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イータウン冒険編
5話 魔物軍vs冒険者
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(ナレーション)ここは東の地、「イータウン」と呼ばれる場所。
この世界ではギルドが東西南北にそれぞれ設けられているとのこと。
北の地「ノータウン」
南の地「サータウン」
西の地「ウータウン」
東の地「イータウン」
と4つのギルドから構成されている。
この4つのギルドが東西南北でそれぞれ魔物達の侵入を防ぐ為に管理している。
その中でも1番危険度の低い地、イータウンでは冒険者がよく魔物達に狙われる。魔物達は常日頃から隙あらばギルドを崩壊しようと目論んでいる。
イータウンは危険度が低い為、実力のある冒険者は他のギルドに引っ越してしまう。
特に北の地「ノータウン」には歴戦の魔物がウヨウヨしている。最低でもAランク冒険者の力が必要になる程。
イータウン1の実力者、バットは北の地のノータウン付近を暴れる黒龍の討伐に戦力強化のために呼ばれ遠征していた。
この事は偶然ではない。
魔物達の中にとても賢い魔物がいるのだ。
その者が魔物軍の指揮をとり、ノータウンに戦力を集める事でイータウンの戦力を削ぎ、一気に侵攻しようと考えたのだ。魔物達は杏里沙達を警戒していたのだ。そう、これはイータウンの杏里沙達3人の若い芽を摘む事を目的とした戦術である。
イータウンにはB級冒険者がようやく互角に戦えるレベルの魔物が大勢押し寄せていた。
現在イータウンにいるB級冒険者はわずか20名。戦力的に考えて、数百はいるであろう軍勢を相手にして勝てる見込みはない。多くの人々が犠牲となり冒険者もギルドも絶望していた。
しかし、魔物達にとって誤算だったのは、短期間の内にレベルを一気に上げ、人間離れした成長速度をもつ杏里沙達が人間ではなく自分達と同じく魔物であるということ。杏里沙達は人の姿をした悪魔、「デビルアント」であるということ。
魔物達はそんな事実を知る由もなかった。
そしてイータウンではB級冒険者達を筆頭に防戦一方ではあるが、ギリギリのところで侵略を防いでいた。
魔物軍は広い範囲で散らばり冒険者達も戦力を集中出来ずにいた。
そこに杏里沙達3人が遅れながら現れる。
賢いレイは魔物軍の戦力の流れを一つにするため、包囲壁を一箇所破壊すると言い出した。
レイいわく、
この魔物達は頭が悪い!包囲壁に一箇所穴が開けば全員馬鹿みたいに集まってくるはずだ。そこを全員で叩くのだ!
レイは包囲壁を一箇所破壊した。
するとレイの言った通り、魔物軍は馬鹿みたいに一つの穴に集まり冒険者達の格好の餌食となる。
杏里沙がレイの頭の良さを感心していた。
流石はレイだな。こりゃあ将来は私が作り上げる杏里沙様帝国の軍事参謀総長確定かな?
レイってばカッコいいー!とランもテンションを上げてレイを誉める。
良いぞレイ!流石だ。よし2人とも、一気に攻めるぞ!
はい!
3人が主戦力となり魔物の軍勢はみるみるうちに薙ぎ倒されていく。
さらに腕を上げた3人の戦い振りはもはや無双状態だった。Bランク冒険者ですら簡単に倒せない魔物を容易く倒していく姿はまさに英雄。
杏里沙達の活躍もありイータウンの危機は去ったのだ。
魔物軍との戦いに勝利した冒険者達は勝鬨をあげ、全員で勝利を祝う。
イータウンは少しばかり荒らされたが、被害は最小に抑えられたと言える。
今回の戦いで杏里沙達は一気に英雄扱いとなり、他の冒険者もギルドも杏里沙達に太鼓判を押して評価するようになった。実力はすでにBランク冒険者の上を行くと!
