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4章 港湾都市アイラ編
147話 それぞれの事情
アイラの街の大通りを3人の若い男女が当て所なく歩き回る。
いつも通りの一風変わった旅装束のシンと庶民の変装をしたミレイヌとアリオス、この3人がミレイヌ、シン、アリオスの順番で、物見遊山……もとい市場調査である。
そして目下のところ、ミレイヌの興味は遠方から来た商人や旅人相手の土産物屋に集中している。
「わあ……これなんか素敵ですわ! 高価な宝石は使っていないのに造りがとっても細かくて技術の高さが伺えますわ……」
「………………………………」
ちなみに使われている宝石は紅珊瑚である。シンは密かにため息を付いた。
もちろん店主がそんな台詞を聞き逃すはずも無く、
「お、嬢ちゃん、お目が高いねえ、そいつはこの店の中でも1・2を争う逸品だ。着ける相手を選ぶ品だけど、嬢ちゃんならきっと似合うぜ! どうだい、そこの色男さん?」
「だそうですよ、色男さん」
「……オイ、なぜ俺に話を振るんだ?」
自分に注がれる店主とシンの視線にアリオスが眉を顰める。
「いいのですか? あの興奮具合からして買わない選択は無いと思われますし、アリオスさんが買わないと必然的に私が購入して彼女にプレゼントとなりますが……」
「っ! くそ……おい店主、ソイツを一つ貰おうか」
「毎度あり!!」
こんなやり取りが各所で計3度、変装する意味が無かった。
ただ、店の人間もこういう事には慣れているらしく、あくまで庶民相手という態度を崩さなかったのは流石というべきか。
ともあれ、言われるがままに買い物をするだけでは能が無く、当然、最近の景気状況も聞きだす。
「最近売れ行きの方はどうですかね?」
「ん~、俺っちの店は普段どおりだがよ、もっと安物を扱ってる店だと競争が激しいらしいぜ?」
「へぇ……何かあるんですかね」
「さてなぁ……」
興味を引かせておいてこれより先はタダでは無いらしい、実に商売人らしい態度にシンの顔には思わず笑みが浮かんでくる。
シンは懐から四角いガラス瓶を取り出し、店主に差し出す。
「ん、コイツは何でえ?」
琥珀色の物体が詰まった小瓶をしげしげ見つめながら店主は蓋を開け匂いを嗅ぎ……
「──!? おい、コイツ!!」
「マッド・ビーの上物ですよ。つい最近、大量に仕入れることが出来ましてね、市場にそう出回るような物ではないんですが、ご希望なら個人的にお売りする事も吝かでは無いですよ。モチロン、安くは無いですよ?」
「若いのに話のわかるニイちゃんだな、何が知りたい?」
「ヤバい情報まで欲しがりはしませんよ、しいて言うならこの2年ほどで目に見えて物価の変動があった物と人の流れ、あとは街の雰囲気ですかね」
「その程度ならいくらでも教えてやるよ、店が終わったら何所かで酒でも飲みながら話すとしようや」
「いいですね、ではまた後で」
蜂蜜入りの小瓶を前に、なぜか悪だくみの雰囲気を作りながら笑っている2人にアリオスは若干引きながら、それでもシンの手際に舌を巻く。
どんな基準でこの店主を選んだかは知らないが、少なくとも彼方此方聞いて回るより信頼性の高い情報を得られるだろう、アリオスは感心すると共に、だからこそこの男はミレイヌには相応しくないと強く思う。
ちなみにミレイヌはサンゴの髪飾りに夢中で周りの事など気にも留めていなかった。
時間と場所を決めた2人は軽くハイタッチをし、
「んじゃまた夜にな」
「ええ、後で……あ、そうそう、在庫にはまだ余裕がありますので、もし欲しいという方がいるのでしたら店主を通じてお譲りしてもいいですよ?」
「マジかよ!? ニイちゃん愛してるぜ!」
これで店主は上に対するコネが、シンは得られる情報に高い信頼性が、ウィンウィンの関係の出来上がりだった。
「さあミレイヌさんにアリオスさん、そろそろ宿に戻りましょうか?」
──────────────
──────────────
シン達が泊まる宿の最上階、シンは日が暮れると早々に宿を出て行き、夜遊びなど許可されるはずも無いミレイヌは就寝、起きているのはアンセンとアリオスだけだった。
「──それでアリオス様、シン様はいかがでしたか?」
「よく言えば有能だ、旅の薬師の一言で済ませられないほどの経験を積んでいるのは、今日一緒にいただけで分かった。だが悪く言えば有能に過ぎる、アレを第4都市群、いや、シーラッドに縛り付けるのは無理だろう。正直、妹ではアイツを繋ぎ止める鎖にはならん」
「左様でございますか」
「父の跡を継ぐのを放棄して”こんな事”をしている俺が口を挟む話では無いと思うがな」
シーラッド都市連合には各都市群を守護する「辺境守備隊」と、当代のシーラッド代表直轄の「連合防衛隊」が存在する。
守備隊が各都市ごとの警備なのに対し、防衛隊は都市連合全体の防衛を担う。
防衛隊の役割は主に外敵および反乱分子の排除、つまり「都市連合」を守るためなら都市群に対しても振るわれる剣であり、それゆえ当代の代表職に就く者には相応の覚悟が必要となる。
アリオスは将来担うであろう職責を辞し、使う側でなく使われる側として都市連合を守ろうと防衛隊に所属しているのだった。
「お館様が残念がりますな……」
「バラガのユーリ様が言っていたのでは無いのか? 頼めば力は貸してくれるが飲み込もうとすれば腹を食い破るたぐいの危険生物だと」
「なればこそ、手元に揃えておきたい手札なのでしょう」
「なるほど、やはり俺では父の跡は継げんな、考え方が正反対だ」
現場主義のアリオスは、コーンウェルの守備隊長からシンの話を聞こうとしても聞けなかった事、そして直接本人と会って感じた結論として、誰かに使われる類の人物では無いだろうと早々に見切りをつけていた。同時に、権力に対する忌避感のような物も感じ取っていた。
だからアレは駄目だと、野生の獣は餌付けなど出来ない──それがアリオスの出した結論だった。
「ともかく、あの男にミレイヌをけしかけるのは止めておけ。機嫌を損なうのは確実だし妹の教育上よろしくない」
「畏まりました、お嬢様が街見物に飽いたのを見計らって政都に戻ります。アリオス様はそのままシン様に付いて頂く事になりますが」
「は?」
「これもお館様の指示にございます。「権力に靡かぬのであれば友誼でもって渡りをつけるように」と」
「勝手な事を……まあよい、上手くいくかどうかは知らんが、アレを野放しにするのも寝覚めが悪いからな」
アリオスは仕方ないという風にため息をつく。
しかし、そんなアリオスの顔がどことなく嬉しそうだという事をアンセンは見逃さなかった。
アンセンはぼそりと呟く。
「……そういえば、アリオス様は昔は好奇心が旺盛な方でいらっしゃいました」
「ん? アンセン、何か言ったか?」
「いえ、こちらの話でございます」
アリオスをはじめ、フラッドの子供達を赤子の頃から知っている老執事は、本人すら気づかない本音を察していた。
「それで、シン様はいずこへ?」
「さあな、悪だくみは酒と女のいる所でするのが礼儀なんだとさ」
「左様でございますか」
老執事は初めて微笑んだ。
いつも通りの一風変わった旅装束のシンと庶民の変装をしたミレイヌとアリオス、この3人がミレイヌ、シン、アリオスの順番で、物見遊山……もとい市場調査である。
そして目下のところ、ミレイヌの興味は遠方から来た商人や旅人相手の土産物屋に集中している。
「わあ……これなんか素敵ですわ! 高価な宝石は使っていないのに造りがとっても細かくて技術の高さが伺えますわ……」
「………………………………」
ちなみに使われている宝石は紅珊瑚である。シンは密かにため息を付いた。
もちろん店主がそんな台詞を聞き逃すはずも無く、
「お、嬢ちゃん、お目が高いねえ、そいつはこの店の中でも1・2を争う逸品だ。着ける相手を選ぶ品だけど、嬢ちゃんならきっと似合うぜ! どうだい、そこの色男さん?」
「だそうですよ、色男さん」
「……オイ、なぜ俺に話を振るんだ?」
自分に注がれる店主とシンの視線にアリオスが眉を顰める。
「いいのですか? あの興奮具合からして買わない選択は無いと思われますし、アリオスさんが買わないと必然的に私が購入して彼女にプレゼントとなりますが……」
「っ! くそ……おい店主、ソイツを一つ貰おうか」
「毎度あり!!」
こんなやり取りが各所で計3度、変装する意味が無かった。
ただ、店の人間もこういう事には慣れているらしく、あくまで庶民相手という態度を崩さなかったのは流石というべきか。
ともあれ、言われるがままに買い物をするだけでは能が無く、当然、最近の景気状況も聞きだす。
「最近売れ行きの方はどうですかね?」
「ん~、俺っちの店は普段どおりだがよ、もっと安物を扱ってる店だと競争が激しいらしいぜ?」
「へぇ……何かあるんですかね」
「さてなぁ……」
興味を引かせておいてこれより先はタダでは無いらしい、実に商売人らしい態度にシンの顔には思わず笑みが浮かんでくる。
シンは懐から四角いガラス瓶を取り出し、店主に差し出す。
「ん、コイツは何でえ?」
琥珀色の物体が詰まった小瓶をしげしげ見つめながら店主は蓋を開け匂いを嗅ぎ……
「──!? おい、コイツ!!」
「マッド・ビーの上物ですよ。つい最近、大量に仕入れることが出来ましてね、市場にそう出回るような物ではないんですが、ご希望なら個人的にお売りする事も吝かでは無いですよ。モチロン、安くは無いですよ?」
「若いのに話のわかるニイちゃんだな、何が知りたい?」
「ヤバい情報まで欲しがりはしませんよ、しいて言うならこの2年ほどで目に見えて物価の変動があった物と人の流れ、あとは街の雰囲気ですかね」
「その程度ならいくらでも教えてやるよ、店が終わったら何所かで酒でも飲みながら話すとしようや」
「いいですね、ではまた後で」
蜂蜜入りの小瓶を前に、なぜか悪だくみの雰囲気を作りながら笑っている2人にアリオスは若干引きながら、それでもシンの手際に舌を巻く。
どんな基準でこの店主を選んだかは知らないが、少なくとも彼方此方聞いて回るより信頼性の高い情報を得られるだろう、アリオスは感心すると共に、だからこそこの男はミレイヌには相応しくないと強く思う。
ちなみにミレイヌはサンゴの髪飾りに夢中で周りの事など気にも留めていなかった。
時間と場所を決めた2人は軽くハイタッチをし、
「んじゃまた夜にな」
「ええ、後で……あ、そうそう、在庫にはまだ余裕がありますので、もし欲しいという方がいるのでしたら店主を通じてお譲りしてもいいですよ?」
「マジかよ!? ニイちゃん愛してるぜ!」
これで店主は上に対するコネが、シンは得られる情報に高い信頼性が、ウィンウィンの関係の出来上がりだった。
「さあミレイヌさんにアリオスさん、そろそろ宿に戻りましょうか?」
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シン達が泊まる宿の最上階、シンは日が暮れると早々に宿を出て行き、夜遊びなど許可されるはずも無いミレイヌは就寝、起きているのはアンセンとアリオスだけだった。
「──それでアリオス様、シン様はいかがでしたか?」
「よく言えば有能だ、旅の薬師の一言で済ませられないほどの経験を積んでいるのは、今日一緒にいただけで分かった。だが悪く言えば有能に過ぎる、アレを第4都市群、いや、シーラッドに縛り付けるのは無理だろう。正直、妹ではアイツを繋ぎ止める鎖にはならん」
「左様でございますか」
「父の跡を継ぐのを放棄して”こんな事”をしている俺が口を挟む話では無いと思うがな」
シーラッド都市連合には各都市群を守護する「辺境守備隊」と、当代のシーラッド代表直轄の「連合防衛隊」が存在する。
守備隊が各都市ごとの警備なのに対し、防衛隊は都市連合全体の防衛を担う。
防衛隊の役割は主に外敵および反乱分子の排除、つまり「都市連合」を守るためなら都市群に対しても振るわれる剣であり、それゆえ当代の代表職に就く者には相応の覚悟が必要となる。
アリオスは将来担うであろう職責を辞し、使う側でなく使われる側として都市連合を守ろうと防衛隊に所属しているのだった。
「お館様が残念がりますな……」
「バラガのユーリ様が言っていたのでは無いのか? 頼めば力は貸してくれるが飲み込もうとすれば腹を食い破るたぐいの危険生物だと」
「なればこそ、手元に揃えておきたい手札なのでしょう」
「なるほど、やはり俺では父の跡は継げんな、考え方が正反対だ」
現場主義のアリオスは、コーンウェルの守備隊長からシンの話を聞こうとしても聞けなかった事、そして直接本人と会って感じた結論として、誰かに使われる類の人物では無いだろうと早々に見切りをつけていた。同時に、権力に対する忌避感のような物も感じ取っていた。
だからアレは駄目だと、野生の獣は餌付けなど出来ない──それがアリオスの出した結論だった。
「ともかく、あの男にミレイヌをけしかけるのは止めておけ。機嫌を損なうのは確実だし妹の教育上よろしくない」
「畏まりました、お嬢様が街見物に飽いたのを見計らって政都に戻ります。アリオス様はそのままシン様に付いて頂く事になりますが」
「は?」
「これもお館様の指示にございます。「権力に靡かぬのであれば友誼でもって渡りをつけるように」と」
「勝手な事を……まあよい、上手くいくかどうかは知らんが、アレを野放しにするのも寝覚めが悪いからな」
アリオスは仕方ないという風にため息をつく。
しかし、そんなアリオスの顔がどことなく嬉しそうだという事をアンセンは見逃さなかった。
アンセンはぼそりと呟く。
「……そういえば、アリオス様は昔は好奇心が旺盛な方でいらっしゃいました」
「ん? アンセン、何か言ったか?」
「いえ、こちらの話でございます」
アリオスをはじめ、フラッドの子供達を赤子の頃から知っている老執事は、本人すら気づかない本音を察していた。
「それで、シン様はいずこへ?」
「さあな、悪だくみは酒と女のいる所でするのが礼儀なんだとさ」
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