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11話
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俺たちはエマの家がある〈テリーヌの街〉に着き、
目の前の大きな城みたいな建物がエマの家だと知り、
状況を理解できないまま、エマの家に行ったのだった。
・
・
・
「エマさん、エマさん」
「はい」
「本当にあの城みたい建物はエマさんの家なんですか?」
「何回言えば分かるんですか?私の家ですよ」
そう、俺はさっきからエマに対して何度も同じ質問を繰り返している。
同じことを何度も聞いているエマは少し答えるのに疲れている様子だった。
俺たちはエマの家の門まで来た。
すると、
「エマお嬢様、お帰りなさいませ」
「ただいま」
お嬢様!?うわ!ガチだったんか!!!
「ところでエマお嬢様。そちらの御二方は?」
「私のパーティー仲間です」
「ぱ、パーティー仲間ですか!?」
「そうだけど」
すると、その門番の人は急に泣き始めた。
「ど、どうした?」
「あの、内気なエマお嬢様にお仲間が出来るだなんて、このグランデ、凄く嬉しいです」
どうやら、嬉し泣きだったようだ。
それにあのエマが内気だったとは。
これはいいことを聞いたぞ。ぐふふふふ・・・。
「そ、そんな昔のこと、今言うんじゃなぁぁああい!!!!!」
エマは少し慌てているようだった。
「では、この中を案内させていただきます」
「い、いいです!私がこの2人を案内します!」
すると、グランデさんは「え?」と言っているような顔をしている。
「エマお嬢様。本気ですか?」
「ほ、本気です」
「未だに自分の家で迷うエマお嬢様が・・・」
「も、もう、迷ったりなんかしてないから!」
エマは俺とアリスを連れ、家に入っていった。
本当に大丈夫なのだろうか・・・。
・
・
・
「タケル、アリス。迷いました」
・・・俺たちは迷った。
「おいおいおい。迷ったってどういうことだよ!」
「いや、そのぉー。大丈夫だと思っていたんですけど」
どうやら、エマは少し見栄を張っていたようだ。
「エマさん。これからどうするんですか?」
エマは少し考えた後、
「とりあえず、メイドさんたちが所々に歩いているので見つめましょう」
ーーやっぱり、大きな家だけにメイドさんも雇っているのか。
なんて羨ましいんだ!!!!!俺も雇いたいよ!!!!
少し歩いたら、メイドさんに出会った。
「エマお嬢様!どうなされましたか?」
「ちょっと迷っちゃって・・・」
「見栄を張るから迷うんですよ!」
「は、はい」
雇っているメイドさんに叱られているエマお嬢様。
立場が逆転しているな。
「エマ、そのメイドさんは?」
すると、こちらに気づいたメイドさんは自己紹介を始めた。
「あ、申し遅れました。私の名前はアイリ=ランディアと申します。ここの邸のメイドをしております。何卒(なにとぞ)よろしくお願い致します」
丁寧な自己紹介だった。
俺も負けじと・・・。
「お、俺の名前はタケル=オオノって言います。こ、こ、こ、こちらこそよろしくお願いします」
ーーやべ。すげぇ噛んじゃった。
クスクス、とアイリさんに笑われてしまった。
は、恥ずかしい。
「私の名前はアリス=ラヴェンツェです。よろしくお願いします」
俺とアリスは自己紹介を済ませた。
そして、メイドのアイリさんは「旦那様のところまで案内します」と言い、連れていった。
・
・
・
「旦那様、エマお嬢様とそのお仲間達を連れて参りました」
「ご苦労様。入っていいぞ」
アリスさんは扉を開けた。
「エマ、おかえり」
「パ、パパ!ただいま!」
パパ?
そう言うとエマはパパさんに抱きついた。
とても嬉しそうに見えた。
どうやら、エマはお父さんが大好きのようだ。
エマの変わった一面が見れて良かった。
普段はしっかり者のイメージが強いから、
こんな一面を見ると少し安心する。
まぁ、少し「えっ!?」って思ったけど。
・・・でも、良かった!
