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二期 四章
依頼物と武器
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ゲインがギルドを出て行った後、俺達は頼まれた物を受付に届けに行った。
受付嬢の方へ近づくと、彼女は頭を下げて御礼を言った。
「先程は助けていただいて、ありがとうございます…!まさかゲインさんとお知り合いだったなんて、驚きました!あの方ああなると周りが見えなくなっちゃうんですよね…。」
「おっさん…。あ、それよりこれを。」
俺はゲインの性格に落胆しつつ、手に持っていた小袋を渡した。
「これは?」
「商店街の宿屋の主人からだ。」
その瞬間に受付嬢の目の色が変わった。
明らかに周囲を警戒し始めた。
「それは…いったい…?」
過剰反応に見えたので流石に気になって聞いてみた。
「これは、魔狂石よ。」
「魔狂石?」
「いわゆる、麻薬よ。」
その言葉は自分にとって慣れ親しんだもので、実際慣れ親しんではいけないものだが、残念ながら全世界に蔓延っていたもの…。
「何故それを?」
俺が質問するとアリサが頭を叩いてきた。
「バカ!そんなの聞くんじゃないわよ!」
「ええっ!?なんで?!」
突然頭を叩かれて慌てる俺にさらにビンタで追撃を加えるセリス。
「最低ですよう!」
「なんだなんだ!?」
サンも分かってないようで叩かれてる俺を見て純粋にけたけたと笑っている。
俺があたふたしているとアリサが近づいてきて耳打ちしてきた。
「あれは…その……、愛し合うのに使うというか…、これでわかりなさいよ…!」ボソボソ
そこまで聞いて性行為に使用することは理解した。
けど大丈夫なのか…?麻薬を使用するなんて…
「この世界ではそれが普通なのか?」ボソボソ
流石に理解したので俺も小声で話す。
「逆に貴方の世界にあった麻薬ってどんな時に使うのよ。」ボソボソ
…どんな時…?いや、知らんな。
「なんにしても俺の世界では危険なものだったんだよ!副作用とかで!」ボソボソ
「そうなの…。こっちのは副作用なんてほとんど無いわよ、魔力を使いすぎた状態に似た感じにはなるけど、寝たら回復するわ。」ボソボソ
こっちの世界の麻薬は向こうでいう媚薬や精力剤のようなものか…。しかし、アリサよく知ってるな…、もしかして…
「使ったことあるのか?」
ガッッッッッッッ
めちゃくちゃ殴られた。
無事荷物を渡し終えてギルドを出た後、俺達は宿を探すことにした。
街に立ち並ぶ商店を眺めながら探していると、サンが何か思い出したかのように話し始めた。
「にいちゃん、武器は?」
そういえばロクウェル戦で一番使っていた短剣(最初にもらったやつ)を使い物にならなくしてしまったことを忘れていた。
短剣が一番小回りが利いて使いやすい。ここは新調しておきたいな。
「…武器屋に寄っていいかな?」
俺がちょうど目の前にある武器屋を指差しながら聞くと、アリサが自分の剣を眺めながら頷いた。
「私からもお願いするわ。」
アリサ、サンの刃物勢は自らの武器の刃こぼれが酷く気になったようで、二つ返事で了承した。
セリスはというと…
「とうとう杖を持つ時…!派手なやつ選んじゃいましょうぅ!!」
刃物勢よりもテンションが上がっていた。
そのまま武器屋に入る。
中は綺麗に整備されており、俺のイメージしていた武器屋っぽさは無かった。どちらかというとスポーツ用品店の野球のコーナーのような状態で長ものが売られていて、そう思ってしまうと笑いが込み上げた。
「どうしたのアレク?」
「いや、なんでもない。」
アリサに心配されるほどニヤニヤしていたみたいだ。
「短剣は~っと…」
落ち着いた俺はサンと一緒に短剣コーナーに移動した。
アリサは長もの、剣や槍のコーナー。
セリスは入るなり猛スピードで杖、メイスコーナーに歩いて行った。
しかし、何が良くて何がダメなのかわからない。ライブラで確かめてみてはいるが、ステータス上昇のような数値は無いようで、完全にこちらの目利き頼りだ。
今の状況を例えるなら、ギターを始めて買う奴が楽器屋にいるようなもんだ。値段でしか判断が取れない。
「すまんサン…、俺に短剣の良し悪しを教えてくれ…。」
サンは自分の頭をわしわしとしながら困った顔をした。
「ん~、僕も安物しか使ったことないんだよね…、まあ、でも少しくらいなら教えられるかな!」
「少しもわからないんだ…御教授願うよ…。」
俺はサンについて短剣コーナーの奥へと歩いていった。
