【完】婚約破棄までの1週間はテンプレ三昧。私も幸せになりたい!in 異世界。

桜 鴬

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【お礼参り編。カルミア帝国の思惑。】

■お礼に行こう2日目。ルードとフリード。

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 昨日はゆっくり出来ました。と言いたい所だけど、おばちゃま達が帰宅した後にライドにみっちりしごかれた。何がって、物に魔法を込めるやり方をよ。しかしライドはスパルタ過ぎ!効果が上がる分なら失敗じゃ無いわよね?なのに必要以上に効果を上げるな!と怒られるのよ。皆平等に込めなくちゃ駄目だって言われてしまった。魔力の調整の練習にもなるって言うけど、ガミガミ言われ過ぎて暫くライドの声を聞きたくないわ。

 翡翠のブレスには、結界の魔法を込めた。範囲によるけど、自分を守る位ならかなりの回数使えるだろう。因みに使えなくなったら魔力を補充すれば再度使える様になるよ。魔力が電池かわりだね。

 珊瑚のブレスには、治癒の魔法を込めた。此方も結界と同様だ。魔法を使える人には必要ないかな?とは思ったんだけど、そうでも無いそう。魔力には限りが有り、普通は節約して使う物だ。私も初めは気絶してたもんね。だから魔力が不足しても使用出来る。つまり節約出来る品は重宝されるそう。それなら良かったよ。

 鼈甲のブレスには転移の魔法を込めた。これは簡単にプレゼントしてはいけないと言われた。だから使用する国内限定にする事にした。

 でね?何故お土産作りを急いだのか何だけどね!ムカつくのよ!何で私も一緒に行かなくちゃならないのよ!セリーの主はライドじゃ無い!

 しかし無駄な抵抗でした。ライドも本来なら私を連れて行きたくないと言う。しかしセリーは瞬間移動が出来ない。セリーはラスの様な攻撃型だそう。私も一応当事者だし、私が行かなきゃ勿論レインは動かないしね。

 てな訳でまた明日から遠出だよ。今日はフリード王太子が、こちら側の国境の砦に合同練習の打ち合わせに来てるそう。だからルードとフリードに、お土産渡しに行って来るよ。あーあ。明日から憂鬱だなぁ。

 *****

 砦へは私とレイン。そしてライドとセリーの4人で来た。残りの3人は明日からの準備後、まったり新居で休んでる。私も休みたいよぅ…。

 後1つ、問題が有るのよね。海竜討伐で出た男性用の下着類よ。前回同様性能が良いからプレゼントしたいけど、この世界の意味にとられては困るの。因みに聖獣は食事同様、着替えの概念も無いそうだよ。人型になると勝手に着用してるそうだ。本人のイメージ何だって。

 うーん。ライドは一緒に倒したから当然として、やはりもう1人はルードだよね。ギルマス曰く、余り国外に出すなって言うのよ。下着だから侮どるなだって。下着で戦う訳じゃないのにね。でももう1組はどうしよう?そう言えばルードは騎士団長よね?この国は魔術師団長は居ないのかしら?

 後で聞いてみよう。

 砦に到着すると、ルードが出迎えてくれた。私は腰に回そうとして居るライドの腕を振り払う。定番化しつつ有った、横抱きでの移動は却下した。人前でする事では有りません。手繋ぎで充分です。嫌ならレインの服の裾を掴んで移動して。私も見てみたいわ。ライドを全面に押し出し挨拶させた。

 並んで話をする2人。じっくりと観賞する私。やはり似てる。髪を染めれば解らないよ。双子と言われても納得しちゃうね。でも良く見ると何と無く雰囲気が違う。ルードの方が真面目そうだ。何と言うかうーん。むずかしいな。えーと…。

 《解った!ルードの方が正統派イケメンなのよ!ライドは何だか残念イケメンって感じ。そっくりだけど、性格で纏う雰囲気が違うの。ルードは紳士系なのよ。似てる何て言ったらルードに失礼じゃ無い。エロエロが移ったら困るわ!ルードとライドは別物!しっかり見分けつくわよ。》

 〈リョウ…。そう言う事は口に出さずに心の中にしまって置きなさい。全く口は厄の元ですよ。〉

 何よー。レインってばライドの肩持つわけ?エロエロは本当じゃ無い!

