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私がなぜ、何も知らないこの土地で、こんなにものんびりのほほんと暮らせているのか、それにはいくつかの理由があった。
まずは使用人たち。
この屋敷で働く使用人たちは、全員とても優秀で、気立のいい人たちばかりだと言うこと。
そして、お屋敷の修理を手伝ってくれるご近所さんたちも、少々口は悪いが、気持ちのいい人たちばがりだと言うこと。
ーーそして、最大の理由にして、私にとって1番の幸運が、このお屋敷そのものだった。
もっと詳しく言うならば、この屋敷に保管させていた、この文献たちだ。
この屋敷作られた、大きな書斎。
世界が世界ならば、図書館とも言えるような大きな部屋に、沢山の本がズラリと保管されている部屋があった。
そこに置かれた本のほとんどは、革張りのゴツゴツとした大きなもので、中には表紙に魔方陣が書かれている本な、魔石がはめ込まれているもの。 ゴツい鎖と鍵で閉じられた本など……ファンタジー色 強めの強! ゲームか映画ぐらいでしか見たことが無いような本が、天井まで届く高い本棚に所狭しと並んでいた。
本の内容は専門的すぎて、あまり理解出来なかったけれど、私としては、本たちの外観や、中に書かれた魔法陣や挿絵をなんかを眺めるだけで、満足で楽しい時間だったのだ。
そして、ある日ーー
これらの本以上に大当たりとも言える、もの凄い本たちを発見した。
その本たちは部屋の奥、薄暗く目立たない壁の中、嵌め込まれるようにして作られたキャビネットに収納されていた。
しかもそのキャビネットには鍵がかけられていて、その鍵がどこにあるのか分からなかった。
すぐにジーノさんあたりに聞けばすぐに開いたのかもしれないが、その時の私にはそのキャビネットが、偶然見つけた宝箱のように見えていたので、誰かと開けるよりも、自分一人で開けたかったのだ。
幸いにも鍵はすぐさま見つかった。
部屋の中央に位置する重厚感たっぷりの机の中から大量に。
……しらみつぶしに一つずつ試して行ったけど、あの鍵の束の中に正解があって良かったよ……ーー多分無かったら、キャビネットのガラス、ぶち破ってたと思うし……
時間をかけ、ようやく鍵を開けてみると、そこに入っていたのも本だった。
しかもその本は他の本に比べると薄く、少し質素にも見えた。
私の頭がもう少しよければ、その本を見た時に違和感に気が付けたのかもしれないが、私がその本たちの異質さに気がついたのは、本の表紙を見た時だった。
その表紙には、見慣れたーーけれど、ずっと見ていないーー日本語が書かれていたのだ。
そしてよく見てみれば、その少し質素な本たちは全て、和紙のような植物紙で出来ていて、糸でまとめられていた。
まるで博物館に展示されている、昔の本そのものだったのだーー
後日、日本語の本のことを、ジーノさんにたずねてみたところ、この世界での日本語は古代宗教文字と呼ばれるものだということが分かった。
そしてこの本を集めたのが、少し昔にここで暮らしていたご先祖様だったとのこと。
その方は、そのあたりの古い文献を調べる、学者モドキのようなことをしていた人だったらしい。
ーーなぜモドキなのかというと、本人はちゃんとした学者になりたかったらしいのだが、侯爵家の人間であったため、外聞がよくないーーその一言で、学者としての道を閉ざされてしまったらしい……
え、学者って、立派な職業だよねぇ……?
ーー貴族ってばマジで意味不明ね……
そんな不遇のご先祖様が集めていた日本語ーー古代宗教文字で書かれた本たち。
ーーこの本が、どれもこれもイルメラの人生で最大の大当たりだった。
古代の宗教の本だと聞いて、正直、中身にはなんの興味もなかったのだが、書かれている日本語が懐かしくなり、パラパラと一冊二冊読んでみることにしたのだ。
ーーそして、知った。
ここにある本、そのほとんどが、この世界の食材や品物で、日本食や日本で使われている日用品を再現するためのレシピ本だと言う事をっ!
中にはコスメ特化の本もあって、化粧水や乳液の作り方、口紅やアイライナーの作り方まで調べられていた。
ーー絶対に作り上げてみせる……!
そして、そんな素敵な本たちの中でも、私が特に歓喜したのが、回復魔法の有効性についての本だった。
その本には、シワやシミ、ニキビにたるみといった肌トラブルにも回復魔法の効果見られる。 と、はっきり書かれていた。
しかもそれだけでなく、白髪や薄毛にも効果があるとまで書かれていたのだっ‼︎
ーーつまり、つまりだっ!
この力をもってすれば、イルメラちゃん、美魔女化確定事案っ‼︎
回復魔法を持って生まれて来れたこと、大いなる神に感謝いたしますっ‼︎
ーー……まぁ、日本語が古代の宗教文字なだけあって、この世界にも神様はたくさん居るんですけどねー。
トイレの女神様もいるんだよ、びっくりだよね。
まずは使用人たち。
この屋敷で働く使用人たちは、全員とても優秀で、気立のいい人たちばかりだと言うこと。
そして、お屋敷の修理を手伝ってくれるご近所さんたちも、少々口は悪いが、気持ちのいい人たちばがりだと言うこと。
ーーそして、最大の理由にして、私にとって1番の幸運が、このお屋敷そのものだった。
もっと詳しく言うならば、この屋敷に保管させていた、この文献たちだ。
この屋敷作られた、大きな書斎。
世界が世界ならば、図書館とも言えるような大きな部屋に、沢山の本がズラリと保管されている部屋があった。
そこに置かれた本のほとんどは、革張りのゴツゴツとした大きなもので、中には表紙に魔方陣が書かれている本な、魔石がはめ込まれているもの。 ゴツい鎖と鍵で閉じられた本など……ファンタジー色 強めの強! ゲームか映画ぐらいでしか見たことが無いような本が、天井まで届く高い本棚に所狭しと並んでいた。
本の内容は専門的すぎて、あまり理解出来なかったけれど、私としては、本たちの外観や、中に書かれた魔法陣や挿絵をなんかを眺めるだけで、満足で楽しい時間だったのだ。
そして、ある日ーー
これらの本以上に大当たりとも言える、もの凄い本たちを発見した。
その本たちは部屋の奥、薄暗く目立たない壁の中、嵌め込まれるようにして作られたキャビネットに収納されていた。
しかもそのキャビネットには鍵がかけられていて、その鍵がどこにあるのか分からなかった。
すぐにジーノさんあたりに聞けばすぐに開いたのかもしれないが、その時の私にはそのキャビネットが、偶然見つけた宝箱のように見えていたので、誰かと開けるよりも、自分一人で開けたかったのだ。
幸いにも鍵はすぐさま見つかった。
部屋の中央に位置する重厚感たっぷりの机の中から大量に。
……しらみつぶしに一つずつ試して行ったけど、あの鍵の束の中に正解があって良かったよ……ーー多分無かったら、キャビネットのガラス、ぶち破ってたと思うし……
時間をかけ、ようやく鍵を開けてみると、そこに入っていたのも本だった。
しかもその本は他の本に比べると薄く、少し質素にも見えた。
私の頭がもう少しよければ、その本を見た時に違和感に気が付けたのかもしれないが、私がその本たちの異質さに気がついたのは、本の表紙を見た時だった。
その表紙には、見慣れたーーけれど、ずっと見ていないーー日本語が書かれていたのだ。
そしてよく見てみれば、その少し質素な本たちは全て、和紙のような植物紙で出来ていて、糸でまとめられていた。
まるで博物館に展示されている、昔の本そのものだったのだーー
後日、日本語の本のことを、ジーノさんにたずねてみたところ、この世界での日本語は古代宗教文字と呼ばれるものだということが分かった。
そしてこの本を集めたのが、少し昔にここで暮らしていたご先祖様だったとのこと。
その方は、そのあたりの古い文献を調べる、学者モドキのようなことをしていた人だったらしい。
ーーなぜモドキなのかというと、本人はちゃんとした学者になりたかったらしいのだが、侯爵家の人間であったため、外聞がよくないーーその一言で、学者としての道を閉ざされてしまったらしい……
え、学者って、立派な職業だよねぇ……?
ーー貴族ってばマジで意味不明ね……
そんな不遇のご先祖様が集めていた日本語ーー古代宗教文字で書かれた本たち。
ーーこの本が、どれもこれもイルメラの人生で最大の大当たりだった。
古代の宗教の本だと聞いて、正直、中身にはなんの興味もなかったのだが、書かれている日本語が懐かしくなり、パラパラと一冊二冊読んでみることにしたのだ。
ーーそして、知った。
ここにある本、そのほとんどが、この世界の食材や品物で、日本食や日本で使われている日用品を再現するためのレシピ本だと言う事をっ!
中にはコスメ特化の本もあって、化粧水や乳液の作り方、口紅やアイライナーの作り方まで調べられていた。
ーー絶対に作り上げてみせる……!
そして、そんな素敵な本たちの中でも、私が特に歓喜したのが、回復魔法の有効性についての本だった。
その本には、シワやシミ、ニキビにたるみといった肌トラブルにも回復魔法の効果見られる。 と、はっきり書かれていた。
しかもそれだけでなく、白髪や薄毛にも効果があるとまで書かれていたのだっ‼︎
ーーつまり、つまりだっ!
この力をもってすれば、イルメラちゃん、美魔女化確定事案っ‼︎
回復魔法を持って生まれて来れたこと、大いなる神に感謝いたしますっ‼︎
ーー……まぁ、日本語が古代の宗教文字なだけあって、この世界にも神様はたくさん居るんですけどねー。
トイレの女神様もいるんだよ、びっくりだよね。
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