61 / 89
【お礼参り編。カルミア帝国の思惑。】
■お礼に行こう2日目。ルードとフリード。
しおりを挟む昨日はゆっくり出来ました。と言いたい所だけど、おばちゃま達が帰宅した後にライドにみっちりしごかれた。何がって、物に魔法を込めるやり方をよ。しかしライドはスパルタ過ぎ!効果が上がる分なら失敗じゃ無いわよね?なのに必要以上に効果を上げるな!と怒られるのよ。皆平等に込めなくちゃ駄目だって言われてしまった。魔力の調整の練習にもなるって言うけど、ガミガミ言われ過ぎて暫くライドの声を聞きたくないわ。
翡翠のブレスには、結界の魔法を込めた。範囲によるけど、自分を守る位ならかなりの回数使えるだろう。因みに使えなくなったら魔力を補充すれば再度使える様になるよ。魔力が電池かわりだね。
珊瑚のブレスには、治癒の魔法を込めた。此方も結界と同様だ。魔法を使える人には必要ないかな?とは思ったんだけど、そうでも無いそう。魔力には限りが有り、普通は節約して使う物だ。私も初めは気絶してたもんね。だから魔力が不足しても使用出来る。つまり節約出来る品は重宝されるそう。それなら良かったよ。
鼈甲のブレスには転移の魔法を込めた。これは簡単にプレゼントしてはいけないと言われた。だから使用する国内限定にする事にした。
でね?何故お土産作りを急いだのか何だけどね!ムカつくのよ!何で私も一緒に行かなくちゃならないのよ!セリーの主はライドじゃ無い!
しかし無駄な抵抗でした。ライドも本来なら私を連れて行きたくないと言う。しかしセリーは瞬間移動が出来ない。セリーはラスの様な攻撃型だそう。私も一応当事者だし、私が行かなきゃ勿論レインは動かないしね。
てな訳でまた明日から遠出だよ。今日はフリード王太子が、こちら側の国境の砦に合同練習の打ち合わせに来てるそう。だからルードとフリードに、お土産渡しに行って来るよ。あーあ。明日から憂鬱だなぁ。
*****
砦へは私とレイン。そしてライドとセリーの4人で来た。残りの3人は明日からの準備後、まったり新居で休んでる。私も休みたいよぅ…。
後1つ、問題が有るのよね。海竜討伐で出た男性用の下着類よ。前回同様性能が良いからプレゼントしたいけど、この世界の意味にとられては困るの。因みに聖獣は食事同様、着替えの概念も無いそうだよ。人型になると勝手に着用してるそうだ。本人のイメージ何だって。
うーん。ライドは一緒に倒したから当然として、やはりもう1人はルードだよね。ギルマス曰く、余り国外に出すなって言うのよ。下着だから侮どるなだって。下着で戦う訳じゃないのにね。でももう1組はどうしよう?そう言えばルードは騎士団長よね?この国は魔術師団長は居ないのかしら?
後で聞いてみよう。
砦に到着すると、ルードが出迎えてくれた。私は腰に回そうとして居るライドの腕を振り払う。定番化しつつ有った、横抱きでの移動は却下した。人前でする事では有りません。手繋ぎで充分です。嫌ならレインの服の裾を掴んで移動して。私も見てみたいわ。ライドを全面に押し出し挨拶させた。
並んで話をする2人。じっくりと観賞する私。やはり似てる。髪を染めれば解らないよ。双子と言われても納得しちゃうね。でも良く見ると何と無く雰囲気が違う。ルードの方が真面目そうだ。何と言うかうーん。むずかしいな。えーと…。
《解った!ルードの方が正統派イケメンなのよ!ライドは何だか残念イケメンって感じ。そっくりだけど、性格で纏う雰囲気が違うの。ルードは紳士系なのよ。似てる何て言ったらルードに失礼じゃ無い。エロエロが移ったら困るわ!ルードとライドは別物!しっかり見分けつくわよ。》
〈リョウ…。そう言う事は口に出さずに心の中にしまって置きなさい。全く口は厄の元ですよ。〉
何よー。レインってばライドの肩持つわけ?エロエロは本当じゃ無い!