一方アリサは剣を真面目に選んでいた。
「この工房のはグリップが私に合わない…、この剣は少し刃渡りが足りない。うーん…」
そんな彼女の目に一本の剣がうつった。
「…クレイモア、か。」
その剣は長ものの中でも一際大きく、長い。
アリサの体躯の1.5倍ほどのサイズのその剣は振り回すには重すぎる。
「あれ?軽い?」
重すぎたはずだった。
本来クレイモアは対戦時代に悪魔に対抗するために作られたものだ。
威力だけを考えられているため、人が使うことができなかった。
つまり対戦時代にできた産廃というわけだ。
「…銀貨2枚…安いわね…。飾る以外の使い道が無いものね…。」
アリサはよし、とそれを持ってアレク達の方へ向かった。
一方セリスは…
「この杖…、ビジュアルはかなり…いやいや、名前が重要…!!これは!!」
セリスが手にとったその杖の頭の部分は月と太陽のような装飾がされており、下部はドリル状で簡易的な槍の様になっている。
「センチュリオン…!」
名前はセンチュリオン。その昔、この世界にやってきた迷い人が伝えたとされるその杖は…
「…!魔力が吸われてる…!」
大量の魔力を消費するため、相当な魔力量を保有しているものしか使用できない。
「…やっぱり、私の魔力量、増えたみたいです…!」
セリスもアリサ同様、よし、とその杖を持ってアレク達の元へと移動した。
俺は短剣コーナーで見慣れた一振りを見つけた。
「…これは…!?」
その時俺は思い出した。
幼かった頃、厳しい父に連れていかれた道場で剣道の試合をした事。
父は剣道有段者で俺はその影響で少し剣道をかじっていた。
ある日虐められ帰ってきた俺は、ずっとうじうじしていて、それを見て呆れた父は剣道という武道を通して俺の精神を叩き直そうとした。
「それを持て。」
父が俺の目の前に置いたのは短い刀。脇差と呼ばれるものだった。
…つまり年端もいかない年齢の俺に真剣を渡した。
「俺を殺す気でかかってこい。」
そう言って父は竹刀を構えた。
その頃の俺は父に逆らえば酷い目に遭うとわかっていたので恐怖に任せて俺は剣を握った。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
人に斬りかかるという現代社会において不必要な経験をした俺は父に向け刀を振った後、例外なくボコボコにされた。
そして別の日、虐めっ子達は今度は女の子を標的にしていた。殴ったり…蹴ったり…脱がしたり…。
正義感の強かった俺は近くにあった小さな棒で容赦なく殴りかかった。
それは真剣に比べて実に軽く、そして振りやすいものだった
その日はボコボコになりながらも、ヒーローとなった。
それ以来、俺はあの脇差を使って毎日素振りをした。
幼心にも、もっと色んな人を守れる様にと…
その脇差の名は
「虎徹」
「にいちゃん?」
いつのまにか目の前にあった脇差を握りしめていた俺を心配そうにサンが見つめていた。
「あ、あぁ、すまん。ちょっと意識が飛んでた。」
「大丈夫なの?それにしても珍しい剣だね。それにするの?」
「あぁ、これにするよ。一目惚れだ。」
俺は虎徹に目を落としながらそう言った。
「アレク達ー!もう決めたー?」
「わっ!まって!!」
アリサの声が聞こえ、サンが慌てて探し始めた。
「すまない、俺のせいで遅く……」
「どうしたのにいちゃん。また止まっ…て…」
アリサの姿を見た俺たちは恐怖した。
「そのバカみたいな大剣はいったい…?」
「私の武器。強くて、安いわ。」
ガチャガチャと音を立てながら俺に渡してくる。
「お、おぉ…いいんじゃないか?サンも持って見るか?」
そう言ってサンに渡してみた。
「うわっ!!」
ドォン…
サンは支えきれず思い切り床に落としてしまった。
「強盗か!?」
クレイモアの落ちた音に驚いて、店の奥にいたであろう店主が血相を変えてカウンターに出てきた。
出てきた店主の目には
脇差というこの世界では珍しい武器を持つ俺
クレイモアを持ち上げるアリサ
センチュリオンを難なく掲げているセリス
土下座しているサン
と言う、混沌とした空間が映ったであろう。
「お客さん…それらは…?」
まさか買わないよな、と言わんばかりに聞いてくる店主。
「あ、えっと…、買います。」
「飾りじゃもったいないし、買います。」
「気に入っちゃいましたぁ…!」
「僕これにしよ!買います!」
全員の購入意思を受けた彼は、
「これは夢だ…。クレイモアが持ち上がりセンチュリオンが人の手に…」
とブツブツ喋った後、気絶した。
「ごめんなさい…、ここにお金置いておきます…。」
バツが悪くなった俺たちは購入分プラス迷惑料を置いて武器屋を後にした。
受付嬢の方へ近づくと、彼女は頭を下げて御礼を言った。
「先程は助けていただいて、ありがとうございます…!まさかゲインさんとお知り合いだったなんて、驚きました!あの方ああなると周りが見えなくなっちゃうんですよね…。」
「おっさん…。あ、それよりこれを。」
俺はゲインの性格に落胆しつつ、手に持っていた小袋を渡した。
「これは?」
「商店街の宿屋の主人からだ。」
その瞬間に受付嬢の目の色が変わった。
明らかに周囲を警戒し始めた。
「それは…いったい…?」
過剰反応に見えたので流石に気になって聞いてみた。
「これは、魔狂石よ。」
「魔狂石?」
「いわゆる、麻薬よ。」
その言葉は自分にとって慣れ親しんだもので、実際慣れ親しんではいけないものだが、残念ながら全世界に蔓延っていたもの…。
「何故それを?」
俺が質問するとアリサが頭を叩いてきた。
「バカ!そんなの聞くんじゃないわよ!」
「ええっ!?なんで?!」
突然頭を叩かれて慌てる俺にさらにビンタで追撃を加えるセリス。
「最低ですよう!」
「なんだなんだ!?」
サンも分かってないようで叩かれてる俺を見て純粋にけたけたと笑っている。
俺があたふたしているとアリサが近づいてきて耳打ちしてきた。
「あれは…その……、愛し合うのに使うというか…、これでわかりなさいよ…!」ボソボソ
そこまで聞いて性行為に使用することは理解した。
けど大丈夫なのか…?麻薬を使用するなんて…
「この世界ではそれが普通なのか?」ボソボソ
流石に理解したので俺も小声で話す。
「逆に貴方の世界にあった麻薬ってどんな時に使うのよ。」ボソボソ
…どんな時…?いや、知らんな。
「なんにしても俺の世界では危険なものだったんだよ!副作用とかで!」ボソボソ
「そうなの…。こっちのは副作用なんてほとんど無いわよ、魔力を使いすぎた状態に似た感じにはなるけど、寝たら回復するわ。」ボソボソ
こっちの世界の麻薬は向こうでいう媚薬や精力剤のようなものか…。しかし、アリサよく知ってるな…、もしかして…
「使ったことあるのか?」
ガッッッッッッッ
めちゃくちゃ殴られた。
無事荷物を渡し終えてギルドを出た後、俺達は宿を探すことにした。
街に立ち並ぶ商店を眺めながら探していると、サンが何か思い出したかのように話し始めた。
「にいちゃん、武器は?」
そういえばロクウェル戦で一番使っていた短剣(最初にもらったやつ)を使い物にならなくしてしまったことを忘れていた。
短剣が一番小回りが利いて使いやすい。ここは新調しておきたいな。
「…武器屋に寄っていいかな?」
俺がちょうど目の前にある武器屋を指差しながら聞くと、アリサが自分の剣を眺めながら頷いた。
「私からもお願いするわ。」
アリサ、サンの刃物勢は自らの武器の刃こぼれが酷く気になったようで、二つ返事で了承した。
セリスはというと…
「とうとう杖を持つ時…!派手なやつ選んじゃいましょうぅ!!」
刃物勢よりもテンションが上がっていた。
そのまま武器屋に入る。
中は綺麗に整備されており、俺のイメージしていた武器屋っぽさは無かった。どちらかというとスポーツ用品店の野球のコーナーのような状態で長ものが売られていて、そう思ってしまうと笑いが込み上げた。
「どうしたのアレク?」
「いや、なんでもない。」
アリサに心配されるほどニヤニヤしていたみたいだ。
「短剣は~っと…」
落ち着いた俺はサンと一緒に短剣コーナーに移動した。
アリサは長もの、剣や槍のコーナー。
セリスは入るなり猛スピードで杖、メイスコーナーに歩いて行った。
しかし、何が良くて何がダメなのかわからない。ライブラで確かめてみてはいるが、ステータス上昇のような数値は無いようで、完全にこちらの目利き頼りだ。
今の状況を例えるなら、ギターを始めて買う奴が楽器屋にいるようなもんだ。値段でしか判断が取れない。
「すまんサン…、俺に短剣の良し悪しを教えてくれ…。」
サンは自分の頭をわしわしとしながら困った顔をした。
「ん~、僕も安物しか使ったことないんだよね…、まあ、でも少しくらいなら教えられるかな!」
「少しもわからないんだ…御教授願うよ…。」
俺はサンについて短剣コーナーの奥へと歩いていった。
一方アリサは剣を真面目に選んでいた。
「この工房のはグリップが私に合わない…、この剣は少し刃渡りが足りない。うーん…」
そんな彼女の目に一本の剣がうつった。
「…クレイモア、か。」
その剣は長ものの中でも一際大きく、長い。
アリサの体躯の1.5倍ほどのサイズのその剣は振り回すには重すぎる。
「あれ?軽い?」
重すぎたはずだった。
本来クレイモアは対戦時代に悪魔に対抗するために作られたものだ。
威力だけを考えられているため、人が使うことができなかった。
つまり対戦時代にできた産廃というわけだ。
「…銀貨2枚…安いわね…。飾る以外の使い道が無いものね…。」
アリサはよし、とそれを持ってアレク達の方へ向かった。
一方セリスは…
「この杖…、ビジュアルはかなり…いやいや、名前が重要…!!これは!!」
セリスが手にとったその杖の頭の部分は月と太陽のような装飾がされており、下部はドリル状で簡易的な槍の様になっている。
「センチュリオン…!」
名前はセンチュリオン。その昔、この世界にやってきた迷い人が伝えたとされるその杖は…
「…!魔力が吸われてる…!」
大量の魔力を消費するため、相当な魔力量を保有しているものしか使用できない。
「…やっぱり、私の魔力量、増えたみたいです…!」
セリスもアリサ同様、よし、とその杖を持ってアレク達の元へと移動した。
俺は短剣コーナーで見慣れた一振りを見つけた。
「…これは…!?」
その時俺は思い出した。
幼かった頃、厳しい父に連れていかれた道場で剣道の試合をした事。
父は剣道有段者で俺はその影響で少し剣道をかじっていた。
ある日虐められ帰ってきた俺は、ずっとうじうじしていて、それを見て呆れた父は剣道という武道を通して俺の精神を叩き直そうとした。
「それを持て。」
父が俺の目の前に置いたのは短い刀。脇差と呼ばれるものだった。
…つまり年端もいかない年齢の俺に真剣を渡した。
「俺を殺す気でかかってこい。」
そう言って父は竹刀を構えた。
その頃の俺は父に逆らえば酷い目に遭うとわかっていたので恐怖に任せて俺は剣を握った。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
人に斬りかかるという現代社会において不必要な経験をした俺は父に向け刀を振った後、例外なくボコボコにされた。
そして別の日、虐めっ子達は今度は女の子を標的にしていた。殴ったり…蹴ったり…脱がしたり…。
正義感の強かった俺は近くにあった小さな棒で容赦なく殴りかかった。
それは真剣に比べて実に軽く、そして振りやすいものだった
その日はボコボコになりながらも、ヒーローとなった。
それ以来、俺はあの脇差を使って毎日素振りをした。
幼心にも、もっと色んな人を守れる様にと…
その脇差の名は
「虎徹」
「にいちゃん?」
いつのまにか目の前にあった脇差を握りしめていた俺を心配そうにサンが見つめていた。
「あ、あぁ、すまん。ちょっと意識が飛んでた。」
「大丈夫なの?それにしても珍しい剣だね。それにするの?」
「あぁ、これにするよ。一目惚れだ。」
俺は虎徹に目を落としながらそう言った。
「アレク達ー!もう決めたー?」
「わっ!まって!!」
アリサの声が聞こえ、サンが慌てて探し始めた。
「すまない、俺のせいで遅く……」
「どうしたのにいちゃん。また止まっ…て…」
アリサの姿を見た俺たちは恐怖した。
「そのバカみたいな大剣はいったい…?」
「私の武器。強くて、安いわ。」
ガチャガチャと音を立てながら俺に渡してくる。
「お、おぉ…いいんじゃないか?サンも持って見るか?」
そう言ってサンに渡してみた。
「うわっ!!」
ドォン…
サンは支えきれず思い切り床に落としてしまった。
「強盗か!?」
クレイモアの落ちた音に驚いて、店の奥にいたであろう店主が血相を変えてカウンターに出てきた。
出てきた店主の目には
脇差というこの世界では珍しい武器を持つ俺
クレイモアを持ち上げるアリサ
センチュリオンを難なく掲げているセリス
土下座しているサン
と言う、混沌とした空間が映ったであろう。
「お客さん…それらは…?」
まさか買わないよな、と言わんばかりに聞いてくる店主。
「あ、えっと…、買います。」
「飾りじゃもったいないし、買います。」
「気に入っちゃいましたぁ…!」
「僕これにしよ!買います!」
全員の購入意思を受けた彼は、
「これは夢だ…。クレイモアが持ち上がりセンチュリオンが人の手に…」
とブツブツ喋った後、気絶した。
「ごめんなさい…、ここにお金置いておきます…。」
バツが悪くなった俺たちは購入分プラス迷惑料を置いて武器屋を後にした。
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