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追放
第3話 領都アグウェル
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ウォーカー男爵領を飛び出すような形で離れることになった。
僕が向かっている先は……
公爵領都アグウェル。
王国の東部最大の街にして、スターコイド公爵家のお膝元だ。
ウォーカー家もこの公爵家の庇護下に入っている。
そのため、僕も何度かアグウェルにやってきていた。
その街が街道の高台から眼前に広がる。
「ここから僕の修行が始めるんだ。目指すは伝説の名工だ!!」
自分で言っておきながら、恥ずかしさに身悶えながら、街へと降りて行った。
「やっぱり、大きな街だな」
久しぶりに訪れたアグウェルの街は一段と活気にあふれているように感じた。
立ち並ぶ商店の数もウォーカー領とは比べ物にならない。
もちろん、売っている商品も豊富に揃えられている。
「ここなら、鍛冶の勉強を一から出来るかもしれない」
そう、確信するのに時間はかからなかった。
これからの長期滞在を考えて、安宿を見つけることにした。
……人に教えてもらって来たはいいけど……
本当に人が泊まれるのか?
それほど外観はオンボロだった。
勇気をだして、扉を開けると……
「いらっしゃいませ!」
明るい女性がスタスタとこっちにやってきた。
あれ?
思ったよりもキレイ?
女性ではなくて、内装だよ。
しっかりと掃除が行き届いていて、外観からは想像がつかないほどだ。
「あの……泊まりたいんですけど、部屋は空いていますか?」
「ああ……えっと、ごめんなさい。今は満室で……」
ついていないなぁ……。
でも、街は広いんだ。
宿屋くらい……
「この時期、どこを探しても難しいと思いますよ」
「どうして、ですか?」
そういえば、そんな時期だったか。
このスターコイド公爵は、鍛冶師貴族を抱えるだけあって、それなりに鍛冶への理解がある。
公爵の肝煎りで年に一度、鍛冶師のコンテストが開かれている。
僕もいつかは参加したいコンテストだ。
「全国の鍛冶師が集まっているってことですか?」
「そうなんですよ。ここのお客様も皆、その関係者なんですよ」
……困ったなぁ。
「あの……提案なんですけど……今は物置に使っている部屋があって……その部屋ならお貸し出来ますけど……やっぱり、イヤですよね! 物置なんか」
今の僕は藁にもすがる思いだ。
「是非、泊まらせて下さい!!」
一日、銀貨一枚。
都会としては法外な安さだ。
僕は一月分……銀貨30枚分の金貨3枚を差し出した。
「すごいですね。金貨で支払うなんて……えっと、お食事はどうなさいますか?」
「お願いします。もしかして、追加でお金が必要ですか?」
「はい。ただ、その時にお支払いいただければ……。一回の食事が銅貨5枚となります。結構、料理には定評があるので楽しみにしていてくださいね」
なるほど。
だったら、金貨は少し両替しておかないとな。
こういう生活をするなら、銀貨が一番使い勝手がいいはずだ。
案内された部屋は屋根裏だった。
幸い、倉庫として使っているからか、埃はなかった。
「では、ごゆっくり。お布団は後でお持ちしますね」
「えっと。僕はこれから出掛けるので、適当に置いておいて下さい」
「かしこまりました」
これで領都での生活の拠点を作ることが出来た。
僕は宿屋から街へと戻った。
待ちゆく人をすり抜けていき、小さな路地へと足を踏み入れた。
「たしか……この辺に」
見つけた。
武具屋『ブーセル』
中古を取り扱っている老舗のお店だ。
それなりに格式も高いと聞いているが……
「いらっしゃい!! 何か、お探しで?」
清潔感のある店内とは、変わって汚らしい親父が顔を出す。
どこが、格式が高いんだ?
まぁ、いいか。
「すみません。中古の武器を探していて……」
これが僕の生活の種だ。
まずはお金を貯めること。
それが一番の目標だ。
そして、工房を借りて、自分の武器を作る……
ゆくゆくは自分の工房……
夢が広がるなぁ……。
そう考えると、追い出されたのは正解だったかもしれない。
あんな奴の下で働くなんて、絶対にお断りだ!
「兄ちゃん。そこに突っ立っているなよ。邪魔なんだよ」
邪魔?
見たところ、客は誰も来ていないようだけど。
「中古なんて、貧乏人が買うものだろ? ここはそれなりの店なんだ。中古は裏に回りな!」
なんて言い草だ。
これでも一応、客なんだけどな。
それに懐には金貨110枚。
決して、貧乏でもない。
とはいえ、売ってもらえなければ、商売の種も無くなってしまう。
「分かりました」
素直に従おう……。
店を間違えたかと思うほど、数は少なかった。
こういう点では、やっぱりウォーカー領の方が品揃えは多いんだな。
とりあえず、適当に手に取り、数本を買うことにした。
「そんなボロいのをよく買うな。相当、貧乏なんだな」
うっさいわ!
「5本で金貨1枚でいいですよね?」
「まぁ、いいだろう。どうせ、ゴミとして捨てる予定だったからな。なんだったら、全部で金貨3枚で譲ってやるよ」
あれ?
この人は天使か何かなのかな?
僕は迷いもせずに金貨3枚を置いていった。
といっても……どうやって、持って帰ればいいんだ?
何度も往復するのは骨が折れるぞ。
「明日には頼むぞ!!」
この鬼め!
さて、どうしようか……。
とりあえず、持てるだけの3本を抱え、宿屋に戻ることにした。
「なんか、お腹が空いたな」
宿屋で食事も考えたが、まだ食べるような時間ではない。
ちょっと堪えられない空腹だ。
そこかしこに漂う、美味しそうな匂いに惹かれ、パンをいくつか買うことにした。
これなら、食べきれなくてもいつでも食べられるからな。
ちょっとでも節約しないと……
雑多な街並みに揉まれながら歩いていると、先の方から声が聞こえてきた。
「獣人がこんなところに歩いてんじゃねぇよ!!」
「汚らしいわ。あっちにお行き!」
「くさぁ~い。ねぇ、なんでこの人、こんなに臭いの?」
そんな言葉の先には……獣人がいた。
流石は都だなと、その時はそれくらいの感想しかなかった。
僕は通り過ぎようとした。
その時、獣人と目が合ってしまった。
……。
「離してくれないかな?」
「美味しそうな匂い……」
街の人の様子から見るに、獣人は相当嫌われている。
僕もそれに倣うべきだろうか?
だけど、僕にはそれは出来そうもないな。
「さっき買ってきたから、まだ暖かいぞ。ほれ」
袋から一つのパンを渡した。
それが彼女との出会い。
僕の新しい可能性を教えてくれた……アリーシャとの出会いだった。
僕が向かっている先は……
公爵領都アグウェル。
王国の東部最大の街にして、スターコイド公爵家のお膝元だ。
ウォーカー家もこの公爵家の庇護下に入っている。
そのため、僕も何度かアグウェルにやってきていた。
その街が街道の高台から眼前に広がる。
「ここから僕の修行が始めるんだ。目指すは伝説の名工だ!!」
自分で言っておきながら、恥ずかしさに身悶えながら、街へと降りて行った。
「やっぱり、大きな街だな」
久しぶりに訪れたアグウェルの街は一段と活気にあふれているように感じた。
立ち並ぶ商店の数もウォーカー領とは比べ物にならない。
もちろん、売っている商品も豊富に揃えられている。
「ここなら、鍛冶の勉強を一から出来るかもしれない」
そう、確信するのに時間はかからなかった。
これからの長期滞在を考えて、安宿を見つけることにした。
……人に教えてもらって来たはいいけど……
本当に人が泊まれるのか?
それほど外観はオンボロだった。
勇気をだして、扉を開けると……
「いらっしゃいませ!」
明るい女性がスタスタとこっちにやってきた。
あれ?
思ったよりもキレイ?