少し荒れ果てたイータウンではその日の夜はドンちゃん騒ぎをし、時間を忘れて夜遅くまで杏里沙達の活躍ぶりを語り明かした。
次回 イータウン復興支援
この世界ではギルドが東西南北にそれぞれ設けられているとのこと。
北の地「ノータウン」
南の地「サータウン」
西の地「ウータウン」
東の地「イータウン」
と4つのギルドから構成されている。
この4つのギルドが東西南北でそれぞれ魔物達の侵入を防ぐ為に管理している。
その中でも1番危険度の低い地、イータウンでは冒険者がよく魔物達に狙われる。魔物達は常日頃から隙あらばギルドを崩壊しようと目論んでいる。
イータウンは危険度が低い為、実力のある冒険者は他のギルドに引っ越してしまう。
特に北の地「ノータウン」には歴戦の魔物がウヨウヨしている。最低でもAランク冒険者の力が必要になる程。
イータウン1の実力者、バットは北の地のノータウン付近を暴れる黒龍の討伐に戦力強化のために呼ばれ遠征していた。
この事は偶然ではない。
魔物達の中にとても賢い魔物がいるのだ。
その者が魔物軍の指揮をとり、ノータウンに戦力を集める事でイータウンの戦力を削ぎ、一気に侵攻しようと考えたのだ。魔物達は杏里沙達を警戒していたのだ。そう、これはイータウンの杏里沙達3人の若い芽を摘む事を目的とした戦術である。
イータウンにはB級冒険者がようやく互角に戦えるレベルの魔物が大勢押し寄せていた。
現在イータウンにいるB級冒険者はわずか20名。戦力的に考えて、数百はいるであろう軍勢を相手にして勝てる見込みはない。多くの人々が犠牲となり冒険者もギルドも絶望していた。
しかし、魔物達にとって誤算だったのは、短期間の内にレベルを一気に上げ、人間離れした成長速度をもつ杏里沙達が人間ではなく自分達と同じく魔物であるということ。杏里沙達は人の姿をした悪魔、「デビルアント」であるということ。
魔物達はそんな事実を知る由もなかった。
そしてイータウンではB級冒険者達を筆頭に防戦一方ではあるが、ギリギリのところで侵略を防いでいた。
魔物軍は広い範囲で散らばり冒険者達も戦力を集中出来ずにいた。
そこに杏里沙達3人が遅れながら現れる。
賢いレイは魔物軍の戦力の流れを一つにするため、包囲壁を一箇所破壊すると言い出した。
レイいわく、
この魔物達は頭が悪い!包囲壁に一箇所穴が開けば全員馬鹿みたいに集まってくるはずだ。そこを全員で叩くのだ!
レイは包囲壁を一箇所破壊した。
するとレイの言った通り、魔物軍は馬鹿みたいに一つの穴に集まり冒険者達の格好の餌食となる。
杏里沙がレイの頭の良さを感心していた。
流石はレイだな。こりゃあ将来は私が作り上げる杏里沙様帝国の軍事参謀総長確定かな?
レイってばカッコいいー!とランもテンションを上げてレイを誉める。
良いぞレイ!流石だ。よし2人とも、一気に攻めるぞ!
はい!
3人が主戦力となり魔物の軍勢はみるみるうちに薙ぎ倒されていく。
さらに腕を上げた3人の戦い振りはもはや無双状態だった。Bランク冒険者ですら簡単に倒せない魔物を容易く倒していく姿はまさに英雄。
杏里沙達の活躍もありイータウンの危機は去ったのだ。
魔物軍との戦いに勝利した冒険者達は勝鬨をあげ、全員で勝利を祝う。
イータウンは少しばかり荒らされたが、被害は最小に抑えられたと言える。
今回の戦いで杏里沙達は一気に英雄扱いとなり、他の冒険者もギルドも杏里沙達に太鼓判を押して評価するようになった。実力はすでにBランク冒険者の上を行くと!
少し荒れ果てたイータウンではその日の夜はドンちゃん騒ぎをし、時間を忘れて夜遅くまで杏里沙達の活躍ぶりを語り明かした。
次回 イータウン復興支援
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