ゼロになるレイナ
お向かいの空き家に母娘二人が越してきた。僕・ジョエルはその女の子に一目惚れした。彼女の名はレイナといって、同じ小学校に転校してきて、同じクラスになった。近所のよしみもあって男子と女子の割には親しい友達になれた。けれども約一年後、レイナは消えてしまう。僕はそのとき、彼女の家にいたというのに。
あなたにおすすめの小説
七不思議係、はじめました
小学六年生の朝倉湊は、クラスでいちばん目立たない男子。
ある日、担任から「七不思議係」に任命される。
仕事は、学校に伝わる七つの怪談を調べ、危険な噂をなくすこと。
しかし、湊が調べはじめると、怪談はただの怖い話ではなかった。
夜に鳴るピアノ。
名前を呼ぶ放送室。
ひとりでに開く図書室の貸出カード。
消える卒業アルバム。
誰も使っていないはずの三階トイレ。
校庭に残る八人目の足あと。
そして、まだ語られていない最後の七不思議。
そのすべては、昔この学校にいた子どもたちが、大人に言えなかった「助けて」の合図だった。
湊は、転校生の美空、怖がりだけど観察力のある大地と一緒に、七不思議の真相を追っていく。
やがて三人は、二十年前に学校で起きた“ある事件”と、湊の母が隠してきた過去にたどり着く。
怖いのは幽霊じゃない。
本当に怖いのは、助けを求める声が、なかったことにされることだ。
夕暮れの学校には、秘密がある
小学校には、誰も知らない秘密がある。
夕暮れになると、誰もいなくなったはずの校舎に、不思議な出来事が起こる。
それは、怖い幽霊ではない。
誰かに伝えられなかった想いを抱えたまま、そこに残っている存在――怪異たち。
おっとりドンの童歌
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。
意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。
「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。
なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。
「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。
その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。
道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。
その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。
みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。
ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。
ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。
ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?
友達じゃなかった奴が友達以上になった理由〜『接点ゼロだった僕らが、放課後とLINEで「特別」になるまで〜
周りは彼女だのデートだので盛り上がる中学3年の夏前。
恋愛なんて自分には関係ないと思っていた蓮見柊吾は、クラスの「橘翔太」とあるきっかけで急接近する。
嫌いだと思っていたはずなのに、まっすぐにぶつかってくる橘を知るたび、少しずつ心地いい存在になっていき――。
「明日、会おう」
制服を脱いだ夏休み、二人きりの約束。
誰かを好きになる感情も知らなかった僕の日常が、一気に鮮やかな色を帯びていく。
――友達じゃなかった奴が、友達以上になった理由。
【第1章完結! 甘酸しさ倍増の「第2章:夏休み編」連載中!】
※こちらのお話はAI補助使ってません。
ぼくの夏休み自由研究は、遠野で河童を釣ることです 〜妖怪好きの小学五年生、人間に化けた妖怪たちと三週間暮らす〜
「ぼくの夏休みの自由研究は、遠野で本物の河童を釣ることです!」
妖怪が大好きな小学五年生・水城湊は、クラスメイトに笑われながらも、堂々とそう宣言した。
河童の写真を撮って、妖怪が本当にいると証明したい。
そのために湊は夏休みの三週間、家族と離れ、岩手県遠野市にある古い民宿「かざぐるま荘」で暮らすことになった。
毎朝、釣り竿ときゅうりを持って川へ通う湊。しかし河童は釣れず、引っかかるのは古びた草履や空き缶ばかり。
そんな湊の前に、地元の少年・川守九郎が現れる。
「河童を釣りたいなら、そんな間抜けな餌はやめろ」
川に詳しく、泳ぎが得意で、なぜか河童の話をされると機嫌が悪くなる九郎。
しかも湊が川へ落ちたとき、九郎の頭には丸い皿のようなものが見えて――。
民宿で靴下を隠す正体不明の少女。
雨の日だけ山道に現れる団子屋。
夜の橋で、通行人の名前を尋ねる老人。
遠野で出会う人々の中には、人間の姿に化けた妖怪たちが紛れ込んでいた。
ところがある日、妖怪たちが自分の名前や大切な思い出を、少しずつ忘れ始める。
名前を失った妖怪は姿を保てなくなり、やがて誰の記憶からも消えてしまうという。
妖怪を捕まえて、存在を証明したかった湊。
けれど、妖怪にも秘密があり、家族がいて、知られたくない事情があることを知ってしまう。
河童を捕まえて東京へ帰るのか。
それとも、三週間だけの友だちを守るのか。
妖怪に憧れていた都会の少年と、人間に化けて暮らす妖怪たちが過ごす、笑って、怖がって、喧嘩して、少しだけ泣ける、ひと夏の自由研究物語。
【完結】知られてはいけない
中学一年の女子・遠野莉々亜(とおの・りりあ)は、黒い封筒を開けたせいで仮想空間の学校へ閉じ込められる。
他にも中一から中三の男女十五人が同じように誘拐されて、現実世界に帰る一人になるために戦わなければならない。
登録させられた「あなたの大切なものは?」を、互いにバトルで当てあって相手の票を集めるデスゲーム。
勝ち残りと友情を天秤にかけて、ゲームは進んでいく。
一つ年上の男子・加川準(かがわ・じゅん)は敵か味方か?莉々亜は果たして、元の世界へ帰ることができるのか?
心理戦が飛び交う、四日間の戦いの物語。
(第二回きずな児童書大賞で奨励賞を受賞しました)
あやかし本舗 まほろば工務店〜神様、そのご依頼お引き受けします〜
神様やあやかしたちのためだけに働く、ちょっと変わった工務店――「あやかし本舗 まほろば工務店」。
小学五年生のそらは、おじいちゃんに連れられて、この不思議な工務店に通うようになる。
現場監督の河童・カントク、設計士の妖狐、口は悪いが面倒見のいい火車、空を駆ける天狗、厳しくも頼れる雪女――。
個性豊かな仲間たちに囲まれながら、そらは野帳片手に現場を駆け回る毎日を過ごす。
土砂崩れで流された山の祠。
雷神の屋敷の修繕。
水神の池の護岸工事。
そして、三百柱もの神様が集う巨大な会場――。
仕事はいつも、思い通りにはいかない。
分からないことだらけで、失敗もする。
それでも、分からないことは分かる人に聞けばいい。
できないことは、誰かと半分こにすればいい。
そらは工務店のみんなと一緒に、少しずつ「現場に立つ」ということを学んでいく。
あやかし×建設。
みんなで悩んで、みんなで建てる。
黒地蔵
友人と肝試しにやってきた中学一年生の少女・ましろは、誤って転倒した際に頭を打ち、人知れず幽体離脱してしまう。元に戻る方法もわからず孤独に怯える彼女のもとへ、たったひとり救いの手を差し伸べたのは、自らを『黒地蔵』と名乗る不思議な少年だった。黒地蔵というのは地元で有名な『呪いの地蔵』なのだが、果たしてこの少年を信じても良いのだろうか……。目には見えない真実をめぐる現代ファンタジー。
※表紙イラスト=ミカスケ様