全身戦隊ゼンタイジャー

まとらまじゅつ

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ACT.4

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📻朝の通学路──崩れる日常

「……繰り返します。ゼンタイ素材、及び同素材を用いたカラータイツの販売・所持・着用は、本日より一時的に制限されます。条例第44条──“視覚羞恥公害対策法”によるものです」

 電柱に設置された街頭スピーカーから流れる声が、空気を凍らせていた。
 通学路を歩く少女たちの脚が、いっせいにすくむ。
 スカートの下、色とりどりのタイツを履いた脚が、罪人のように揺れていた。

「はぁ!?なんだよコレッ!!」

 ユヅキの叫びが響いた。赤いタイツの脚で道路を蹴り、校門前に仁王立ち。

「ゼンタイを禁止だァ!?ふざけんなっ、あたしらの正義を脱げってのかよッ!!」

🛍街の惨状──タイツ狩り発生

 放課後。制服姿の女子生徒が泣きながら走ってくる。

「や、やめてくださいっ……やめてよおおお……っ!」

 商店街の脇道。
 数人の男たちが、彼女を取り囲んでいた。
 その手には、破かれたタイツの切れ端。
 下半身はスカートだけ。露わな太ももに、タイツを失った生脚の冷たさと羞恥が浮かんでいた。

「条例違反だよねぇ?証拠押収させてもらうねぇ?」

 その“タイツ狩り”の中心にいたのは、黒スーツの女──タイツ狩官リョウカ。
 彼女は指で脚をなぞるように指す。

「君のその布は、もう街にとって“毒”なのよ」

🧤放課後の作戦会議──脚に纏うもの

 部室では、5人が無言だった。

「ゼンタイスーツすら、使えなくなってる」

 レンカが呟く。
 彼女の黒タイツは、起動信号を失い、ただの布と化していた。
 変身機構は、タイツ素材を媒介に起動する。
 つまり、奪われれば、戦士ですらなくなる。

「でも……脱げないわよ」

 マリアはラメ入りのタイツを撫でた。太ももがほんのり赤くなっている。

「この脚が、私の矜持。たとえ敵が全部脱がせようと、絶対、私は……この布をまとい続ける!」

🌃夜の決行──非合法タイツ輸送

「――来たわ」

 港のコンテナ群。その隙間から、**“違法タイツ輸送団”**のトラックがゆっくりと現れた。

「頼むよ……この布がなきゃ、あの子らはもう“自分を守れない”んだ……!」

 運搬員の男が震えながら語る。
 後部ハッチが開くと、そこには各色のゼンタイタイツが、丁寧に梱包されていた。

「ゼンタイジャーに届けるって、約束だからよ……!」

 その瞬間、空から伸びる白い布の触手が――!

「っ!!やっぱ来たか!!」

⚠敵襲──タイツ狩官リョウカの正体

「正義の名を履いた布……その矛盾が、私は許せないの」

 リョウカのスーツが裂け、タイツ・リペーラーと呼ばれる怪人体が現れる。
 白く光る布が全身を這い回り、纏っては破き、再構成し、また裂く。

「破かれる快感と羞恥……お前たちが大切にしてるものを、一枚ずつ剥いであげる」

「ふざけんなッ!!」

 ユヅキが叫び、赤タイツの脚を前に突き出す。

「変身できなくたって、見せてやるよ!!タイツの強さってヤツをな!!!」

🟥決死の変身──布が無くても、誇りは残る

 彼女たちは変身できなかった。
 でも、布を、脚を、羞恥を、誇りに変えることはできた。

「布が破られても、脚が晒されても──」
「この脚には、覚悟が宿ってる!!」

 青、緑、黄、黒の4人も並ぶ。

「たとえ生脚になっても、あたしらはゼンタイジャーなんだよ!!」

⚔ラストバトル──素脚とタイツの狭間

 リョウカの白い触手が、ユヅキの太ももを巻く。赤タイツが引き裂かれ、破れた箇所から肌が露出する。

「ッ……ひるむな!!今こそ──見せてやれ、あたしの脚ッ!!」

 裂け目から覗いた生肌が、夜の光に濡れて光る。

 羞恥も、快感も、その全てを蹴り飛ばして。
 彼女の脚は空を斬る。

「赤脚蹴烈――ゼンタイブレイク!!」

🌕戦いのあと

「条例、撤回されるみたいだよ。やりすぎだったって」

「そう……でも、また来るわ。タイツを奪おうとする奴は、必ず」

 5人は、制服の下に新しいタイツを穿き直す。
 再び、脚を隠し、晒すために。

「ゼンタイがなくても……ゼンタイは、あたしたちの中にある」
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