爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介

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第14話 海と水着と宿泊施設

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 塩田を管理しているマリーから、人手を増やして欲しい旨の嘆願が届いた。事情を聞いてみると、単純にマンパワーが不足して、塩を効率的に生産できなくなってきているとのこと。

 塩は、重要な資源だ。優先順位も当然高い。ここは是非もなく、人を送るべきだ。ただ、問題は住居だ。さすがに毎日10キロを移動して通うのは難しいだろう。向こうに住居があるのが望ましい。しかし、向こうには、マリーが住んでいる一軒しか住居がない。そうなると、新築するしかないか。

 こういうときは、レイヤに相談するしかないか。さっそくエリスに使いをしてもらい、レイヤを呼んでもらった。
 こういう時、レイヤはすぐに来てくれるので助かる。

 「村長、あたいを呼ぶなんて珍しいじゃないか。なにか、あったのかい?」

 おお⁉ 相変わらず、タンクトップと作業ズボンの組み合わせだ。なんとも、魅力的な格好だ。つい、見入ってしまう。しかし、なぜだろう? こういう時、エリスがものすごく怖い顔になる。

 「おほん。今日、呼んだのは、他でもない。家を一棟作ってもらいたいんだ」

 「おお!! ついに、エリスとの愛の巣を作るってことか⁉ やったな! エリス」

 エリスが慌てて、レイヤを止めに入った。なんか、レイヤが落ち込んでいる……この二人にはなにか、あったのだろうか……
 
 「そうではない。レイヤには、前に海の近くの家を補修してもらったが、その近くに建ててほしいんだよ。それも至急に頼みたい」

 「村長の頼みなら、従うけどよ。すぐに欲しいってことになると、住居区の家を移築するのが手っ取り早いけど……」

 僕もそれを考えていた。一からより断然早いからな。僕は頷いた。

 「了解。すでに、何軒か分はバラしてあるから、すぐに作業に移れるさ。ただ、人手が必要になるな」

 おお! 話が早くて助かる。人手について、ゴードンに相談するために呼び出すように、エリスに頼んだ。ゴードンが来る間、すこし間が開いた。

 「村長。ちょっと頼みがあるんだが……」

 ん? レイヤから頼みとは珍しいことがあるな。しかし、レイヤが身を乗り出してきているせいか、何か見えそうなんだけど……とりあえず、話を続けさせよう。

 「ついでに、もう一棟建ててもいいかな? 実は海で遊びたいけど、帰りが億劫って言ってる奴がいたんだ。そういう奴らのためにも、宿泊施設を作ってやりたいんだよ。みんな、仕事ばっかりで息抜きなんて、ずっとしてなかったからさ。資材もあるんだしさ……いいだろ?」

 レイヤの言うことはもっともだ。人には娯楽が必要だ。張り詰めた糸は切れやすいものだ。

 「無理のない範囲だったら、構わないぞ。もちろん、その分の人手も確保しよう」

 レイヤがすごく喜んでいた。さすが、村長だなって褒めてくれた。

 「なに、大変なのはゴードンだがな……」

 二人が笑っている時に、ゴードンが到着した。

 「なにやら、楽しそうな声がしますな。ロッシュ村長。して、どのようなご用件で? 」
 これまでの経緯を説明すると、ゴードンは了承してくれた。宿泊施設についても、大賛成だった。どうやら、前々から娯楽施設が欲しいと、住民から要望が上がっていたようだ。しかし、現状では難しいと断っていたとのこと。僕も少し前なら断っていただろうな。村にも少しずつ心の余裕が出来てきたってことかな。

 数日後、人手となる村人が集まり、住居区の解体された家屋の部材を海近くの建築現場まで運び込んだ。思ったよりも人手が集まってくれたおかげで、一日で済んだ。

 資材が運び込まれれば、あとは、レイヤとその仲間達で一気に建てあげていく。僕も初日だけ、更地にするための魔法を使って、手伝いをしただけで、あとは任せていた。数日後、レイヤから完成した旨の連絡が入った。

 流石に早いな。僕はエリスを連れて、海に向かった。折角、海に行くんだから水着を持っていこう。この暑さから、少しでも解放されたい。エリスも嬉しそうに水着を用意していた。

 現場に到着すると、しっかりと二棟建っていた。新築とまではいかないが、かなりきれいな外見をしていた。まずは、塩田労働者用の家を拝見した。普通の間取りで、一世帯が住むのにはちょうど良さそうな感じだ。一方、宿泊施設の方を見ると、なるほど……広めのリビングとキッチン、あとは寝室がたくさんあった。これなら、10人程度なら楽に泊まることができそうだ。

 当分は、海で遊びたい人で宿泊施設を回していくしかないな。ゆくゆくはもっと大きな施設を作ってあげたいが、その余裕はなさそうだ。

 レイヤを呼び、大いに労った。レイヤがいなければ、ここまで住居環境を良くすることは出来なかっただろう。すると、レイヤが、僕に、この宿泊施設の第一号になってくれと頼んできた。……もちろん、そのつもりだ!!

 すぐに、僕とエリスは水着に着替えた。僕の方が先に更衣室から出たので、海の方に向かった。熱い風、熱い砂浜、そして、冷たい海。最高の気分だった。さっぱりしたところで、海から出ると、ちょうど家の方から、五人の女性が来た。

 エリスとレイヤとその仲間たちだ。皆、ビキニタイプの水着を着ていた。いつも見ない姿だけに、僕は興奮するのを抑えることができな……僕の体が、興奮を一気に冷ましていく。こういう時、13歳の肉体が恨めしく思う瞬間だ。

 それにしても、皆、スタイルが良くて、目のやり場に困るほどだ。しかし、エリスとレイヤは特にすごいな。どちらも出るところが出て……レイヤのほうが少し大きいか。それにしても、エリスは着痩せするタイプなんだな。こんなに大きいとは思わなかったぞ。

 しかし、エリスの水着、サイズが合ってない気がする。成長を水着がカバーできていないようだ。来年までに水着をプレゼントしよう。

 海で遊びまくった僕達は、夜にバーベキューをして、宿泊施設にみんなで泊まることにした。すごく、快適な部屋でびっくりした。そこで、女の子たちといろいろとあったが……それは別の話。

 すぐに、村人に宿泊施設が開設したことを告知し、利用者は順番を守って使うように徹底的に指導した。あの施設が、村人たちの憩いの場になってほしいな。

 ちなみに、塩田労働者用の家には、亜人の老夫婦が移り住むことになった。『老《ろう》』って付いているけど、亜人は若い時が長いため、労働力としては文句のつけようがないのだ。老人だと馬鹿にしてたら、近くの大木を軽々持った時は、流石に驚いたよ。
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