内なる鬱を見つめて

ケイ

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2章 生い立ち

幼少期

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私の記憶は3歳の時の団地への引越しの記憶から始まる。引越しで新しい玄関にはじめて上がった事を今でも鮮明に覚えている。不思議なことに前の家を出た記憶はまったくない。当時新興住宅地としてもてはやされた団地は、子供も多く、私も友人には事かかなかった。家は裕福とは言えなかったが、同じ団地で生活水準もほぼ同じだったので貧乏が原因で生活に困った事はなかった。   
 自分の性格は総じて明るく、人付き合いもいいほうだったと思う。ただ、一人になると仮想の友人と遊んだり、廻りの世界を自分なりに考えたりする空想好きな子供であった。これは厳格な父母を持ったせいで「家では余計な事をしない」というのが自分なりのルールであり、行動の選択基準は「良いこと、悪いこと」でははく「怒られる事、怒られない事」に基づいていた。褒められる事には関心がなく、とにかく怒られない事を第一に考えていた。だから、友達と遊んでいて他人と考え方が違う部分があることも子供なりに感じ取っていた。まず第一に私には仮想の友人が二人いた。よくある話だが、普通の友達はころころ仮想の友達は変わるのだが、私には一貫して、男女の 2 人の友人がいて名前も決まっていた。これは6歳まで続き、業を煮やした母親が、一人遊びはやめなさいと一括された時、「もう、会うことは出来ないんだ。
ごめんね。さよなら」と言って別れた事を今でも覚えている。それ以降、その二人は、現れていない。
 また自分の見えない世界は、存在しないと深く信じていた。自分の視界から消えるとその世界はとたんに幕を引き、まるで自分を中心に演劇が上映されているがごとく、世界は存在すると信じきっていた。最後に四六時中、「死」について考えていた。夢では、親や友人の死で悲しむ場面が多かった。また、遊んでいて、車が通り過ぎる度に実は自分ははねられて死に、別の自分が記憶を引き継いで存在している。自分はそれの連続体と思ったりもしていた。幼稚園でそのことを友人に話しても、まったく理解されず、理解してくれるのは仮私の記憶は3歳の時の団地への引越しの記憶から始まる。引越しで新しい玄関にはじめて上がった事を今でも鮮明に覚えている。不思議なことに前の家を出た記憶はまったくない。当時新興住宅地としてもてはやされた団地は、子供も多く、私も友人には事かかなかった。家は裕福とは言えなかったが、同じ団地で生活水準もほぼ同じだったので貧乏が原因で生活に困った事はなかった。   
 自分の性格は総じて明るく、人付き合いもいいほうだったと思う。ただ、一人になると仮想の友人と遊んだり、廻りの世界を自分なりに考えたりする空想好きな子供であった。これは厳格な父母を持ったせいで「家では余計な事をしない」というのが自分なりのルールであり、行動の選択基準は「良いこと、悪いこと」でははく「怒られる事、怒られない事」に基づいていた。褒められる事には関心がなく、とにかく怒られない事を第一に考えていた。だから、友達と遊んでいて他人と考え方が違う部分があることも子供なりに感じ取っていた。まず第一に私には仮想の友人が二人いた。よくある話だが、普通の友達はころころ仮想の友達は変わるのだが、私には一貫して、男女の 2 人の友人がいて名前も決まっていた。これは6歳まで続き、業を煮やした母親が、一人遊びはやめなさいと一括された時、「もう、会うことは出来ないんだ。
ごめんね。さよなら」と言って別れた事を今でも覚えている。それ以降、その二人は、現れていない。
 また自分の見えない世界は、存在しないと深く信じていた。自分の視界から消えるとその世界はとたんに幕を引き、まるで自分を中心に演劇が上映されているがごとく、世界は存在すると信じきっていた。最後に四六時中、「死」について考えていた。夢では、親や友人の死で悲しむ場面が多かった。また、遊んでいて、車が通り過ぎる度に実は自分ははねられて死に、別の自分が記憶を引き継いで存在している。自分はそれの連続体と思ったりもしていた。幼稚園でそのことを友人に話しても、まったく理解されず、理解してくれるのは仮想上の友人だけだった。他の人はなぜそのことを考えないのだろう!とよく不思議に思ったりしていた。
 今、振り返ると幼少時の自分は「世界と死」について考えているようで、実は「空間と時間」の考察を自分なりにしていたと思われる。既に幼少期に社交性による他人との比較。空想による理論の構築が、今の職種、仕事や生き方として土壌として整っていたようだ。そんなおり最初のターンニングポイントが現れる。
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