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episode8 堕天使 殲滅する?
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カサカサカサ
コツコツコツ
ガサガサガサ
コツーンコツーンコツーン
逃げ惑う音と逃げる者を追う靴音
静寂を切り裂く不吉な音
(クックックッ、俺から逃げれると思ってるのか?)
カサカサカサ、赤い塊が必死で逃げ惑う。
コツコツコツ、凶悪な笑みを浮かべ命を刈り取るナイフの様に....。
(クックックッ、逃げながら俺に敵意を振りまくなんて愚かな奴だな! アスモデウスの下僕よ)
ガサガサガサ
コツーンコツーンコツーン
(ほれほれ、逃げろ逃げろ、クックックッ、俺から逃げきらないとアケロンでのお仕置きだぞ! んっ? よく見ると村中が赤い光だらけだ、俺に敵意を向けてるのだな?)
ルシファーの身体から黒い瘴気が舞い上がる
(クックックッ、俺に数で勝てると思ってるのか?アスモデウス?)
ルシファーは拍手を打つ様に手を叩いた
パシーン
ルシファーの身体から波紋の様に音が広がり見る見るうちに赤い光が消滅していった。
(クックックッ、後は赤い塊のみかぁ! 惜しかったのアスモデウス)
コツーンコツーンコツーン
ルシファーが赤い塊を追い詰めた。
『チューチューチュー』
赤い塊の正体は、なんとネズミだった。ただし普通のネズミと大きく違っていた。毛は赤黒く齧歯は牙の様に鋭く額から鋭い角が生え体格は中型犬、尻尾まで入れると大型犬を優に超えていた。
(んっ? ネズミ? アスモデウスはヤギやサソリのはず? ネズミならマンモンか? マンモンの仕業なのか? しかし、此奴から発してる波動はアスモデウスに似てんだよな? まっいっか! アスモデウスもマンモンもアケロンでお仕置きすればいいや! 俺ってやっぱ天才かも! クックックッ)
ルシファーはニヤケながらネズミを掴んだ
ルシファーから逃れようとバタバタと暴れるネズミ
「おい、奴婢! 俺に敵意を向けて逃げられると思ってるのか? お前はアホやな? 俺様がたっぷりとお仕置きしてやるから、覚悟しろよ! クックックッ」
ルシファーがネズミを睨むと、ネズミの口から赤い煙が出てきた。
(ほぅ、此奴が本体か?)
ルシファーが赤い煙を引き抜く。赤い煙がヘビの如くズルズルとネズミの口から引き抜かれる。
ネズミの口から出終わるとネズミはボロボロと崩れていく
(おっと! 逃がさないぞっと! さてさて、どんなお仕置きをしてやるかな?)
ルシファーはニヤけた顔で赤い煙を見つめていた。
ピコーン(おっ! 良い事を思いついた!)
「おい! 奴婢よ! 俺は優しいから、お前に二つの選択をやろう! 一つ目は、このまま俺にお仕置きされながら消滅する選択! 二つ目は、お前の主の下に戻る選択! 今のお前は戻るだけの力が無いよな? 俺の力を少し分け与えてやるぞ! クックックッ どちらを選ぶ? 一つ目か? 二つ目か?」
一つ目か?とルシファーが問いかけると、赤い煙はブンブンと横に顔?を振った。
二つ目か?とルシファーが問いかけると、赤い煙はコクコクと縦に顔?を振った。
「そうか! よしよし! 戻るのか? クックックッ 俺は約束を破らない! 戻って良いぞ! 俺の力を少し分け与えてやる! ほれ」
赤い煙にルシファーの黒い瘴気が纏わり付いた。
「クックックッ、寄り道をせず、真っ直ぐに戻るのだぞ! 良いな? クックックッ」
赤い煙はコクコクと頷くと空の彼方にに消えて行った。
(クックックッ、戻って行ったか! 俺に敵意を向けた事を悔やむが良い。 あぁ 腹が減ったなぁ! リリアも所に帰るかな? 何か作って貰おっと! ラン♪ラン♪ラン♪)
何故かやりっ切った顔をしたルシファーは足取りも軽やかにリリアの下に帰っていくのだった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
此処はある貴族のお屋敷
「おい! まだ、あの女を連れて来れないのか! お前達は、使えないクズ共だな!」
醜悪の姿をした男が侍従に怒鳴り散らしていた。
「し、しかし、あの女を攫うにはそれなりの......(ガシャーン)」
「五月蠅い、五月蠅い、言い訳をするな! お前も地下に行くか? 行くのが嫌ならば早く連れてこい! このクズ!」
「はっ、すぐに攫う手配を致します。」
バタバタ
慌てて侍従は部屋を出て行った。
「ふん! 脅かさないと動かない怠け者め! おい! そこの下女、地下から奴隷を連れて来い!」
「はひっ すぐに連れてきます」
バタバタ
「グッグッグッ、あの女が慕っている奴隷でも甚振るかな!」
醜悪の姿をした男が奴隷を嬲る算段をしていると窓がガタガタと揺れた。
「んんっ? 儂の楽しみを邪魔するのは誰だ!?」
男が窓に近づくとバタンと窓が開き、赤い煙が入って来た
「な、なんだこれは? 来るな! 来るな!」
手を振り赤い煙を追い払おうとするが、赤い煙は男に纏わり付いて行く
「来るな! 来るな! 止めろ! 止めろ! やめ...や....」
ズルズルと赤い煙は男の口に入っていった。
「グフフフ、これデ、あのオんなを、いたブれル、グフフフ」
コツコツコツ
ガサガサガサ
コツーンコツーンコツーン
逃げ惑う音と逃げる者を追う靴音
静寂を切り裂く不吉な音
(クックックッ、俺から逃げれると思ってるのか?)
カサカサカサ、赤い塊が必死で逃げ惑う。
コツコツコツ、凶悪な笑みを浮かべ命を刈り取るナイフの様に....。
(クックックッ、逃げながら俺に敵意を振りまくなんて愚かな奴だな! アスモデウスの下僕よ)
ガサガサガサ
コツーンコツーンコツーン
(ほれほれ、逃げろ逃げろ、クックックッ、俺から逃げきらないとアケロンでのお仕置きだぞ! んっ? よく見ると村中が赤い光だらけだ、俺に敵意を向けてるのだな?)
ルシファーの身体から黒い瘴気が舞い上がる
(クックックッ、俺に数で勝てると思ってるのか?アスモデウス?)
ルシファーは拍手を打つ様に手を叩いた
パシーン
ルシファーの身体から波紋の様に音が広がり見る見るうちに赤い光が消滅していった。
(クックックッ、後は赤い塊のみかぁ! 惜しかったのアスモデウス)
コツーンコツーンコツーン
ルシファーが赤い塊を追い詰めた。
『チューチューチュー』
赤い塊の正体は、なんとネズミだった。ただし普通のネズミと大きく違っていた。毛は赤黒く齧歯は牙の様に鋭く額から鋭い角が生え体格は中型犬、尻尾まで入れると大型犬を優に超えていた。
(んっ? ネズミ? アスモデウスはヤギやサソリのはず? ネズミならマンモンか? マンモンの仕業なのか? しかし、此奴から発してる波動はアスモデウスに似てんだよな? まっいっか! アスモデウスもマンモンもアケロンでお仕置きすればいいや! 俺ってやっぱ天才かも! クックックッ)
ルシファーはニヤケながらネズミを掴んだ
ルシファーから逃れようとバタバタと暴れるネズミ
「おい、奴婢! 俺に敵意を向けて逃げられると思ってるのか? お前はアホやな? 俺様がたっぷりとお仕置きしてやるから、覚悟しろよ! クックックッ」
ルシファーがネズミを睨むと、ネズミの口から赤い煙が出てきた。
(ほぅ、此奴が本体か?)
ルシファーが赤い煙を引き抜く。赤い煙がヘビの如くズルズルとネズミの口から引き抜かれる。
ネズミの口から出終わるとネズミはボロボロと崩れていく
(おっと! 逃がさないぞっと! さてさて、どんなお仕置きをしてやるかな?)
ルシファーはニヤけた顔で赤い煙を見つめていた。
ピコーン(おっ! 良い事を思いついた!)
「おい! 奴婢よ! 俺は優しいから、お前に二つの選択をやろう! 一つ目は、このまま俺にお仕置きされながら消滅する選択! 二つ目は、お前の主の下に戻る選択! 今のお前は戻るだけの力が無いよな? 俺の力を少し分け与えてやるぞ! クックックッ どちらを選ぶ? 一つ目か? 二つ目か?」
一つ目か?とルシファーが問いかけると、赤い煙はブンブンと横に顔?を振った。
二つ目か?とルシファーが問いかけると、赤い煙はコクコクと縦に顔?を振った。
「そうか! よしよし! 戻るのか? クックックッ 俺は約束を破らない! 戻って良いぞ! 俺の力を少し分け与えてやる! ほれ」
赤い煙にルシファーの黒い瘴気が纏わり付いた。
「クックックッ、寄り道をせず、真っ直ぐに戻るのだぞ! 良いな? クックックッ」
赤い煙はコクコクと頷くと空の彼方にに消えて行った。
(クックックッ、戻って行ったか! 俺に敵意を向けた事を悔やむが良い。 あぁ 腹が減ったなぁ! リリアも所に帰るかな? 何か作って貰おっと! ラン♪ラン♪ラン♪)
何故かやりっ切った顔をしたルシファーは足取りも軽やかにリリアの下に帰っていくのだった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
此処はある貴族のお屋敷
「おい! まだ、あの女を連れて来れないのか! お前達は、使えないクズ共だな!」
醜悪の姿をした男が侍従に怒鳴り散らしていた。
「し、しかし、あの女を攫うにはそれなりの......(ガシャーン)」
「五月蠅い、五月蠅い、言い訳をするな! お前も地下に行くか? 行くのが嫌ならば早く連れてこい! このクズ!」
「はっ、すぐに攫う手配を致します。」
バタバタ
慌てて侍従は部屋を出て行った。
「ふん! 脅かさないと動かない怠け者め! おい! そこの下女、地下から奴隷を連れて来い!」
「はひっ すぐに連れてきます」
バタバタ
「グッグッグッ、あの女が慕っている奴隷でも甚振るかな!」
醜悪の姿をした男が奴隷を嬲る算段をしていると窓がガタガタと揺れた。
「んんっ? 儂の楽しみを邪魔するのは誰だ!?」
男が窓に近づくとバタンと窓が開き、赤い煙が入って来た
「な、なんだこれは? 来るな! 来るな!」
手を振り赤い煙を追い払おうとするが、赤い煙は男に纏わり付いて行く
「来るな! 来るな! 止めろ! 止めろ! やめ...や....」
ズルズルと赤い煙は男の口に入っていった。
「グフフフ、これデ、あのオんなを、いたブれル、グフフフ」
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