【完】婚約破棄までの1週間はテンプレ三昧。私も幸せになりたい!in 異世界。

桜 鴬

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【冒険者編。離島のダンジョン】

▲離島へ行こう3日目・お仕置き案件。

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 さっ寒い。何だか肌寒いわ。あ…。昨晩スクール水着脱いで、スマポンで適当に着替えたから?やだ。もしかしてスケスケ夜着にでも着替えたの?シスルってば随分色々登録してくれたのよね。便利だけど、夜着とか下着をあんなに登録しなくても良いじゃ無い。

 〈リョウ?そろそろ起きて。お早う。〉

 うーん。ムニャムニャ。誰?皆戻って来たの? もう少し寝かして。昨晩ライドに意地悪されて寝れなかっのよ。ぐぅ…。

 〈昨晩の事を意地悪だと言うのですか?あれはお仕置きです。反省したのでは無いのですか?リョウ?起きないと朝食前に貴女を食べますよ。〉

 チュッ。チュー。

 《んー!ンンー!!うぅー。んぅー!》

 ブッ、ブハァッ!ちょっと何よ!苦しいじゃない!

 〈おはよう。リョウ。愛してますよ。〉

 《・・・・・。》

 ライドとバッチリ目があった。自分の今の状況がイマイチ良く解らない。バクバク鳴る心臓を抑えて状況を判断する。私もしかしてすっぽんぽん?いや、ブラとショーツはつけてる。もしかしなくても自分、スマポンで勝負下着しか着なかったの?何故私は横向きに寝てるの?私は何時も仰向け寝よ。さっきまで目の前にライドの顔が有ったのに、何故今は目前に胸板なの?しかもライドも何も着てないじゃ無い。パンツ位はいてよ!私は全く動けない。足までしっかり抱きつかれ抱えられてる。

 状態が全く解らない…。

 *****

 旋毛に気配を感じる…。首の下の固い感覚は腕枕されてるの?恐る恐る反り返り頭上を見上げる。

 〈おはよう。起きましたか?残念です。でも反省が足りなかった様ですね。この様な無防備な格好で寝たばかりが、この状態を朝まで気付かずとは…。私の忍耐を褒めて貰いたい位です。これでは何事も進展なく帰ったら、私が不能扱いされそうですよ。帰宅までにはご褒美下さいね。愛してます。〉

 《んぅー!んんー!!んー!うぅー。》

 ライドの馬鹿たれ。裸のまま歩くな!全く朝っぱらからディープなキスしないでよ。しかも胸まで揉んだわよ!これ以上のご褒美ってなんなの?恐ろしくて考えたくない。

 〈リョウはまだ寝とるのか?そろそろ起きねば、今日は何も出来なくなるぞ。同衾した様だが最後まではされとらんのだろ?奴はその点かなり耐えとる。リョウも反省せい。因みにベッドはこれ1つしか無かった。同衾を責めるなよ。その格好のリョウを食わぬとは大した奴だ。ん?かなりおかずにはした様だがな。ほら早く着替えろ。〉

 はいはい着替えますよ。しかしタルバのギャップには中々慣れないわ。モノクは皆より年上の割には幼い感じ。中々奥が深いわ。って、今然り気無く変な事言わなかった?おかずにって…。

 見なかった事にしよう…。

 我慢したライドが偉い。怒る私が狭量だと皆に責められそうだわ。

 ここで騒いだらやぶ蛇になりそうよ。

 *****

 小屋の外に出ると、タルバとライドが待って居た。あれ皆は?キョロキョロすると、波打ち際にレインとラスとモノクが居た。モノクが 私に気付き走ってくる。聖獣姿になり胸に飛び込んで来た。

 〈リョウお早う!疲れは取れた?昨日はリョウがダウンしちゃったから、先にコテージ見てきたんだよ。凄く綺麗だよ。楽しみだね!〉

 《お早う。昨日は寝ちゃってごめんね。温泉に入ったから疲れは取れたわ。今日は大丈夫よ。》

 海辺にシートをしいて、おばちゃま達が持たせてくれたお弁当を皆で食べる。ラスが離島とダンジョンの説明をしてくれた。

 離島はここから沖合いに20キロ程先に有る。完全な無人島で、周囲が歩いて回れる程の島だ。以前は貴族の保養地だった。宿泊用水上コテージが5棟有る。他に食堂用のキッチン付きコテージが1棟。浴場用コテージが1棟。宴会用コテージが1棟。全部で8棟有る。但し現在は貴族が手放し所有者が居ない。国預かりになって居る為に完全無人島。宿泊時には物資の転送魔方陣が使える。不足な品はそこで取り寄せ出来る。食べ物も食堂から転送可能だ。

 ダンジョンは無人島から更に沖合い2キロの島に有る。此方は島と言うよりダンジョンそのものだ。海底に有ったダンジョンが隆起し、入り口が外界に晒された。この島は我国の領土では有るが、ダンジョンを攻略しに入る分には制限は無い。入り口で各国共通のギルドカードを照会すれば、誰でも潜る事が出来る。

 《なら中で他の国の冒険者に会う事も有るの?》

 〈わざわざ潜りに来る物好きは少ないそうです。但し深部の魔物が海系で、ドロップ品珊瑚や真珠等で少し特殊なのです。それ狙いで潜る帝国人が居るみたいですね。昨日はダンジョンには誰も居ませんでした。しかし今朝、砂浜に木材の破片がかなり打ち上げられてるんです。舟の残骸かと周囲を探しましたが、人は居ませんでした。〉

 《レイン達はダンジョンも見てきたのね。所で帝国って何処に有るの?》

 〈我が国とは国境を接してません。シスル王子の国を挟んだ向こう側の国です。シスル王子の国とは多少国交が有りますが、我が国とは全く有りません。閉鎖的な国で鎖国状態なのです。海に面して無い為、珊瑚や真珠が貴重だそうです。リョウは勝手にちょこまかしないで下さいね。また妙なフラグ立てたらへし折りますよ。〉

 ・・・・・。ライド恐い…。

 今日はこれから無人島に飛ぶ。ダンジョンは明日から潜る予定。ダンジョンは5階層まで有る。1日に1階層乘程を攻略。ダンジョン内では、最後のボス部屋をクリアしないと転移は使えない。つまり1度入ったら、クリアまで潜りっぱなしになるクリアまで最短5日の予定だ。

  《ライドはここのダンジョンに潜った事有るの?》

 〈騎士団で潜りました。無茶しすぎて戻って来れなかった帝国人の人命救助です。最後のボスの海竜は手強いですが、他は単純です。兎に角出てくる魔物を倒すのみです。ドロップ品は運ですからね。後は隠し部屋の宝箱ですかね。リョウは鑑定のランクが高いです。出来れば常時鑑定をしていて下さい。隠し部屋に思わぬお宝が有るかもしれませんよ。〉

 ふーん。ダンジョンのテンプレ通りか、魔物はやはり倒すと消える。血生臭くならないのは助かるよ。お宝は何だかスマポンの二の舞になりそうで嫌だね。ボスは海竜。つまりはドラゴンでしょ?まあ今回はライドに格好良い所を見せて貰いましょう。

 《ライドが守ってくれるのよね?格好良いんでしょ?私頼りにしちゃうわ。宜しくね。》

 〈今回はリョウが冒険者としての経験を積む為に来たのです。勿論守りますが、戦いはリョウがメインですよ。リョウの嫌がるいやんな魔物も居ますから、気を付けて下さいね。〉

 いやんな魔物って何?まさか…。

 〈出てきてからのお楽しみです。ニヤリ。〉

 腹黒め…。

 〈リョウはライドとかなり打ち解けましたね。やはり同衾が効いたんですね。宿泊コテージは5つ。今晩も若いお2人でどうぞ。仲良くして下さい。さあそろそろ飛びますよ。ライドはリョウを抱っこして下さい。リョウは私と手を繋いで下さいね。〉

 ちょっと!私が抱っこされる必要は無いでしょ!何て騒いでたらコテージに着いてた。夕飯は皆でしゃぶしゃぶにする事にした。それまではフリータイムよ!さあ泳ぐわよ!良し!誰も居ないわね。今の内に、スマポンよ!

 《際どいビキニをセットアップ。覗いちゃいや~ん。》

 うわっと。これホンとに際どいわ。布地少なすぎ。これだけで泳ぐの勇気要るわ。絶対にムリムリ。てな訳で、上にダボTシャツ着て準備はOKよ。さあ泳ぐわよ!

 凄ーい。コテージの下にはカラフルなお魚さんがいっぱいよ。少しも先はドロップオフだわ。珊瑚に熱帯魚がキラキラキレイ。あ!ライドとモノクが居た!何で皆は泳がないの?ダンジョンが近いから、この辺の海には魔物は居ないそうよ。

 《お~い!気持ち良いわよ!泳がないのー。》

 返事が無い。まあ良いや。あ!あそこに岩場が有る。何か大物潜んでるかも。く~るくる。あ!大タコ発見!さあ息を止めて一気に行くよ!

 ・・・・・・・・・・。

 捕まえたっ!短剣出てきて!出現した短剣に魔力を流し長剣にする。大タコに止めを刺す。取り敢えず1度岩場に上がろう。タコを岩場に放り投げ、短剣をしまいヨイショで岩場をよじ登る。タコたこ何処だ?あ!有った!タコに向かって歩き出す。途端に何かに足下を掬われた。膝カックンで尻餅を付いた所で何かで口を塞がれた。何?まさかタコが生きてたの?流石にタコに甚振られるのは嫌よ。ズルズル引き摺られる感覚と何かが体を撫でる様な感覚。私は眠くて意識を手離した。

 これってまたお仕置き案件なの?タコ?タコが悪いの?タコなら逃がしてあげるから許して~!ダメだ。トドメ刺しちゃったじゃ無い…。

 神様私が悪いのでしょうか?私は何もして無いじゃない。タコを捕まえただけ。そう夢落ちよ!きっと滑って転んで頭を打ったの。お休みなさい…。

 *****
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