258 / 408
第257話 北の街へ出発準備
しおりを挟む
エルフの里で手に入れたゴムノキの苗は、手に入れた翌日には魔の森の畑に移植されることになった。僕達が視察の旅で村を開けている間に、すっかりと麦は収穫されており今はきれいに耕された畑が広がっているだけの場所となっているのだ。そこに、100本の苗がきれいに植えられていく。そのうちの半分に土壌回復剤を投与してみることにした。果樹では見事に成長が促進した実績があるが、今回も同じとは限らないだろう。
この貴重な苗を枯らすわけにはいかないので、半分ということにした。結果はすぐに現われることになった。樹木の苗は、すぐに根付くことはない。野菜と比較してということだが。しかし、復活剤を投与した苗は定植してから数時間で大地に吸い寄せられるように根を下ろしてしまった。数日もすれば、また違った姿を見せてくれるだろうと期待できるほど成長が早い。
だが、復活剤を投与していない方に改めて投与するということはするつもりはない。やはり、初期の生育が早いということは反動がでかいものだ。その反動で枯れてしまうことも十分にある。そのため、この苗を管理するものには、常に様子を見ることを頼み、肥料の与える量やタイミングを教え、その通りに実践してもらうことにした。これは、村に植えた果樹から得た教訓をもとにしてある。あとは、様子を見て判断するしかないだろう。
そろそろ北の街サノケッソに出発しなければならないだろう。ガムドがグルドと合流し、情報を共有している頃だろう。早ければ、すでに砦建設が始まっているかも知れない。僕も急ぎ、建設現場に向かい砦を囲む外壁の建設を手伝わなければならない。未だ、忍びの里からは王国軍の動きについての情報が入ってこない。王国軍が北の街に攻撃を仕掛けてこなければいいのだが。
僕は出発する前にいくつか片付けなければならない用件がある。まずは、冷凍車を牽引するための魔獣を確保することだ。その仕事をククルに任せるべく、僕はククルを呼び出した。ククルは現在、魔獣研究所から離れ、魔の森の畑近く、フェンリルの住処の側にある住居で暮らしている。そのため、僕の呼び出しに対してすぐに屋敷にやってくることが出来るのだ。
「ロッシュ様。呼び出しの応じやってまいりました。なんでも魔獣の確保をしたいということですが」
「その通りだ。今回は従順な!! 魔獣をお願いしたい。冷凍車の牽引を嫌がらないものがいい。あとは、牽引に必要な力とスタミナが備わっていれば文句はないな。どうだ? 用意できそうか?」
「もちろん、フェンリルのハヤブサの息子をお貸しして頂けるのでしたら、用意は難しいことではないと思います。ロッシュ様のおっしゃる要件で当てはまる魔獣ですと、牛型のボナコン、馬型のバイコーン、犬型のケルベロス、蛇型のバジリスク辺りがいいかと思いますが、どれにいたしましょうか?」
用意できるのは有り難いが、どれにいたしましょうか? と言われても答えようがないぞ。特に蛇が牽引するって想像が出来ないんだけど。山岳地帯でも山肌を簡単に上っていけるだって? それは凄いことだが、物流の経路に山肌は存在しない。却下だ。普通に考えると、馬型か牛型がいいな。犬型って言われると犬ぞりを想像してしまう。どうしても大型の荷車を牽引できるような想像が出来ない。
僕があれこれといっていると、ククルはあからさまにため息をした。僕の魔獣への知識が薄いためだろう。ククルが説明するには、全てが一頭で十分に牽引する力はあるというのだ。牛型魔獣はそれは大きく、象ほどの大きさがあるため、更に大きな荷車でも容易に運ぶことができるそうだ。その代わり、速度はかなり遅いようだ。しばしば止まるそうで、安定性には欠ける。
馬型の持ち味は早さだ。大きな荷車でも牽引できる力があり、一番理想的な牽引役を務めることができる。しかし、欠点は上手く止まれないことだ。持ち前の角でとにかく突撃したくなるらしく、停車場に丈夫な物をいれておかなければ全てを壊してしまうらしい。
最後に犬型だ。牽引する力や早さは前者に劣るものの、とにかく従順な性格を有しており、現在牽引の主力である馬にもっとも似ていると思われる。
なるほど、三者とも一長一短があるということか。蛇についてはやはり話を聞いても、導入する気にはなれなかった。やはり、馬との互換性の高い犬型のケルベロスがもっとも受け入れやすいだろう。顔が三つあるというのはご愛嬌だろう。従順なら可愛く見えるはずだ。きっと。しばらくは魔獣を比較的見慣れている村人が使ったほうがいいだろうな。こういうのは急いで使うとろくなことがないからな。
まずは数を集めてもらい、僕が北の街から戻ってきてから使役魔法と魔石の埋め込みを施すつもりだ。
次に造船についてだ。船大工のテドを呼び出すことにした。
「ロッシュ公。船のことで相談があるとかで」
僕は、前に作ってもらった船について色々と問題点があることを指摘し、改善を求めるつもりだ。テドの作る船は基本的に物資を運ぶための構造をしている。そのため、長期航海をも想定しているのか船室が無駄に立派なのだ。今は日帰りができるほど近い場所での漁業が主となるため、船室は必要ないのだ。むしろ、魚を保管しておくための倉を多く確保してもらいたいと思っている。
「わかりました。すぐに変更しよう。ただ、一隻だけはほぼ完成してしまっているから、変更するとなると壊さなくてはならないな。一隻目とは双子船となっているから、全く同じ形のものなんだが。そちらはどうするつもりだ」
流石に仕事が早いな。もう二隻目が完成してしまっているとは。僕は船着き場に停留しておける船数を聞き、余裕があることがわかったので、一隻目と二隻目は当面は漁業に従事させ、後続の船が出来次第、物資運搬用に切り替えていくことにした。
「しかし、そうなると航路が出来るまで船着き場で埃をかぶってしまうことになって勿体なくないか? オレ達からすれば仕事を与えてくれるのは有り難いんだが」
そう。確かに新村から三村まで航路を繋げようと思うとどうしても海底の地形の知識が必要となってくる。チカカから聞いた話では一年は必要とするらしい。しかし、僕には秘策があるのだ。上手くいくかどうかは神頼みだが。
「まぁ、その辺りはいずれ分かる時が来るだろう。それよりも造船を急いで欲しい。こちらも物流を整え始めているので、漁獲量が増えてもらわなくては困るのだ。よろしく頼むぞ」
「ああ、もちろんだとも」
そういって、テドは急いで新村の船工房に戻っていった。あとは、学校設立についてだな。しばらくすれば、ラエルの街に公爵家出身のスータン達三千人が到着するはずだろう。その者達の受け入れの準備や学校設立のための準備を進めてもらわなければならない。僕はラエルの街の責任者であるゴーダを呼び出した。
「ゴーダです。お呼び出しのため、参上致しました。スータン以下三千名の受け入れについてという話でよろしいでしょうか。ラエルの街ではすでに住居づくりが始まっておりまして、約半分については完成しております。もう半分は、春の作付け以降となり、夏前には何とか完成させたいと考えております。酷でしょうが、それまでは住居に定員いっぱいで入ってもらうことになるでしょう」
さすがはゴーダだ。受け入れ業務は慣れたものだな。住居が間に合わないのは仕方がないことだ。スータンもその辺りは理解してくれるだろう。そうなると、学校設立の話のみだな。
「ゴーダにも話していたと思うが、未成年向けの学校設立を進めたいと思っている。スータンたちのなかには高等学校を卒業したものもいるほど学歴豊かなのだ。その者たちには学校設立の際には教師として仕事を任せたいと思っている。その事前準備として、スータンたちには教科書の作成を任せいと思っているのだ」
そう、僕が頼みたいの教材だ。以前、マリーヌに書かせていた教材は専ら文字を練習するためのものだ。絵を多く使いわかりやすさに重点を置いている。一方、スータンに任せるのは、初等教育と中等教育に用いる教材を現段階から作ってもらいたいのだ。こう言っては何だが、スータンたちは公爵家を追放された者たちだ。かなり年齢を重ねている者たちばかりなのだ。そういう者たちだからこそ、蓄えられた知識は豊富で教師としては適任だが老い先が短いのだ。
なるべく多くの書を残してもらうべく、ラエルの街に着いたと同時にでも書を作ってもらいたい。この成果は今後公国にとって貴重な財産となるだろう。ゴーダにもその旨を伝え、スータンにも伝え、すぐに書を作れる環境を作ってもらうことにした。
これで、僕は北の街に向けて出発できる準備が整ったのだった。
この貴重な苗を枯らすわけにはいかないので、半分ということにした。結果はすぐに現われることになった。樹木の苗は、すぐに根付くことはない。野菜と比較してということだが。しかし、復活剤を投与した苗は定植してから数時間で大地に吸い寄せられるように根を下ろしてしまった。数日もすれば、また違った姿を見せてくれるだろうと期待できるほど成長が早い。
だが、復活剤を投与していない方に改めて投与するということはするつもりはない。やはり、初期の生育が早いということは反動がでかいものだ。その反動で枯れてしまうことも十分にある。そのため、この苗を管理するものには、常に様子を見ることを頼み、肥料の与える量やタイミングを教え、その通りに実践してもらうことにした。これは、村に植えた果樹から得た教訓をもとにしてある。あとは、様子を見て判断するしかないだろう。
そろそろ北の街サノケッソに出発しなければならないだろう。ガムドがグルドと合流し、情報を共有している頃だろう。早ければ、すでに砦建設が始まっているかも知れない。僕も急ぎ、建設現場に向かい砦を囲む外壁の建設を手伝わなければならない。未だ、忍びの里からは王国軍の動きについての情報が入ってこない。王国軍が北の街に攻撃を仕掛けてこなければいいのだが。
僕は出発する前にいくつか片付けなければならない用件がある。まずは、冷凍車を牽引するための魔獣を確保することだ。その仕事をククルに任せるべく、僕はククルを呼び出した。ククルは現在、魔獣研究所から離れ、魔の森の畑近く、フェンリルの住処の側にある住居で暮らしている。そのため、僕の呼び出しに対してすぐに屋敷にやってくることが出来るのだ。
「ロッシュ様。呼び出しの応じやってまいりました。なんでも魔獣の確保をしたいということですが」
「その通りだ。今回は従順な!! 魔獣をお願いしたい。冷凍車の牽引を嫌がらないものがいい。あとは、牽引に必要な力とスタミナが備わっていれば文句はないな。どうだ? 用意できそうか?」
「もちろん、フェンリルのハヤブサの息子をお貸しして頂けるのでしたら、用意は難しいことではないと思います。ロッシュ様のおっしゃる要件で当てはまる魔獣ですと、牛型のボナコン、馬型のバイコーン、犬型のケルベロス、蛇型のバジリスク辺りがいいかと思いますが、どれにいたしましょうか?」
用意できるのは有り難いが、どれにいたしましょうか? と言われても答えようがないぞ。特に蛇が牽引するって想像が出来ないんだけど。山岳地帯でも山肌を簡単に上っていけるだって? それは凄いことだが、物流の経路に山肌は存在しない。却下だ。普通に考えると、馬型か牛型がいいな。犬型って言われると犬ぞりを想像してしまう。どうしても大型の荷車を牽引できるような想像が出来ない。
僕があれこれといっていると、ククルはあからさまにため息をした。僕の魔獣への知識が薄いためだろう。ククルが説明するには、全てが一頭で十分に牽引する力はあるというのだ。牛型魔獣はそれは大きく、象ほどの大きさがあるため、更に大きな荷車でも容易に運ぶことができるそうだ。その代わり、速度はかなり遅いようだ。しばしば止まるそうで、安定性には欠ける。
馬型の持ち味は早さだ。大きな荷車でも牽引できる力があり、一番理想的な牽引役を務めることができる。しかし、欠点は上手く止まれないことだ。持ち前の角でとにかく突撃したくなるらしく、停車場に丈夫な物をいれておかなければ全てを壊してしまうらしい。
最後に犬型だ。牽引する力や早さは前者に劣るものの、とにかく従順な性格を有しており、現在牽引の主力である馬にもっとも似ていると思われる。
なるほど、三者とも一長一短があるということか。蛇についてはやはり話を聞いても、導入する気にはなれなかった。やはり、馬との互換性の高い犬型のケルベロスがもっとも受け入れやすいだろう。顔が三つあるというのはご愛嬌だろう。従順なら可愛く見えるはずだ。きっと。しばらくは魔獣を比較的見慣れている村人が使ったほうがいいだろうな。こういうのは急いで使うとろくなことがないからな。
まずは数を集めてもらい、僕が北の街から戻ってきてから使役魔法と魔石の埋め込みを施すつもりだ。
次に造船についてだ。船大工のテドを呼び出すことにした。
「ロッシュ公。船のことで相談があるとかで」
僕は、前に作ってもらった船について色々と問題点があることを指摘し、改善を求めるつもりだ。テドの作る船は基本的に物資を運ぶための構造をしている。そのため、長期航海をも想定しているのか船室が無駄に立派なのだ。今は日帰りができるほど近い場所での漁業が主となるため、船室は必要ないのだ。むしろ、魚を保管しておくための倉を多く確保してもらいたいと思っている。
「わかりました。すぐに変更しよう。ただ、一隻だけはほぼ完成してしまっているから、変更するとなると壊さなくてはならないな。一隻目とは双子船となっているから、全く同じ形のものなんだが。そちらはどうするつもりだ」
流石に仕事が早いな。もう二隻目が完成してしまっているとは。僕は船着き場に停留しておける船数を聞き、余裕があることがわかったので、一隻目と二隻目は当面は漁業に従事させ、後続の船が出来次第、物資運搬用に切り替えていくことにした。
「しかし、そうなると航路が出来るまで船着き場で埃をかぶってしまうことになって勿体なくないか? オレ達からすれば仕事を与えてくれるのは有り難いんだが」
そう。確かに新村から三村まで航路を繋げようと思うとどうしても海底の地形の知識が必要となってくる。チカカから聞いた話では一年は必要とするらしい。しかし、僕には秘策があるのだ。上手くいくかどうかは神頼みだが。
「まぁ、その辺りはいずれ分かる時が来るだろう。それよりも造船を急いで欲しい。こちらも物流を整え始めているので、漁獲量が増えてもらわなくては困るのだ。よろしく頼むぞ」
「ああ、もちろんだとも」
そういって、テドは急いで新村の船工房に戻っていった。あとは、学校設立についてだな。しばらくすれば、ラエルの街に公爵家出身のスータン達三千人が到着するはずだろう。その者達の受け入れの準備や学校設立のための準備を進めてもらわなければならない。僕はラエルの街の責任者であるゴーダを呼び出した。
「ゴーダです。お呼び出しのため、参上致しました。スータン以下三千名の受け入れについてという話でよろしいでしょうか。ラエルの街ではすでに住居づくりが始まっておりまして、約半分については完成しております。もう半分は、春の作付け以降となり、夏前には何とか完成させたいと考えております。酷でしょうが、それまでは住居に定員いっぱいで入ってもらうことになるでしょう」
さすがはゴーダだ。受け入れ業務は慣れたものだな。住居が間に合わないのは仕方がないことだ。スータンもその辺りは理解してくれるだろう。そうなると、学校設立の話のみだな。
「ゴーダにも話していたと思うが、未成年向けの学校設立を進めたいと思っている。スータンたちのなかには高等学校を卒業したものもいるほど学歴豊かなのだ。その者たちには学校設立の際には教師として仕事を任せたいと思っている。その事前準備として、スータンたちには教科書の作成を任せいと思っているのだ」
そう、僕が頼みたいの教材だ。以前、マリーヌに書かせていた教材は専ら文字を練習するためのものだ。絵を多く使いわかりやすさに重点を置いている。一方、スータンに任せるのは、初等教育と中等教育に用いる教材を現段階から作ってもらいたいのだ。こう言っては何だが、スータンたちは公爵家を追放された者たちだ。かなり年齢を重ねている者たちばかりなのだ。そういう者たちだからこそ、蓄えられた知識は豊富で教師としては適任だが老い先が短いのだ。
なるべく多くの書を残してもらうべく、ラエルの街に着いたと同時にでも書を作ってもらいたい。この成果は今後公国にとって貴重な財産となるだろう。ゴーダにもその旨を伝え、スータンにも伝え、すぐに書を作れる環境を作ってもらうことにした。
これで、僕は北の街に向けて出発できる準備が整ったのだった。
10
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる