52 / 78
学園
怪しい人達2
しおりを挟む
ドラゴンは弱かった事もあり、そこまで苦労する事もありませんでした。
「これでトドメだ! ソーラービーム!」
なんかトウコさんの剣が光り始めました。勇者の必殺技みたいなものでしょうか?何それかっこいい。
「やめろぉぉぉぉ!!」
するとどこからか魔族の子供が飛び出してきました。彼はドラゴンを庇ってトウコさんの攻撃を受け、蒸発してしまいました。
なんで使役しているだけのドラゴンをわざわざ庇ったんでしょう? もしかして彼らの関係はもっと対等なものだったのでしょうか? これは調査の必要がありますね。
「あ……私は子供を……そんなつもりじゃ……」
しかしトウコさんもいい人すぎます。どのような事情があれ、魔族は敵なんですよ。友達としては心優しい人は好きですが、勇者としては少し不安です。
勇者が居ないと魔王には勝てませんし……。代わりに私がやりましょう。アイスジャベリン!
ドラゴンは倒れ、私達はドラゴンの素材を取りに行きました。ついでにさっきの魔族の男も拘束します。
さて、最初の言葉の意味を聞きましょうか。
「最初に言っていたのはどういう意味? 魔族を苦しめるって、戦争を始めたのはあなた達でしょう?」
ニーアさんが代表して聞いてくれました。
「はっ。とぼけるなよ。あんたらが戦争を始めさせたんだろう」
「どういう意味です」
「本気で言ってるのか? 教会とやらが魔族は汚れているから教育するとか言って、子供をさらって行ったんだろうが。それで魔王様が……。あの方は優しいお方だからな。このドラゴンはな。うちの子供と仲が良かった。それで俺たちを守ろうと……」
トウコさんはショックを受けている様子です。うーん、魔族も怪しいので一度引き離した方が良さそうですね。
「もういいでしょう。魔族の言うことを信用してはいけません。カイライさんに預かってもらいましょう。話はそれからでも遅くありません」
カイライさんに引き渡した後に私達は話し合いました。
「ねぇ桜。あの話って本当だと思う?」
「……その可能性はあると思います。魔族だってバカじゃありません。私は突然周りの国に宣戦布告した理由がずっと分かりませんでした。確かにあれなら……。しかし魔族のいう事ですからね……」
それから少し話し合いましたが、この短時間では結論は出ず、とりあえずその日は寝る事になりました。
夜。私はなかなか寝付けずに少し廊下に出てきました。歩いていると、とある部屋から話声が聞こえてきました。
「アクトクよ。用はなんだ?」
「へへっ。カイライさん。我々教団がさらった魔族の子供で実験しているのは知っているでしょう? そこで驚きの実験結果が出たのですよ。その内容は……お伝えしたいのですがその前に、今後の研究資金の支援の約束が欲しいのですが……」
「現金なやつだな。予算の使い道の王宮への報告も大変なんだぞ……。金の事は任せておけ。それで研究結果は?」
「それがですね……」
そういう事ですか。まさか魔族の言っている事が本当だったとは。これは少し外に出なきゃいけなさそうですね。
「これでトドメだ! ソーラービーム!」
なんかトウコさんの剣が光り始めました。勇者の必殺技みたいなものでしょうか?何それかっこいい。
「やめろぉぉぉぉ!!」
するとどこからか魔族の子供が飛び出してきました。彼はドラゴンを庇ってトウコさんの攻撃を受け、蒸発してしまいました。
なんで使役しているだけのドラゴンをわざわざ庇ったんでしょう? もしかして彼らの関係はもっと対等なものだったのでしょうか? これは調査の必要がありますね。
「あ……私は子供を……そんなつもりじゃ……」
しかしトウコさんもいい人すぎます。どのような事情があれ、魔族は敵なんですよ。友達としては心優しい人は好きですが、勇者としては少し不安です。
勇者が居ないと魔王には勝てませんし……。代わりに私がやりましょう。アイスジャベリン!
ドラゴンは倒れ、私達はドラゴンの素材を取りに行きました。ついでにさっきの魔族の男も拘束します。
さて、最初の言葉の意味を聞きましょうか。
「最初に言っていたのはどういう意味? 魔族を苦しめるって、戦争を始めたのはあなた達でしょう?」
ニーアさんが代表して聞いてくれました。
「はっ。とぼけるなよ。あんたらが戦争を始めさせたんだろう」
「どういう意味です」
「本気で言ってるのか? 教会とやらが魔族は汚れているから教育するとか言って、子供をさらって行ったんだろうが。それで魔王様が……。あの方は優しいお方だからな。このドラゴンはな。うちの子供と仲が良かった。それで俺たちを守ろうと……」
トウコさんはショックを受けている様子です。うーん、魔族も怪しいので一度引き離した方が良さそうですね。
「もういいでしょう。魔族の言うことを信用してはいけません。カイライさんに預かってもらいましょう。話はそれからでも遅くありません」
カイライさんに引き渡した後に私達は話し合いました。
「ねぇ桜。あの話って本当だと思う?」
「……その可能性はあると思います。魔族だってバカじゃありません。私は突然周りの国に宣戦布告した理由がずっと分かりませんでした。確かにあれなら……。しかし魔族のいう事ですからね……」
それから少し話し合いましたが、この短時間では結論は出ず、とりあえずその日は寝る事になりました。
夜。私はなかなか寝付けずに少し廊下に出てきました。歩いていると、とある部屋から話声が聞こえてきました。
「アクトクよ。用はなんだ?」
「へへっ。カイライさん。我々教団がさらった魔族の子供で実験しているのは知っているでしょう? そこで驚きの実験結果が出たのですよ。その内容は……お伝えしたいのですがその前に、今後の研究資金の支援の約束が欲しいのですが……」
「現金なやつだな。予算の使い道の王宮への報告も大変なんだぞ……。金の事は任せておけ。それで研究結果は?」
「それがですね……」
そういう事ですか。まさか魔族の言っている事が本当だったとは。これは少し外に出なきゃいけなさそうですね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
45
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる