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異世界
4. オウガ(始まりの森)
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視界が暗転、というか、ホワイトアウトした。
事故のせいで、視神経をやられてしまったのかもしれない。
あれだけ高く跳ね上げられたのに、痛みがないのは・・・、痛点もやられてしまったのかな?
それとももしかして、ここは既に天国・・・?
いやぁ、残業に付き合わされた上によその夫婦の揉め事にも軽く巻き込まれ、しかも目の前で同僚の交通事故を見ちゃうなんて、緒川くんには悪いことしちゃったなぁ。死んでも死にきれないわぁ。あ、もう死んでるのか? 笑
・・・そうか、もう死んだんだな。
だからかな? 悠斗への恨みとか、全然感じない。逆に、長いことエッチを拒否ってしまってて悪かったな。
悠斗には奴隷ちゃんと末長く仲良くして欲しいけど・・・、奴隷ちゃんのせいで浮気がバレてたって気づいたら、どうなるんだろ。考えるの怖いわぁ。
あー、色々悩んでたのが馬鹿みたいだな。
浮気とか、離婚とか、浮気とか、浮気とか・・・。
なんであんな些細なことで悩んでたんだろう。
・・・ん? なんでだろう。浮気が“些細なこと“と思えるのは・・・
あ、そうか、コレが悟ったってことなのかな?
ってことはやっぱり私、死んだ??
そんなことをのらりくらりと考えていたら、どこからか私を呼ぶ声が聞こえた。
「リー・・・、リー・・」
「何~? 誰~? どこ~?」
「リー・・・、リーザ!」
「いや、私リーザじゃなくて莉沙だしっ!」
そう叫びながら身体を起こすと。そう、身体を、起こすと。
・・・身体が、ある!
「おおう、生きてたーーーっ!」
私は思わず両手を上げてバンザイしてしまった。
すると、ベッドの横に座っていた緒川くんが「やったー!」と叫びながらいきなり抱きついてきた。
「ちょっ、緒川くん、強いっ、痛いっ、ギブ、ギブ! 内臓出ちゃう!」
私の悲鳴に、慌てて緒川くんが私を離してくれる。って、あれ?
「緒川くん、いつの間に髪の毛を脱色したの?」
すっかりキラキラしい金髪になった緒川くんは、さらには青いカラコンまで入れてる。え? どゆこと? 何があったの??
「えーと、ごめんね。まずは私、“オガワクン“ではなくて“オウガ”と言うものです。愛しいリーザ、初めまして」
「オウガ? 愛しい? 初めまして?? ってか私、リーザじゃなくて莉沙です」
「リサか。うん、どちらでもカワユイよ」
「な、ちょっ、離してっ! ってか、ここどこ?!」
どうもこの緒川くんもどきのオウガと言う人はやたらと距離感の近い人みたいで、抱きしめながらもペタペタとあちこちに触れてくる。そして
「リサ、どこか痛いところはない? お腹すいてない? 何か欲しいものはある?」
と、まるで悠斗を思い出させるような勢いで、オウガは私に色々と欲しいものを訊いてくるので、とりあえずお水を所望した。
するとすぐに「分かった」と言ったオウガが左手のひらを上に向け、そこに向けて右手の人差し指をクルクルと回し始め・・・。
『何やってんの、この人』と思いながら見ていたら、いつの間にかオウガの左手にはたっぷりの水が入ったグラスが現れていた。
「え、ええええええええええ。な、何、手品???」
「え、テジナ?? いや、これは魔法で・・・」
「ま、魔法ぉーーーーーーー?!」
絶叫した私を、オウガは慌てて宥め始めた。
「待って、ゆっくり説明するから、まずはお水を飲んで。ね? リサ」
その後オウガから聞き取った情報によると、ここは元居た世界とは全く違う、魔法があって魔物がいる世界で、私の魂は死んで天界に行こうとしていたところをオウガの魔術に捕まり、リーザの身体に入れられたらしい。
リーザはオウガのツガイで、だけど身体が魔力に馴染まない特異体質で、魔術師たるオウガがあらゆる手を尽くしても命を繋ぎ止めることが叶わずに亡くなったらしい。
“魔力の目“で複数の異世界のタイムラインにサーチをかけたところ、同じタイミングで身体を離れて昇天しかけていた魂があったので、慌てて捕まえてリーザの魂と入れ替え、それぞれの身体に戻した、とのこと。
と言うことは、事故にあったあの身体にリーザが入り込んだのか。目覚めてから、傷だらけの身体と私の人間関係の面倒さにビックリしてるかも、ハハハ。
元居た世界とこの世界はタイムラインが大きく違うだけで、それぞれの世界に同じような魂が生きて暮らしている。
この世界でのリーザが向こうでは莉沙で、こっちのオウガが向こうの緒川くん、と言うように。
だから莉沙をリーザの身体に繋ぎ止めることが出来たのだと、そうオウガが説明してくれた。
・・・分かるような、分からないような。
「でも私、緒川くんとはツガイではなかったよ? 向こうでの私の伴侶は別に居たの」
「向こうでのオガワクンは、リサにとってどんな人だったの?」
「うーんと、人が良くて世話好きで、頼れる仕事仲間!かな?」
「想像だけど、オガワクンが人が良くて世話好きだったのは、リサに対して特に、だったと思うよ。好きだったんじゃないのかなぁ」
「えっ、そうかな? 気がつかなかったけど・・・」
「オガワクンには、もっと積極的に頑張って欲しかったなぁ」
ため息をつくオウガに、いやいや、と思わず苦笑してしまう。
「結婚してる女に言い寄るのは、不倫だから。社会的にタブーだから」
「んー、“ケッコン“とか“フリン“とか、その感覚が謎なんだよなぁ。まぁそれはさておき。で、向こうでの伴侶の名前は?」
「悠斗」
「ユートか。興味深いね。多分こっちにも、君のユートに似た人間が居ると思うよ」
「・・・そうなんだ」
「いつか会えると良いね」
「んー」
会いたいような、会いたくないような・・・。
オウガによると、私とリーザさんの魂は元の身体以上にしっかりと今の身体に馴染んでいるそうで、元の身体に戻ることは不可能とのこと。
そう言われても、不思議と悲しい気持ちは湧いてこなかった。逆に『体良くあのツラかった現実から逃避出来て、良かった』とさえ思えた。
思えば悠斗の存在以上に、私をあの世界に深く縛るものは無かったのかもしれない。
長いこと病で臥せっていたというリーザの身体はすっかり筋力が落ちていて、立ち上がることすら出来ないのには驚いた。
なので私にまず課せられたのは、よく食べ、よく寝て、少しずつリハビリすること。
なんとか立てるようになって、オウガに支えてもらいながら家の中を歩き回れるようになって。
その時になって初めて、鏡で自分の顔を見た。
元は黒い直毛セミロングで茶色い目だったのが、今は赤みの強い茶髪がゆるやかウェーブを描きながら肩甲骨のあたりまで伸びており、目はスミレ色になっている。彫りも深くて西洋人顔にはなっているけど、でもひと目で『あ、私だ』と分かる絶妙な違いだった。
「黒髪茶目のリサも可愛かったんだろうねぇ」
うっとりした口調で言いながら、オウガが髪を梳かしてまとめてくれた。
終わると、後ろから私の頬にキスしてくる。
“ツガイ“だからなのか、距離感がとにかく近い。
寝る時も『リサの身体に何かあった時すぐに対応出来るように』と言いくるめられて、毎晩オウガに抱きしめられながら寝ている。
だけど不思議と違和感も拒否感もない。
行動が悠斗に似てるから? 見た目が頼れる緒川くんに似てるから?? ・・・ツガイだから??
そしてその後は、オウガに支えられながらのお庭の散歩。
お庭、と言っても、ほとんど森である。余命わずかだったリーザのために、ここに引っ越してきたのだそうだ。
ゆっくりと、でもたくさんの距離を歩く。
元居た世界での最後の夜、緒川くんに腕を貸してもらいながら歩いた状況に、面白いことによく似てる。
歩きながら、この世界のことを教えてもらい、元居た世界のことを教えてあげる。
魔術師であると言うオウガは好奇心や探究心が強いようで、元の世界の話をとにかく聞きたがった。
これまで話していて分かった、元の世界との違いは、
・電気の代わりに魔法で色々なものを動かしている
・魔物はいるけど魔王は居ない
・人に近い魔族が居るけど、ここ100年ほどの間でかなり友好的な関係を築けている
・“結婚制度“や“恋人“の概念はない。
・“ツガイ“や“運命の伴侶“の感覚を持っている人も居る
・女性には約半年に一度発情期があり、この期間にのみ妊娠が可能である
・セックスは、主にコミュニケーション手段のひとつ。魔力容量を増やす為にも行う。勿論子供を作る目的の時もある。身体全体の魔力調整のために行う。治療の為に行うこともある。例外的に“ツガイ“や“運命の伴侶“は、愛を確かめる行為として主にこれを行う。
・性行為を介して感染するような病気は自然界には存在しない
「女性に発情期・・・。愛を確かめる性行為が例外的なもの・・・」
と絶句する私に対して、オウガは
「男が年中発情期・・・。セックスは愛を確かめるのと子供を授かるためのもの・・・以外の用法が無い、と?・・・」
と絶句している。
「ええと、勿論、中にはセックスそのものを楽しんでる人たちも居たけど、社会的にはまだまだ許容されてなかったかな」
「だから、リサもユートのことが許せなかった?」
「うん・・・。許せないというか、自分だけを見てくれないのが悲しかった」
「それで、死んだの?」
「自殺したワケじゃないし、それが直接の原因ではないけど、まぁ・・・」
「つまりオレが他の女性を抱いたら、リサも死んじゃうの?」
「え?」
「・・・オレは、魔術師であると同時に魔力調整師でもあるから、魔力調整や循環調整の為に患者を抱くことがあるんだけど」
「・・・えーーー」
えーーーーーーーー・・・・・・・・
私の思考が停止した。
∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞
えーーーーーーーーー・・・・・
莉沙と同様、筆者たる私もオウガの発言に思考停止してしまったので、心を落ち着ける為にも、この後1話、過去話を挟む事にします (^^;
事故のせいで、視神経をやられてしまったのかもしれない。
あれだけ高く跳ね上げられたのに、痛みがないのは・・・、痛点もやられてしまったのかな?
それとももしかして、ここは既に天国・・・?
いやぁ、残業に付き合わされた上によその夫婦の揉め事にも軽く巻き込まれ、しかも目の前で同僚の交通事故を見ちゃうなんて、緒川くんには悪いことしちゃったなぁ。死んでも死にきれないわぁ。あ、もう死んでるのか? 笑
・・・そうか、もう死んだんだな。
だからかな? 悠斗への恨みとか、全然感じない。逆に、長いことエッチを拒否ってしまってて悪かったな。
悠斗には奴隷ちゃんと末長く仲良くして欲しいけど・・・、奴隷ちゃんのせいで浮気がバレてたって気づいたら、どうなるんだろ。考えるの怖いわぁ。
あー、色々悩んでたのが馬鹿みたいだな。
浮気とか、離婚とか、浮気とか、浮気とか・・・。
なんであんな些細なことで悩んでたんだろう。
・・・ん? なんでだろう。浮気が“些細なこと“と思えるのは・・・
あ、そうか、コレが悟ったってことなのかな?
ってことはやっぱり私、死んだ??
そんなことをのらりくらりと考えていたら、どこからか私を呼ぶ声が聞こえた。
「リー・・・、リー・・」
「何~? 誰~? どこ~?」
「リー・・・、リーザ!」
「いや、私リーザじゃなくて莉沙だしっ!」
そう叫びながら身体を起こすと。そう、身体を、起こすと。
・・・身体が、ある!
「おおう、生きてたーーーっ!」
私は思わず両手を上げてバンザイしてしまった。
すると、ベッドの横に座っていた緒川くんが「やったー!」と叫びながらいきなり抱きついてきた。
「ちょっ、緒川くん、強いっ、痛いっ、ギブ、ギブ! 内臓出ちゃう!」
私の悲鳴に、慌てて緒川くんが私を離してくれる。って、あれ?
「緒川くん、いつの間に髪の毛を脱色したの?」
すっかりキラキラしい金髪になった緒川くんは、さらには青いカラコンまで入れてる。え? どゆこと? 何があったの??
「えーと、ごめんね。まずは私、“オガワクン“ではなくて“オウガ”と言うものです。愛しいリーザ、初めまして」
「オウガ? 愛しい? 初めまして?? ってか私、リーザじゃなくて莉沙です」
「リサか。うん、どちらでもカワユイよ」
「な、ちょっ、離してっ! ってか、ここどこ?!」
どうもこの緒川くんもどきのオウガと言う人はやたらと距離感の近い人みたいで、抱きしめながらもペタペタとあちこちに触れてくる。そして
「リサ、どこか痛いところはない? お腹すいてない? 何か欲しいものはある?」
と、まるで悠斗を思い出させるような勢いで、オウガは私に色々と欲しいものを訊いてくるので、とりあえずお水を所望した。
するとすぐに「分かった」と言ったオウガが左手のひらを上に向け、そこに向けて右手の人差し指をクルクルと回し始め・・・。
『何やってんの、この人』と思いながら見ていたら、いつの間にかオウガの左手にはたっぷりの水が入ったグラスが現れていた。
「え、ええええええええええ。な、何、手品???」
「え、テジナ?? いや、これは魔法で・・・」
「ま、魔法ぉーーーーーーー?!」
絶叫した私を、オウガは慌てて宥め始めた。
「待って、ゆっくり説明するから、まずはお水を飲んで。ね? リサ」
その後オウガから聞き取った情報によると、ここは元居た世界とは全く違う、魔法があって魔物がいる世界で、私の魂は死んで天界に行こうとしていたところをオウガの魔術に捕まり、リーザの身体に入れられたらしい。
リーザはオウガのツガイで、だけど身体が魔力に馴染まない特異体質で、魔術師たるオウガがあらゆる手を尽くしても命を繋ぎ止めることが叶わずに亡くなったらしい。
“魔力の目“で複数の異世界のタイムラインにサーチをかけたところ、同じタイミングで身体を離れて昇天しかけていた魂があったので、慌てて捕まえてリーザの魂と入れ替え、それぞれの身体に戻した、とのこと。
と言うことは、事故にあったあの身体にリーザが入り込んだのか。目覚めてから、傷だらけの身体と私の人間関係の面倒さにビックリしてるかも、ハハハ。
元居た世界とこの世界はタイムラインが大きく違うだけで、それぞれの世界に同じような魂が生きて暮らしている。
この世界でのリーザが向こうでは莉沙で、こっちのオウガが向こうの緒川くん、と言うように。
だから莉沙をリーザの身体に繋ぎ止めることが出来たのだと、そうオウガが説明してくれた。
・・・分かるような、分からないような。
「でも私、緒川くんとはツガイではなかったよ? 向こうでの私の伴侶は別に居たの」
「向こうでのオガワクンは、リサにとってどんな人だったの?」
「うーんと、人が良くて世話好きで、頼れる仕事仲間!かな?」
「想像だけど、オガワクンが人が良くて世話好きだったのは、リサに対して特に、だったと思うよ。好きだったんじゃないのかなぁ」
「えっ、そうかな? 気がつかなかったけど・・・」
「オガワクンには、もっと積極的に頑張って欲しかったなぁ」
ため息をつくオウガに、いやいや、と思わず苦笑してしまう。
「結婚してる女に言い寄るのは、不倫だから。社会的にタブーだから」
「んー、“ケッコン“とか“フリン“とか、その感覚が謎なんだよなぁ。まぁそれはさておき。で、向こうでの伴侶の名前は?」
「悠斗」
「ユートか。興味深いね。多分こっちにも、君のユートに似た人間が居ると思うよ」
「・・・そうなんだ」
「いつか会えると良いね」
「んー」
会いたいような、会いたくないような・・・。
オウガによると、私とリーザさんの魂は元の身体以上にしっかりと今の身体に馴染んでいるそうで、元の身体に戻ることは不可能とのこと。
そう言われても、不思議と悲しい気持ちは湧いてこなかった。逆に『体良くあのツラかった現実から逃避出来て、良かった』とさえ思えた。
