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また、崩れてゆく
EP42 悪魔
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「ここのテンポを早くしたら良いんじゃないか?」
「でもそうすると歌いづらくなるかも。。」
「もう一度歌ってみよう」
「~♪」
練習室で3人で次に発売するシングルの楽曲を作りながら歌っているその時だった。
「おいお前ら、今日の練習はもう終わりだ」
「え?」
突然入ってきた事務所のスタッフにもう帰ってくれと言われ、僕達は困惑する。
「悪いね~!僕も練習したいんだ」
そう言いながらスタッフの後ろから顔を出した人物に僕らは息をのむ。
「ん?君達は……」
「…ヒナタさん」
そこには、あの日、僕達の夢を壊した男が立っていた。
「やっぱり!Shineの子達か!デビュー決まったって聞いたよ。いやー君達はデビューできると思ってたよ。実力があったからね」
「っ!」
何を偉そうに。。
あなたが蹴り落とさなければ僕達はもっと前からここにいれたんだ。
「…ならどうしてあの時デビューさせてくれなかったんですか?僕たちの曲が、、欲しかったからですか?」
いつも冷静なソウマが珍しく怒気をはらんだ声を出す。
「なんだ、まだ怒ってるの?確かに悪い事はしたと思ってるけど、、どうしてもあの曲が欲しくてさ~」
「だからって!それだけの理由で、僕達のデビューまで潰す必要があったんですか!?」
「あったよ」
「っ!」
「だって君達をデビューさせたら僕の曲にできなくなるじゃん」
「僕達の事は何とも思わないんですかっ…あなたは人の気持ちを考えたことがないんですかっ!?」
「ははっ、人の気持ち?そんな事いちいち考えてたらこの世界は生きていけないよ。人の事を蹴り落として上がって行くのがアイドルだから」
「そんなのっ!」
「君達はテレビで見てるものが全てだと思ってるの?」
違う。
それは目の前の男から痛いほど思い知らされた。
テレビで見たようなキラキラ輝いてるヒナタさんはここにはいない。
僕がこの目で確かめたその事実だけで根拠は充分だった。
「言っとくけどそんな甘い考えじゃこの世界では生きていけないよ。ここで生き残りたいなら余計な感情は捨てろ」
そう言って僕を見つめる完全に淀みきった瞳が気味悪かった。
「でもそうすると歌いづらくなるかも。。」
「もう一度歌ってみよう」
「~♪」
練習室で3人で次に発売するシングルの楽曲を作りながら歌っているその時だった。
「おいお前ら、今日の練習はもう終わりだ」
「え?」
突然入ってきた事務所のスタッフにもう帰ってくれと言われ、僕達は困惑する。
「悪いね~!僕も練習したいんだ」
そう言いながらスタッフの後ろから顔を出した人物に僕らは息をのむ。
「ん?君達は……」
「…ヒナタさん」
そこには、あの日、僕達の夢を壊した男が立っていた。
「やっぱり!Shineの子達か!デビュー決まったって聞いたよ。いやー君達はデビューできると思ってたよ。実力があったからね」
「っ!」
何を偉そうに。。
あなたが蹴り落とさなければ僕達はもっと前からここにいれたんだ。
「…ならどうしてあの時デビューさせてくれなかったんですか?僕たちの曲が、、欲しかったからですか?」
いつも冷静なソウマが珍しく怒気をはらんだ声を出す。
「なんだ、まだ怒ってるの?確かに悪い事はしたと思ってるけど、、どうしてもあの曲が欲しくてさ~」
「だからって!それだけの理由で、僕達のデビューまで潰す必要があったんですか!?」
「あったよ」
「っ!」
「だって君達をデビューさせたら僕の曲にできなくなるじゃん」
「僕達の事は何とも思わないんですかっ…あなたは人の気持ちを考えたことがないんですかっ!?」
「ははっ、人の気持ち?そんな事いちいち考えてたらこの世界は生きていけないよ。人の事を蹴り落として上がって行くのがアイドルだから」
「そんなのっ!」
「君達はテレビで見てるものが全てだと思ってるの?」
違う。
それは目の前の男から痛いほど思い知らされた。
テレビで見たようなキラキラ輝いてるヒナタさんはここにはいない。
僕がこの目で確かめたその事実だけで根拠は充分だった。
「言っとくけどそんな甘い考えじゃこの世界では生きていけないよ。ここで生き残りたいなら余計な感情は捨てろ」
そう言って僕を見つめる完全に淀みきった瞳が気味悪かった。
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