女性ではなくて、内装だよ。
しっかりと掃除が行き届いていて、外観からは想像がつかないほどだ。
「あの……泊まりたいんですけど、部屋は空いていますか?」
「ああ……えっと、ごめんなさい。今は満室で……」
ついていないなぁ……。
でも、街は広いんだ。
宿屋くらい……
「この時期、どこを探しても難しいと思いますよ」
「どうして、ですか?」
そういえば、そんな時期だったか。
このスターコイド公爵は、鍛冶師貴族を抱えるだけあって、それなりに鍛冶への理解がある。
公爵の肝煎りで年に一度、鍛冶師のコンテストが開かれている。
僕もいつかは参加したいコンテストだ。
「全国の鍛冶師が集まっているってことですか?」
「そうなんですよ。ここのお客様も皆、その関係者なんですよ」
……困ったなぁ。
「あの……提案なんですけど……今は物置に使っている部屋があって……その部屋ならお貸し出来ますけど……やっぱり、イヤですよね! 物置なんか」
今の僕は藁にもすがる思いだ。
「是非、泊まらせて下さい!!」
一日、銀貨一枚。
都会としては法外な安さだ。
僕は一月分……銀貨30枚分の金貨3枚を差し出した。
「すごいですね。金貨で支払うなんて……えっと、お食事はどうなさいますか?」
「お願いします。もしかして、追加でお金が必要ですか?」
「はい。ただ、その時にお支払いいただければ……。一回の食事が銅貨5枚となります。結構、料理には定評があるので楽しみにしていてくださいね」
なるほど。
だったら、金貨は少し両替しておかないとな。
こういう生活をするなら、銀貨が一番使い勝手がいいはずだ。
案内された部屋は屋根裏だった。
幸い、倉庫として使っているからか、埃はなかった。
「では、ごゆっくり。お布団は後でお持ちしますね」
「えっと。僕はこれから出掛けるので、適当に置いておいて下さい」
「かしこまりました」
これで領都での生活の拠点を作ることが出来た。
僕は宿屋から街へと戻った。
待ちゆく人をすり抜けていき、小さな路地へと足を踏み入れた。
「たしか……この辺に」
見つけた。
武具屋『ブーセル』
中古を取り扱っている老舗のお店だ。
それなりに格式も高いと聞いているが……
「いらっしゃい!! 何か、お探しで?」
清潔感のある店内とは、変わって汚らしい親父が顔を出す。
どこが、格式が高いんだ?
まぁ、いいか。
「すみません。中古の武器を探していて……」
これが僕の生活の種だ。
まずはお金を貯めること。
それが一番の目標だ。
そして、工房を借りて、自分の武器を作る……
ゆくゆくは自分の工房……
夢が広がるなぁ……。
そう考えると、追い出されたのは正解だったかもしれない。
あんな奴の下で働くなんて、絶対にお断りだ!
「兄ちゃん。そこに突っ立っているなよ。邪魔なんだよ」
邪魔?
見たところ、客は誰も来ていないようだけど。
「中古なんて、貧乏人が買うものだろ? ここはそれなりの店なんだ。中古は裏に回りな!」
なんて言い草だ。
これでも一応、客なんだけどな。
それに懐には金貨110枚。
決して、貧乏でもない。
とはいえ、売ってもらえなければ、商売の種も無くなってしまう。
「分かりました」
素直に従おう……。
店を間違えたかと思うほど、数は少なかった。
こういう点では、やっぱりウォーカー領の方が品揃えは多いんだな。
とりあえず、適当に手に取り、数本を買うことにした。
「そんなボロいのをよく買うな。相当、貧乏なんだな」
うっさいわ!
「5本で金貨1枚でいいですよね?」
「まぁ、いいだろう。どうせ、ゴミとして捨てる予定だったからな。なんだったら、全部で金貨3枚で譲ってやるよ」
あれ?
この人は天使か何かなのかな?
僕は迷いもせずに金貨3枚を置いていった。
といっても……どうやって、持って帰ればいいんだ?
何度も往復するのは骨が折れるぞ。
「明日には頼むぞ!!」
この鬼め!
さて、どうしようか……。
とりあえず、持てるだけの3本を抱え、宿屋に戻ることにした。
「なんか、お腹が空いたな」
宿屋で食事も考えたが、まだ食べるような時間ではない。
ちょっと堪えられない空腹だ。
そこかしこに漂う、美味しそうな匂いに惹かれ、パンをいくつか買うことにした。
これなら、食べきれなくてもいつでも食べられるからな。
ちょっとでも節約しないと……
雑多な街並みに揉まれながら歩いていると、先の方から声が聞こえてきた。
「獣人がこんなところに歩いてんじゃねぇよ!!」
「汚らしいわ。あっちにお行き!」
「くさぁ~い。ねぇ、なんでこの人、こんなに臭いの?」
そんな言葉の先には……獣人がいた。
流石は都だなと、その時はそれくらいの感想しかなかった。
僕は通り過ぎようとした。
その時、獣人と目が合ってしまった。
……。
「離してくれないかな?」
「美味しそうな匂い……」
街の人の様子から見るに、獣人は相当嫌われている。
僕もそれに倣うべきだろうか?
だけど、僕にはそれは出来そうもないな。
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