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お鍋の中に入れるもの
■お鍋の中に入れるもの_04
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「んっ、はぁ……ロキっ、っん」
「ちゃんとできる?」
「できる、っから……っは」
「こういう時なんてーの? 教えたろ?」
「はぁ、っんっロキの、飲みたい、です……飲ませてください」
「溢すなよ」
「ん、うんっ……っ」
前髪を離せばナオはコクンと頷いて、再びロキのモノを咥えた。今度は自ら喉奥までしゃぶり込み、頭を動かして性刺激を与える。
「ん゛ッぅ、っ――っ゛」
密着を強めるためにぐっと吸い付いて、水気の強い口淫をぐぷぐぷと繰り返した。
時折り唇の端からごぷっと卑猥な泡音が弾け、粘度を高めた唾液が口周りを汚す。
「っふっう、ぅ゛ぐ、っ……っんっ」
「にーさまッ、ン……もうちょい、ッ」
「ぐ、ぅぶッ――う! っ!」
ロキはスマートフォンを持ったまま両手でナオの頭を掴む。口腔粘膜に敏感な性感を直に擦り付け、欲を高めた。
「! ッう゛ぅ……っ」
「ン、喉震えんの超気持ちー」
「っ、っ゛――――……」
酸欠で白い喉が震え、その戦慄きすら快楽となって絶頂感を呼ぶ。だからロキはナオの喉奥を何度も叩いた。
「っぐ、ぅ! っ――……!」
薄い唇から嗚咽が溢れる。しかしナオはロキの上着を掴むと自らぐうっとさらに喉奥まで咥え込んだ。敏感な先端がぬるつく粘膜に擦れる。
ロキは眉根を顰めて声を押し殺すと、ナオの口の中にそのまま吐精した。
「んん゛っ! っんっ、うっ――!」
放れた白濁量にナオが目を見開いて上着に爪を立てた。
「ぐ、っう、っむぅ゛……っ゛」
ナオの肩はきつく竦み、焦点がぶれて生理的な胴震えが起こる。
「っう゛、む、っ」
「ッは、まだ全部飲むなよ……」
「――……っ゛、うっう、ぅ゛ッ」
ロキはナオの頭を押さえ付けたまま絶頂の余韻を拭うように数度腰を揺すった。体液に溺れる口の中でごぶっと下品な音が鳴り、白い喉がひくついた。
わざとゆっくり引き抜いて、卑猥な糸を作る。
「ん、っう……っ」
糸が切れ、精液が溢れないよう噤まれたナオの濡れた唇をさらに淫靡に汚した。
「兄様。アーン」
「ふっ、っん、あぅ……っ」
緩慢にナオは上を向いた。重力に従い、黒眼から涙が落ちる。
ナオはロキへと唾液と精液の溜まった口腔を大きく開いて見せ付けた。赤い舌の表面が薄らと体液から覗き、艶かしさを増している。
「超可愛い」
「ふうっ……ふ、っうっ」
「そのまま可愛くしてろ兄様」
ロキは人様のスマートフォンを使って人肌の液でたっぷりと潤った口内を撮った。
「すッげーイイ画。超自慢してーわ」
満足げに笑うとロキは鍋の中にスマートフォンを投げ込んだ。嫌に水っぽいカレーがじゃぼん! と沼の水が跳ねる音に似た重い飛沫を上げる。
「飲んでいーよ兄様。俺のコト見ながらな」
「っん、んッ、っ……っ」
ナオはロキを仰ぎ見たまま喉を鳴らした。
何回かに分けて嚥下したのを確認すると、ロキはもう一度萎えたモノをナオの顔に近付けた。
「兄様。お掃除は?」
「は、ふあっはぁー……し、します……っ」
上気した自分の頬に触れるモノをナオはそっと手で包む。濡れた自分の唇を舌舐めずりで整えた後、生唾を飲み込んでからロキのモノを咥え直した。
絶頂を迎えたばかりのモノを優しく優しく舌で舐める。
「おいしい?」
「んっ、っぉ、いひ、ぃれふ……っむぐっん、ん」
掃除をするナオに目を細め、ロキは片脚を動かして前の緩んでいる生地の上からナオのモノを踏み付けた。
「! っ゛――――ひッ」
突然の鋭い圧迫にナオの口が止まる。
すかさずロキはナオの髪を強く掴んで引っ張った。
「ぅあっ、っ……っ」
「おい、やめんな」
「ご、ごめ、んなさいっ……っお、そぅ、じします……っう、っあ!」
ナオの言葉を無視してロキはより強く黒髪を捻り上げる。ぶちっ、と鈍い音が癖毛から響いた。
「なあ兄様。次、俺の前で知らねーガキに可愛いつッたら今度はカレー食わせるからな」
「えっ? な、な、っに……っ゛!」
ロキはナオの髪を引きながら鍋の中で煮込まれる幼い肉に双眼を刺した。
家庭用の包丁一本でその〝肉〟を鍋に入るサイズまで調理したのは目の前にいる兄であり、作業中悲鳴をタオルで押し殺された〝肉〟が怯えて失禁をしても微動だにしなかった様は満足しているが、それでも買い物中に自分以外に意識を向けたことはとても気に食わない。
思い返して、腹が煮えてきた。
「うっぅう……ッ、ロキの、作ったものなら、っな、なんでも食べるよ……ぅ、っ」
「そういう問題じゃねーし」
「あ、っ……え、ち、がうの……?」
「兄様。ガキがぶつかッてきそうになッたら避けろよ。触るの禁止」
「ん、っ分かった……っうぁっ」
「ホンット兄様は俺が居ねーと駄目だな」
ロキはぞんざいにナオの髪から手を離す。
ナオの頭がガクンと揺れた。
「ごめ、っごめん、なさい……っ、いてくれて、あ、ありがとうロキ……」
「分かッてんなら俺の言うこと聞け。じゃねーと兄様は何もできねーんだから」
「ッん……ご、めんね」
「分かッたらお掃除の続きは?」
「します、っん、っ……っはあッ」
ナオは頷いて、濁った体液を舌で舐めすくう。
従順に事を再開する兄の頭をロキは撫でた。
■ ■ ■
「だぁあーッ超寒ッ!」
ロキは強すぎるカレーの香りが充満する知らない家のにおいから逃げる。
「汗かいたから余計超寒ッ!」
うまく身体に力の入っていないナオを引っ張って、ロキは古い二階建てアパートの外通路に出た。夜風が顔を舐め、スパイシーな香りに支配されていた鼻腔を肌寒い空気がツンと刺す。
吐き出す息が酷く白い。
「兄様。ちゃんと歩けよ」
「っ、ごめ、っ……っ」
ふらつくナオを支え助けるそのやり取りは側から見たらどちらが弟か分からないだろう。血が繋がらないどころか国籍すら違うので、島外で二人が兄弟に見られたことはない。
二人が出てきた部屋は角部屋で、右側は壁。
左隣の部屋の郵便ポストにはチラシがギチギチに突っ込まれたままで、表札は変色したガムテープが辛うじて張り付いていた。乾いて身が浮き上がったガムテープはいつ剥がれてもおかしくはなく、横を通り過ぎるついでにロキが爪先で引っ掛けば葉から落ちる芋虫のようにボトリと落下した。
冷たい夜風がひゅるりと鳴き声を上げる。
ロキの長い髪が荒ぶり、カピカピのガムテープは浮かび上がって夜闇の中に飲み込まれて行った。
「あーあーッ超さッむ……!」
「雪降るかもって言ってたから……あったかいの、食べる?」
「兄様でいーわ。つーか、俺のコト食わせてあげるッて……とろ過ぎ。超面倒。兄様、来な」
ロキはナオを抱き抱えた。
快楽を意地悪に高められたままのナオは足取りが不安定で、ナオを抱えてロキは外階段を一段抜かしで降りていく。
「土地勘ねーし。ホテルどこだ? 兄様、もう車でイイ?」
「ロキの好きなところでいいよ」
錆びた狭い階段を降りきった時、階段下の駐輪場とは言い切れないなんでもスペースから自転車を押し出して来た青年と鉢合わせた。
明らかにいまからバイトに行きますという風貌の大学生くらいの彼は目を見開き、硬直する。
「おー、バイト? 暗いから気ィ付けろよニーチャン」
「気を付けてね」
固まったままの青年にロキは陽気な笑みを、ナオはぽやんとした微笑みを向けた。
二人の背後を、芳醇なカレーの香りが夜風に絡まって滑り抜けていく。
【end】
「ちゃんとできる?」
「できる、っから……っは」
「こういう時なんてーの? 教えたろ?」
「はぁ、っんっロキの、飲みたい、です……飲ませてください」
「溢すなよ」
「ん、うんっ……っ」
前髪を離せばナオはコクンと頷いて、再びロキのモノを咥えた。今度は自ら喉奥までしゃぶり込み、頭を動かして性刺激を与える。
「ん゛ッぅ、っ――っ゛」
密着を強めるためにぐっと吸い付いて、水気の強い口淫をぐぷぐぷと繰り返した。
時折り唇の端からごぷっと卑猥な泡音が弾け、粘度を高めた唾液が口周りを汚す。
「っふっう、ぅ゛ぐ、っ……っんっ」
「にーさまッ、ン……もうちょい、ッ」
「ぐ、ぅぶッ――う! っ!」
ロキはスマートフォンを持ったまま両手でナオの頭を掴む。口腔粘膜に敏感な性感を直に擦り付け、欲を高めた。
「! ッう゛ぅ……っ」
「ン、喉震えんの超気持ちー」
「っ、っ゛――――……」
酸欠で白い喉が震え、その戦慄きすら快楽となって絶頂感を呼ぶ。だからロキはナオの喉奥を何度も叩いた。
「っぐ、ぅ! っ――……!」
薄い唇から嗚咽が溢れる。しかしナオはロキの上着を掴むと自らぐうっとさらに喉奥まで咥え込んだ。敏感な先端がぬるつく粘膜に擦れる。
ロキは眉根を顰めて声を押し殺すと、ナオの口の中にそのまま吐精した。
「んん゛っ! っんっ、うっ――!」
放れた白濁量にナオが目を見開いて上着に爪を立てた。
「ぐ、っう、っむぅ゛……っ゛」
ナオの肩はきつく竦み、焦点がぶれて生理的な胴震えが起こる。
「っう゛、む、っ」
「ッは、まだ全部飲むなよ……」
「――……っ゛、うっう、ぅ゛ッ」
ロキはナオの頭を押さえ付けたまま絶頂の余韻を拭うように数度腰を揺すった。体液に溺れる口の中でごぶっと下品な音が鳴り、白い喉がひくついた。
わざとゆっくり引き抜いて、卑猥な糸を作る。
「ん、っう……っ」
糸が切れ、精液が溢れないよう噤まれたナオの濡れた唇をさらに淫靡に汚した。
「兄様。アーン」
「ふっ、っん、あぅ……っ」
緩慢にナオは上を向いた。重力に従い、黒眼から涙が落ちる。
ナオはロキへと唾液と精液の溜まった口腔を大きく開いて見せ付けた。赤い舌の表面が薄らと体液から覗き、艶かしさを増している。
「超可愛い」
「ふうっ……ふ、っうっ」
「そのまま可愛くしてろ兄様」
ロキは人様のスマートフォンを使って人肌の液でたっぷりと潤った口内を撮った。
「すッげーイイ画。超自慢してーわ」
満足げに笑うとロキは鍋の中にスマートフォンを投げ込んだ。嫌に水っぽいカレーがじゃぼん! と沼の水が跳ねる音に似た重い飛沫を上げる。
「飲んでいーよ兄様。俺のコト見ながらな」
「っん、んッ、っ……っ」
ナオはロキを仰ぎ見たまま喉を鳴らした。
何回かに分けて嚥下したのを確認すると、ロキはもう一度萎えたモノをナオの顔に近付けた。
「兄様。お掃除は?」
「は、ふあっはぁー……し、します……っ」
上気した自分の頬に触れるモノをナオはそっと手で包む。濡れた自分の唇を舌舐めずりで整えた後、生唾を飲み込んでからロキのモノを咥え直した。
絶頂を迎えたばかりのモノを優しく優しく舌で舐める。
「おいしい?」
「んっ、っぉ、いひ、ぃれふ……っむぐっん、ん」
掃除をするナオに目を細め、ロキは片脚を動かして前の緩んでいる生地の上からナオのモノを踏み付けた。
「! っ゛――――ひッ」
突然の鋭い圧迫にナオの口が止まる。
すかさずロキはナオの髪を強く掴んで引っ張った。
「ぅあっ、っ……っ」
「おい、やめんな」
「ご、ごめ、んなさいっ……っお、そぅ、じします……っう、っあ!」
ナオの言葉を無視してロキはより強く黒髪を捻り上げる。ぶちっ、と鈍い音が癖毛から響いた。
「なあ兄様。次、俺の前で知らねーガキに可愛いつッたら今度はカレー食わせるからな」
「えっ? な、な、っに……っ゛!」
ロキはナオの髪を引きながら鍋の中で煮込まれる幼い肉に双眼を刺した。
家庭用の包丁一本でその〝肉〟を鍋に入るサイズまで調理したのは目の前にいる兄であり、作業中悲鳴をタオルで押し殺された〝肉〟が怯えて失禁をしても微動だにしなかった様は満足しているが、それでも買い物中に自分以外に意識を向けたことはとても気に食わない。
思い返して、腹が煮えてきた。
「うっぅう……ッ、ロキの、作ったものなら、っな、なんでも食べるよ……ぅ、っ」
「そういう問題じゃねーし」
「あ、っ……え、ち、がうの……?」
「兄様。ガキがぶつかッてきそうになッたら避けろよ。触るの禁止」
「ん、っ分かった……っうぁっ」
「ホンット兄様は俺が居ねーと駄目だな」
ロキはぞんざいにナオの髪から手を離す。
ナオの頭がガクンと揺れた。
「ごめ、っごめん、なさい……っ、いてくれて、あ、ありがとうロキ……」
「分かッてんなら俺の言うこと聞け。じゃねーと兄様は何もできねーんだから」
「ッん……ご、めんね」
「分かッたらお掃除の続きは?」
「します、っん、っ……っはあッ」
ナオは頷いて、濁った体液を舌で舐めすくう。
従順に事を再開する兄の頭をロキは撫でた。
■ ■ ■
「だぁあーッ超寒ッ!」
ロキは強すぎるカレーの香りが充満する知らない家のにおいから逃げる。
「汗かいたから余計超寒ッ!」
うまく身体に力の入っていないナオを引っ張って、ロキは古い二階建てアパートの外通路に出た。夜風が顔を舐め、スパイシーな香りに支配されていた鼻腔を肌寒い空気がツンと刺す。
吐き出す息が酷く白い。
「兄様。ちゃんと歩けよ」
「っ、ごめ、っ……っ」
ふらつくナオを支え助けるそのやり取りは側から見たらどちらが弟か分からないだろう。血が繋がらないどころか国籍すら違うので、島外で二人が兄弟に見られたことはない。
二人が出てきた部屋は角部屋で、右側は壁。
左隣の部屋の郵便ポストにはチラシがギチギチに突っ込まれたままで、表札は変色したガムテープが辛うじて張り付いていた。乾いて身が浮き上がったガムテープはいつ剥がれてもおかしくはなく、横を通り過ぎるついでにロキが爪先で引っ掛けば葉から落ちる芋虫のようにボトリと落下した。
冷たい夜風がひゅるりと鳴き声を上げる。
ロキの長い髪が荒ぶり、カピカピのガムテープは浮かび上がって夜闇の中に飲み込まれて行った。
「あーあーッ超さッむ……!」
「雪降るかもって言ってたから……あったかいの、食べる?」
「兄様でいーわ。つーか、俺のコト食わせてあげるッて……とろ過ぎ。超面倒。兄様、来な」
ロキはナオを抱き抱えた。
快楽を意地悪に高められたままのナオは足取りが不安定で、ナオを抱えてロキは外階段を一段抜かしで降りていく。
「土地勘ねーし。ホテルどこだ? 兄様、もう車でイイ?」
「ロキの好きなところでいいよ」
錆びた狭い階段を降りきった時、階段下の駐輪場とは言い切れないなんでもスペースから自転車を押し出して来た青年と鉢合わせた。
明らかにいまからバイトに行きますという風貌の大学生くらいの彼は目を見開き、硬直する。
「おー、バイト? 暗いから気ィ付けろよニーチャン」
「気を付けてね」
固まったままの青年にロキは陽気な笑みを、ナオはぽやんとした微笑みを向けた。
二人の背後を、芳醇なカレーの香りが夜風に絡まって滑り抜けていく。
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