異世界に転生したけど、自由気ままに生きてます!

美影

文字の大きさ
3 / 40

3話 「修正11/29」

しおりを挟む
  やばいやばいやばいやばい、まさか............... 







  俺は倒れていたところを助けてくれたエマというエルフの女の子と一緒にパンデモの街のギルドを訪れていた。

「初めての方ですね。私はこのギルドの窓口受付嬢をしておりますエイミー=グランチェと申します」

  ダンジョンの運営管理をする「ギルド」の窓口受付嬢、エイミー=グランチェ。
  丸みを帯びたモフモフの耳に澄んだ黒色の瞳。セミロングのブラウンの髪。
ギルドの制服である黒いスーツとパンツを綺麗に着こなす大人びた感じの女性だ。
  仕事熱心でありながら親しみやすいと評判の彼女は、ケット・シーである。
  彼女目立てでギルドに来る者も後を絶たない。それだけ魅力のある女性なのだ。


「あの、冒険者になりたいんですけど」

「ではこの書類にサインをお願いします」

 そう言うとエイミーさんは書類を俺に手渡した。

  俺は言われた通り、書類にサインをする。
  ・・・オオノ・タケルっと。

「それでは登録料金として50ゴールドを貰いますね」

  ・・・ん!?50ゴールドだと!?!?
 
 何回かPRGをやったことがあるのでゴールドと聞くとお金のことだとすぐに分かった。

 俺は急いでポケットやらズボンの裾やらを探した。
 当然、異世界に放り込まれた俺はこの世界のお金などない。
 まぁ、元いた世界のならあるけど。
 でも、ここではそのお金は使えないだろう。
 それにそもそも円とゴールドの価値が違う。
 この世界では1円が15円の価値がある。
 例えるのなら、日本では160円を出せば飲み物が買える。
 だが、ここでは160円で宿に泊まれるということになる。

 なんて、安いんだ!

 俺はこの世界の素晴らしさに感銘を受けた。
 しかし、問題もある。 
 それは、この世界ではゴールドを稼ぐことは死と隣り合わせということなのだ。
 様々なモンスターと戦わなければならないし、もしくは他の冒険者にやられる・・・ということもあるそうだ。
 正しく言うと、冒険者ではなく盗賊かな?
 肩書きは冒険者だが、やってるとこは殺しや盗みといった卑劣な行為ばかりだ。


 それはともかく、俺は現在、金がない。
 んー、どうしようか。
 まぁ、この世界にもレストランとか色々な店がある。
 そこで働いて金を稼ぐのも一つの手だが、ここまで来て働くのは一切ゴメンだ!
 

やばいやばいやばい、まさかここでつまずくとはな.........。
だが、ここでつまずいている時間など俺にはない。
エマに借りるか・・・でも、俺のプライドが許さない。
しかし、お金がなくちゃ何も進まないし始まりもしない。

そして、俺は決心する。
-----------プライドを捨てお金を借りると..........!!!

「エマ。50ゴールドを貸してくれ」

 と俺はエマに言う。
 すると、

「随分と上から目線ですね。人に物を頼む時の礼儀があるでしょう」
 
 と返事が返って来た。

「・・・礼儀と言いますと」

「土下座ですよ」

  土下座か............ 前の俺なら抵抗しただろう。
 だが、今の俺は違う........!!プライドを捨てたからな!!!!!
  俺は綺麗かつ完璧なスライディング土下座を披露した。
 周りからは哀れみの視線が集まる。
 が、そんなもの知ったとこか!
 早くお金を借りなければならないのだから!

  (ふん、これなら何も文句ないだろう!)

 俺は心の中で自信ありげにそう思った。

  しかし、エマは胸を触った仕返しだろうか。無茶な事を言いだしてきた。

「いいでしょう。でも、あれを忘れたとは言わせませんよ。さあ!私の靴を舐めてください!」

  な、なにっ!?
  ・・・まあいいだろう。今の俺には容易(たやす)い事だ。
 
 俺は彼女の靴を舐めた。

「え?」

「ん?」

  2人の間に漂う不穏な空気...............
 エマはびっくりした顔でこちらを見ている。

 ・・・そして、                              

「じょ、冗談で言ったんですけどまさか本当にしてしまうとは・・・あっ、貴方にはプっ、プライドというものが無いんですか!」                                                                               

 と慌てた様子で言ってきた。

  (プライドとはなんぞや?)

「・・・もういいです....... 50ゴールドぐらい出してあげますよ........」

「ありがとぉぉぉぉおお!!!!!」

  こうして、俺は冒険者達の仲間入りをした。
 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分

かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。 前世の分も幸せに暮らします! 平成30年3月26日完結しました。 番外編、書くかもです。 5月9日、番外編追加しました。 小説家になろう様でも公開してます。 エブリスタ様でも公開してます。

転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~

深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。 ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。 それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?! (追記.2018.06.24) 物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。 もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。 (追記2018.07.02) お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。 どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。 (追記2018.07.24) お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。 今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。 ちなみに不審者は通り越しました。 (追記2018.07.26) 完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。 お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。

まりぃべる
ファンタジー
「お前はクビだ!今すぐ出て行け!!」 そう、第二王子に言われました。 そんな…せっかく王宮の侍女の仕事にありつけたのに…! でも王宮の庭園で、出会った人に連れてこられた先で、どうにかなりそうです!? ☆★☆★ 全33話です。出来上がってますので、随時更新していきます。 読んでいただけると嬉しいです。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

処理中です...