 〈やっぱりリョウは面白いわね。聖獣は魔力で相手を感じるから直ぐに解るわ。でもそうね。纏う雰囲気が違うのは解るわ。ライドはちょっと刺々しいのよ。余裕が無いって奴ね。その辺は私が鍛えるわよ。ルード?私はセリーよ。宜しくね。〉

 〈・・・。余裕かましてたら…。〉

 《まあまあ。私が口に出したせいで、立ち話になっちゃってゴメンね。ルード、わざわざお迎え有り難う。フリードはどうしたの?》

 フリードは騎士団に混じり訓練の最中との事だ。国はまだまだ人材が足りない。王太子自ら騎士団を率いる為に奮闘中だそう。後1時間程で終了するとの事なので、私たちは先にお話をする事にした。

 *****

 ライドがダンジョン制覇について手短に話す。セリーと帝国との絡みもだ。私は海産物セットのお土産と、シックなシリーズの下着類を渡す。

 《この国で下着を渡す意味を知らなくて前回はごめんなさい。今回も変な意味は無いからね。やはり必要な人に使って欲しいから、今回はライドとルードね。後1セット有るんだけど、この国には魔術師団長は居ないのかしら?》

 えー!王様が魔術師団長なの?何で?魔術師団長が聖女召喚で魔力を使いすぎて引退したの?かなり年だったから仕方無い?ルードが騎士団長になったから、ライドが魔術師団長になった。でも2年の猶予を貰ったから、その間は王様が代理をしてるの?

 《人材が居ない訳?この国ダメじゃ無い!》

 〈私達の年代は、流行り病で子供がかなり死んだんです。今年成人した者に期待をかけています。私が城に戻ればクリスが魔術師団長と言う話も出て居ます。正式人事は2年後になります。〉

 ならさっさと戻れば良いじゃ無い…。

 やばっ!ライドの目付きがヤバいっ。

 〈リョウ?貴女の考え等お見通しですよ。私が戻るときは貴女も一緒です。心配しないで下さい。お城に監禁したりはしませんよ?ベッドはどこでも無くても構いません。貴女が私の腕の中から出ぬのなら、執務室でも構いませんよ。〉

 ヤバい。怖いわ。嫌な汗が吹き出して来るよ。執務室?無くても?嫌よ!私が構うわ!しかし私も嫌いじゃ無いなら流された方が良いの?でもヤンデレは嫌よー。

 〈ライドっ!それが余裕が無いって言ってるの!リョウが怖がって退いてるじゃ無い。リョウだってここまで思ってくれるライドに、少しは流されても良いかな?何て思ってる筈よ。なのにそう言う事言うから嫌がられるの!私だってリョウと一緒に居たいのよ!ライドがこんなじゃ先が思いやられるわよ。リョウ、私が鍛えるから大目に見てね、ライドを見捨てないでくれる?〉

 セリー。私の考え何てバレバレなのね。

 でも鍛えないで…。正直見捨てたい…。

 *****

 《セリーごめん。取り敢えずその話は置いといてくれる?ラス1の下着セットは王様に送るわ。話してみたら意外に話せる人だったしね。後ルードにはこのブレス3本ね。鼈甲のは転移の魔法を込めてるから、フリードには内緒ね。魔法は私が込めたのよ。何か必要な魔法が有ったら付加するわ。何時でも言ってね。後、これは王様からね。雷のフロアボスから出た剣なの。魔力を纏わせると雷の魔法が発動するそうよ。勿論普通の剣としても一流みたい。この宝玉部分に魔力を貯めてるの。色が代わったら魔力を補充する。私が圧縮して詰め込んだから、4.50年は大丈夫だとのお墨付きよ。補充は何時でも言ってね。》

 何て話をしてたら、フリードがやって来た。ん?かなり逞しくなったのでは無いかね?

 《フリードこんにちは。訓練お疲れ様。》

 〈おう!まあ何とかやってる。しかしリョウは冷たいな。全然会いに来てくれないじゃないか。リョウだってクーデターの一端を担ったんだ。たまには様子見に来てくれよ。最近は見合い攻撃でウンザリだ。リョウとなら直ぐにでも結婚したいけどな。〉

 ドサリと私の隣に腰を下ろした。

 《フリードも口が上手いわね。その様子なら上手く立ち回ってるんでしょ。ブラン王も元気そうね。噂と手腕は聞いてるわよ。》

 私は近況を話ながらダンジョンのお土産を渡す。ブラン王とフリードの分のブレスも渡した。

 〈我が国には魔力持ちが殆ど居ないんだ。だからこのブレスは助かるな。本当に有り難う。〉

 《そうなの?知らなかったよ。ならダンジョンで出たネックレスもあげる。魔力が無くなったら、連絡くれれば何時でも補充するよ。》

 ライドに選んで貰い、20本程のネックレスを渡す。私は魔力を圧縮してそれぞれを満タンにした。国が落ち着いたらダンジョンに潜りに行こうと誘われた。絶対に行こうと約束をした。

 〈魔力は子に遺伝しやすい。リョウが嫁に来てくれたら最高なんだけどな。私は全く脈なしなのか?〉

 別れ際にフリードが真剣な目で言って来た。私は言葉に詰まってしまう。ごめん。フリードの事は、全くそう言う対象に見て無かったよ。どうしよう。

 〈悪い!考えちゃうんだろ?それが答えだ。まあかなり出遅れたから仕方無い。もし気が変わったら何時でも言ってくれ。因みに親父は無いだろ?流石に親父選ぶなら遠慮しないぜ。〉

 《ブラン王はやはりフリードのお父さんに見えちゃうの。だから無理かも。フリードは嫌いじゃ無いよ。好きだよ。でもそう言う対象に見て無かったの。本当にごめんなさい。》

〈気にするな!もう一訓練してくるわ!土産有り難う。も1つ選別にくれな。〉

 目の前に影が落ちる。フリードの瞳が私の瞳を捉える。同時に唇を奪われた。フリード…。

 ヤバい。気持ち良すぎる。この世界の男性って皆女性慣れし過ぎよ。気付くとソファーに押し倒され、柔やわと身体中を撫でられて居た。

 〈ごちそうさん。残念だけどここまでな。じゃあまた会おう。ダンジョンが先が結婚式が先か楽しみにしてる。〉

 フリードが離れ去って行く。私は頭がぼーっとして脱力中だ。ん?また目前に影が落ちて来た。もしかしてライド?お仕置きとか言わないでよ?

 えっ?ルード?どうして?

 激しいディープキス。口内をルードの舌が動き回り蹂躙する。ひょいと持ち上げられ膝に乗せられ、しっかりと抱えられ身動きが取れない。服の隙間から侵入した掌が胸を揉みしだき、指先で敏感な部分を弾く。私ってば流され易いの?もしかして淫乱なの?気持ち良すぎでヤバい。変な声が出ちゃいそう。必死に声を抑えながら、体をよじり脱出を試みる。

 〈すみません。フリードに殆ど先に言われてしまいました。私もリョウが好きですよ。共に戦い貴女の強さにひかれました。でもフリードと同じです。私の告白では考えてしまいますよね?なので告白はしません。私はリョウの幸せを願いますから…。〉

 《ルード有り難う。フリードと同じ答えでごめんなさい。私はルードが嫌いじゃ無いよ。好きだよ。また一緒に魔物退治しようね…。》

 私はそのまま意識を落とした。どうやら腰砕けになり、レインに運ばれたらしい。

 起きたら新居のベッドの中でした。

 私には刺激が強すぎだよ…。

 これってフラグにならないわよね?
  
 精神的に疲れた。もう少し寝よう。ぐぅ。
 
 *****
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