エマも可愛いところあるじゃないか!
と、思った俺だった。
目の前の大きな城みたいな建物がエマの家だと知り、
状況を理解できないまま、エマの家に行ったのだった。
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「エマさん、エマさん」
「はい」
「本当にあの城みたい建物はエマさんの家なんですか?」
「何回言えば分かるんですか?私の家ですよ」
そう、俺はさっきからエマに対して何度も同じ質問を繰り返している。
同じことを何度も聞いているエマは少し答えるのに疲れている様子だった。
俺たちはエマの家の門まで来た。
すると、
「エマお嬢様、お帰りなさいませ」
「ただいま」
お嬢様!?うわ!ガチだったんか!!!
「ところでエマお嬢様。そちらの御二方は?」
「私のパーティー仲間です」
「ぱ、パーティー仲間ですか!?」
「そうだけど」
すると、その門番の人は急に泣き始めた。
「ど、どうした?」
「あの、内気なエマお嬢様にお仲間が出来るだなんて、このグランデ、凄く嬉しいです」
どうやら、嬉し泣きだったようだ。
それにあのエマが内気だったとは。
これはいいことを聞いたぞ。ぐふふふふ・・・。
「そ、そんな昔のこと、今言うんじゃなぁぁああい!!!!!」
エマは少し慌てているようだった。
「では、この中を案内させていただきます」
「い、いいです!私がこの2人を案内します!」
すると、グランデさんは「え?」と言っているような顔をしている。
「エマお嬢様。本気ですか?」
「ほ、本気です」
「未だに自分の家で迷うエマお嬢様が・・・」
「も、もう、迷ったりなんかしてないから!」
エマは俺とアリスを連れ、家に入っていった。
本当に大丈夫なのだろうか・・・。
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「タケル、アリス。迷いました」
・・・俺たちは迷った。
「おいおいおい。迷ったってどういうことだよ!」
「いや、そのぉー。大丈夫だと思っていたんですけど」
どうやら、エマは少し見栄を張っていたようだ。
「エマさん。これからどうするんですか?」
エマは少し考えた後、
「とりあえず、メイドさんたちが所々に歩いているので見つめましょう」
ーーやっぱり、大きな家だけにメイドさんも雇っているのか。
なんて羨ましいんだ!!!!!俺も雇いたいよ!!!!
少し歩いたら、メイドさんに出会った。
「エマお嬢様!どうなされましたか?」
「ちょっと迷っちゃって・・・」
「見栄を張るから迷うんですよ!」
「は、はい」
雇っているメイドさんに叱られているエマお嬢様。
立場が逆転しているな。
「エマ、そのメイドさんは?」
すると、こちらに気づいたメイドさんは自己紹介を始めた。
「あ、申し遅れました。私の名前はアイリ=ランディアと申します。ここの邸のメイドをしております。何卒(なにとぞ)よろしくお願い致します」
丁寧な自己紹介だった。
俺も負けじと・・・。
「お、俺の名前はタケル=オオノって言います。こ、こ、こ、こちらこそよろしくお願いします」
ーーやべ。すげぇ噛んじゃった。
クスクス、とアイリさんに笑われてしまった。
は、恥ずかしい。
「私の名前はアリス=ラヴェンツェです。よろしくお願いします」
俺とアリスは自己紹介を済ませた。
そして、メイドのアイリさんは「旦那様のところまで案内します」と言い、連れていった。
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「旦那様、エマお嬢様とそのお仲間達を連れて参りました」
「ご苦労様。入っていいぞ」
アリスさんは扉を開けた。
「エマ、おかえり」
「パ、パパ!ただいま!」
パパ?
そう言うとエマはパパさんに抱きついた。
とても嬉しそうに見えた。
どうやら、エマはお父さんが大好きのようだ。
エマの変わった一面が見れて良かった。
普段はしっかり者のイメージが強いから、
こんな一面を見ると少し安心する。
まぁ、少し「えっ!?」って思ったけど。
・・・でも、良かった!
エマも可愛いところあるじゃないか!
と、思った俺だった。
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