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1章
夏休み
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学校のチャイムが鳴った。ロビン、いぶき、ゆうじの三人組は校門を走り出る。
「やっと、夏休みだぁー」
いぶきは、うわばき入れを、ぐるぐるまわしながら叫んだ。
ゆうじも、うれしそうだ。
「あしたから、ゆっくり朝寝しよう~。小学校で、さいごの夏休みだもん」
「おまえ、学校があっても、寝坊してるだろ。いっつも遅刻じゃないか」
いぶきが、ツッコミを入れる。
「はは。そうかも。とにかく、勉強がなくてラッキー!」
「ぼくは、夏休みが、きらい……」ロビンは、空色の目をくもらせ、ぼそりとつぶやいた。
「どうして?」とゆうじ。
「給食がないから……ばあちゃんが作るごはんは最悪なんだ」
いぶきが、大声でわりこんできた。
「でもさ、ばあちゃん、すげぇ力持ちだな。この間、ロビンちに遊びに行ったら、庭で逆立ちしてたぞ。俺が感心していると、とくいそうに側転もした」
ロビンは、お調子者のばあちゃんが恥ずかしくなって、話をそらした。
「あのさ、昼メシ食ったら秘密基地であそばないか?」
「うん、いいよ。ロビンちに迎えに行く」
「あ、いぶきが行くなら、ぼくも」
「じゃぁーー待ってる」
ロビンは、二人と別れて朱色の太鼓橋(※↓)を渡り始めた。千年もの昔から、佐渡島には金が取れて、賑わっていた。でも金が掘りつくされると、多くの人達が去ってしまった。
残った人々は、土地をたがやし島を美しく変えた。近ごろでは、世界遺産になり、歴史ある金山を見物に来る人も増えている。ばあちゃんは、そんなお客さんを、大きなタライの舟に乗せて、美しい海を案内していた。
※朱色の太鼓橋
(『にいがた観光ナビ』様より
「やっと、夏休みだぁー」
いぶきは、うわばき入れを、ぐるぐるまわしながら叫んだ。
ゆうじも、うれしそうだ。
「あしたから、ゆっくり朝寝しよう~。小学校で、さいごの夏休みだもん」
「おまえ、学校があっても、寝坊してるだろ。いっつも遅刻じゃないか」
いぶきが、ツッコミを入れる。
「はは。そうかも。とにかく、勉強がなくてラッキー!」
「ぼくは、夏休みが、きらい……」ロビンは、空色の目をくもらせ、ぼそりとつぶやいた。
「どうして?」とゆうじ。
「給食がないから……ばあちゃんが作るごはんは最悪なんだ」
いぶきが、大声でわりこんできた。
「でもさ、ばあちゃん、すげぇ力持ちだな。この間、ロビンちに遊びに行ったら、庭で逆立ちしてたぞ。俺が感心していると、とくいそうに側転もした」
ロビンは、お調子者のばあちゃんが恥ずかしくなって、話をそらした。
「あのさ、昼メシ食ったら秘密基地であそばないか?」
「うん、いいよ。ロビンちに迎えに行く」
「あ、いぶきが行くなら、ぼくも」
「じゃぁーー待ってる」
ロビンは、二人と別れて朱色の太鼓橋(※↓)を渡り始めた。千年もの昔から、佐渡島には金が取れて、賑わっていた。でも金が掘りつくされると、多くの人達が去ってしまった。
残った人々は、土地をたがやし島を美しく変えた。近ごろでは、世界遺産になり、歴史ある金山を見物に来る人も増えている。ばあちゃんは、そんなお客さんを、大きなタライの舟に乗せて、美しい海を案内していた。
※朱色の太鼓橋
(『にいがた観光ナビ』様より
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