最恐転生 ~ティラノサウルスが異世界転生して覇権国家を蹂躙するそうです~

ななよ廻る

文字の大きさ
12 / 14

第11話 復讐皇女

しおりを挟む

 ありえないありえない……そんなことがあるはずがない!

 カッシオは纏わり付く不安を振り払うように、無我夢中で否定する。

「ば、馬鹿な。お前は五年前、モストロ領域で……いや、オレが差し向けた兵士に殺されたはず」
「あんな雑魚に殺されるほど、俺は弱くねぇ」

 剣を振ったこともない、当時15歳の皇子が屈強な兵士を返り討ちにした。
 俄かには信じ難い話しであるが、カッシオには否定できなかった。幼き日、取り巻き諸共やられたことを思い出し、無意識に腕を擦った。
 生きている可能性はある。けれども、カッシオはその現実を認めたくはなかった。

「な、なんだその姿は!? 死んで化けて出たとでもいうのか!? 下らん下らん下らん! そんな馬鹿な話しがあってたまるものか!」
「殺されてねぇって言ってるだろうが……」

 まるで嘆息するように息を吐き出す。人の顔であったら、呆れているのかもしれない。
 獲物を前にしているというのに、ディーノと名乗る怪物の瞳には、餌を前にした狂暴性がない。

「正直、お前なんぞに興味はねぇんだ」
「……興味がない、だと?」

 このオレに、興味がない……?

 心の内を満たしている恐ろしさを塗り替えるほどの怒りが、カッシオの内から湧き上がってくる。

「ディーノ……貴様はいつもそうだ。側室の子でありながら、不遜な態度で、正妻の子であるこのオレですら眼中にない。誰の言葉にも左右されず、皇族の仕来りにすら従いはしない。己が強者であると憚らないその姿勢が、オレは大嫌いだった……っ!!」

 王城で、ディーノと初めて出会った時のことをカッシオは覚えていた。
 ただ廊下を擦れ違っただけの邂逅。その時には既に皇子としての自意識があったカッシオには、今ほどではないにしろ、称えられることに慣れていた。
 それが例え同じ皇子であろうとも意識せずにはいらない、絵物語の英雄や勇者のような存在であると自負していたのだ。
 だというのに、ディーノは視線を一瞬向けただけで、声を掛けることすらしてこなかった。それだけではない。まるでカッシオが見下す平民を見るような、意識にも上がらない感情のない瞳を向けてきた。
 自尊心の大きかったカッシオは、それが許せなかった。尊敬でも、畏怖でもなく、反抗ですらない。その他大勢の一人としかカッシオを認識しなかったディーノに、言いようもない苛立ちを覚えたのだ。
 それからというもの、ディーノに度々嫌がらせをしたカッシオであるが、ディーノがカッシオへと向ける目は変わることはなかった。
 そんなディーノを自身の手で葬れたと思っていたのに、実は死んでいなかったなど認められることではない。

 カッシオは相手の脅威すら忘れ、沸き上がる感情のままに言葉を吐き出す。

「このオレに跪け! オレはサングエ帝国の次期皇帝カッシオ・クローディアだぞ!? 見ろ! 認識しろ! 感情を向けろよ!? このオレを! 貴様如き罪人がこのオレを憐れむなぁあああああっ!!」

 カッシオの心からの叫び。
 カッシオ自身ですら意識してはいないが、これは彼なりの抵抗であった。皇子でなければ雑草の如く増える平民となんら変わらない、無価値な存在であると、認めたくないがための拒絶反応。
 カッシオの本質を浮き彫りにするディーノの目を、変えたくて仕方がなかった。

