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第84話 宝石探し
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新年会からしばらく経った。最初は、気恥ずかしい感じだった雰囲気も次第に薄れてきて、自然体に戻ってきた。あれから、大きな変化というものはなかったが、成人式が少し前倒しとなり、結婚式の日取りもすぐに決めようということになった。こういうことは、マグ姉が仕切ってくれるおかげで、僕は随分と楽が出来ている。
マグ姉も春から薬局を立ち上げることが決まっており、忙しくなってくるだろうから、できるだけ手伝ってあげようと思っている。こっちの結婚式は、日本の風習とは随分違うのだろうか? 少し気になったので、マグ姉に聞くと、大きなことは変わらないが、貴族の結婚の場合、王に認められるため、誓う対象は王ということになる。マグ姉は、王が不在なので、どうしましょ? と考えていたので、僕は父上に誓えばいいというと、それもそうね、と簡単に答えて問題が解決してしまった。
話には出てこなかったが、結婚式と言えば指輪の交換を思い浮かべてしまう。やはり、お互いに指輪をはめることは重要な儀式のような気がする。この世界にはないようだが、僕は彼女らに指輪を贈りたいと思った。資材置き部屋には貴金属は山のようにあるし、宝石類もラエルの街で偶然、見つけ出してある。しかし、貴金属はともかく宝石は個人的に使うのは躊躇した。おそらく、誰も文句は言わないだろうが……見つけられるなら、原石を探して、それを加工したものを彼女らに贈りたいと思った。
原石を探し出し、それを加工する。おそらく、膨大な魔力を必要とするが、時間をかければ何とかなると思い、早速、原石探しを始めた。
この時期は、雪が降らない日がないほどだ。雪は肩ほどまで積もり、歩くことも困難なほどだ。本来であれば、屋敷に篭り、作付の計画や道具開発などに時間を割いているところだ。しかし、春を待っていられないのだ。僕は、皆に新たな鉱石を探しに行くと言うと、ミヤが面白いことを提案してきた。なんでも、ミヤの眷属に鉱石に詳しい者がいるというのだ。その者を連れて行くと良いと言うので、僕とミヤは魔牛牧場に向かうことにした。
ミヤに紹介されたのは、吸血鬼の一人だった。彼女は、鉱石採掘を家業としているらしく100年ほど採掘に従事していたということだ。それは頼もしいな。これから、しばらくは彼女と一緒に行動するんだ。名前くらいは聞いておかなければ。結局、僕が名前を付けることになってしまった。彼女には、シラーと名付けた。
「ロッシュ様。シラーという名前を大切にしますね。鉱石ということですが、どのようなものをお探しですか?」
僕は、ミヤの前ということもあったので、こっそりと宝石を探していると話すと、了解しましたと小さい声で了承してくれた。空気の読める子でよかった。僕よりも何倍も生きているのだから、子供扱いするのも躊躇するが、見た目が、まだ中学生くらいの子供にしか見えないのだから、仕方ないよね?
僕らは、眷属らに頼み、大量の食料を運んでもらうことにした。目的地は、鉄採掘場。そこより、掘り進めていくのがいいと、シラーがいうので僕は従った。鉄採掘場なら、僕も潜ったことがあるし、奥の方には点々と休憩所が設けられているので、長期滞在することができる。
採掘場までは、整地された路が続いているとは言え、雪深い中、進むのは容易なことではない。ゆっくりと進み、ようやく到着することが出来た。一旦は、ライル達が使っていた大きめの掘っ立て小屋で休憩をすることになった。そこで、僕とシラーを残して、他の眷属達は村へと戻っていった。シラーは、会った時はおっとりとした感じだったが、採掘場を前にした途端、獲物を狙う目に変わり、しきりと岩石に匂いを嗅いでいた。
「シラーは何をしているんだ? 匂いなんて嗅いで何か分かるのか?」
シラーは嗅ぐのを止めて、僕の方に向き直した。
「これは、儀式みたいなものですが、とても期待できる感じがします。この鉱山はまだまだ採掘ができそうな雰囲気を感じます。ロッシュ様がよろしければ、すぐにでも出発しましょう」
そう言って、僕達は持てるだけの食料を持って、採掘場の奥へ向かっていくことにした。ふと、鉄を大量に精製した穴蔵を覗いたが、前から然程量が減っていなかった。ちょっと、作りすぎてしまったようだな。
大量にある鉄を見たシラーが僕に質問してきた。
「ここにある鉄はロッシュ様が精製したものですよね? 精製した時に出た残土はどうされました?」
僕は、残土を捨てた場所へと案内した。シラーは残土をくまなく調べ上げると、いくつかの小さな石を持ってきた。どうやら、宝石のようだ。赤や青、緑と様々な色の石がシラーの手の上に乗っていた。
「ロッシュ様。見てください。この採掘場は、宝石が大量に眠っている可能性がありますよ。私は、魔宝石に精通しているつもりですが、この世界の宝石については知識がありません。それでも、この石からは強い力を感じることができます。もっと奥の方に行けば、大きな原石を見つけられるでしょう」
宝石に大きな力と言われても、いまいちよく分からないけど、おいおい聞くことにしよう。僕達は、奥へと向かっていった。この採掘場は、王国の歴史から見てもかなり古い部類に入り、最近になって採掘量が少なくなってきたため、閉鉱を検討されていた。歴史があるため、深くまで掘り進められており、数日歩いているが、最奥の方に辿り着けないでいた。坑道はいくつも枝分かれしていたが、シラーは壁の匂いを嗅いで、方向を決めていた。
何日経っただろうか。ついに、最奥に到達した。つるはしが何本か置いてあり、いくつかの衣類などが散乱していた。ここからは僕が魔法で採掘をすることになっている。シラーには方向を決めてもらい、採掘を開始した。魔力の消費を抑えるために、人一人通れるくらいの坑道を作っていく。この作業を延々と繰り返していく。その途中途中で、大きな原石をいくつか見つけることが出来た。僕が知っている範囲では、サファイヤ、ルビー、エメラルドに似たものだった。中には、こぶし大のものもあった。僕は、これだけの原石を発見できて、満足していたが、本気になってしまったシラーは、この程度では満足できないようだ。
「何を言っているのですか!! ロッシュ様。この先に、こんなのと比べ物にならないくらいの鉱石があるはずです。どんどん進みましょう」
シラーの勢いに僕は怯み、渋々ながら従うことにした。また、数日掘り進めたただろう。入り口からどれだけの距離を進んできたのだろう。僕達は、発見した。ダイヤモンドの原石を。これだな!! シラーの言っていた鉱石というのは。なるほど。ダイヤモンドとは恐れ入った。しかも、この大きさはすごいぞ。加工には骨が折れそうだが、それだけの価値はあるだろうな……しかし、シラーがダイヤモンドを見ている目は、すごく冷めたものだった。
ダイヤモンドでもないのか……シラーは一体何を探しているというのだ。僕は腹をくくり、シラーの満足が行くように、掘り進めた。更に奥へ。もっと奥へ。すると、ボコッと土壁が崩れ、小さな空間が目の前に現れた。数人入れば、一杯になるような小さな空間だが、きれいな立方体の形をした空間に、どこか人工物的に使ったような感じがした。
辺りを見回すと、薄暗く気付かなかったが、壁と思っていたすべてが原石で埋め尽くされていた。今まで見つけた原石もあったが、他の石とは違う雰囲気を持った原石が目に入った。シラーもこの原石が目に入ったらしく、原石に顔を近づけ、匂いを嗅いでいた。
「ロッシュ様。ついに見つけましたね。私が探していたのは、この原石です。入り口から微かに匂っていたのはまさにこの原石だったのです。最高ランクの魔法石にも劣らない素晴らしい宝石ですよ。是非、この原石を持って帰りましょう」
僕は、握りこぶし大の原石を掘り起こた。シラーは恍惚をその原石を眺めていた。
「こんな原石は見たことがないな。これを加工するのは大変なことだろうな。魔宝石の加工というのはどうやるんだ?」
シラーが首を傾げ、原石の加工は簡単ですよと言わんばかりの顔をしていた。
「ロッシュ様は、入り口の鉄を精製することが出来たんですよね? だったら、簡単に出来ると思いますよ。特にこの宝石は」
そういうと、シラーはその辺に落ちている宝石を手にして、魔力を手に集中しているようだ。手が仄かに輝き始めた。すると、宝石は、ピキッと割れ、きれいな断面を現した。
「ど、どうやったんだ? すごいじゃないか。僕が、これをやろうと思ったらすぐに魔力が底をついてしまうだろう」
「こんなことは大して魔力を消費しませんよ。多分、魔力の使い方を間違っているんだと思います。宝石は、物によって魔力の親和性が変わります。親和性が高ければ、魔力を通したときの加工は容易に出来るんですよ。ロッシュ様は、土魔法や風魔法を直接宝石にかけようとしていませんか? 硬度がある物を物理的に加工しようとすれば、魔力の消費は相当なものとなるでしょう。そうではなく、宝石に魔力を十分に通してから、土魔法で形をイメージすれば、簡単に加工が出来ますよ」
シラーの説明に、開いた口が塞がらなかった。たしかに、僕は魔力の扱いについて何も知らなかったようだ。試しに、シラーの言うとおりに落ちている宝石を加工してみると、簡単に形が変化した。せっかくだから、日本にいた時に見たことがある宝石のカットを思い浮かべて、エメラルドの宝石を作ってみた。僕の手には、小さいながらもキレイにカットされた宝石があった。それをみた、シラーがこんなきれいな宝石を見たことがないととても興奮していた。
これで、僕達の宝石探しは終わりを迎えた。入り口に戻ると、数人の眷属達が出迎えてくれた。出迎えてくれたことを礼を言おうとしたが、眷属達の表情は、非常に怖い顔をしていた。どうやら、僕達が採掘場に入ってから一ヶ月の時が流れていたらしい。村でも、村長が行方不明になっていると噂が出始めていて、ゴードンが必死になって隠し続けていると聞かされ、宝石探しに夢中になってしまったと、後悔してしまった。
屋敷に戻ってから、僕はしばらく屋敷から出してもらえず、皆から説教を受けていた。
マグ姉も春から薬局を立ち上げることが決まっており、忙しくなってくるだろうから、できるだけ手伝ってあげようと思っている。こっちの結婚式は、日本の風習とは随分違うのだろうか? 少し気になったので、マグ姉に聞くと、大きなことは変わらないが、貴族の結婚の場合、王に認められるため、誓う対象は王ということになる。マグ姉は、王が不在なので、どうしましょ? と考えていたので、僕は父上に誓えばいいというと、それもそうね、と簡単に答えて問題が解決してしまった。
話には出てこなかったが、結婚式と言えば指輪の交換を思い浮かべてしまう。やはり、お互いに指輪をはめることは重要な儀式のような気がする。この世界にはないようだが、僕は彼女らに指輪を贈りたいと思った。資材置き部屋には貴金属は山のようにあるし、宝石類もラエルの街で偶然、見つけ出してある。しかし、貴金属はともかく宝石は個人的に使うのは躊躇した。おそらく、誰も文句は言わないだろうが……見つけられるなら、原石を探して、それを加工したものを彼女らに贈りたいと思った。
原石を探し出し、それを加工する。おそらく、膨大な魔力を必要とするが、時間をかければ何とかなると思い、早速、原石探しを始めた。
この時期は、雪が降らない日がないほどだ。雪は肩ほどまで積もり、歩くことも困難なほどだ。本来であれば、屋敷に篭り、作付の計画や道具開発などに時間を割いているところだ。しかし、春を待っていられないのだ。僕は、皆に新たな鉱石を探しに行くと言うと、ミヤが面白いことを提案してきた。なんでも、ミヤの眷属に鉱石に詳しい者がいるというのだ。その者を連れて行くと良いと言うので、僕とミヤは魔牛牧場に向かうことにした。
ミヤに紹介されたのは、吸血鬼の一人だった。彼女は、鉱石採掘を家業としているらしく100年ほど採掘に従事していたということだ。それは頼もしいな。これから、しばらくは彼女と一緒に行動するんだ。名前くらいは聞いておかなければ。結局、僕が名前を付けることになってしまった。彼女には、シラーと名付けた。
「ロッシュ様。シラーという名前を大切にしますね。鉱石ということですが、どのようなものをお探しですか?」
僕は、ミヤの前ということもあったので、こっそりと宝石を探していると話すと、了解しましたと小さい声で了承してくれた。空気の読める子でよかった。僕よりも何倍も生きているのだから、子供扱いするのも躊躇するが、見た目が、まだ中学生くらいの子供にしか見えないのだから、仕方ないよね?
僕らは、眷属らに頼み、大量の食料を運んでもらうことにした。目的地は、鉄採掘場。そこより、掘り進めていくのがいいと、シラーがいうので僕は従った。鉄採掘場なら、僕も潜ったことがあるし、奥の方には点々と休憩所が設けられているので、長期滞在することができる。
採掘場までは、整地された路が続いているとは言え、雪深い中、進むのは容易なことではない。ゆっくりと進み、ようやく到着することが出来た。一旦は、ライル達が使っていた大きめの掘っ立て小屋で休憩をすることになった。そこで、僕とシラーを残して、他の眷属達は村へと戻っていった。シラーは、会った時はおっとりとした感じだったが、採掘場を前にした途端、獲物を狙う目に変わり、しきりと岩石に匂いを嗅いでいた。
「シラーは何をしているんだ? 匂いなんて嗅いで何か分かるのか?」
シラーは嗅ぐのを止めて、僕の方に向き直した。
「これは、儀式みたいなものですが、とても期待できる感じがします。この鉱山はまだまだ採掘ができそうな雰囲気を感じます。ロッシュ様がよろしければ、すぐにでも出発しましょう」
そう言って、僕達は持てるだけの食料を持って、採掘場の奥へ向かっていくことにした。ふと、鉄を大量に精製した穴蔵を覗いたが、前から然程量が減っていなかった。ちょっと、作りすぎてしまったようだな。
大量にある鉄を見たシラーが僕に質問してきた。
「ここにある鉄はロッシュ様が精製したものですよね? 精製した時に出た残土はどうされました?」
僕は、残土を捨てた場所へと案内した。シラーは残土をくまなく調べ上げると、いくつかの小さな石を持ってきた。どうやら、宝石のようだ。赤や青、緑と様々な色の石がシラーの手の上に乗っていた。
「ロッシュ様。見てください。この採掘場は、宝石が大量に眠っている可能性がありますよ。私は、魔宝石に精通しているつもりですが、この世界の宝石については知識がありません。それでも、この石からは強い力を感じることができます。もっと奥の方に行けば、大きな原石を見つけられるでしょう」
宝石に大きな力と言われても、いまいちよく分からないけど、おいおい聞くことにしよう。僕達は、奥へと向かっていった。この採掘場は、王国の歴史から見てもかなり古い部類に入り、最近になって採掘量が少なくなってきたため、閉鉱を検討されていた。歴史があるため、深くまで掘り進められており、数日歩いているが、最奥の方に辿り着けないでいた。坑道はいくつも枝分かれしていたが、シラーは壁の匂いを嗅いで、方向を決めていた。
何日経っただろうか。ついに、最奥に到達した。つるはしが何本か置いてあり、いくつかの衣類などが散乱していた。ここからは僕が魔法で採掘をすることになっている。シラーには方向を決めてもらい、採掘を開始した。魔力の消費を抑えるために、人一人通れるくらいの坑道を作っていく。この作業を延々と繰り返していく。その途中途中で、大きな原石をいくつか見つけることが出来た。僕が知っている範囲では、サファイヤ、ルビー、エメラルドに似たものだった。中には、こぶし大のものもあった。僕は、これだけの原石を発見できて、満足していたが、本気になってしまったシラーは、この程度では満足できないようだ。
「何を言っているのですか!! ロッシュ様。この先に、こんなのと比べ物にならないくらいの鉱石があるはずです。どんどん進みましょう」
シラーの勢いに僕は怯み、渋々ながら従うことにした。また、数日掘り進めたただろう。入り口からどれだけの距離を進んできたのだろう。僕達は、発見した。ダイヤモンドの原石を。これだな!! シラーの言っていた鉱石というのは。なるほど。ダイヤモンドとは恐れ入った。しかも、この大きさはすごいぞ。加工には骨が折れそうだが、それだけの価値はあるだろうな……しかし、シラーがダイヤモンドを見ている目は、すごく冷めたものだった。
ダイヤモンドでもないのか……シラーは一体何を探しているというのだ。僕は腹をくくり、シラーの満足が行くように、掘り進めた。更に奥へ。もっと奥へ。すると、ボコッと土壁が崩れ、小さな空間が目の前に現れた。数人入れば、一杯になるような小さな空間だが、きれいな立方体の形をした空間に、どこか人工物的に使ったような感じがした。
辺りを見回すと、薄暗く気付かなかったが、壁と思っていたすべてが原石で埋め尽くされていた。今まで見つけた原石もあったが、他の石とは違う雰囲気を持った原石が目に入った。シラーもこの原石が目に入ったらしく、原石に顔を近づけ、匂いを嗅いでいた。
「ロッシュ様。ついに見つけましたね。私が探していたのは、この原石です。入り口から微かに匂っていたのはまさにこの原石だったのです。最高ランクの魔法石にも劣らない素晴らしい宝石ですよ。是非、この原石を持って帰りましょう」
僕は、握りこぶし大の原石を掘り起こた。シラーは恍惚をその原石を眺めていた。
「こんな原石は見たことがないな。これを加工するのは大変なことだろうな。魔宝石の加工というのはどうやるんだ?」
シラーが首を傾げ、原石の加工は簡単ですよと言わんばかりの顔をしていた。
「ロッシュ様は、入り口の鉄を精製することが出来たんですよね? だったら、簡単に出来ると思いますよ。特にこの宝石は」
そういうと、シラーはその辺に落ちている宝石を手にして、魔力を手に集中しているようだ。手が仄かに輝き始めた。すると、宝石は、ピキッと割れ、きれいな断面を現した。
「ど、どうやったんだ? すごいじゃないか。僕が、これをやろうと思ったらすぐに魔力が底をついてしまうだろう」
「こんなことは大して魔力を消費しませんよ。多分、魔力の使い方を間違っているんだと思います。宝石は、物によって魔力の親和性が変わります。親和性が高ければ、魔力を通したときの加工は容易に出来るんですよ。ロッシュ様は、土魔法や風魔法を直接宝石にかけようとしていませんか? 硬度がある物を物理的に加工しようとすれば、魔力の消費は相当なものとなるでしょう。そうではなく、宝石に魔力を十分に通してから、土魔法で形をイメージすれば、簡単に加工が出来ますよ」
シラーの説明に、開いた口が塞がらなかった。たしかに、僕は魔力の扱いについて何も知らなかったようだ。試しに、シラーの言うとおりに落ちている宝石を加工してみると、簡単に形が変化した。せっかくだから、日本にいた時に見たことがある宝石のカットを思い浮かべて、エメラルドの宝石を作ってみた。僕の手には、小さいながらもキレイにカットされた宝石があった。それをみた、シラーがこんなきれいな宝石を見たことがないととても興奮していた。
これで、僕達の宝石探しは終わりを迎えた。入り口に戻ると、数人の眷属達が出迎えてくれた。出迎えてくれたことを礼を言おうとしたが、眷属達の表情は、非常に怖い顔をしていた。どうやら、僕達が採掘場に入ってから一ヶ月の時が流れていたらしい。村でも、村長が行方不明になっていると噂が出始めていて、ゴードンが必死になって隠し続けていると聞かされ、宝石探しに夢中になってしまったと、後悔してしまった。
屋敷に戻ってから、僕はしばらく屋敷から出してもらえず、皆から説教を受けていた。
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