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第三部
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テオドアは、大佐に横抱きにされた状態で寝室へと連れてかれた。ここ数日の間にすっかり慣れてしまったルーティンとはいえ、今日はだいぶ早い時間なのでとまどいを隠せない。
広いベッドの真ん中に降ろされて、テオドアは面食らってしまう。
「ケガ人を襲ったりしないから、安心しろ」
「……じゃあ、あんたはとっとと仕事に戻ってください」
「今日はもう終わりだ」
大佐はドサリと、テオドアの隣に身を横たえる。
「腹は空いてないか?」
「別に。夕メシにはまだ早いでしょ」
「僕は空いた。今夜はここに持ってこさせよう」
アッシュブロンドの髪が、白いシーツの上で波打った。さいきん忙しさにかまけて散髪をしてないせいか、肩まで伸びたそれは甘い顔立ちによく似合ってる。
「ふふ、くすぐったい」
テオドアは、無意識のうちにその髪に指を絡ませていた。しまったと手を引っこめようとしたが、その前に手首をつかまれてしまう。
「続けろ、もっと僕を労われ」
「いや、なに言ってんすか」
「なでてよ、テディ……もっと僕にかまって」
力が抜けた手のひらに、頭がこすりつけられた。どこでスイッチが入ったのかわからないが、急に甘えたモードになった男の姿に、ただあきれてしまう。
おそらく先程のサウル少年について、なにか思うところがあり、対抗してるとしか思えない。
「あんた……意外に大人気ないな」
「僕が何日さびしい一人寝したと思ってる。それなのに君は、年端もいかないガキと同衾してたんだろ」
「ばっ……変な言い方するな! ただ一緒のベッドで寝ただけだ」
「……」
ゆらりと頭を上げた大佐は、恨めしそうにテオドアを見下ろした。
「へえ、ホントに一緒に寝たんだ」
「まあ成り行きで……あいつ夜中にうなされてたから……」
「ずるい」
ボソリとつぶやいたその顔が、あまりにも子どもっぽくて、テオドアはつい吹き出してしまった。そのまま体を転がせて笑っていると、ヒビが入った右の肋が悲鳴を上げた。
「くっ……ははは、痛っ……くくく」
「こら、ケガに障るだろう」
今度はあわてる大佐の顔を、テオドアはむずがゆい気持ちで見つめる。そして小さく息を吐くと、すぐ隣をポンポンと叩いた。
「こっち、きませんか」
「……」
大佐はソロソロと、テオドアと向かい合わせに横たわる。それを待ち構えたようにテオドアは手を伸ばすと、大佐の頭を胸に引き寄せた。
「一人にして、すんません」
「……」
「でも、仕事だからしかたないでしょ。それに俺がうまくやれば、上司のあんたの株も上がるってもんだし」
「そんなもの……」
おそらく大佐はいろいろ言いたいこともあるだろう。しかしこんなとき、いちいち反論しないのが、またテオドアをたまらなくする。
大佐は暴君のようで、実は世話焼きな心配性だ。以前は、彼が自身の縄張りを完全制御したいだけだと思っていたが、補佐として近くにいる時間が長くなると、そればかりではないことに気づかされる。
今だって、おとなしくテオドアの胸に額をよせてるが、それ以上は手を出してこようとしない。テオドアのケガを気づかっているのだ。でもそれを、言葉にも態度にも示そうとしない。だからいつも肝心なことは、後から気づかされる。
「悪かったよ、俺はあんたに落ちこんでほしくない」
「……だったら、もっと自分の体を大事にしろ」
波打つ髪をサラリと撫でると、男は身じろぎした。男として我慢させてるのはわかるので、なんとかしてやりたい気もするが、今はこうして頭を撫でることしかできない。
「じゃあ、あんたをねぎらうか。よしよし、よく頑張ったな」
「……」
大佐はユラリと頭を持ち上げると、テオドアの顔をはさみこむように両手をシーツについた。それからゆっくりと首をもたげて、唇を押しつける。
「ん……」
どちらのものかわからない吐息が、体の芯を昂らせた。舌を挿し入れられ、じっくりと味わうように口内をねぶられる。水音が頭の奥で響いて恥ずかしいが、それ以上に赤面するのは視覚的暴力だ。
(うっわ……なにこの表情、エッロ……)
濃く長いまつ毛の奥で情欲に濡れた瞳が揺れ、上気した頬と赤く熟れた唇は、匂い立つような色香を漂わせていた。
「んん、はあ……」
舌を強く吸われて、体の奥が熱に突き動かされる。そして悲しいかな、一週間以上の禁欲生活の限界が、一瞬のうちに解放へと導かれてしまった。
(嘘だろ……)
大佐はゆっくりと唇を解放すると、乱れた前髪を後ろへ押しやりながら、してやったりと顔をほころばせる。
「キスだけで、イけたのか……ふふ、かわいいな」
「くっ……」
「ほらほら、そんなに強く噛んだら唇が傷つくだろう」
いつの間にか体勢を逆転され、頭をわしゃわしゃと撫でられた。テオドアは羞恥で熱くなった顔を、両手で隠すことしかできない。
その後さらに恥ずかしいことに、大佐の手によって下半身を清められ、着替えもさせてもらった。大佐は始終ご満悦で、運ばれた夕食も手ずから食べさせるわ、お返しに自分にも給餌しろとせがむわ、どうしようもない状況となった。
「こんなことに付き合うのは、今夜だけですからね」
「わかったわかった」
大佐はアッサリと受け流したが、テオドアの言葉を真面目に聞いてるかどうか疑わしい。そして夜は眠りにつくまで、寄り添って頭や頬を撫でられた。
「早く回復しろ。そして本当の意味で、俺を労われ」
眠くて頭がぼんやりする中、返事をするのもだるい。睡魔に意識が囚われる刹那、小さく「テディ」と呼ばれた気がした。
数週間後。
すっかり回復したテオドアは、帝都の繁華街にあるファストフード店で、ある人物と待ち合わせをしていた。
「悪い、待たせたか?」
窓際の真ん中という、通りから一番目立つテーブルを陣取った制服姿の少年は、手元の本から顔を上げて小首を傾げた。
「時間通りですよ。僕は少し早めに到着してましたから」
「え、そうなのか」
「学校の課題があったので、それを片付けてました」
テーブルには、飲みかけのソーダ水のグラスが置かれていた。氷がすっかり溶けてなくなってることから、かなり前から来てたことがわかる。
「メシは? 俺は食うけど、ついでに買ってやるよ。なにがいい?」
「では、お言葉に甘えて。なんでもいいです、あなたと同じもので構いません」
なんでもいいと言った少年は、いざジューシーな肉のパテを二枚挟んだバゲットと揚げた芋のフライを前にすると、あきれたように眉をひそめた。
「野菜も食べずに、こんなものばかり食べてたら、そのうち病気になりますよ」
「たまにはいいだろ。冷めないうちに食えよ、うまいぞ」
少年は、豪快に大口を開けて頬張るテオドアを尻目に、手にしたバーガーを上品に食べはじめた。
「それで、僕に用事ってなんですか」
「いや士官学校をやめたって聞いて、どうしてるかと。なんでも帝都の大学に編入したんだって?」
「あれを編入と呼ぶか、わかりませんけど。なにしろカッレラの学校は、入学式にすら顔を出さなかったので」
「そっか……しかし帝都の大学に入れるなんて、頭いいんだな」
テオドアはそこで言葉を切った。サウルに対して、簡単に頭がいいと評するのは適当とは思えなかったからだ。
「それで、僕になんのご用ですか」
「お前、卒業したら本気で西の砦へ行くつもりか?」
西の砦で、アーミテイジ中佐とサウルの会話を思い出す。
『では一年後……本格的に、私の元で働く気はあるか?』
『ええぜひ、そうしたいですね』
サウルは「ああ、あれですか」と、こともなげにつぶやく。
「あれは、そういう意味じゃなかったんです」
「え、どういうことだ?」
「彼女は僕に対して、暗に『自分は新しい部下が必要になるか』と聞きたかったのだと理解しました。僕の能力はもうご存じですよね」
「ああ」
「小さい頃、ある集まりでイライアスさんを見たんです……もう十年も昔の話ですけど」
サウルは食べかけのバーガーを押しやりながら、頬杖をついて窓の外へ向いた。通りには、平日の夕暮れ時らしく、大勢の人々が右へ左へと、忙しない足取りで移動してる。そこには、ぼんやりと立ち止まってる者などいない。
「小さい頃は……いや今だって、どの記憶が重要かそうでないかなんて知るよしもない。大人の集まりや、その真の目的なんて、子どもの僕にわかるわけがないでしょう?」
「まあ、そうだろうな」
「だからアーミテイジさんは、自分の腹心の部下が、僕の記憶にある人間かどうか知りたかったのでしょう」
サウルは、イライアス大尉が例のオークション会場で、保守派メンバーと同席してた姿を見かけたそうだ。彼がどういった経緯でアーミテイジに近づいたか知らないが、西の砦に送りこまれた密偵の線が濃い。
「アーミテイジさんは、僕の言わんとすることを正しく理解してくれましたよ。だから先回りして、大佐に知らせたんでしょう」
「それでアイツ、タイミングよく駅に現れたのか……いや、さすがにそれは早すぎるだろ」
少年はテオドアに、白けた視線を送った。
「アーミテイジさんもご存じだったのでしょうけど、あの人最初から僕らについてきてましたよ」
「えっ、そうなのか!?」
「カッレラ行きの列車で、僕が食事の席を立ったときのこと覚えてますか。あのとき、隣の車両にいた大佐に会ってたんです」
「……」
少年は心底嫌そうに、顔をしかめてみせた。
「あなたに対して、あれほど異常な執着心を見せる人が、あなたを一人で遠出させるわけないでしょ」
広いベッドの真ん中に降ろされて、テオドアは面食らってしまう。
「ケガ人を襲ったりしないから、安心しろ」
「……じゃあ、あんたはとっとと仕事に戻ってください」
「今日はもう終わりだ」
大佐はドサリと、テオドアの隣に身を横たえる。
「腹は空いてないか?」
「別に。夕メシにはまだ早いでしょ」
「僕は空いた。今夜はここに持ってこさせよう」
アッシュブロンドの髪が、白いシーツの上で波打った。さいきん忙しさにかまけて散髪をしてないせいか、肩まで伸びたそれは甘い顔立ちによく似合ってる。
「ふふ、くすぐったい」
テオドアは、無意識のうちにその髪に指を絡ませていた。しまったと手を引っこめようとしたが、その前に手首をつかまれてしまう。
「続けろ、もっと僕を労われ」
「いや、なに言ってんすか」
「なでてよ、テディ……もっと僕にかまって」
力が抜けた手のひらに、頭がこすりつけられた。どこでスイッチが入ったのかわからないが、急に甘えたモードになった男の姿に、ただあきれてしまう。
おそらく先程のサウル少年について、なにか思うところがあり、対抗してるとしか思えない。
「あんた……意外に大人気ないな」
「僕が何日さびしい一人寝したと思ってる。それなのに君は、年端もいかないガキと同衾してたんだろ」
「ばっ……変な言い方するな! ただ一緒のベッドで寝ただけだ」
「……」
ゆらりと頭を上げた大佐は、恨めしそうにテオドアを見下ろした。
「へえ、ホントに一緒に寝たんだ」
「まあ成り行きで……あいつ夜中にうなされてたから……」
「ずるい」
ボソリとつぶやいたその顔が、あまりにも子どもっぽくて、テオドアはつい吹き出してしまった。そのまま体を転がせて笑っていると、ヒビが入った右の肋が悲鳴を上げた。
「くっ……ははは、痛っ……くくく」
「こら、ケガに障るだろう」
今度はあわてる大佐の顔を、テオドアはむずがゆい気持ちで見つめる。そして小さく息を吐くと、すぐ隣をポンポンと叩いた。
「こっち、きませんか」
「……」
大佐はソロソロと、テオドアと向かい合わせに横たわる。それを待ち構えたようにテオドアは手を伸ばすと、大佐の頭を胸に引き寄せた。
「一人にして、すんません」
「……」
「でも、仕事だからしかたないでしょ。それに俺がうまくやれば、上司のあんたの株も上がるってもんだし」
「そんなもの……」
おそらく大佐はいろいろ言いたいこともあるだろう。しかしこんなとき、いちいち反論しないのが、またテオドアをたまらなくする。
大佐は暴君のようで、実は世話焼きな心配性だ。以前は、彼が自身の縄張りを完全制御したいだけだと思っていたが、補佐として近くにいる時間が長くなると、そればかりではないことに気づかされる。
今だって、おとなしくテオドアの胸に額をよせてるが、それ以上は手を出してこようとしない。テオドアのケガを気づかっているのだ。でもそれを、言葉にも態度にも示そうとしない。だからいつも肝心なことは、後から気づかされる。
「悪かったよ、俺はあんたに落ちこんでほしくない」
「……だったら、もっと自分の体を大事にしろ」
波打つ髪をサラリと撫でると、男は身じろぎした。男として我慢させてるのはわかるので、なんとかしてやりたい気もするが、今はこうして頭を撫でることしかできない。
「じゃあ、あんたをねぎらうか。よしよし、よく頑張ったな」
「……」
大佐はユラリと頭を持ち上げると、テオドアの顔をはさみこむように両手をシーツについた。それからゆっくりと首をもたげて、唇を押しつける。
「ん……」
どちらのものかわからない吐息が、体の芯を昂らせた。舌を挿し入れられ、じっくりと味わうように口内をねぶられる。水音が頭の奥で響いて恥ずかしいが、それ以上に赤面するのは視覚的暴力だ。
(うっわ……なにこの表情、エッロ……)
濃く長いまつ毛の奥で情欲に濡れた瞳が揺れ、上気した頬と赤く熟れた唇は、匂い立つような色香を漂わせていた。
「んん、はあ……」
舌を強く吸われて、体の奥が熱に突き動かされる。そして悲しいかな、一週間以上の禁欲生活の限界が、一瞬のうちに解放へと導かれてしまった。
(嘘だろ……)
大佐はゆっくりと唇を解放すると、乱れた前髪を後ろへ押しやりながら、してやったりと顔をほころばせる。
「キスだけで、イけたのか……ふふ、かわいいな」
「くっ……」
「ほらほら、そんなに強く噛んだら唇が傷つくだろう」
いつの間にか体勢を逆転され、頭をわしゃわしゃと撫でられた。テオドアは羞恥で熱くなった顔を、両手で隠すことしかできない。
その後さらに恥ずかしいことに、大佐の手によって下半身を清められ、着替えもさせてもらった。大佐は始終ご満悦で、運ばれた夕食も手ずから食べさせるわ、お返しに自分にも給餌しろとせがむわ、どうしようもない状況となった。
「こんなことに付き合うのは、今夜だけですからね」
「わかったわかった」
大佐はアッサリと受け流したが、テオドアの言葉を真面目に聞いてるかどうか疑わしい。そして夜は眠りにつくまで、寄り添って頭や頬を撫でられた。
「早く回復しろ。そして本当の意味で、俺を労われ」
眠くて頭がぼんやりする中、返事をするのもだるい。睡魔に意識が囚われる刹那、小さく「テディ」と呼ばれた気がした。
数週間後。
すっかり回復したテオドアは、帝都の繁華街にあるファストフード店で、ある人物と待ち合わせをしていた。
「悪い、待たせたか?」
窓際の真ん中という、通りから一番目立つテーブルを陣取った制服姿の少年は、手元の本から顔を上げて小首を傾げた。
「時間通りですよ。僕は少し早めに到着してましたから」
「え、そうなのか」
「学校の課題があったので、それを片付けてました」
テーブルには、飲みかけのソーダ水のグラスが置かれていた。氷がすっかり溶けてなくなってることから、かなり前から来てたことがわかる。
「メシは? 俺は食うけど、ついでに買ってやるよ。なにがいい?」
「では、お言葉に甘えて。なんでもいいです、あなたと同じもので構いません」
なんでもいいと言った少年は、いざジューシーな肉のパテを二枚挟んだバゲットと揚げた芋のフライを前にすると、あきれたように眉をひそめた。
「野菜も食べずに、こんなものばかり食べてたら、そのうち病気になりますよ」
「たまにはいいだろ。冷めないうちに食えよ、うまいぞ」
少年は、豪快に大口を開けて頬張るテオドアを尻目に、手にしたバーガーを上品に食べはじめた。
「それで、僕に用事ってなんですか」
「いや士官学校をやめたって聞いて、どうしてるかと。なんでも帝都の大学に編入したんだって?」
「あれを編入と呼ぶか、わかりませんけど。なにしろカッレラの学校は、入学式にすら顔を出さなかったので」
「そっか……しかし帝都の大学に入れるなんて、頭いいんだな」
テオドアはそこで言葉を切った。サウルに対して、簡単に頭がいいと評するのは適当とは思えなかったからだ。
「それで、僕になんのご用ですか」
「お前、卒業したら本気で西の砦へ行くつもりか?」
西の砦で、アーミテイジ中佐とサウルの会話を思い出す。
『では一年後……本格的に、私の元で働く気はあるか?』
『ええぜひ、そうしたいですね』
サウルは「ああ、あれですか」と、こともなげにつぶやく。
「あれは、そういう意味じゃなかったんです」
「え、どういうことだ?」
「彼女は僕に対して、暗に『自分は新しい部下が必要になるか』と聞きたかったのだと理解しました。僕の能力はもうご存じですよね」
「ああ」
「小さい頃、ある集まりでイライアスさんを見たんです……もう十年も昔の話ですけど」
サウルは食べかけのバーガーを押しやりながら、頬杖をついて窓の外へ向いた。通りには、平日の夕暮れ時らしく、大勢の人々が右へ左へと、忙しない足取りで移動してる。そこには、ぼんやりと立ち止まってる者などいない。
「小さい頃は……いや今だって、どの記憶が重要かそうでないかなんて知るよしもない。大人の集まりや、その真の目的なんて、子どもの僕にわかるわけがないでしょう?」
「まあ、そうだろうな」
「だからアーミテイジさんは、自分の腹心の部下が、僕の記憶にある人間かどうか知りたかったのでしょう」
サウルは、イライアス大尉が例のオークション会場で、保守派メンバーと同席してた姿を見かけたそうだ。彼がどういった経緯でアーミテイジに近づいたか知らないが、西の砦に送りこまれた密偵の線が濃い。
「アーミテイジさんは、僕の言わんとすることを正しく理解してくれましたよ。だから先回りして、大佐に知らせたんでしょう」
「それでアイツ、タイミングよく駅に現れたのか……いや、さすがにそれは早すぎるだろ」
少年はテオドアに、白けた視線を送った。
「アーミテイジさんもご存じだったのでしょうけど、あの人最初から僕らについてきてましたよ」
「えっ、そうなのか!?」
「カッレラ行きの列車で、僕が食事の席を立ったときのこと覚えてますか。あのとき、隣の車両にいた大佐に会ってたんです」
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