孤独になった先にあったのは幸せを運ぶ義妹でした

けんたん

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豹変

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 俺は、案内されるまま新しい家に着いた しかし、これはまた凄いな ここも見上げなければ天井が見えないタワーマンションだ 夜だから本当に天井が見えない。

 咲希が前を歩きカードで中に入ると、エレベーターに乗りどんどん上に登っていく。

 着いたのは48階でほぼ最上階だというより上には2つの階しか残ってない 一体家賃とかどうなってるんだろうな こんなの絶対俺には払えんぞ。

「は~終わりました もう私は働きません 御兄様頭を撫でてください 私は頑張りました ご褒美をください」

 確かに咲希は、凄かった この幼女のどこにこんな力があるんだな 頭を撫でたりしてあげるご褒美くらいいいか。

「さっさ こっちきて隣に座って下さい このソファー私が選んだお気に入りなんですよ めったに座れないんですからね」

 なんかキャラがおかしくなってないか?さっきまでのスーパー幼女はどこに行ったんだー

 俺は、咲希の隣に早速座ると待っていたかのように頭を太ももに乗せて、頭をお腹にグリグリしながら甘えてくる。うぉっびっくりしたな 何だこのカワイイ生物はこれだけカワイイなら頭を撫でて上げるな

 さらっとした髪をかきあげながらゆっくり頭をなでていく しばらくすると、さっきの騒がしさが静かになる。下を覗いてみるとそこには天使の笑顔で眠っている咲希がいた

 咲希が眠って一時間慣れてないこともあって足が痺れてきてしまった。ゆっくり寝かしてあげたいがこのままじゃお互い体にわるいしな。

「おーい咲希さーんこのまま眠ったらせっかくのかわいい服がシワになっちゃうよー起きてー」

「う~ むにゃ」ってそんな寝言マジで言う子いるのかよ。

「あー御兄様おはようございます。ごめんなさい、私たら寝てしまったんですね。お陰様でスッキリしました」

 少し眠ったので元気になれたみたいだ、よかった。

「今から、お風呂を沸かしますので御兄様は、湧いたらお入りください。私は、その間にご飯を用意しておきますので」

 咲希は、お風呂をスイッチ一つで沸かして、そのまま、クマさんのかわいいエプロンをしてキッチンに立つ。やっぱり幼くてもキッチンに立つと立派な女の子なんだな。さっきの甘えん坊な姿が嘘みたいだ。

 お風呂が沸きましたと、定番の音声が部屋に響く。
 どうやらお風呂が、湧いたらしい。

「御兄様お風呂が湧きましたので、どうぞお入りください、お着替えも用意してすぐに置いておきますので安心してください。私も料理したら一緒に入りましょうか?てへっ」

 自分で言っておきながらめっちゃ照れてるじゃないか。顔から耳まで赤くなって、照れるくらいなら言わなきゃいいのに

「じゃぁありがたくお風呂いただくよ。咲希も、料理したらおいで」とからかってお風呂に向う。

 風呂に入り程よい暑さでまったりしていると、ガチャっと音が聞こえる。

 この時、俺はなんであんなこと言っちゃったんだろうと後悔してしまう。
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