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1、都合のいい女*
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人気のない王宮の廊下。ある一室から女のくぐもった声と微かな水音が漏れ聴こえていた。
「ん……ふぅ、」
誰もいない小部屋に連れ込まれて、イレーネは男に犯されていた。しかし抵抗することはできなかった。なぜなら相手は自分の婚約者だったから。
「はぁ……だすぞっ……」
壁に手をつかされ、後ろから一定の抽挿を繰り返していた男はそう言うと捲れて露わになっているイレーネの尻肉を掴むとよりいっそう激しく肌をぶつけてきた。
「ふっ、は、はい……ぁっ、あっ、ぁんっ、んっ、んんっ……」
声が漏れぬよう必死で唇を噛みしめる。その分の我慢が繋がった部分をより強く意識してしまい、イレーネはばちゅばちゅと蜜壁を抉る男の男根を一際きつくきゅうっと締めつけた。
後ろから呻き声が聴こえ、いっそう中のものが膨らんだかと思うと熱く弾けて、白濁がどくどくと中へと注ぎ込まれていく。
すべて吐き出す前にずるりと膣口から引き抜かれる。おかげで白のストッキングに飛び散ってしまうが、男は気にせず、イレーネも絶頂の余韻で震える身体を支えきれず、ずるずると床へ座り込んでしまった。
二人はしばしば荒い呼吸を繰り返していたが、やがて体力のある男の方が手早く衣服を直し、座り込んだ女を黙って立たせる。そして慣れた手つきで乱れた上半身の衣服と髪を整えてやると、愛液の残る股の間も拭おうとしたのでイレーネはそっとその手を押し留めた。
「そこは、自分でやりますから……」
「そうか」
ならばと男はポケットから白い錠剤をイレーネの手に握らせた。
「後で飲んでくれ」
「はい……」
以前はイレーネがきちんと口に含み飲み込んだことを確かめてから別れを告げていたが、従順なイレーネの姿にいつからかただ薬を渡すだけになった。
「それではまた」
用は済んだとばかりに部屋を出て行こうとする男の腕を掴んだ。イレーネの婚約者――ディートハルトはまだ何かあるのかと怪訝そうな顔で振り返った。
「今度父が、夕食を共にしたいと」
「……わかった」
イレーネはほっとして、引き留めてすまなかったと手をするりと放した。
「薬は飲んでおいてくれ」
父のことを口にして不安に駆られたのか、ディートハルトは再度そう言うと、今度こそ部屋を後にした。
イレーネは粘ついた股の間が気持ち悪かったが、その前に白い粒を口にした。水がないまま飲み込んだので喉に違和感があったが、妊娠するよりはいいと我慢した。
「ん……ふぅ、」
誰もいない小部屋に連れ込まれて、イレーネは男に犯されていた。しかし抵抗することはできなかった。なぜなら相手は自分の婚約者だったから。
「はぁ……だすぞっ……」
壁に手をつかされ、後ろから一定の抽挿を繰り返していた男はそう言うと捲れて露わになっているイレーネの尻肉を掴むとよりいっそう激しく肌をぶつけてきた。
「ふっ、は、はい……ぁっ、あっ、ぁんっ、んっ、んんっ……」
声が漏れぬよう必死で唇を噛みしめる。その分の我慢が繋がった部分をより強く意識してしまい、イレーネはばちゅばちゅと蜜壁を抉る男の男根を一際きつくきゅうっと締めつけた。
後ろから呻き声が聴こえ、いっそう中のものが膨らんだかと思うと熱く弾けて、白濁がどくどくと中へと注ぎ込まれていく。
すべて吐き出す前にずるりと膣口から引き抜かれる。おかげで白のストッキングに飛び散ってしまうが、男は気にせず、イレーネも絶頂の余韻で震える身体を支えきれず、ずるずると床へ座り込んでしまった。
二人はしばしば荒い呼吸を繰り返していたが、やがて体力のある男の方が手早く衣服を直し、座り込んだ女を黙って立たせる。そして慣れた手つきで乱れた上半身の衣服と髪を整えてやると、愛液の残る股の間も拭おうとしたのでイレーネはそっとその手を押し留めた。
「そこは、自分でやりますから……」
「そうか」
ならばと男はポケットから白い錠剤をイレーネの手に握らせた。
「後で飲んでくれ」
「はい……」
以前はイレーネがきちんと口に含み飲み込んだことを確かめてから別れを告げていたが、従順なイレーネの姿にいつからかただ薬を渡すだけになった。
「それではまた」
用は済んだとばかりに部屋を出て行こうとする男の腕を掴んだ。イレーネの婚約者――ディートハルトはまだ何かあるのかと怪訝そうな顔で振り返った。
「今度父が、夕食を共にしたいと」
「……わかった」
イレーネはほっとして、引き留めてすまなかったと手をするりと放した。
「薬は飲んでおいてくれ」
父のことを口にして不安に駆られたのか、ディートハルトは再度そう言うと、今度こそ部屋を後にした。
イレーネは粘ついた股の間が気持ち悪かったが、その前に白い粒を口にした。水がないまま飲み込んだので喉に違和感があったが、妊娠するよりはいいと我慢した。
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