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五章
これから
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一睡も出来なかった俺はふらふらの状態で村をでた。アリサとセリスは真反対な程元気で、少し恨めしい…
「ふぁぁあ~、それでこれからどこに行くんだ?」
大きな欠伸が先程から止まらない。
「だらしないわね…」
貴方達のせいなんですけど?と心の中でつぶやく。俺自身としてはいい思いをしていないとは言えないからな。
「次は、闘技の町アルケイデスに行きませんか?」
セリスがハッと思いついたように案を出した。
「闘技の町?」
「はい、そこなら修行にもなるし、大きな町だから魔王の手がかりも何かあると思うんですぅ。」
確かに今の俺たちにはお誂え向きだな。修行もできるし、情報も手に入る。
「じゃあそこに向かおう!!…アリサどうしたんだ?」
俺が拳を上げて息巻いていると、アリサが沈んだ顔をしているのが目に入った。
「アルケイデス…よね…?」
ものすごく顔色が悪い。もしかして何か昔にあったのか?
「だ、大丈夫か?」
「ええ、大丈夫よ…大丈夫…。」
全くそんな風には見えないな。何か起こりそうな予感。
「どうやっていくんだ?」
「海を渡らないといけないので、一旦海の町エノシガに行かないといけないですぅ。」
「海か!!」
水着イベントが来ることを望むばかりだ。
それにしてもこの世界の都市の名前はやけに聞き覚えがあるものばかりだな…
昔よく見てた神話に出てきていたような…
ペルセポネが12番目…それと、アレク・サンダー。なんか引っかかるなぁ…
「なあ、この世界の神話を教えてくれないか?町の名前が引っかかって仕方がないんだ。」
「え?いいですよ!」
話を聞いたところ、どうやら前世のものとは少し違っているようだった。1番の違いはハデスとペルセポネが12柱に入っていたことだった。
*1.5章 ペルセポネのお話参照してね!
この世界に来て少し違和感だったことが減ったが、アレク・サンダーが神化というスキルで現れたこと、元勇者の名と同一であること…まだ違和感が拭えない。
まあ、今はわからないことだ。深く考えないでおこう。
「ありがとな!」
「いえいえですぅ!」
「そういえば、海を渡るって船にでも乗るのか?」
「そうですよぉ、大きな船です!」
身振りそぶりで教えてくれるセリスは、とても可愛らしいものだった。
外見だけならこの2人はレベル最強だな…
この時はまだ、アリサの様子の意味に気づいてなかった。
「今日はこの辺で野宿だな。」
セリスの案内によれば、道なりに進んで2日ほどらしい。明日もまた歩くわけだから今日は大事をとって早めに野宿を取ることにした。外は暗くなる一歩手前ほどである。
俺は昔、趣味でよくアウトドアをしていたため、テントをサクサクと建て、焚き火を作った。
「慣れた手つきね、よくしてたの?」
「前の世界でね、趣味だったんだ。」
感心した目でアリサが俺を見る。少し恥ずかしい。
「こっちは下ごしらえ終わりましたぁ!」
「ありがとう!」
俺が準備している間に今朝市場で買った新鮮な肉をストレージバッグから出して、セリスに下ごしらえしてもらっていた。
実は俺は料理もそこそこできる。
「じゃあ後は2人とも待っていてくれ!」
しばらく料理していると、頭の中に音がなった。
『スキル:アウトドア LV1 を覚えました。』
なるほど、こういうことでもスキルを覚えるんだな。覚えておこう。
そういえば今の俺のステータスってどうなってるんだ?
ふと気になって自分のステータスプレートを見たら、驚愕した。
「なんだ…これ…」
ステータスプレートにはこう書かれていた。
アレク
冒険者LV87
騎士LV30
職業:神技使い
騎士
体力 5000
力 7000
知恵 9000
精神 10000
魔力 9000
(スキル神化使用中)
スキル
神化 アレク・サンダー
勇気
アウトドア LV1
「異世界チートのやつじゃん…」
料理を作る手が止まっていて、2人に怒られた。
「ふぁぁあ~、それでこれからどこに行くんだ?」
大きな欠伸が先程から止まらない。
「だらしないわね…」
貴方達のせいなんですけど?と心の中でつぶやく。俺自身としてはいい思いをしていないとは言えないからな。
「次は、闘技の町アルケイデスに行きませんか?」
セリスがハッと思いついたように案を出した。
「闘技の町?」
「はい、そこなら修行にもなるし、大きな町だから魔王の手がかりも何かあると思うんですぅ。」
確かに今の俺たちにはお誂え向きだな。修行もできるし、情報も手に入る。
「じゃあそこに向かおう!!…アリサどうしたんだ?」
俺が拳を上げて息巻いていると、アリサが沈んだ顔をしているのが目に入った。
「アルケイデス…よね…?」
ものすごく顔色が悪い。もしかして何か昔にあったのか?
「だ、大丈夫か?」
「ええ、大丈夫よ…大丈夫…。」
全くそんな風には見えないな。何か起こりそうな予感。
「どうやっていくんだ?」
「海を渡らないといけないので、一旦海の町エノシガに行かないといけないですぅ。」
「海か!!」
水着イベントが来ることを望むばかりだ。
それにしてもこの世界の都市の名前はやけに聞き覚えがあるものばかりだな…
昔よく見てた神話に出てきていたような…
ペルセポネが12番目…それと、アレク・サンダー。なんか引っかかるなぁ…
「なあ、この世界の神話を教えてくれないか?町の名前が引っかかって仕方がないんだ。」
「え?いいですよ!」
話を聞いたところ、どうやら前世のものとは少し違っているようだった。1番の違いはハデスとペルセポネが12柱に入っていたことだった。
*1.5章 ペルセポネのお話参照してね!
この世界に来て少し違和感だったことが減ったが、アレク・サンダーが神化というスキルで現れたこと、元勇者の名と同一であること…まだ違和感が拭えない。
まあ、今はわからないことだ。深く考えないでおこう。
「ありがとな!」
「いえいえですぅ!」
「そういえば、海を渡るって船にでも乗るのか?」
「そうですよぉ、大きな船です!」
身振りそぶりで教えてくれるセリスは、とても可愛らしいものだった。
外見だけならこの2人はレベル最強だな…
この時はまだ、アリサの様子の意味に気づいてなかった。
「今日はこの辺で野宿だな。」
セリスの案内によれば、道なりに進んで2日ほどらしい。明日もまた歩くわけだから今日は大事をとって早めに野宿を取ることにした。外は暗くなる一歩手前ほどである。
俺は昔、趣味でよくアウトドアをしていたため、テントをサクサクと建て、焚き火を作った。
「慣れた手つきね、よくしてたの?」
「前の世界でね、趣味だったんだ。」
感心した目でアリサが俺を見る。少し恥ずかしい。
「こっちは下ごしらえ終わりましたぁ!」
「ありがとう!」
俺が準備している間に今朝市場で買った新鮮な肉をストレージバッグから出して、セリスに下ごしらえしてもらっていた。
実は俺は料理もそこそこできる。
「じゃあ後は2人とも待っていてくれ!」
しばらく料理していると、頭の中に音がなった。
『スキル:アウトドア LV1 を覚えました。』
なるほど、こういうことでもスキルを覚えるんだな。覚えておこう。
そういえば今の俺のステータスってどうなってるんだ?
ふと気になって自分のステータスプレートを見たら、驚愕した。
「なんだ…これ…」
ステータスプレートにはこう書かれていた。
アレク
冒険者LV87
騎士LV30
職業:神技使い
騎士
体力 5000
力 7000
知恵 9000
精神 10000
魔力 9000
(スキル神化使用中)
スキル
神化 アレク・サンダー
勇気
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「異世界チートのやつじゃん…」
料理を作る手が止まっていて、2人に怒られた。
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