〈やっぱりリョウは面白いわね。聖獣は魔力で相手を感じるから直ぐに解るわ。でもそうね。纏う雰囲気が違うのは解るわ。ライドはちょっと刺々しいのよ。余裕が無いって奴ね。その辺は私が鍛えるわよ。ルード?私はセリーよ。宜しくね。〉
〈・・・。余裕かましてたら…。〉
《まあまあ。私が口に出したせいで、立ち話になっちゃってゴメンね。ルード、わざわざお迎え有り難う。フリードはどうしたの?》
フリードは騎士団に混じり訓練の最中との事だ。国はまだまだ人材が足りない。王太子自ら騎士団を率いる為に奮闘中だそう。後1時間程で終了するとの事なので、私たちは先にお話をする事にした。
*****
ライドがダンジョン制覇について手短に話す。セリーと帝国との絡みもだ。私は海産物セットのお土産と、シックなシリーズの下着類を渡す。
《この国で下着を渡す意味を知らなくて前回はごめんなさい。今回も変な意味は無いからね。やはり必要な人に使って欲しいから、今回はライドとルードね。後1セット有るんだけど、この国には魔術師団長は居ないのかしら?》
えー!王様が魔術師団長なの?何で?魔術師団長が聖女召喚で魔力を使いすぎて引退したの?かなり年だったから仕方無い?ルードが騎士団長になったから、ライドが魔術師団長になった。でも2年の猶予を貰ったから、その間は王様が代理をしてるの?
《人材が居ない訳?この国ダメじゃ無い!》
〈私達の年代は、流行り病で子供がかなり死んだんです。今年成人した者に期待をかけています。私が城に戻ればクリスが魔術師団長と言う話も出て居ます。正式人事は2年後になります。〉
ならさっさと戻れば良いじゃ無い…。
やばっ!ライドの目付きがヤバいっ。
〈リョウ?貴女の考え等お見通しですよ。私が戻るときは貴女も一緒です。心配しないで下さい。お城に監禁したりはしませんよ?ベッドはどこでも無くても構いません。貴女が私の腕の中から出ぬのなら、執務室でも構いませんよ。〉
ヤバい。怖いわ。嫌な汗が吹き出して来るよ。執務室?無くても?嫌よ!私が構うわ!しかし私も嫌いじゃ無いなら流された方が良いの?でもヤンデレは嫌よー。
〈ライドっ!それが余裕が無いって言ってるの!リョウが怖がって退いてるじゃ無い。リョウだってここまで思ってくれるライドに、少しは流されても良いかな?何て思ってる筈よ。なのにそう言う事言うから嫌がられるの!私だってリョウと一緒に居たいのよ!ライドがこんなじゃ先が思いやられるわよ。リョウ、私が鍛えるから大目に見てね、ライドを見捨てないでくれる?〉
セリー。私の考え何てバレバレなのね。
でも鍛えないで…。正直見捨てたい…。
*****
《セリーごめん。取り敢えずその話は置いといてくれる?ラス1の下着セットは王様に送るわ。話してみたら意外に話せる人だったしね。後ルードにはこのブレス3本ね。鼈甲のは転移の魔法を込めてるから、フリードには内緒ね。魔法は私が込めたのよ。何か必要な魔法が有ったら付加するわ。何時でも言ってね。後、これは王様からね。雷のフロアボスから出た剣なの。魔力を纏わせると雷の魔法が発動するそうよ。勿論普通の剣としても一流みたい。この宝玉部分に魔力を貯めてるの。色が代わったら魔力を補充する。私が圧縮して詰め込んだから、4.50年は大丈夫だとのお墨付きよ。補充は何時でも言ってね。》
何て話をしてたら、フリードがやって来た。ん?かなり逞しくなったのでは無いかね?
