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ニ章
クエスト
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「お待たせしましたぁ~!こちら身分証と、冒険者証です!こちら無くされますと、再発行不可となりますので、必ず無くさないようにされてください!」
戻ってきたセリスが俺に2つのカードを渡した。再発行不可か、絶対無くしちゃダメだな。
「それと、もう1つ。冒険者になられた方には必ず渡すものがありまして~、こちら、ストレージバッグです~。こちらは使用者の魔力量に応じて収容量が変わるので、魔力が上がれば上がるほど持ち運べる量も増えますよ!中に単純な武器も入れておきました!」
なんとも便利なアイテムじゃないか。すぐ身分証を入れておこう。
「ありがとう、大切に使わせてもらうよ。」
「はい!それでは早速ですが、何かクエストを受けますか~?」
「クエストってどんなものがあるんだ?」
クエストは大きく分けて3つ。
討伐、採取、救助だ。
討伐は、アリサがやっていたような、魔物や犯罪者等を倒すものだ。採取は、指定したアイテムを取って来るクエストだ。そしてもう1つが、救助。これはクエストに行ったきり連絡が途絶えた冒険者の救助や、魔物や災害に襲われた村などに行って救助活動を行うものだ。
「どれにしますか?」
説明を終えたセリスは、もう一度聞いてきた。
「今回はとりあえず自分がどこまで戦えるか知りたい。討伐クエストをお願いするよ!」
「討伐ですね~、今都市コレーでは収穫祭があってるんですよ~、ただ…収穫真っ只中の畑をしょっちゅう《ボア》が荒らしてて、農家の方々が迷惑してるんですよ。それで農家の方々から《ボア》の殲滅を頼まれてまして、お願いしていいですかね?」
話を聞いていたアリサが、不思議そうな顔をして聞いている。
「どうしたんだ?アリサ。」
「いや、《ボア》くらいなら農家の方々でも倒せるはずでしょ?なぜ、わざわざギルドに依頼を?」
セリスはうつむき、困った顔を見せた。
「そうなんですけど、今年は異常繁殖しているらしくて…とても手に負えないとギルドに依頼をしたみたいですね…」
「調べたほうがよさそうね…」
「それでしたら、アリサとアレク、二人で行ってきたらどうですか?アレクも初クエストですし、調査と補助も兼ねて!」
「そうしてくれると助かるよ、アリサ。願っても無い!」
「しょうがないわね、ついていくわ。あなた一人じゃ不安だし…」
ひどい言い草だ。
「それじゃあ場所は、街の南部の森よ!頑張ってね二人とも!!」
こうして、俺はこの世界での初仕事へ向かった。
不安と期待で、胸を打たせながら…
戻ってきたセリスが俺に2つのカードを渡した。再発行不可か、絶対無くしちゃダメだな。
「それと、もう1つ。冒険者になられた方には必ず渡すものがありまして~、こちら、ストレージバッグです~。こちらは使用者の魔力量に応じて収容量が変わるので、魔力が上がれば上がるほど持ち運べる量も増えますよ!中に単純な武器も入れておきました!」
なんとも便利なアイテムじゃないか。すぐ身分証を入れておこう。
「ありがとう、大切に使わせてもらうよ。」
「はい!それでは早速ですが、何かクエストを受けますか~?」
「クエストってどんなものがあるんだ?」
クエストは大きく分けて3つ。
討伐、採取、救助だ。
討伐は、アリサがやっていたような、魔物や犯罪者等を倒すものだ。採取は、指定したアイテムを取って来るクエストだ。そしてもう1つが、救助。これはクエストに行ったきり連絡が途絶えた冒険者の救助や、魔物や災害に襲われた村などに行って救助活動を行うものだ。
「どれにしますか?」
説明を終えたセリスは、もう一度聞いてきた。
「今回はとりあえず自分がどこまで戦えるか知りたい。討伐クエストをお願いするよ!」
「討伐ですね~、今都市コレーでは収穫祭があってるんですよ~、ただ…収穫真っ只中の畑をしょっちゅう《ボア》が荒らしてて、農家の方々が迷惑してるんですよ。それで農家の方々から《ボア》の殲滅を頼まれてまして、お願いしていいですかね?」
話を聞いていたアリサが、不思議そうな顔をして聞いている。
「どうしたんだ?アリサ。」
「いや、《ボア》くらいなら農家の方々でも倒せるはずでしょ?なぜ、わざわざギルドに依頼を?」
セリスはうつむき、困った顔を見せた。
「そうなんですけど、今年は異常繁殖しているらしくて…とても手に負えないとギルドに依頼をしたみたいですね…」
「調べたほうがよさそうね…」
「それでしたら、アリサとアレク、二人で行ってきたらどうですか?アレクも初クエストですし、調査と補助も兼ねて!」
「そうしてくれると助かるよ、アリサ。願っても無い!」
「しょうがないわね、ついていくわ。あなた一人じゃ不安だし…」
ひどい言い草だ。
「それじゃあ場所は、街の南部の森よ!頑張ってね二人とも!!」
こうして、俺はこの世界での初仕事へ向かった。
不安と期待で、胸を打たせながら…
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