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自分の身代わりに
グランディエ国の国王――ディオン・アデラール・グランディエの人となりについて調べ終えたミランダは、もうこれしかないと思った。我ながら名案である。
「この方なら、きっとお姉様を幸せにしてくれるはずよ!」
ディオンは美青年であるが、優男の類ではなく、硬派な武人を彷彿とさせるらしい。性格も真面目で、気心の知れた部下からすると、堅物との評価を受けている。このへんはたぶん、揶揄も含まれているのだろう。
(軟派な男よりずっとマシよ)
むしろ今まで女っ気のなかった彼が姉という清楚で可憐な女性と出会うことで恋に落ちるのだ。
(初めて女性を好きになって、戸惑いながらお姉様の美貌に目を奪われて、お姉様が誰かと話していると気になって仕方がなくて、自分以外の男に笑いかけたりするのを見て嫉妬で胸を焦がして、抱きしめて抑えきれない想いを伝えちゃったりして……きゃー! 素敵すぎる!!)
間違いなく似合いの夫婦になるだろう。
「ディオンの周りにいる人間も、これといって注視する人間はいないようです。政権を奪った後の国王とその息子――つまりディオンの祖父と父親が、害になりそうな人間は徹底的に駆除しておいたようですね」
「ナイス!」
ロジェの報告に、ミランダはパチンと指を鳴らして喜んだ。
嫁がせるに当たり、向こうに密かに人を送り込み、念入りにディオンの身の回りについて調査させたのだが、彼は結婚相手として申し分なかった。
「女性関係も、もちろんクリーンなのよね?」
「はい。執務に忙殺され、それどころではないようです」
「うんうん。そこをお姉様のふんわりとした雰囲気と優しい微笑で癒してさしあげれば、もう瞬殺よ」
完璧! と一人満足気に頷くミランダを、ロジェはじっと見つめてきた。
「本当に、ジュスティーヌ様を嫁がせるおつもりで?」
「そうよ! もうお父様たちにも言ったもの」
父は最初渋ったものの、可愛い娘を手放したくなったのか「そうだな。そうしよう」と最後には納得してくれた。同じ娘のジュスティーヌはどうなんだと言いたくなったが、言い出したのはミランダ本人なのでグッと堪えた。
「お母様は一も二もなく喜んで賛成してくれたわ」
過去のこととはいえ、クーデターを起こして政権を奪い取った国に母はあまり良い印象を抱いていないようだった。代わりにジュスティーヌを差し出すという案はまさに願ったり叶ったりといえた。
(我が両親のことながら酷いわ……)
姉には酷かもしれないが、やはり国内を離れた方がいいと改めて思った。距離的に海を越えて、というわけではないが、間に小さな国を何ヵ国か挟んでいるので、遠いと言えば遠い距離間だ。国境を越える手続きなどを考えると、面倒でもある。
つまり、母の魔の手からは逃げ切れる。
「とにかく! これで問題はないはずよ!」
「……姫様はよろしいのですか」
「わたし?」
ロジェの質問の意図がわからず、ミランダは首をかしげる。
「ディオン様と幸せになれるせっかくの機会を、ジュスティーヌ姉様に譲ってもいいのか、ってことだよ」
話を聞いていたのか、部屋に入ってきたカミーユが代弁する。そういうことか、とミランダは微笑んだ。
「ええ。もちろん」
「……前から思っていたけど、姉上はどうしてそこまでジュスティーヌ姉様のこと考えるの?」
カミーユの疑問はもっともだといえよう。下手すればミランダも、母オデットと同じようにジュスティーヌを疎ましく思っても不思議ではない立場だ。
「そうねぇ……お姉様の性格がお優しいからとか、お母様にひどいことをしてほしくないからとか、いろいろ理由はあるけれど……一番は顔かしら」
「は? 顔?」
「そう! わたしね、お姉様のあのお顔がとっても好みなの!」
理解できないと言いたげな弟の表情に、ミランダはじれったく答える。
「もう! 要はお姉様が大好きってことよ。好きな人には悲しい顔より嬉しそうな顔をしてもらいたいでしょう?」
「まぁ、それは、そうだね……」
ようやく理解できたかとミランダは満足する。しかしふと、視線を感じる。
「なぁに、ロジェ。何か言いたげね」
「……ジュスティーヌ様の顔が好みというならば、私の顔も好みということにはなりませんか?」
いきなり突拍子のない質問をされ、ミランダは面食らう。
「どうしてそんな発想になるの?」
「わたしの顔も、ジュスティーヌ様と同じ、儚い系になりますから。暗い生い立ちを持つ、薄幸の美青年です」
「それ、自分で言っちゃう?」
カミーユが呆れながら言ったが、ロジェは事実ですからと答える。
ミランダはそんなロジェの顔をじいっと見つめ――
「あなたはだめよ」
とあっさり、ばっさり否定した。
「なぜですか。私の容姿もどこか人間離れして美しいでしょう?」
自身の美しさを否定されたと思ったのか、ロジェが食い下がってくる。
「それは認めるけど、なんていうのかしらね、あなたにはこう……あざとさがあるのよ」
「あざとさ?」
「そう。相手がどうしたら自分に気持ちを傾けてくれるか、そういうのをきちんと計算して振る舞う抜け目ない部分があるのよね。お姉様と決定的に違う点ね」
ジュスティーヌの言動はすべて天然なのである。裏表がない。だから自然と手を差し伸べてやりたくなる。庇護欲をこの上なくそそるのだ。
「あざとくて何がいけないのですか」
「悪いとは言っていないわよ。ただ私の好みから外れるというだけ」
だから好みではないと結論づけたミランダにロジェは閉口した。表情は変わらぬものの、なんとなくムッとして機嫌を損ねたのがわかり、ミランダは背中を軽く叩いてやる。
「もう。拗ねないの。あなたはあなたで超人離れしたすごい人って思っているから」
「こういう時はシンプルにかっこいいと言ってください」
「はいはい。かっこいい。かっこいい。すーごくかっこいい!」
「心がこもっていません。やり直しを求めます」
「ええ?」
二人のやり取りをそばで見ていたカミーユがぽつりと呟く。
「なんだこの二人」と……。
「この方なら、きっとお姉様を幸せにしてくれるはずよ!」
ディオンは美青年であるが、優男の類ではなく、硬派な武人を彷彿とさせるらしい。性格も真面目で、気心の知れた部下からすると、堅物との評価を受けている。このへんはたぶん、揶揄も含まれているのだろう。
(軟派な男よりずっとマシよ)
むしろ今まで女っ気のなかった彼が姉という清楚で可憐な女性と出会うことで恋に落ちるのだ。
(初めて女性を好きになって、戸惑いながらお姉様の美貌に目を奪われて、お姉様が誰かと話していると気になって仕方がなくて、自分以外の男に笑いかけたりするのを見て嫉妬で胸を焦がして、抱きしめて抑えきれない想いを伝えちゃったりして……きゃー! 素敵すぎる!!)
間違いなく似合いの夫婦になるだろう。
「ディオンの周りにいる人間も、これといって注視する人間はいないようです。政権を奪った後の国王とその息子――つまりディオンの祖父と父親が、害になりそうな人間は徹底的に駆除しておいたようですね」
「ナイス!」
ロジェの報告に、ミランダはパチンと指を鳴らして喜んだ。
嫁がせるに当たり、向こうに密かに人を送り込み、念入りにディオンの身の回りについて調査させたのだが、彼は結婚相手として申し分なかった。
「女性関係も、もちろんクリーンなのよね?」
「はい。執務に忙殺され、それどころではないようです」
「うんうん。そこをお姉様のふんわりとした雰囲気と優しい微笑で癒してさしあげれば、もう瞬殺よ」
完璧! と一人満足気に頷くミランダを、ロジェはじっと見つめてきた。
「本当に、ジュスティーヌ様を嫁がせるおつもりで?」
「そうよ! もうお父様たちにも言ったもの」
父は最初渋ったものの、可愛い娘を手放したくなったのか「そうだな。そうしよう」と最後には納得してくれた。同じ娘のジュスティーヌはどうなんだと言いたくなったが、言い出したのはミランダ本人なのでグッと堪えた。
「お母様は一も二もなく喜んで賛成してくれたわ」
過去のこととはいえ、クーデターを起こして政権を奪い取った国に母はあまり良い印象を抱いていないようだった。代わりにジュスティーヌを差し出すという案はまさに願ったり叶ったりといえた。
(我が両親のことながら酷いわ……)
姉には酷かもしれないが、やはり国内を離れた方がいいと改めて思った。距離的に海を越えて、というわけではないが、間に小さな国を何ヵ国か挟んでいるので、遠いと言えば遠い距離間だ。国境を越える手続きなどを考えると、面倒でもある。
つまり、母の魔の手からは逃げ切れる。
「とにかく! これで問題はないはずよ!」
「……姫様はよろしいのですか」
「わたし?」
ロジェの質問の意図がわからず、ミランダは首をかしげる。
「ディオン様と幸せになれるせっかくの機会を、ジュスティーヌ姉様に譲ってもいいのか、ってことだよ」
話を聞いていたのか、部屋に入ってきたカミーユが代弁する。そういうことか、とミランダは微笑んだ。
「ええ。もちろん」
「……前から思っていたけど、姉上はどうしてそこまでジュスティーヌ姉様のこと考えるの?」
カミーユの疑問はもっともだといえよう。下手すればミランダも、母オデットと同じようにジュスティーヌを疎ましく思っても不思議ではない立場だ。
「そうねぇ……お姉様の性格がお優しいからとか、お母様にひどいことをしてほしくないからとか、いろいろ理由はあるけれど……一番は顔かしら」
「は? 顔?」
「そう! わたしね、お姉様のあのお顔がとっても好みなの!」
理解できないと言いたげな弟の表情に、ミランダはじれったく答える。
「もう! 要はお姉様が大好きってことよ。好きな人には悲しい顔より嬉しそうな顔をしてもらいたいでしょう?」
「まぁ、それは、そうだね……」
ようやく理解できたかとミランダは満足する。しかしふと、視線を感じる。
「なぁに、ロジェ。何か言いたげね」
「……ジュスティーヌ様の顔が好みというならば、私の顔も好みということにはなりませんか?」
いきなり突拍子のない質問をされ、ミランダは面食らう。
「どうしてそんな発想になるの?」
「わたしの顔も、ジュスティーヌ様と同じ、儚い系になりますから。暗い生い立ちを持つ、薄幸の美青年です」
「それ、自分で言っちゃう?」
カミーユが呆れながら言ったが、ロジェは事実ですからと答える。
ミランダはそんなロジェの顔をじいっと見つめ――
「あなたはだめよ」
とあっさり、ばっさり否定した。
「なぜですか。私の容姿もどこか人間離れして美しいでしょう?」
自身の美しさを否定されたと思ったのか、ロジェが食い下がってくる。
「それは認めるけど、なんていうのかしらね、あなたにはこう……あざとさがあるのよ」
「あざとさ?」
「そう。相手がどうしたら自分に気持ちを傾けてくれるか、そういうのをきちんと計算して振る舞う抜け目ない部分があるのよね。お姉様と決定的に違う点ね」
ジュスティーヌの言動はすべて天然なのである。裏表がない。だから自然と手を差し伸べてやりたくなる。庇護欲をこの上なくそそるのだ。
「あざとくて何がいけないのですか」
「悪いとは言っていないわよ。ただ私の好みから外れるというだけ」
だから好みではないと結論づけたミランダにロジェは閉口した。表情は変わらぬものの、なんとなくムッとして機嫌を損ねたのがわかり、ミランダは背中を軽く叩いてやる。
「もう。拗ねないの。あなたはあなたで超人離れしたすごい人って思っているから」
「こういう時はシンプルにかっこいいと言ってください」
「はいはい。かっこいい。かっこいい。すーごくかっこいい!」
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二人のやり取りをそばで見ていたカミーユがぽつりと呟く。
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