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【prologue & my family】

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  悲しい夢はまだ見るの?最近言わなくなったけど大丈夫?無理してない?ママに聞かれちゃいました。

 勿論夢はまだ見て居ます。でも悲しい後に嬉しい事も有るから大丈夫。

 《ママ大丈夫だよ。最近は同じ夢なんだけどハッピーエンドのお話も見れるの。悲しいお話だけじゃ無いんだよ。》

 ママは少し不思議な顔しています。私の説明がわからないのかな?

 《あのね。昨日はね。婚約破棄された小さい国のお姫さまが悲しくて湖に沈んで死んじゃったの。大きい国の王子さまは、悪い事したって後悔したけど結局他の人と結婚しちゃったの。お姫さま可愛そうで悲しかったよ。でもね…。》

 次の夢ではお姫さまは湖に入らなかったの。婚約破棄されたけど自分は悪くないし、悲しいけど頑張るって!そしてびっくりなんだよ!王子さまに喜んで貰おうと、国民皆で品種改良してたバラが大当たり!凄いお金持ちになったんだよ。そしてそのバラを気にいってくれた国の王さまと結婚しちゃったの。少し年の差が有ったけど幸せだったんだよ。お姫さまの国もローズの国って言われて幸せに続いたって。ローズティーにクッキーにケーキ。バラの化粧水に香水にバラのお風呂。ローズの国素敵だったよ。私まで何だか嬉しくなっちゃったんだ。

 今まではバッドエンドの夢だけ見て悲しかった。でも今は、次にハッピーエンドの夢を見られるから大丈夫。みんなハッピーエンドだと良いのにね。

 そうね。ハッピーエンドは嬉しいわね。悲しい夢ばかりでなくなって良かったわ。ママも一安心よ。ゆうかが泣いてるのを見ると切ないわ。ゆうか?今度ゆうかのお話、絵本にしても良いかな?今子供向けのお話沢山募集してるの。これからも沢山のハッピーエンドのお話を書いて教えてくれると嬉しいな。

 良いよ!絵本素敵だね。皆読んでくれるかな?わくわくだね。楽しみにしてるね。

 その後とんとんと話が進み、絵本は沢山売れました。そしてそれを読み聞かせしたママさんから詳しいお話も読みたいとのリクエストが沢山届き、ノベルにもなりました。そしてシリーズ化し、沢山の国の人達が読んでくれる様にました。

 バラの国のお姫さまは、実は実在していた昔の国のお姫さま。本当に湖で死んでしまっていたお姫さま。私の世界ではハッピーエンドにはなれなかったけど、他の世界では幸せになって居た事。そんな事を知るのはもう少し先のお話なのでした。
  
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