布陣……!」
ラヴィーネも、思わず息を呑む。
(……このまま押し切るつもり? でも……)
だが、アマンスは乱れなかった。
彼は、盤面を静かに見つめながら、駒を一つずつ動かす。
その手は、まるで舞うように軽やかだった。
セラフィナの攻めを受け流し、時に後退し、時に誘導する。
彼女の駒が進めば進むほど、アマンスの陣形は静かに形を変えていく。
そして――
「ッ!?」
気づけば、セラフィナの前線は孤立していた。
側面が崩れ、後方の補給線が断たれ、中央の主力が包囲される。
盤面が静かに、しかし確実に傾いていく。
「……なっ……!」
セラフィナの顔が、みるみるうちに青ざめていく。
彼女は、必死に駒を動かすが、すでに手遅れだった。
アマンスは、最後の一手を打つ。
「詰みだ」
その声は、静かだった。だが、盤上には逃げ場のない陣形が広がっていた。
セラフィナは、盤を見つめたまま動けなかった。
その瞳には、信じられないという色が浮かんでいた。
ラヴィーネは、そっと視線を伏せる。
(……姫様が、完全に包囲されてる。まさか、ここまでとは)
看守たちは、誰も声を出せなかった。
ただ、盤面の静けさが、敗北の重みを物語っていた。
セラフィナは唇を震わせた。
「……こんな、馬鹿な……」
ルールを知っているものならば、盤面を一目見ただけで敗北必至の状況。
もはや起死回生はない。
セラフィナの完全敗北。
誰もがそう思った、その時だった。
――ガンッ!
戦紋盤が再びひっくり返された。
駒が跳ね、カードが宙を舞い、看守たちが思わず身を引く。
「い、今のは! 今のは本番前の練兵ですわ! 練習! 次こそ本番ですわ!」
セラフィナは立ち上がり、顔を真っ赤にして叫んだ。
その姿は、先ほどまでの威厳ある皇女とはまるで別人だった。
ラヴィーネは、完全に目が点になっていた。
(……え?)
看守たちも、誰一人言葉を発せず、ただ呆然とその様子を見ていた。
そして――
「ぷっ……ははっ」
アマンスが、思わず吹き出した。肩を揺らしながら笑い、手で口元を隠す。
「な、何なんですのその笑いは! この私を笑いましたわね!」
セラフィナは頬を膨らませ、子供のように騒ぎ出す。その顔は真っ赤で、目には涙すら浮かびそうだった。
アマンスは慌てて咳払いし、姿勢を正す。
「……失礼した。では、練習もこれまでにして、本番にしよう」
その言葉は穏やかでありながら、どこか大人の余裕を感じさせた。
セラフィナは、むきーっとなって拳を握りしめる。
「くっ……いいですわ! 今度こそ、絶対に勝つんだから!」
ラヴィーネは、静かにその様子を見つめていた。そして、心の中で呟く。
(……こんな姫様、見たことない。ひょっとして、これが本性? 重度の……負けず嫌い)
盤上に再び駒が並べられる。空気は張り詰めているのに、どこか滑稽で、どこか温かい。
結局この日、幾度とセラフィナによって敗北直前で盤がひっくり返される展開が続き、結果的に一度もセラフィナはアマンスに勝利することはできなかった。
流石にもう遅くなり、これ以上ここにいるわけにはいかない時間帯になり、ラヴィーネが強引にセラフィナを連れて帰ろうとするも、ラヴィーネはジタバタして「もういっがい!」と駄々をこねてラヴィーネを大いに困らせたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
【ご報告】
2月15日付で、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。
ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。
引き続きよろしくお願いいたします。
死にキャラに転生したけど、仲間たちに全力で守られて溺愛されています。
藤原遊
恋愛
「死ぬはずだった運命なんて、冒険者たちが全力で覆してくれる!」
街を守るために「死ぬ役目」を覚悟した私。
だけど、未来をやり直す彼らに溺愛されて、手放してくれません――!?
街を守り「死ぬ役目」に転生したスフィア。
彼女が覚悟を決めたその時――冒険者たちが全力で守り抜くと誓った!
未来を変えるため、スフィアを何度でも守る彼らの執着は止まらない!?
「君が笑っているだけでいい。それが、俺たちのすべてだ。」
運命に抗う冒険者たちが織り成す、異世界溺愛ファンタジー!
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
崖っぷち令嬢の生き残り術
甘寧
恋愛
「婚約破棄ですか…構いませんよ?子種だけ頂けたらね」
主人公であるリディアは両親亡き後、子爵家当主としてある日、いわく付きの土地を引き継いだ。
その土地に住まう精霊、レウルェに契約という名の呪いをかけられ、三年の内に子供を成さねばならなくなった。
ある満月の夜、契約印の力で発情状態のリディアの前に、不審な男が飛び込んできた。背に腹はかえられないと、リディアは目の前の男に縋りついた。
知らぬ男と一夜を共にしたが、反省はしても後悔はない。
清々しい気持ちで朝を迎えたリディアだったが……契約印が消えてない!?
困惑するリディア。更に困惑する事態が訪れて……
起きたら猫に!?~夫の本音がだだ漏れです~
水中 沈
恋愛
(猫になっちゃった!!?)
政務官の夫と大喧嘩した翌朝、目が覚めたら猫になっていたアネット。
パニックになって部屋を飛び出し、行き着いた先は夫、マリウスの執務室だった。
(どうしよう。気まずいわ)
直ぐに立ち去りたいが扉を開けようにも猫の手じゃ無理。
それでも何とか奮闘していると、マリウスがアネット(猫)に気付いてしまう。
「なんでこんなところに猫が」
訝しそうにするマリウスだったが、彼はぽつりと「猫ならいいか」と言って、誰の前でも話さなかった本音を語り始める。
「私は妻を愛しているんだが、どうやったら上手く伝えられるだろうか…」
無口なマリウスの口から次々と漏れるアネットへの愛と真実。
魔法が解けた後、二人の関係は…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる