内なる鬱を見つめて

ケイ

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2章 生い立ち

両親

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 幼少期の自分の環境を知る上で両親の状況について少し述べたいと思う。幼少期の自分が、今の自分の性格や行動パタンの種であるとするならば両親の存在はその土壌であると考えられる。幼少期は両親から厳しくしつけられていたため、あまり両親の祖先や、過去について聞く機会がなかった。
 父方は、秋田の百姓だったと聞いているが、家紋をみるととてもそうは思えず、実際、戦国武将を研究されている方から手紙が来ていたこともあった。多分、落ち武者の末裔であろう。父本人は、秋田に次男として生まれ、短大卒業後、都庁に就職した。
 母方の祖先はもっと解っていないのだが、母方の曽祖父は、山形出身で第二次世界大戦中、朝鮮で海産業を営み、繁盛しており母も苦労知らずだったらしい。しかし、敗戦を期に、財産を全て捨てて、命からがら朝鮮から引き上げて、九州や山形など親戚をたどり転々と生活してきた。母自身は、高校を卒業後、九州で新聞会社で働いた後、上京して東京大学の図書館で働いていたらしい。
 昭和38年に結婚するのだが、お金にの工面にはかなり苦労していたらしく、父は棲む所を得るためだけの理由で、当時の住宅公団に転職する。結婚一年後の昭和39年に私が生まれるのだが、転職後も団地を転々として、私が3歳のとき、やっと、とある団地に落ち着くこととなる。
 私の幼少期のは父母ともに厳格であり、押入れ上段の戸袋に押し込めたり、パンツ一枚で家からおんだされたり、ビンタは日常茶飯事だった。ただし、俗にいう幼児虐待と違い、あざが残る程の傷をつけられたり食事を抜かされたりする事はなかった。そして、必ず理由を告げられた後に罰を与えられた。
私の知る限り両親について詳しく書いたのは、私の幼少期は父母共に厳格であり、その背景としての父母の性格、及び人格形成を知っておく必要があると感じたからである。
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