「――どうでもいいと、言っただろう?」

 けれども、無情にもカッシオの内なる望みは叶わない。
 人であれ、恐竜であれ、ディーノがカッシオへと向ける瞳の感情は変わらない。等しく、無感情。

 怪物の鼻先がカッシオの前に突き付けられる。

「カッシオ。一つだけ、貴様個人に用があった。昔言ったな? 次、アウローラに手を上げてみろ。その時は――」

 怪物の大きな口が開き、カッシオの腕を挟み込む。
 牙を突き立てられた肌の感触にカッシオは目を剥く。

「――喰らってやると」

 なにかの潰れる音がした。
 感覚はない。腕を喰われたという事実だけを理解する。

「あ……」

 息を吐き出すように零れた声と同時に、腕を噛み千切られた肩から血が噴き出した。
 身体から止めどなく流れ落ちる赤い命を目にした瞬間、熱い熱い激痛がカッシオを襲う。

「あ、あ、あぁあああああああああああああああああっ!? 腕がっ!? オレの腕がぁああああああっ!?」

 地に伏せ、涙を流す。
 地面を濡らす、透明と赤の雫。
 皇子の矜持を保つ余裕はなく、ただただいたいいたいと大声を上げて訴えた。

「喰われた!? いだいいだいいだいっ!? 血、血がぁっ、止まらないぃぃいいいいっ!! 助け、助けてくれ、誰か……っ!」

 誰でもいい、助けてくれと救いを求めるカッシオの頭にポタリと雫が落ちる。
 恐る恐る見上げれば、口の端から血を滴り落とす怪物の姿があった。そして、またポタリと雫が怪物の口から零れ落ち、カッシオの顔にべちゃりと付着した瞬間、カッシオの精神を保っていた糸が音を立てて切れた。

「嫌だぁあああああああっ!? うぁあああああああああああああああああっ!!」

 尊厳も見栄もない。
 頭の中は真っ白で、ただ逃げなければならないと血の零れる傷口を残った手で押さえながら、カッシオは泣き叫んで町へと逃げていった。

 ~~

 小さくなっていくカッシオを睥睨し、ディーノは追い掛けようとする。
 血の匂いは濃く、地面には紅色の目印が残されている。例え、見失ったとしても追い掛けることは容易かった。
 踏み出そうとしたところで、彼を止める声が掛かる。

「お兄様、お疲れ様でした。後のことについては、私にお任せ下さい」

 周囲を見渡せば、カッシオが連れてきた兵士たちは戦意を失くし、降伏していた。アウローラの騎士たちによって一人一人捕縛されていっている。
 肉食獣の本能として、血の濃い匂いを追い掛けたかったが、アウローラが任せろというのであれば、ディーノに否はない。もともと、アウローラの目的に手を貸しているのだ。そのアウローラの意向を無視しては、なんのために協力したのか分からなくなる。
 少々名残惜しみながらも、ディーノは人型に戻る。当然ながら服を纏わないディーノの姿に「きゃっ!」とアウローラが可愛らしい声を上げる。悲鳴と呼ぶには、嬉しそうな響きであったが。

「ディーノ様、こちらを」
「ああ。助かる」

 ディーノが戦っている間も、アウローラを護るため彼女の傍に居たミラーナが、すかさず丈の長い外套をディーノに羽織らせる。
 口の端に付いた血を拭ったディーノは、どこか残念そうにしているアウローラに告げる。

「わかった。好きにしろ」
「お兄様はゆっくりお休み下さい」

 緩んだ頬を引き締め、アウローラは決意の込められた眼差しをディーノへと向けた。

「――ここから先は、私の役目ですので」

 ~~

 無我夢中で町中を走るカッシオ。
 血を流し、泣き叫びながら走る姿はとても目に引く。しかし、どれだけ走ろうとも誰一人として住人の姿は見つけられなかった。
 そのことに気が付くことすらなく、カッシオはとうとうイニーツオで拠点にしている屋敷にまで辿り着いた。
 血を流し過ぎ、今にも息絶えそうな蒼白の表情で、壁を支えにして執務室へと向かう。
 血に濡れた手でドアノブをどうにか捻り、倒れ込むように室内へと入った。

「たす、助けてくれ……ロザリア…………ろざりあぁ」

 最愛の名を呼ぶが、返事はない。
 唯一、心を許したロザリアの姿すら一目見ることも叶わず、カッシオの心は絶望で染まる。

「あぁっ……ぁ……はっ…………あぐ…………」

 小さな嗚咽を零しながら、カッシオはすすり泣く。
 痛くて。怖くて。なにより、寂しくて。カッシオは幼い子供ように声を殺して泣いた。

「――誰も助けには参りませんよ?」

 パタンと、音を立てて扉が閉じる。
 声で誰が来たのかをカッシオは悟った。アウローラだ。しかし、カッシオには彼女の顔を見上げる力は残されていない。
 嗚咽を繰り返すカッシオは、相手がアウローラであろうと人が来たことに安堵し、必死に声を絞り出して乞う。

「た、助けてくれ……っ! 喰われてしまう、ディーノに、あの化物にっ……。たすけ、たすけてくれ」
「ふふ。そうですね。私がお願いをすれば、お兄様は引き下がってくれるでしょう」

 アウローラの声はとても明るかった。顔を見ずとも、笑っているのが分かるほどに。

「な、なら――ッ」
「安心して下さい。お兄様に手出しはさせません」

 優しい、慈愛に満ちた声。
 カッシオは目をぎゅっと瞑り、ぼろぼろと涙を零す。助かるんだと、そう思うと心が歓喜で震え上がった。

「な、なら……早く手当をしてくれぇ。血がこんなにも流れて……し、死んでしまう…………」
「はい――






――死んで下さい」


 カッシオの背に、鋭いなにかが突き刺さった。
 それが短剣であるとカッシオは分からなかったが、アウローラがカッシオを殺そうとしていることだけは、朦朧とする意識の中で理解した。

「あ……あがぁっ!? な、なぜ……っ!?」
「決まっているではありませんか」

 血が足りず、霞む視界にアウローラの顔が映り込む。
 ぼやけた視界で、彼女がにこりと笑ったような気がした。

「――お兄様を虚偽の罪で追放した貴方を、私の手で殺すためです」

 視界が暗闇に落ちる最後の瞬間、カッシオが目にしたのは聖女と呼ばれた皇女ではなく、復讐に手を染める狂気を宿した女の姿であったーー



「私の愛するお兄様に謂れもない罪を押し付け! 愚かにも殺そうとした貴方を! 私はこの手で殺したかった!」
「あ……がっ…………や、やべでぇ……」

 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんども――――

 カッシオが息絶えようとも、純白のドレスが返り血でどれだけ穢れようとも、アウローラは短剣を突き刺した。
 これまでずっと内に溜めてきた憎悪が解放され、アウローラの感情は止まらない。止めたくもない。

「どれだけこの時を待ち望んだか! 頭の中で何度貴方を刺し殺したか! 貴方だけじゃない。お兄様の追放に関わった者も! お兄様を見捨てた皇族も! 私は許しはしない!」

 優しき兄と引き裂かれ、どれだけ辛かったことか。
 その理由が、下らない政争であると知った時、どれだけ怒りを覚えたか。
 アウローラは一度たりとも忘れたことはない。ディーノを追放する瞬間、悦に浸るカッシオの顔を。嘲笑する貴族たちを。欠片も感情を見せない皇帝のことを!

「殺して殺して殺して殺して尽くして上げましょう。お兄様を裏切った皇族を! 皇帝すらも殺してみせます!」

 そのためだけにアウローラは五年間耐えてきたのだ。
 兄を裏切った者たちに復讐をするため、耐え難き恥辱に塗れた皇女としての生活を受け入れた。
 心の内を誰にも悟らせぬよう笑顔の仮面を被り、血の涙を流す憎悪の素顔をひた隠してきた。
 しかし、それも今日で終わりだ。

「うふふふふふふ。あはははははははっ! 確かに、私は民を愛しています。それは今でも変わりはしません。けれど、民以上に私がお兄様を愛していただけ。ただ、それだけの話なのです。だからこそ、私はお兄様を裏切り殺そうとした帝国を許しません。私の手によって――――帝国という名を消してみせます」

 民を救おう。
 大陸を平和にしよう。
 けれど、それらは全て愛する兄よりも優先すべきことではない。
 アウローラにとってこの世界は、兄が居て初めて成立する場所だ。だからこそ、アウローラは自身の世界を壊そうとした帝国を許しはしない。

 これは、サングエ帝国第三皇女アウローラ・クローディアによる、大陸全土を巻き込んだ復讐の物語だ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた

黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。 名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。 絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。 運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。 熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。 そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。 これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。 「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」 知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。

追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜

東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。 ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。 「おい雑魚、これを持っていけ」 ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。 ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。  怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。 いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。  だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。 ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。 勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。 自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。 今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。 だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。 その時だった。 目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。 その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。 ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。 そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。 これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。 ※小説家になろうにて掲載中

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

「お前の代わりはいる」と追放された俺の【万物鑑定】は、実は世界の真実を見抜く【真理の瞳】でした。最高の仲間と辺境で理想郷を創ります

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の代わりはいくらでもいる。もう用済みだ」――勇者パーティーで【万物鑑定】のスキルを持つリアムは、戦闘に役立たないという理由で装備も金もすべて奪われ追放された。 しかし仲間たちは知らなかった。彼のスキルが、物の価値から人の秘めたる才能、土地の未来までも見通す超絶チート能力【真理の瞳】であったことを。 絶望の淵で己の力の真価に気づいたリアムは、辺境の寂れた街で再起を決意する。気弱なヒーラー、臆病な獣人の射手……世間から「無能」の烙印を押された者たちに眠る才能の原石を次々と見出し、最高の仲間たちと共にギルド「方舟(アーク)」を設立。彼らが輝ける理想郷をその手で創り上げていく。 一方、有能な鑑定士を失った元パーティーは急速に凋落の一途を辿り……。 これは不遇職と蔑まれた一人の男が最高の仲間と出会い、世界で一番幸福な場所を創り上げる、爽快な逆転成り上がりファンタジー!

処理中です...