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第7章 東雲理沙編
199 中学校③
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「林檎、急にどうしたの……? というか、あの二人置いてきちゃったけど……」
突然手を引いて強引に歩き出した林檎に、私は純粋な疑問を投げ掛ける。
しかし、彼女はそんな私の言葉に目もくれず、「良いの良いの!」と言いながら人ごみを掻き分けて突き進んでいた。
「二人と話す機会はこれからいくらでもあるんだし! それより、ほら! クラス表見に行こうよ! 同じクラスだと良いな~」
彼女はやけに明るい声でそう言うと、私の手を抱き締める力を強めて歩き続ける。
決して抵抗できない程の強い力で引っ張られているという訳では無いのだが、こんなにも強引な林檎は初めてのことで驚いてしまい、抗えずに流されてしまう。
……もしかして、怒ってる? でも、急にどうして? 何があったと言うんだ?
今まで彼女から聞いてきた話から友人は多いようだし、特に仲が悪い人や不満を抱いている相手もいなかった筈だから、先程の二人との関係性も特段悪い訳では無いと思うのだが……。
私も林檎の友達だからと気は遣っていたから、別に失礼な態度は取っていない筈なんだけど……。
でも、だとしたら、他に彼女がこんな風に怒る理由なんて……──
「──もしかして……私があの二人と話してるのが、嫌だった……とか……?」
思考を巡らせる中で湧きあがった一つの仮説を、私はそのまま口にした。
すると、私の手を引いて歩いていた林檎が唐突に立ち止まるので、私は上手く反応出来ず彼女の背中にぶつかってしまった。
その際に彼女の体が僅かにグラついたので、私は咄嗟に「わ、ごめん」と謝りながらその体を支えた。
もしかして、かなり見当外れな予想だったのか?
いや、でも彼女が怒った理由なんてそれしか無いと思うんだけどな……。
彼女とあの二人は以前からの友人でそれなりに完成されたコミュニティを築いていたことは想像に難くないし、別の場所で関係性を築いた私がその中に入って来たことで、色々と思う部分があったのかもしれない。
というか、世間一般的な恋愛事情はよく分からないのだが……恋人が自分の友人と仲が良いのって、人によっては、あまり良い気分にはならないのでは……──。
「……うん。やだった」
色々な仮説を立てて思考を巡らせていた時、林檎が軽く目を伏せたままそう呟いたのが聴こえた。
やっぱりそうか、と納得していると、彼女は私の手を握ったままこちらに向き直り……──
「理沙は……私のだもん……」
──耳まで真っ赤に染まったその顔で、真っ直ぐにこちらを見つめながら、そう言った。
思いがけない言葉に思わず硬直していると、林檎はハッとした表情を浮かべてオロオロと慌ただしく両手を動かし、すぐに「ごめん、気にしないで!」と大きな声で言ってまたもや歩き出そうとする。
なので、私は咄嗟に彼女の手を強く握り返し、足を強く踏ん張る形でそれを止めた。
林檎はそれに「わッ?」と小さく声を上げながら軽くよろめくので、私はそのまま彼女の手を引いて人ごみを抜け、校舎の陰になるような人気の無い場所に行った。
「り、理沙? もしかして、変なこと言ったから怒ってッ……ごめん、本当に何でもないから気にしな──」
急にそんな場所に連れて行ったからか、林檎が何やら慌ただしく言い訳をしてくるので、私はすぐさま彼女の体を引き寄せてキスをした。
何の脈絡も無くそんなことをしたからか、彼女は驚いたように目を見開いて体を硬直させたが、特に嫌がるような素振りは見せなかった。
数秒程経った後でゆっくりと唇を離すと、彼女は空いている方の手を自分の口元に当て、上目遣いで私の顔を見上げてきた。
「……学校では、秘密にするんじゃ、無かったの……?」
「うん。だから、ここに連れて来た」
「……」
私の返答に、林檎は頬を赤らめたままどこかジトッとした感じの目でこちらを見つめてくる。
……もしかして、信用されてない? 一応、周囲に人の気配が無いことは確認したのだけれど……。
そんな風に考えつつも、私は両手を彼女の腰に軽く回しながら続けた。
「だって、林檎も私のだから……あんな可愛いこと言われたら、我慢出来なくって」
「かわッ……!? ……ホント、理沙ってそういうこと、恥ずかしげも無く……」
私の言葉に、彼女はその顔を更に赤らめながら何やら一人でブツブツと呟く。
林檎に対しては気持ちを隠す必要も無いからと、付き合ってからはこうして思ったことはそのまま口にするようにしているのだが、その度に彼女はこうしてどこか腑に落ちないような反応をする。
……本当は、彼女が私の言葉一つでコロコロと表情を変える様が可愛らしくて、ついイジワルしたい気持ちも多少はあるのだけれど。
相変わらず愛らしい彼女の姿に微笑ましさを覚えつつ、私は彼女の手を握る力を緩めながら続けた。
「けど、もしも林檎がしたいって言うのなら……こういうこと、皆の前でしても良いよ」
「えっ……?」
「私が秘密にしようって言ったのは、私達の関係をからかわれたり冷やかされたりして、林檎に迷惑を掛けたくなかったからであって……もしも林檎が隠したくないって言うのなら、私はそれでも良いと思う」
自分の手の中にある彼女の手を優しく撫でながら、私はそう続けて見せる。
彼女はそれに赤らんだ顔のまま驚いたような表情でこちらを見つめてくるので、私は小さく笑みを返して続けた。
「林檎が嫌だって言うのなら、私は金輪際あの二人とは話さないし、必要なら他のクラスメイトとも一切関わらないようにするよ」
「なッ……!? そこまでしなくてもッ……」
「私がこの学校に来たのは、林檎と一緒にいる為なんだからさ」
林檎がいてくれれば、それで良いんだよ……と。
私は静かにそう続けながら彼女の手に顔を近付け、白く綺麗な手の甲にソッと軽く唇を触れさせた。
……いっそ、こういう目に見える位置に何か印でも付けておいたら、彼女も少しは安心してくれるのだろうか?
ふとそんなことを考えていると、彼女は眉を八の字にして困ったような笑みを浮かべながら「ありがと」と答える。
それからすぐに「あはは……」とどこか恥ずかしそうに笑いつつ、空いている方の手で軽く自分の頬を掻いた。
「なんか恥ずかしいな。理沙はこんなに私のこと好きって言ってくれてるのに……なんか、不安になったりしてさ」
「……足りないなら、これからもっと伝えるようにしても良いけど」
「や、平気! これ以上は身が持たないから!」
私の返答に、林檎は慌てた様子でそう言いながら両手をブンブンと慌ただしく振って否定する。
遠慮しなくても、林檎に安心して貰う為なら私はいくらでも想いを伝えるのだが……と不服に思っていると、彼女は両手で私の手を取りながら「本当に大丈夫だよ」と笑った。
「私はもう平気だから……理沙も、私のことなんて気にしないで、他の子とも仲良くしなよ。晴香と菜乃、すっごく良い子だからさ。理沙が良かったら、二人とも仲良くして欲しいんだ」
「……林檎がそう言うなら……」
柔和な笑みを浮かべながら言う彼女の言葉に、私はそんな風に答えながら頷いた。
別に、私は本当に林檎以外と仲良くする気は無いんだし、彼女が嫌だと言うのならクラスメイトとは一切関わらないようにするのだが……。
とは言え、基本的には彼女の友達とも良好な関係は作っておいた方が良いかと心の中で納得していると、彼女は私の手を軽く引いた。
「じゃ、そろそろ行こうか! クラス、一緒だと良いね!」
明るい笑みを浮かべながら言う林檎の言葉に、私は小さく笑って「そうだね」と答えつつ、彼女の手を握り返して中学校の玄関の方へと再び向かった。
突然手を引いて強引に歩き出した林檎に、私は純粋な疑問を投げ掛ける。
しかし、彼女はそんな私の言葉に目もくれず、「良いの良いの!」と言いながら人ごみを掻き分けて突き進んでいた。
「二人と話す機会はこれからいくらでもあるんだし! それより、ほら! クラス表見に行こうよ! 同じクラスだと良いな~」
彼女はやけに明るい声でそう言うと、私の手を抱き締める力を強めて歩き続ける。
決して抵抗できない程の強い力で引っ張られているという訳では無いのだが、こんなにも強引な林檎は初めてのことで驚いてしまい、抗えずに流されてしまう。
……もしかして、怒ってる? でも、急にどうして? 何があったと言うんだ?
今まで彼女から聞いてきた話から友人は多いようだし、特に仲が悪い人や不満を抱いている相手もいなかった筈だから、先程の二人との関係性も特段悪い訳では無いと思うのだが……。
私も林檎の友達だからと気は遣っていたから、別に失礼な態度は取っていない筈なんだけど……。
でも、だとしたら、他に彼女がこんな風に怒る理由なんて……──
「──もしかして……私があの二人と話してるのが、嫌だった……とか……?」
思考を巡らせる中で湧きあがった一つの仮説を、私はそのまま口にした。
すると、私の手を引いて歩いていた林檎が唐突に立ち止まるので、私は上手く反応出来ず彼女の背中にぶつかってしまった。
その際に彼女の体が僅かにグラついたので、私は咄嗟に「わ、ごめん」と謝りながらその体を支えた。
もしかして、かなり見当外れな予想だったのか?
いや、でも彼女が怒った理由なんてそれしか無いと思うんだけどな……。
彼女とあの二人は以前からの友人でそれなりに完成されたコミュニティを築いていたことは想像に難くないし、別の場所で関係性を築いた私がその中に入って来たことで、色々と思う部分があったのかもしれない。
というか、世間一般的な恋愛事情はよく分からないのだが……恋人が自分の友人と仲が良いのって、人によっては、あまり良い気分にはならないのでは……──。
「……うん。やだった」
色々な仮説を立てて思考を巡らせていた時、林檎が軽く目を伏せたままそう呟いたのが聴こえた。
やっぱりそうか、と納得していると、彼女は私の手を握ったままこちらに向き直り……──
「理沙は……私のだもん……」
──耳まで真っ赤に染まったその顔で、真っ直ぐにこちらを見つめながら、そう言った。
思いがけない言葉に思わず硬直していると、林檎はハッとした表情を浮かべてオロオロと慌ただしく両手を動かし、すぐに「ごめん、気にしないで!」と大きな声で言ってまたもや歩き出そうとする。
なので、私は咄嗟に彼女の手を強く握り返し、足を強く踏ん張る形でそれを止めた。
林檎はそれに「わッ?」と小さく声を上げながら軽くよろめくので、私はそのまま彼女の手を引いて人ごみを抜け、校舎の陰になるような人気の無い場所に行った。
「り、理沙? もしかして、変なこと言ったから怒ってッ……ごめん、本当に何でもないから気にしな──」
急にそんな場所に連れて行ったからか、林檎が何やら慌ただしく言い訳をしてくるので、私はすぐさま彼女の体を引き寄せてキスをした。
何の脈絡も無くそんなことをしたからか、彼女は驚いたように目を見開いて体を硬直させたが、特に嫌がるような素振りは見せなかった。
数秒程経った後でゆっくりと唇を離すと、彼女は空いている方の手を自分の口元に当て、上目遣いで私の顔を見上げてきた。
「……学校では、秘密にするんじゃ、無かったの……?」
「うん。だから、ここに連れて来た」
「……」
私の返答に、林檎は頬を赤らめたままどこかジトッとした感じの目でこちらを見つめてくる。
……もしかして、信用されてない? 一応、周囲に人の気配が無いことは確認したのだけれど……。
そんな風に考えつつも、私は両手を彼女の腰に軽く回しながら続けた。
「だって、林檎も私のだから……あんな可愛いこと言われたら、我慢出来なくって」
「かわッ……!? ……ホント、理沙ってそういうこと、恥ずかしげも無く……」
私の言葉に、彼女はその顔を更に赤らめながら何やら一人でブツブツと呟く。
林檎に対しては気持ちを隠す必要も無いからと、付き合ってからはこうして思ったことはそのまま口にするようにしているのだが、その度に彼女はこうしてどこか腑に落ちないような反応をする。
……本当は、彼女が私の言葉一つでコロコロと表情を変える様が可愛らしくて、ついイジワルしたい気持ちも多少はあるのだけれど。
相変わらず愛らしい彼女の姿に微笑ましさを覚えつつ、私は彼女の手を握る力を緩めながら続けた。
「けど、もしも林檎がしたいって言うのなら……こういうこと、皆の前でしても良いよ」
「えっ……?」
「私が秘密にしようって言ったのは、私達の関係をからかわれたり冷やかされたりして、林檎に迷惑を掛けたくなかったからであって……もしも林檎が隠したくないって言うのなら、私はそれでも良いと思う」
自分の手の中にある彼女の手を優しく撫でながら、私はそう続けて見せる。
彼女はそれに赤らんだ顔のまま驚いたような表情でこちらを見つめてくるので、私は小さく笑みを返して続けた。
「林檎が嫌だって言うのなら、私は金輪際あの二人とは話さないし、必要なら他のクラスメイトとも一切関わらないようにするよ」
「なッ……!? そこまでしなくてもッ……」
「私がこの学校に来たのは、林檎と一緒にいる為なんだからさ」
林檎がいてくれれば、それで良いんだよ……と。
私は静かにそう続けながら彼女の手に顔を近付け、白く綺麗な手の甲にソッと軽く唇を触れさせた。
……いっそ、こういう目に見える位置に何か印でも付けておいたら、彼女も少しは安心してくれるのだろうか?
ふとそんなことを考えていると、彼女は眉を八の字にして困ったような笑みを浮かべながら「ありがと」と答える。
それからすぐに「あはは……」とどこか恥ずかしそうに笑いつつ、空いている方の手で軽く自分の頬を掻いた。
「なんか恥ずかしいな。理沙はこんなに私のこと好きって言ってくれてるのに……なんか、不安になったりしてさ」
「……足りないなら、これからもっと伝えるようにしても良いけど」
「や、平気! これ以上は身が持たないから!」
私の返答に、林檎は慌てた様子でそう言いながら両手をブンブンと慌ただしく振って否定する。
遠慮しなくても、林檎に安心して貰う為なら私はいくらでも想いを伝えるのだが……と不服に思っていると、彼女は両手で私の手を取りながら「本当に大丈夫だよ」と笑った。
「私はもう平気だから……理沙も、私のことなんて気にしないで、他の子とも仲良くしなよ。晴香と菜乃、すっごく良い子だからさ。理沙が良かったら、二人とも仲良くして欲しいんだ」
「……林檎がそう言うなら……」
柔和な笑みを浮かべながら言う彼女の言葉に、私はそんな風に答えながら頷いた。
別に、私は本当に林檎以外と仲良くする気は無いんだし、彼女が嫌だと言うのならクラスメイトとは一切関わらないようにするのだが……。
とは言え、基本的には彼女の友達とも良好な関係は作っておいた方が良いかと心の中で納得していると、彼女は私の手を軽く引いた。
「じゃ、そろそろ行こうか! クラス、一緒だと良いね!」
明るい笑みを浮かべながら言う林檎の言葉に、私は小さく笑って「そうだね」と答えつつ、彼女の手を握り返して中学校の玄関の方へと再び向かった。
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