思えば悠斗の存在以上に、私をあの世界に深く縛るものは無かったのかもしれない。
長いこと病で臥せっていたというリーザの身体はすっかり筋力が落ちていて、立ち上がることすら出来ないのには驚いた。
なので私にまず課せられたのは、よく食べ、よく寝て、少しずつリハビリすること。
なんとか立てるようになって、オウガに支えてもらいながら家の中を歩き回れるようになって。
その時になって初めて、鏡で自分の顔を見た。
元は黒い直毛セミロングで茶色い目だったのが、今は赤みの強い茶髪がゆるやかウェーブを描きながら肩甲骨のあたりまで伸びており、目はスミレ色になっている。彫りも深くて西洋人顔にはなっているけど、でもひと目で『あ、私だ』と分かる絶妙な違いだった。
「黒髪茶目のリサも可愛かったんだろうねぇ」
うっとりした口調で言いながら、オウガが髪を梳かしてまとめてくれた。
終わると、後ろから私の頬にキスしてくる。
“ツガイ“だからなのか、距離感がとにかく近い。
寝る時も『リサの身体に何かあった時すぐに対応出来るように』と言いくるめられて、毎晩オウガに抱きしめられながら寝ている。
だけど不思議と違和感も拒否感もない。
行動が悠斗に似てるから? 見た目が頼れる緒川くんに似てるから?? ・・・ツガイだから??
そしてその後は、オウガに支えられながらのお庭の散歩。
お庭、と言っても、ほとんど森である。余命わずかだったリーザのために、ここに引っ越してきたのだそうだ。
ゆっくりと、でもたくさんの距離を歩く。
元居た世界での最後の夜、緒川くんに腕を貸してもらいながら歩いた状況に、面白いことによく似てる。
歩きながら、この世界のことを教えてもらい、元居た世界のことを教えてあげる。
魔術師であると言うオウガは好奇心や探究心が強いようで、元の世界の話をとにかく聞きたがった。
これまで話していて分かった、元の世界との違いは、
・電気の代わりに魔法で色々なものを動かしている
・魔物はいるけど魔王は居ない
・人に近い魔族が居るけど、ここ100年ほどの間でかなり友好的な関係を築けている
・“結婚制度“や“恋人“の概念はない。
・“ツガイ“や“運命の伴侶“の感覚を持っている人も居る
・女性には約半年に一度発情期があり、この期間にのみ妊娠が可能である
・セックスは、主にコミュニケーション手段のひとつ。魔力容量を増やす為にも行う。勿論子供を作る目的の時もある。身体全体の魔力調整のために行う。治療の為に行うこともある。例外的に“ツガイ“や“運命の伴侶“は、愛を確かめる行為として主にこれを行う。
・性行為を介して感染するような病気は自然界には存在しない
「女性に発情期・・・。愛を確かめる性行為が例外的なもの・・・」
と絶句する私に対して、オウガは
「男が年中発情期・・・。セックスは愛を確かめるのと子供を授かるためのもの・・・以外の用法が無い、と?・・・」
と絶句している。
「ええと、勿論、中にはセックスそのものを楽しんでる人たちも居たけど、社会的にはまだまだ許容されてなかったかな」
「だから、リサもユートのことが許せなかった?」
「うん・・・。許せないというか、自分だけを見てくれないのが悲しかった」
「それで、死んだの?」
「自殺したワケじゃないし、それが直接の原因ではないけど、まぁ・・・」
「つまりオレが他の女性を抱いたら、リサも死んじゃうの?」
「え?」
「・・・オレは、魔術師であると同時に魔力調整師でもあるから、魔力調整や循環調整の為に患者を抱くことがあるんだけど」
「・・・えーーー」
えーーーーーーーー・・・・・・・・
私の思考が停止した。
∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞・∞⌘∞
えーーーーーーーーー・・・・・
莉沙と同様、筆者たる私もオウガの発言に思考停止してしまったので、心を落ち着ける為にも、この後1話、過去話を挟む事にします (^^;
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