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私の秘密
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「さあ、次はエルの番だ。…………話してくれないか?」
「フフッ。別に出逢った頃のように命令してくれていいのですよ?」
それにしても、本当に王族様だったとは。
ビックリです。
「いや、命令はしない。無理強いはしないと決めたからな。」
「…そうですか。」
少し意外です。
「…。」
ヴァンピィア様が見つめてくる。
はあ、憂鬱。
話したくないけど…仕方ないですね。
「突然ですが私は、父親に虐待を受けていました。何度も何度も何度も何度も暴言を吐かれ、暴力を振るわれ、死にかけることなんて普通でした。むしろ、死にかけない日は運がいいなーって思うほど。どうしてかは分かりませんでしたけどね。というか、分かりたくもない。何度も死にたいと願いました。でも、死ねないんです。考えつく全てのいたぶりを受けたこの身体は、首を絞めても死ねないし、飯抜きぐらいじゃ死ねません。あ、知っていますか?人間って自分で首を絞めて死ぬことは出来ないんですよ?あ、話がそれましたね。それで、毎日毎日その繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。アハ、面白いですね?」
あれ?なんでそんな顔するんですか?
そんなに悲しい顔しないで?
そんな顔すると、可哀想みたいじゃない?
「まあ、それはいいんですよ。もう慣れましたしね。何事も慣れが必要です。それで…………というか敬語やめていいですか?ちょっと肩苦しい感じがするのですが、あ、でも王族様だからダメ…?」
「敬語じゃなくていい。好きにしろ。」
「はーい。」
なんか敬語だと貴族感が抜けなくて。
「それでね、前に話したこと、あったじゃん?あの婚約して!って言われたってやつ。」
「ああ、ヴァンノエルと一緒だと感じたやつだな?」
「そう。それ。それね、嘘なの。」
「え?」
「あ、事実なんだけどね?あの時話した気持ちは嘘だよ。ちょっとはそれもあったんだけどね。思い出したの。小さい頃のこと。お母さんがいたときのこと。私の両親は離婚しててね?大分小さい頃からお母さんがいなくて、全然覚えてないの。今までは、別れ際すごく寂しかったことしか覚えてなかった。でも思い出したの。」
「…………。」
ヴァンピィア様は静かに聞いてくれる。
「お母さんはね、殺されたの。私の目の前で。お父様と、お義母様に。」
周りがやけに静かで、まるで耳がおかしくなったみたいに、私の声がよく響く。
「あのね。私ね、ヴァンノエル様と一緒なことが嫌なんじゃないの。勿論それも嫌だけど。もっと嫌なのは、不倫した挙句妻を殺した、アイツと一緒なことが嫌なの。アイツの血を引いていることが気持ち悪くてしょうがないの。もう、嫌なの。気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて壊れちゃったの。ねえ、こんな私でも、好きでいてくれるの?」
無理強いはしたくないんだけどな。
こんな形で訊いてしまったら誰だって好きだって慰めるよね。
ああ、ずる賢いわ。
ホント、大っ嫌い。
「好きじゃない。」
「え?」
「好きじゃない。愛しているんだ。」
ええ、そっち!?
「ああ、ごめん。こんな形で訊くと誰でも肯定するよね。無理強いさせてごめ「そうじゃないんだ。」ん?」
「今までは好きだったが、さっき話を聞いて、エルが欲しいと思った。」
「ぅえ?」
「自分でもビックリだが、壊れたエルを愛しているんだ。今も心で、劣情と独占欲と執着心が渦巻いている。」
「え?え?」
「もう離さないぞ。エル。お前は俺のモノだ。」
「えーーーー!?」
待って待って待って。
なんか新しい扉開いちゃってるよ。
どうしよう。
これが世にいうヤンデレ化?
「エル。一緒に暮らさないか?いや、結婚しよう。」
「え、いや、ちょっとまっ「結婚するぞ。拒否権は無いからな。」」
「式は挙げれないがいいか?まあ、エルが挙げたいと言うのなら挙げることも出来るが。花嫁衣裳のエルを誰にも見せたくない。というかこの先ずっと誰にもエルを見せなくない。」
な、なんかトントン拍子に話が進んでってるよ!
私承諾してないんだけど!?
「だから、お前は自分の気持ちに正直になってくれ?俺はどんなお前でも愛す自信があるぞ?」
それは優しさというのか?
まあいいや。こんな私でも求めてくれるなら。
「ヴァンピィア様。」
「ヴァンで良い。」
「…ヴァン。私も貴方が好き。愛してる。ありがとう。結婚したいです!式は挙げなくていいし、たまにネガティブになって情緒不安定になるけど、こんな私でも良いですか?」
「勿論だ。」
じゃあ、お願い聞いてくれるかな?
「じゃあ、お願いしていい?」
「なんだ?」
「私を殺して欲しいの。」
「フフッ。別に出逢った頃のように命令してくれていいのですよ?」
それにしても、本当に王族様だったとは。
ビックリです。
「いや、命令はしない。無理強いはしないと決めたからな。」
「…そうですか。」
少し意外です。
「…。」
ヴァンピィア様が見つめてくる。
はあ、憂鬱。
話したくないけど…仕方ないですね。
「突然ですが私は、父親に虐待を受けていました。何度も何度も何度も何度も暴言を吐かれ、暴力を振るわれ、死にかけることなんて普通でした。むしろ、死にかけない日は運がいいなーって思うほど。どうしてかは分かりませんでしたけどね。というか、分かりたくもない。何度も死にたいと願いました。でも、死ねないんです。考えつく全てのいたぶりを受けたこの身体は、首を絞めても死ねないし、飯抜きぐらいじゃ死ねません。あ、知っていますか?人間って自分で首を絞めて死ぬことは出来ないんですよ?あ、話がそれましたね。それで、毎日毎日その繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。アハ、面白いですね?」
あれ?なんでそんな顔するんですか?
そんなに悲しい顔しないで?
そんな顔すると、可哀想みたいじゃない?
「まあ、それはいいんですよ。もう慣れましたしね。何事も慣れが必要です。それで…………というか敬語やめていいですか?ちょっと肩苦しい感じがするのですが、あ、でも王族様だからダメ…?」
「敬語じゃなくていい。好きにしろ。」
「はーい。」
なんか敬語だと貴族感が抜けなくて。
「それでね、前に話したこと、あったじゃん?あの婚約して!って言われたってやつ。」
「ああ、ヴァンノエルと一緒だと感じたやつだな?」
「そう。それ。それね、嘘なの。」
「え?」
「あ、事実なんだけどね?あの時話した気持ちは嘘だよ。ちょっとはそれもあったんだけどね。思い出したの。小さい頃のこと。お母さんがいたときのこと。私の両親は離婚しててね?大分小さい頃からお母さんがいなくて、全然覚えてないの。今までは、別れ際すごく寂しかったことしか覚えてなかった。でも思い出したの。」
「…………。」
ヴァンピィア様は静かに聞いてくれる。
「お母さんはね、殺されたの。私の目の前で。お父様と、お義母様に。」
周りがやけに静かで、まるで耳がおかしくなったみたいに、私の声がよく響く。
「あのね。私ね、ヴァンノエル様と一緒なことが嫌なんじゃないの。勿論それも嫌だけど。もっと嫌なのは、不倫した挙句妻を殺した、アイツと一緒なことが嫌なの。アイツの血を引いていることが気持ち悪くてしょうがないの。もう、嫌なの。気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて壊れちゃったの。ねえ、こんな私でも、好きでいてくれるの?」
無理強いはしたくないんだけどな。
こんな形で訊いてしまったら誰だって好きだって慰めるよね。
ああ、ずる賢いわ。
ホント、大っ嫌い。
「好きじゃない。」
「え?」
「好きじゃない。愛しているんだ。」
ええ、そっち!?
「ああ、ごめん。こんな形で訊くと誰でも肯定するよね。無理強いさせてごめ「そうじゃないんだ。」ん?」
「今までは好きだったが、さっき話を聞いて、エルが欲しいと思った。」
「ぅえ?」
「自分でもビックリだが、壊れたエルを愛しているんだ。今も心で、劣情と独占欲と執着心が渦巻いている。」
「え?え?」
「もう離さないぞ。エル。お前は俺のモノだ。」
「えーーーー!?」
待って待って待って。
なんか新しい扉開いちゃってるよ。
どうしよう。
これが世にいうヤンデレ化?
「エル。一緒に暮らさないか?いや、結婚しよう。」
「え、いや、ちょっとまっ「結婚するぞ。拒否権は無いからな。」」
「式は挙げれないがいいか?まあ、エルが挙げたいと言うのなら挙げることも出来るが。花嫁衣裳のエルを誰にも見せたくない。というかこの先ずっと誰にもエルを見せなくない。」
な、なんかトントン拍子に話が進んでってるよ!
私承諾してないんだけど!?
「だから、お前は自分の気持ちに正直になってくれ?俺はどんなお前でも愛す自信があるぞ?」
それは優しさというのか?
まあいいや。こんな私でも求めてくれるなら。
「ヴァンピィア様。」
「ヴァンで良い。」
「…ヴァン。私も貴方が好き。愛してる。ありがとう。結婚したいです!式は挙げなくていいし、たまにネガティブになって情緒不安定になるけど、こんな私でも良いですか?」
「勿論だ。」
じゃあ、お願い聞いてくれるかな?
「じゃあ、お願いしていい?」
「なんだ?」
「私を殺して欲しいの。」
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