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ついに私はクエストを選ぶ段階まで来ていた。
なんか、フィンが必要以上にかまって来て予想以上にうざかったのだ。

凄くない?
クエストを受けるまでに一時間かかっているよ。

クエストを選ぶ段階でも、フィンが僕が選ぶやつしか受けたくないと駄々をこね始めたんだ。本当にこの人10才で国一番の天才と呼ばれている、次期王なのかなぁ?

「なに?リーナ
私の方をじっと見て
なにか食べたいものか、欲しい武器でもあったのかい?なんでもかってあげるよ? 
あ、あそこに飾ってある魔剣かい?それとも、王宮にある宝剣が欲しいかい?
宝剣はまだあげられないけど魔剣だったら買ってあげられるよ?」

あ、この人将来女性に貢ぐタイプだ 

ってまだ何も行ってないのに魔剣買ってきちゃったし!

「なんでそんなもの買っちゃうの⁉ 
そのお金は国の物じゃないの?」
「心配ないですよリーナ
これは、私が、ここのクエストで働いて貰ったお金です。
大体、今国のお金を使ってしまうと将来、リーナに使えるお金が減ってしまうでしょう?それとも私があげた魔剣がそんなに気に入りませんでしたか?」

はぅっ、フィンに犬の耳と尻尾がついているように見える。
しかも、尻尾と耳が垂れちゃっているよ‼

どうしよう、悪いことはしていないのに何故か申し訳なに気になってしまう 

「魔剣は嬉しかったけれど、フィンのお金が心配なだけだったのに」

「ありがとうリーナ!」
涙を浮かべてそういうとフィンが抱きついてきた。

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