《フリードこんにちは。訓練お疲れ様。》
〈おう!まあ何とかやってる。しかしリョウは冷たいな。全然会いに来てくれないじゃないか。リョウだってクーデターの一端を担ったんだ。たまには様子見に来てくれよ。最近は見合い攻撃でウンザリだ。リョウとなら直ぐにでも結婚したいけどな。〉
ドサリと私の隣に腰を下ろした。
《フリードも口が上手いわね。その様子なら上手く立ち回ってるんでしょ。ブラン王も元気そうね。噂と手腕は聞いてるわよ。》
私は近況を話ながらダンジョンのお土産を渡す。ブラン王とフリードの分のブレスも渡した。
〈我が国には魔力持ちが殆ど居ないんだ。だからこのブレスは助かるな。本当に有り難う。〉
《そうなの?知らなかったよ。ならダンジョンで出たネックレスもあげる。魔力が無くなったら、連絡くれれば何時でも補充するよ。》
ライドに選んで貰い、20本程のネックレスを渡す。私は魔力を圧縮してそれぞれを満タンにした。国が落ち着いたらダンジョンに潜りに行こうと誘われた。絶対に行こうと約束をした。
〈魔力は子に遺伝しやすい。リョウが嫁に来てくれたら最高なんだけどな。私は全く脈なしなのか?〉
別れ際にフリードが真剣な目で言って来た。私は言葉に詰まってしまう。ごめん。フリードの事は、全くそう言う対象に見て無かったよ。どうしよう。
〈悪い!考えちゃうんだろ?それが答えだ。まあかなり出遅れたから仕方無い。もし気が変わったら何時でも言ってくれ。因みに親父は無いだろ?流石に親父選ぶなら遠慮しないぜ。〉
《ブラン王はやはりフリードのお父さんに見えちゃうの。だから無理かも。フリードは嫌いじゃ無いよ。好きだよ。でもそう言う対象に見て無かったの。本当にごめんなさい。》
〈気にするな!もう一訓練してくるわ!土産有り難う。も1つ選別にくれな。〉
目の前に影が落ちる。フリードの瞳が私の瞳を捉える。同時に唇を奪われた。フリード…。
ヤバい。気持ち良すぎる。この世界の男性って皆女性慣れし過ぎよ。気付くとソファーに押し倒され、柔やわと身体中を撫でられて居た。
〈ごちそうさん。残念だけどここまでな。じゃあまた会おう。ダンジョンが先が結婚式が先か楽しみにしてる。〉
フリードが離れ去って行く。私は頭がぼーっとして脱力中だ。ん?また目前に影が落ちて来た。もしかしてライド?お仕置きとか言わないでよ?
えっ?ルード?どうして?
激しいディープキス。口内をルードの舌が動き回り蹂躙する。ひょいと持ち上げられ膝に乗せられ、しっかりと抱えられ身動きが取れない。服の隙間から侵入した掌が胸を揉みしだき、指先で敏感な部分を弾く。私ってば流され易いの?もしかして淫乱なの?気持ち良すぎでヤバい。変な声が出ちゃいそう。必死に声を抑えながら、体をよじり脱出を試みる。
〈すみません。フリードに殆ど先に言われてしまいました。私もリョウが好きですよ。共に戦い貴女の強さにひかれました。でもフリードと同じです。私の告白では考えてしまいますよね?なので告白はしません。私はリョウの幸せを願いますから…。〉
《ルード有り難う。フリードと同じ答えでごめんなさい。私はルードが嫌いじゃ無いよ。好きだよ。また一緒に魔物退治しようね…。》
私はそのまま意識を落とした。どうやら腰砕けになり、レインに運ばれたらしい。
起きたら新居のベッドの中でした。
私には刺激が強すぎだよ…。
これってフラグにならないわよね?
精神的に疲れた。もう少し寝よう。ぐぅ。
*****
0
あなたにおすすめの小説
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
私の妹は確かに聖女ですけど、私は女神本人ですわよ?
みおな
ファンタジー
私の妹は、聖女と呼ばれている。
妖精たちから魔法を授けられた者たちと違い、女神から魔法を授けられた者、それが聖女だ。
聖女は一世代にひとりしか現れない。
だから、私の婚約者である第二王子は声高らかに宣言する。
「ここに、ユースティティアとの婚約を破棄し、聖女フロラリアとの婚約を宣言する!」
あらあら。私はかまいませんけど、私が何者かご存知なのかしら?
それに妹フロラリアはシスコンですわよ?
この国、滅びないとよろしいわね?
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる