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新居へ

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「さてすまないが、次の仕事の時間になってしまった まだ話したらないことが山程あるが それはこれからゆっくり話していこう この後のことは咲希に話してあるからしばらくは咲希に付いていってくれ では咲希後は任せたよ いつも頼んでばかりですまないね」

「私なら大丈夫です 好きでやっていますので パパも無理しないでくださいね 忙しいのは分かりますが無理はいけません」

「咲希ちゃんがパパって言ってくれるならまだ一週間は頑張れそうだよ」

「だから無理しないでって言ってるでしょ だからパパって言いたくないの」

 この二人は本当に仲がいいな 見ていて気持ちが明るくなる 俺と咲希は仕事に行くのを見送りまた二人になる

「さて御兄様 これからのことはゆっくり話すとしてまずは用事を片付けちゃいましょ まずはPプロのとこに行きます すぐ行くつもりでしたがパパとつい話がながくなってしまいましたから」

 仕事モードに戻った咲希はまさに圧巻の一言だった 大人から勢いよく質問されることにも止まることなくはっきり答えていきどんどん解決していく 一時間かかるかと思ったら半分の30分で仕事を終えたのだ

「さっ御兄様こちらの用事は終わりました 帰りましょ」

 俺は静かに頷き、周りの方に頭を下げながら咲希の後ろについて行く

 帰りも来るときと同じ運転手さんが待っていて扉を開けて待機していてくれた まったく慣れる気がしない高級車に乗ってやっと帰れるかと思うと少し安心するのだが しばらくして家に近づいたと思ったらどんどん離れていく

「おい 俺の家からどんどん離れてるよな 降ろしてくれよ さすがに今日は色々ありすぎて疲れたんだ 一人でゆっくりさせてくれ」

「御兄様申し訳ありません 今日はこのまま今後住むことになる私達の家に向かってます 御兄様が今住まわれている家は老朽化もあり危険と判断しました 荷物などはこちらの方でプロの方に頼んで持ってきてもらいます もちろん本棚の二段目の裏側に隠してある✘✘な本も回収しておきます 御兄様も年頃だと理解してますが一緒に住むので気をつけてくださいね」

 俺は顔が引きつることを感じながら俺のことどこまで知ってるんだと恐怖を感じた
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