これは私の物語

笹乃笹世

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4章 街での日々とご近所さん

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 翌日、やってきたエルベルトさんとブルーノさんに、相談を持ちかけるより先に、話があると切り出されてしまった。
 話し合うのに、外のテーブルじゃなく家の中を指定され、ちょっと緊張しながらエルベルトさんたちのお茶を準備する。



「――え、商人ギルド?」

 エルベルトさんの話とは、商人ギルドに入るための申請をするため、明日か明後日にでも商人ギルドに同行してほしいというものだった。

 商人ギルドとはその名前の通り、この国の商人の全てを取りまとめる、どデカいギルドで、このギルドに入ってない人は店をかまえるこの国でどんな店も構えることが出来ない法律がある――
 ……ありましたねー。 そんな法律。 作った気がするなー。
 ……私、がっつり店出してますね? いや、店って認識は無かったけど……これが店じゃなかったら、多分結構な抜け道存在してることになりますもんねー……

「ああ。 失念していたが、酒場にまで料理を提供し金銭を受け取っているからな、当然店と言えてしまう。 急で申し訳ないが同行して欲しい」
「えっと、別に全然大丈夫なんですけど、エルベルトさんたちのお仕事は平気ですか? 私は癒の日とかでも平気ですよ?」
「……ありがたい申し出だが、おそらく癒の日にギルドは空いていない。 そして――次の癒の日は仕事でな……?」
「――明日行きましょうか? 早い方がいいですもんね? パパッと終わらせましょう!」

 癒の日が休みなのも忘れてたし、兵士の仕事に休みなんか無いってのも知ってたはずなのに! 
 ごめんね! 良かれと思っただけなの!

「――そうしてくれると助かる」
「オレは休みなんだけどなー? ギルドがなー? いやー休みなんだけどなー?」

 からかい混じりにニヤニヤとブルーノさんが煽る。

「……そんなに仕事が好きなら今から命令してやろうか?」
「ははは。 連続勤務の規約に違反しちまうぜー?」

 そんなものあるんだ? 意外にホワイトだな兵士。

「ほう? ならば明日は休みにしてやろうな?」
「……いやいや俺お仕事大好きなんでぇー」
「――ふんっ」

 ヘラヘラと笑うブルーノさんを睨みつけ鼻を鳴らしたエルベルトさんは、気を取り直すかのように短く息を吐き出して私に向き直った。

「都合がいいならば明日、少々遠回りにはなるが宿舎で待ち合わせということでいいかな?」
「はい――……いくらぐらい持っていけばいいんですかね?」
「……買い物もするのか?」

 エルベルトさんの問いかけに少し戸惑う。

「え? あのギルドって入るのお金かかりますよね?」
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