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現代
2. 悠斗
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悠斗とのそもそもの出会いは、高校生の時だった。
私と悠斗は、地方の都市の高校生で、悠斗がひとつ年上だった。
共通の友人が居て、お互いのことを見知っては居たけれど、それだけの存在。話したこともなかった。
だけど悠斗が進学した大学に私も入学し、そこで偶然再会した時に、悠斗から「高校の時からずっと好きだった」と告白された。
悠斗は明るくて爽やか系のイケメンだったので高校の時から結構モテてたけど、そう言えば特定の彼女は居なかった。
一方の私には彼が居たので、告白出来なかったのだそうだ。
“モテる男子“にちょっぴり拒否感はあったけど、『悠斗は悠斗、明希とは別!』と踏ん切りをつけ、悠斗の告白を受け入れて私たちは付き合い始めた。
悠斗はとてもマメで、でも私がちょっと同級生の男子と話しているだけでも嫉妬する、愛の重い人だった。
中高生の時、私は明希のことが好きで好きで、いつも話しかけて追いかけて。だけど明希にとってはいつの間にか心よりも身体の付き合いの方が大事になっていて。身体の切れ目が縁の切れ目になってしまった。
だからか、悠斗から寄せられる重すぎる愛は、私にとっては逆に安心感を与えてくれるものだった。
セックスは勿論したけど、明希ほど頻繁でもなくて。悠斗はセックスは勿論だけど、それ以上に、ぴったりふたりで貼り付いて、より多くの時間を一緒に過ごすことに重きを置いてる感じの人だった。
「莉沙好き!大好き!愛してる」
言葉も惜しまない人だけど、人目も気にせず愛を語って来るのがちょっと困るところだった。
そんなこんなで、悠斗が大学を卒業して地元の会社に就職してからも、私たちの交際は順調だった。
1年後。私も希望していた会社から内定を貰い、大都市にある会社への就職が決まった。
地元からはかなり距離がある場所だったので、私はその街でひとり暮らしをするつもりだった。
それを知った悠斗の決断は早く、とっとと勤めていた会社を退職すると、私と同じ街での再就職を決めてきた。
「だから俺と結婚して一緒に住もう?」
そう言って、悠斗は私の前に婚姻届の用紙を差し出した。悠斗が書くべき項目は、既に記入済みだった。
呆れるほどの決断力と行動力に目を回しつつ、ほとんど勢いに流されるままに私もそこに記入して、気がつけば私たちは夫婦になっていた。
「大都市に行って莉沙が、垢抜けた都会の男に目移りしたら困るから、大慌てだったんだ」
新居で新生活をスタートさせたときに、悠斗が照れながらそう言った。
だけど、1年後。
大都市で他の女に目移りしたのは、悠斗のほうだった。
私と悠斗は、地方の都市の高校生で、悠斗がひとつ年上だった。
共通の友人が居て、お互いのことを見知っては居たけれど、それだけの存在。話したこともなかった。
だけど悠斗が進学した大学に私も入学し、そこで偶然再会した時に、悠斗から「高校の時からずっと好きだった」と告白された。
悠斗は明るくて爽やか系のイケメンだったので高校の時から結構モテてたけど、そう言えば特定の彼女は居なかった。
一方の私には彼が居たので、告白出来なかったのだそうだ。
“モテる男子“にちょっぴり拒否感はあったけど、『悠斗は悠斗、明希とは別!』と踏ん切りをつけ、悠斗の告白を受け入れて私たちは付き合い始めた。
悠斗はとてもマメで、でも私がちょっと同級生の男子と話しているだけでも嫉妬する、愛の重い人だった。
中高生の時、私は明希のことが好きで好きで、いつも話しかけて追いかけて。だけど明希にとってはいつの間にか心よりも身体の付き合いの方が大事になっていて。身体の切れ目が縁の切れ目になってしまった。
だからか、悠斗から寄せられる重すぎる愛は、私にとっては逆に安心感を与えてくれるものだった。
セックスは勿論したけど、明希ほど頻繁でもなくて。悠斗はセックスは勿論だけど、それ以上に、ぴったりふたりで貼り付いて、より多くの時間を一緒に過ごすことに重きを置いてる感じの人だった。
「莉沙好き!大好き!愛してる」
言葉も惜しまない人だけど、人目も気にせず愛を語って来るのがちょっと困るところだった。
そんなこんなで、悠斗が大学を卒業して地元の会社に就職してからも、私たちの交際は順調だった。
1年後。私も希望していた会社から内定を貰い、大都市にある会社への就職が決まった。
地元からはかなり距離がある場所だったので、私はその街でひとり暮らしをするつもりだった。
それを知った悠斗の決断は早く、とっとと勤めていた会社を退職すると、私と同じ街での再就職を決めてきた。
「だから俺と結婚して一緒に住もう?」
そう言って、悠斗は私の前に婚姻届の用紙を差し出した。悠斗が書くべき項目は、既に記入済みだった。
呆れるほどの決断力と行動力に目を回しつつ、ほとんど勢いに流されるままに私もそこに記入して、気がつけば私たちは夫婦になっていた。
「大都市に行って莉沙が、垢抜けた都会の男に目移りしたら困るから、大慌てだったんだ」
新居で新生活をスタートさせたときに、悠斗が照れながらそう言った。
だけど、1年後。
大都市で他の女に目移りしたのは、悠斗のほうだった。
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